33 / 41
第2章 魔法学院(夏休み)
第33話 軍隊の都市ロンデン
しおりを挟む
イーデン王国は、ソーロン帝国との長い国境を持つ国で、そのため、軍隊を重視した国になっているの。そして、イーデン王国の中心の街である隠田は、軍隊の都市ロンデンと呼ばれているわ。
確かに、前日滞在していたシーニ王国とは違い、国境を越えて、イーデン王国に入るなり、軍人を見る機会が増えて来たみたい。
テルースは、以前も来たことがあったみたいで、平気な顔をしているけど、私は、初めてで、少しビックリ。
「すごいね。軍人ばかりね」
私は、思わず、テルースに言った。
「そうだね。この街は、軍隊の都市と呼ばれているよ」
テルースが、優しく、説明してくれた。本当に、色んな国のことをよく知っているわ。
「そうすると、ロンデン魔法学院は、軍人用の魔法学院だよね。きっと」
「そうだね。でも、軍人用の魔法って、何かな?」
私は、思わず、テルースに、ロンデン魔法学院のことを尋ねてみたの。
「テルースは、以前来たのでしょ。その時は、何をしていたの?」
「僕かい、その時は、隣のソーロン帝国に用事があったので、この街は、少し見ただけだよ」
何だ、別の国に行くために、この都市を通過しただけなのか。
エイコは、私達の目の前の席で、黙って座っていた。今日は、何故か、教員用の馬車ではなく、生徒用の馬車に乗っている。そして、この馬車には、エイコと私とテルースの3人だけ。なんだか、24時間中私を見張るつもりみたい。ちょっと、異常ね。いくら、私の両親に頼まれたといっても、こんなことまで、頼むわけないわ。きっと、何か、別の理由があるはずよ。それって、何かしら?
馬車は、いつの間にか、今日宿泊するホテルに到着したわ。多分、エイコのせいね。きっと、緊張していたのね。時間が過ぎるのが早く感じていたわ。それとも、隣のテルースのセイカシラ。昨日のことを思い出して、少し、ほほを赤らめてしまったわ。エイコに気付かれたかなぁ?
ホテルに着いてから、私達は、自分達の部屋に分かれて入っ行ったの。もちろん、今日の各自の部屋をチェックしたわ。そしたら、私とエイコが隣通しの部屋で、なぜか、他の人は、別の階に部屋をとっているのよ。もう、いい加減にして欲しいわ。
ホテルで、今日の予定を聞いたら、1日中、自由時間で、ロンデンの街を観光することになっていたの。嬉しい!
自由行動だ! 時間が決まっているのは、ホテルでの夕食だけ。その時間に間に合えば良いらしいの。
私が、部屋にいると、テルースが、思念伝達で、連絡してきたの。
「ユイカ、街に行かない?」
「いいわ。少し待ってね」
私は、思念伝達を切ってから、急いで、制服を着替えてたわ。折角、持って来た沢山の服から、着て行く服を決めたわ。少し時間が掛かりすぎたのかしら、テルースが、思念伝達で、連絡してきたの。
「ユイカ、ロビーで待っているよ」
「はい、すぐに行くね」
テルースは、待てないみたいね。テルースとの思念伝達を切って、大急ぎ用意をしてして、下に降りて行ったわ。
そしたら、ロビーのソファに座っているのテルースは。よく見ると、他のホテルの客も、ソファに座っているけど、皆、軍服姿や商人のような姿で、観光客らしい人は、居ないみたい。テルースも、何故か、制服姿。
これから、街を観光するのに、どうして? そしたら、軍人の一人が、私に声を掛けて来たの。
「ここへは、一人で来たのか?」
何だか、怖いわ。怒っているように聞こえるわ。
「いいえ、違います」
私は、おどおどして、返事をしたの。そしたら、更に声を荒げて、言うのよ。
「この街で、何をする気だ!」
この人、どうしたの? 何故、私が怒られないといけないの?
「この街にあるロンデン魔法学院の見学に来ました。今日は、1日街の観光です」
いつの間にか、テルースが来て、私の代わりに答えてくれたの。
「そうか。ロンデン魔法学院の見学か。それなら、結構」
軍人は、私達から離れて他の軍人の所に行ったわ。私には、何が起こったのか、よく分からなかったわ。
「テルース、お待たせ。今のは、何? どうして、軍人が怒るの?」
テルースは、私の疑問には、答えずに言うのよ。
「ユイカ、その服、良く似合っているよ」
えっ、私の質問は、スルー? さっきの事って、普通の事なの?
「そう、良かった。どれにしようか、迷っていたの」
仕方がないから、私も、テルースに合わせたわ。
「ユイカは、白色が似合うね。綺麗だよ」
「ありがとう。どこへ行くの?」
テルースは、先ほどの軍人のことは、すっかり、忘れているみたい。まあ、いいわ。今日は、1日、テルースを独り占めよ。
「お腹すかない? 何か、食べたいな」
私は、テルースの腕を取りながら、甘えたように言ってみたわ。
「僕も、お腹が空いているよ」
良かった。私だけなら、食いしん坊と思われたかも。
「いいわよ。ここの街の名物って、何かしら?」
私は、テルースにもたれながら、もう一度、甘えたように聞いて見たの。
「ここは、森が多くて、色んな動物が取れるらしいよ」
テルースは、嬉しそうに答えてくれているわ。
「なら、肉料理ね。テルースは、それでいい?」
「僕は、構わないよ。ユイカが決めてね」
私達は、ホテルのロビーを出て、大通りを歩いていた。至る所に軍人がいたの。しかも、私達を見ると、何か、ひそひそと話をしているわ。あからさまに、私達を見ている軍人もいたわ。
「ユイカ、何か、見られているようだね」
テルースも、見られていることを感じているみたい。
「そうね。気味が悪いわ」
私は、ホテルのロビーでのこともあったので、少し、怖くなっていたの。
「早く、店を決めて、入ろうか?」
良かった。テルースも、少しは、気にしているみたいね。さっきは、普通の事のように、していたけど、私の事を心配してくれているのかなぁ。
「テルース、私は、それでいいわ。テルースが決めてね」
私達は、近くの店に飛び込んだの。どんな料理を提供するのか、私は、あまり、見ていなかったけど、テルースと一緒なら、安心。
確かに、前日滞在していたシーニ王国とは違い、国境を越えて、イーデン王国に入るなり、軍人を見る機会が増えて来たみたい。
テルースは、以前も来たことがあったみたいで、平気な顔をしているけど、私は、初めてで、少しビックリ。
「すごいね。軍人ばかりね」
私は、思わず、テルースに言った。
「そうだね。この街は、軍隊の都市と呼ばれているよ」
テルースが、優しく、説明してくれた。本当に、色んな国のことをよく知っているわ。
「そうすると、ロンデン魔法学院は、軍人用の魔法学院だよね。きっと」
「そうだね。でも、軍人用の魔法って、何かな?」
私は、思わず、テルースに、ロンデン魔法学院のことを尋ねてみたの。
「テルースは、以前来たのでしょ。その時は、何をしていたの?」
「僕かい、その時は、隣のソーロン帝国に用事があったので、この街は、少し見ただけだよ」
何だ、別の国に行くために、この都市を通過しただけなのか。
エイコは、私達の目の前の席で、黙って座っていた。今日は、何故か、教員用の馬車ではなく、生徒用の馬車に乗っている。そして、この馬車には、エイコと私とテルースの3人だけ。なんだか、24時間中私を見張るつもりみたい。ちょっと、異常ね。いくら、私の両親に頼まれたといっても、こんなことまで、頼むわけないわ。きっと、何か、別の理由があるはずよ。それって、何かしら?
馬車は、いつの間にか、今日宿泊するホテルに到着したわ。多分、エイコのせいね。きっと、緊張していたのね。時間が過ぎるのが早く感じていたわ。それとも、隣のテルースのセイカシラ。昨日のことを思い出して、少し、ほほを赤らめてしまったわ。エイコに気付かれたかなぁ?
ホテルに着いてから、私達は、自分達の部屋に分かれて入っ行ったの。もちろん、今日の各自の部屋をチェックしたわ。そしたら、私とエイコが隣通しの部屋で、なぜか、他の人は、別の階に部屋をとっているのよ。もう、いい加減にして欲しいわ。
ホテルで、今日の予定を聞いたら、1日中、自由時間で、ロンデンの街を観光することになっていたの。嬉しい!
自由行動だ! 時間が決まっているのは、ホテルでの夕食だけ。その時間に間に合えば良いらしいの。
私が、部屋にいると、テルースが、思念伝達で、連絡してきたの。
「ユイカ、街に行かない?」
「いいわ。少し待ってね」
私は、思念伝達を切ってから、急いで、制服を着替えてたわ。折角、持って来た沢山の服から、着て行く服を決めたわ。少し時間が掛かりすぎたのかしら、テルースが、思念伝達で、連絡してきたの。
「ユイカ、ロビーで待っているよ」
「はい、すぐに行くね」
テルースは、待てないみたいね。テルースとの思念伝達を切って、大急ぎ用意をしてして、下に降りて行ったわ。
そしたら、ロビーのソファに座っているのテルースは。よく見ると、他のホテルの客も、ソファに座っているけど、皆、軍服姿や商人のような姿で、観光客らしい人は、居ないみたい。テルースも、何故か、制服姿。
これから、街を観光するのに、どうして? そしたら、軍人の一人が、私に声を掛けて来たの。
「ここへは、一人で来たのか?」
何だか、怖いわ。怒っているように聞こえるわ。
「いいえ、違います」
私は、おどおどして、返事をしたの。そしたら、更に声を荒げて、言うのよ。
「この街で、何をする気だ!」
この人、どうしたの? 何故、私が怒られないといけないの?
「この街にあるロンデン魔法学院の見学に来ました。今日は、1日街の観光です」
いつの間にか、テルースが来て、私の代わりに答えてくれたの。
「そうか。ロンデン魔法学院の見学か。それなら、結構」
軍人は、私達から離れて他の軍人の所に行ったわ。私には、何が起こったのか、よく分からなかったわ。
「テルース、お待たせ。今のは、何? どうして、軍人が怒るの?」
テルースは、私の疑問には、答えずに言うのよ。
「ユイカ、その服、良く似合っているよ」
えっ、私の質問は、スルー? さっきの事って、普通の事なの?
「そう、良かった。どれにしようか、迷っていたの」
仕方がないから、私も、テルースに合わせたわ。
「ユイカは、白色が似合うね。綺麗だよ」
「ありがとう。どこへ行くの?」
テルースは、先ほどの軍人のことは、すっかり、忘れているみたい。まあ、いいわ。今日は、1日、テルースを独り占めよ。
「お腹すかない? 何か、食べたいな」
私は、テルースの腕を取りながら、甘えたように言ってみたわ。
「僕も、お腹が空いているよ」
良かった。私だけなら、食いしん坊と思われたかも。
「いいわよ。ここの街の名物って、何かしら?」
私は、テルースにもたれながら、もう一度、甘えたように聞いて見たの。
「ここは、森が多くて、色んな動物が取れるらしいよ」
テルースは、嬉しそうに答えてくれているわ。
「なら、肉料理ね。テルースは、それでいい?」
「僕は、構わないよ。ユイカが決めてね」
私達は、ホテルのロビーを出て、大通りを歩いていた。至る所に軍人がいたの。しかも、私達を見ると、何か、ひそひそと話をしているわ。あからさまに、私達を見ている軍人もいたわ。
「ユイカ、何か、見られているようだね」
テルースも、見られていることを感じているみたい。
「そうね。気味が悪いわ」
私は、ホテルのロビーでのこともあったので、少し、怖くなっていたの。
「早く、店を決めて、入ろうか?」
良かった。テルースも、少しは、気にしているみたいね。さっきは、普通の事のように、していたけど、私の事を心配してくれているのかなぁ。
「テルース、私は、それでいいわ。テルースが決めてね」
私達は、近くの店に飛び込んだの。どんな料理を提供するのか、私は、あまり、見ていなかったけど、テルースと一緒なら、安心。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
方丈学園退魔クラブ1 今日から君も退魔クラブだ!
バナナチップボーイ
ファンタジー
方丈学園に通う相馬宗一はふとしたことから学年一の美少女である瀬戸田檸檬と出会い、怪しげなクラブ活動に勧誘される。この学園を影から守っている(?)という退魔クラブに勧誘されてしまうが…。怪しくもヤバイ連中とのドタバタ学園ハートフルアドベンチャー←(?)。以前、アマゾンで販売して身内にしか売れなかった快作をいよいよupする!!!!!! 需要あれば続き書くよ。いやマジ本当に…。
その昔々、小説を作ってみようと言うことで知人と作成しました。「学園物が良い」ということで書いてみました。※古めかしい設定など出てきますが、当時のものなのでご了承ください。いやー、個人的にはこういうノリも好きなんだけどねー……。今の子たちはどうなんだろうねー……。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
凶器は透明な優しさ
楓
恋愛
入社5年目の岩倉紗希は、新卒の女の子である姫野香代の教育担当に選ばれる。
初めての後輩に戸惑いつつも、姫野さんとは良好な先輩後輩の関係を築いていけている
・・・そう思っていたのは岩倉紗希だけであった。
姫野の思いは岩倉の思いとは全く異なり
2人の思いの違いが徐々に大きくなり・・・
そして心を殺された
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる