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第24章 カタリナの結婚編
2403.都市コーリマの商人
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商業ギルドのアンジから連絡が入った。今日、都市コーリマの商人を紹介してくれるということだ。それと、従業員の希望者がいるので、面接をお願いしたいということだ。
私は、ガーベラと朝食を済ませてから、転移魔法で、商業ギルドに移動した。
「おはようございます。アンジをお願いします」
店の奥から、アンジが書類を持って、やって来た。
「おはようございます。ムーンさん。よろしくお願いいたします」
「おはようございます。こちらこそ、よろしくお願いいたします」
アンジは、テーブルの上に、書類を並べて行った。従業員の希望者の履歴書のようだ。
「ムーンさん、結構、希望者が集まっています。予定の人数は、10名ということだったのですが、現在、23人います。これが、その履歴書です。経歴は、不問ということで、よろしいですね」
「はい、それで、結構です」
「それから、テラ・ワールドの名前を出していますので、おそらく、給料は、他の支店と同額程度は貰えると考えていると思います」
「基本的には、それでいいですが、今回は、最初の1カ月は、試用期間ということで、月に金貨30枚になります」
「えっ、そんなに、貰えるのですか? 未経験者で、まだ、10代前半の者ばかりですよ」
「テラ・ワールドの給料としては、通常、月に金貨50枚が普通です。後は、本人の能力次第です。月に金貨数万枚払っている人もいますよ」
「もし、私なら、いくらぐらい貰えますか?」
「えっ、アンジさん、こちらを止めるつもりですか?」
「いえ、ちょっと、興味があっただけです」
「失礼ですが、今、こちらで、何年目ですか?」
「今年で、5年目です。一応、すべての仕事は経験しています」
「そうですか。それなら、月に金貨200枚以上ですね。仕事内容に応じて、給料は変わりますが、最低で、それぐらいは、払いますね」
「本当ですか? いつでも、雇って貰えますか?」
「今直ぐでも、構いませんよ。特に、今は、優秀な人が必要なので、アンジさんなら、もっと、出せますよ。希望は、いくらですか? それに応じて、仕事量が増えますが」
「月に、金貨500枚で、どうですか? それなら、今日から、働きます」
「分かりました。それでは、今から、働いて貰います」
私は、金貨500枚をアンジのIDに振り込んだ。
「ムーンさん、暫く、お待ちください」
アンジは、スキップでも、しそうな様子で、部屋の奥に消えていった。そして、嬉しそうに、小脇に荷物を抱えて、戻って来た。
「ムーンさん、今から、私は、テラ・ワールドの従業員です。よろしく、お願いいたします」
私は、手元から、アイテムボックスを1個取り出した。
「アンジさん、これを使ってください。アイテムがリヤカー一台分は、入りますよ」
「はい、ありがとうございます」
アンジは、荷物をアイテムボックスに入れて、すっきりした表情になった。
「それでは、早速、仕事をお願いします」
「はい、何でしょうか」
「希望者の中で、年齢が15才以上の者を除いて、すべて、採用します。先ほど言ったように、最初の1カ月は、試用期間で、仕事ぶりを見て、本採用になるかどうかを決めると言ってください。それから、条件が、住み込みなので、それを親に許可を貰ってくることを伝えてください」
「分かりました。どちらに行かせたらいいですか?」
「この街にあるテラ・ワールドの支店に行かせてください。係に話をしておきます。それから、その支店の近くに、土地を購入しておいてください。そこに、住居を立てます。将来的には、50人は、住めるようにしたいです。建物は、立て替えます。地上4階建てで、地下4階の工房兼住居になります。それに見合った物を選んで、置いてください」
「分かりました。それから、都市コーリマの商人の方は、どうしますか?」
「そちらは、アンジさんに任せます。金額も、納入量も、アンジさんが決めて結構です」
「分かりました。月にどの程度、生産できるのですか?」
「いくらでも、生産できます。もし、大量発注になれば、他の支店でも生産していきますから、心配する必要はありません」
「わかりました。任せてください。それから、これからは、アンジと呼んでください。もう、テラ・ワールドの従業員ですから」
「わかりました。アンジ。それでは、私の事も、ムーンで、いいですよ」
「わかりました。ムーン」
新しい仕事は、新しい従業員に任せることが出来た。アンジは、優秀で、直ぐに、土地を購入して、連絡してきた。私は、急いで、その場所に行き、現在建っている建物を取り壊し、新しく地上4階建ての住居を作った。そして、地下4階の工房も作ったおいた。
この新しい工房は、現在の支店から、10分程度で行くことが出来た。支店に集まって来た従業員の見習いを住居兼工房に案内するように、支店の従業員に指示しておいた。
これで、アータキ国への足がかりが出来た。後は、都市コーリマにテラ・ワールドの支店を作り、直接商品を販売していくつもりだ。そこの代表に、アンジを割り当てる予定だ。
私は、ガーベラと朝食を済ませてから、転移魔法で、商業ギルドに移動した。
「おはようございます。アンジをお願いします」
店の奥から、アンジが書類を持って、やって来た。
「おはようございます。ムーンさん。よろしくお願いいたします」
「おはようございます。こちらこそ、よろしくお願いいたします」
アンジは、テーブルの上に、書類を並べて行った。従業員の希望者の履歴書のようだ。
「ムーンさん、結構、希望者が集まっています。予定の人数は、10名ということだったのですが、現在、23人います。これが、その履歴書です。経歴は、不問ということで、よろしいですね」
「はい、それで、結構です」
「それから、テラ・ワールドの名前を出していますので、おそらく、給料は、他の支店と同額程度は貰えると考えていると思います」
「基本的には、それでいいですが、今回は、最初の1カ月は、試用期間ということで、月に金貨30枚になります」
「えっ、そんなに、貰えるのですか? 未経験者で、まだ、10代前半の者ばかりですよ」
「テラ・ワールドの給料としては、通常、月に金貨50枚が普通です。後は、本人の能力次第です。月に金貨数万枚払っている人もいますよ」
「もし、私なら、いくらぐらい貰えますか?」
「えっ、アンジさん、こちらを止めるつもりですか?」
「いえ、ちょっと、興味があっただけです」
「失礼ですが、今、こちらで、何年目ですか?」
「今年で、5年目です。一応、すべての仕事は経験しています」
「そうですか。それなら、月に金貨200枚以上ですね。仕事内容に応じて、給料は変わりますが、最低で、それぐらいは、払いますね」
「本当ですか? いつでも、雇って貰えますか?」
「今直ぐでも、構いませんよ。特に、今は、優秀な人が必要なので、アンジさんなら、もっと、出せますよ。希望は、いくらですか? それに応じて、仕事量が増えますが」
「月に、金貨500枚で、どうですか? それなら、今日から、働きます」
「分かりました。それでは、今から、働いて貰います」
私は、金貨500枚をアンジのIDに振り込んだ。
「ムーンさん、暫く、お待ちください」
アンジは、スキップでも、しそうな様子で、部屋の奥に消えていった。そして、嬉しそうに、小脇に荷物を抱えて、戻って来た。
「ムーンさん、今から、私は、テラ・ワールドの従業員です。よろしく、お願いいたします」
私は、手元から、アイテムボックスを1個取り出した。
「アンジさん、これを使ってください。アイテムがリヤカー一台分は、入りますよ」
「はい、ありがとうございます」
アンジは、荷物をアイテムボックスに入れて、すっきりした表情になった。
「それでは、早速、仕事をお願いします」
「はい、何でしょうか」
「希望者の中で、年齢が15才以上の者を除いて、すべて、採用します。先ほど言ったように、最初の1カ月は、試用期間で、仕事ぶりを見て、本採用になるかどうかを決めると言ってください。それから、条件が、住み込みなので、それを親に許可を貰ってくることを伝えてください」
「分かりました。どちらに行かせたらいいですか?」
「この街にあるテラ・ワールドの支店に行かせてください。係に話をしておきます。それから、その支店の近くに、土地を購入しておいてください。そこに、住居を立てます。将来的には、50人は、住めるようにしたいです。建物は、立て替えます。地上4階建てで、地下4階の工房兼住居になります。それに見合った物を選んで、置いてください」
「分かりました。それから、都市コーリマの商人の方は、どうしますか?」
「そちらは、アンジさんに任せます。金額も、納入量も、アンジさんが決めて結構です」
「分かりました。月にどの程度、生産できるのですか?」
「いくらでも、生産できます。もし、大量発注になれば、他の支店でも生産していきますから、心配する必要はありません」
「わかりました。任せてください。それから、これからは、アンジと呼んでください。もう、テラ・ワールドの従業員ですから」
「わかりました。アンジ。それでは、私の事も、ムーンで、いいですよ」
「わかりました。ムーン」
新しい仕事は、新しい従業員に任せることが出来た。アンジは、優秀で、直ぐに、土地を購入して、連絡してきた。私は、急いで、その場所に行き、現在建っている建物を取り壊し、新しく地上4階建ての住居を作った。そして、地下4階の工房も作ったおいた。
この新しい工房は、現在の支店から、10分程度で行くことが出来た。支店に集まって来た従業員の見習いを住居兼工房に案内するように、支店の従業員に指示しておいた。
これで、アータキ国への足がかりが出来た。後は、都市コーリマにテラ・ワールドの支店を作り、直接商品を販売していくつもりだ。そこの代表に、アンジを割り当てる予定だ。
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