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第18章 テラjr誕生編
1801.テラの転生魔法
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私は、転移魔法で、テラ・ワールドの森の中の施設に来ていた。以前、最初の船の航海の時に、捕まえた3人の男を閉じ込めた地下牢のある場所だ。あの3人は、ガーベラが密かに、ミーヤ国に戻して解放している。今は、この施設は、倉庫や各支店などに行くためのハブとして機能している。
支店等も増えたので、私は、施設の転移装置を一新しておいた。また、魔石にも、魔力を満たしておいた。
それから、転移魔法で、地下牢の前の工房に移動した。賢者サビオと出会った、思い出の場所だ。
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【転生魔法】
別世界で暮らしていた人が、病気や事故で死んだ後に、異世界に生まれ変わる。
【召喚魔法】
魔物や悪魔や精霊などを呼び出して、契約を結ぶ。
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私は、魔導書で、いずれの魔法も起動できる。だが、そのための魔力量は半端ない。しっかり、準備してからでないと起動すらできない。
だが、私には、豊富な魔石がある。それを使えば、自分自身の魔力は最小で、済む。つまり、1日に数十回実行するだけの魔力は今持っている。
私は、賢者サビオによって、召喚魔法で、呼び出された。つまり、相手を指定した異世界からの転移だ。しかし、マナの足らない賢者サビオは、死んだ私の魂しか、転移できなかった。そのため、私が死ぬのを待つよりなかった。私は、死ぬと同時にこの世界に召喚された。しかし、肉体がない私は、陽炎のような存在で、ただただ、賢者サビオの執念で活動できたようなものだ。
私は、バイオレットのような後継者を作りたかった。そのためには、この世界で、探すより、転生魔法で、呼び寄せる方がいいような気がした。
転生魔法では、誰が来るか、魔法を起動した本人にはわからない。つまり、相手を指定できない。
召喚魔法では、相手を指定できる。だが、召喚した後、契約を結ぶ必要がある。
そこで、私は、召喚魔法と転生魔法を合成した魔法をつくることを考えた。
地面に、2つの魔法陣を描き、並べて、比較してみた。
異世界から、何かを転送してくる。これは、共通している。
召喚魔法では、相手を指定する部分が付け加わっている。
転生魔法では、この世に生を与える部分が付け加わっている。
わたしは、この3つのパーツを組み合わせて、マナが流れて、機能する魔法陣を描いた。
これで、指定した条件の人物をこの世に呼び寄せ、新たな生を与えることが出来るはずだ。
問題は、生を与える部分だ。これには、この世に存在する女性が必要だ。私では、生を与えることができない。誰かを、選ばないといけない。
誰にしようか、悩ましい。ガーベラが浮かんだが、私の後継者ではない。魔法が使えないからだ。
すると、一人しかいない。本人に了解を求めることは難しい。私は、黙って、実行することにした。
新たに、魔法陣を描いた。これは、召喚転生魔法の魔法陣だ。魔法陣の4カ所に大きな魔石を置いた。更に、魔法陣の内側に4個の大きな魔石を置いた。
これで、魔力は十分なはずだ。私は、思い切って、魔法陣を起動した。すると、魔法陣は、光りながら瞬いたと思った瞬間消えていった。
「うまく、起動できたようだ。しかし、これだけの魔石を使って、ギリギリだった。次は、もっと大きな魔石を用意していないとだめだね」
私は、転移魔法で、自分の城に戻った。
「これは、テラ様、お帰りなさい。ヤーロン、テラ様がお帰りだよ」
「はい、只今」
ヤーロンは、また、走って来た。執事長のシュープルは、また、怪訝そうな顔をしている。
「テラ様、お帰りなさい」
「書斎に行くから、また、紅茶を持ってきてくれ」
私は、2階に上がり、書斎に入った。これまでは、日記など書いたことがなかった。何か、誰かのために残したいと思ったことはなかった。いつでも、消えてなくなっても構わなかった。
しかし、今日は、少し違った。これからは、記録を残しておこう。
私は、今日あったことを日記に書いて行った。暫くすると、ヤーロンが、紅茶とビスケットを持ってやって来た。
「そこのテーブルの上に置いてくれ」
「はい」
「暫く、誰もこの部屋に入れないようにしてくれ」
「わかりました。失礼します」
ヤーロンは、静かに部屋を出て行った。ヤーロンをこれまで、よく見ていなかった。今は、落ち着いて、見ることが出来た。歳は10歳ぐらいだろうか、思っていたより、若そうだ。猫耳族だと、今気が付いた。メイド服に白いフリルのついたホワイトブリムで、気が付かなかった。
それで、執事長のシュープルは、厭そうな顔を見せるのか。まあ、少し落ち着きがないから、そのせいかもしれないけどね。
ヤーロンが部屋を出たのを確認してから、もう一度日記を出して、続きを書き始めた。
今日は、記念すべき日記の1ページ目だ。タイトルはどうしよう。そうだ、テラ・ワールドとしておこう。
私は、日記の表に「テラ・ワールド」と日本語で書いておいた。なぜか、日本語で書きたかった。そうだ、中身も日本語にしよう。先ほど書いたページを破り捨てて、新たに日本語で書きなおした。
さあ、この日記はどんなことが、書かれていくのだろう。期待と不安が頭を掠めた。
支店等も増えたので、私は、施設の転移装置を一新しておいた。また、魔石にも、魔力を満たしておいた。
それから、転移魔法で、地下牢の前の工房に移動した。賢者サビオと出会った、思い出の場所だ。
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【転生魔法】
別世界で暮らしていた人が、病気や事故で死んだ後に、異世界に生まれ変わる。
【召喚魔法】
魔物や悪魔や精霊などを呼び出して、契約を結ぶ。
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私は、魔導書で、いずれの魔法も起動できる。だが、そのための魔力量は半端ない。しっかり、準備してからでないと起動すらできない。
だが、私には、豊富な魔石がある。それを使えば、自分自身の魔力は最小で、済む。つまり、1日に数十回実行するだけの魔力は今持っている。
私は、賢者サビオによって、召喚魔法で、呼び出された。つまり、相手を指定した異世界からの転移だ。しかし、マナの足らない賢者サビオは、死んだ私の魂しか、転移できなかった。そのため、私が死ぬのを待つよりなかった。私は、死ぬと同時にこの世界に召喚された。しかし、肉体がない私は、陽炎のような存在で、ただただ、賢者サビオの執念で活動できたようなものだ。
私は、バイオレットのような後継者を作りたかった。そのためには、この世界で、探すより、転生魔法で、呼び寄せる方がいいような気がした。
転生魔法では、誰が来るか、魔法を起動した本人にはわからない。つまり、相手を指定できない。
召喚魔法では、相手を指定できる。だが、召喚した後、契約を結ぶ必要がある。
そこで、私は、召喚魔法と転生魔法を合成した魔法をつくることを考えた。
地面に、2つの魔法陣を描き、並べて、比較してみた。
異世界から、何かを転送してくる。これは、共通している。
召喚魔法では、相手を指定する部分が付け加わっている。
転生魔法では、この世に生を与える部分が付け加わっている。
わたしは、この3つのパーツを組み合わせて、マナが流れて、機能する魔法陣を描いた。
これで、指定した条件の人物をこの世に呼び寄せ、新たな生を与えることが出来るはずだ。
問題は、生を与える部分だ。これには、この世に存在する女性が必要だ。私では、生を与えることができない。誰かを、選ばないといけない。
誰にしようか、悩ましい。ガーベラが浮かんだが、私の後継者ではない。魔法が使えないからだ。
すると、一人しかいない。本人に了解を求めることは難しい。私は、黙って、実行することにした。
新たに、魔法陣を描いた。これは、召喚転生魔法の魔法陣だ。魔法陣の4カ所に大きな魔石を置いた。更に、魔法陣の内側に4個の大きな魔石を置いた。
これで、魔力は十分なはずだ。私は、思い切って、魔法陣を起動した。すると、魔法陣は、光りながら瞬いたと思った瞬間消えていった。
「うまく、起動できたようだ。しかし、これだけの魔石を使って、ギリギリだった。次は、もっと大きな魔石を用意していないとだめだね」
私は、転移魔法で、自分の城に戻った。
「これは、テラ様、お帰りなさい。ヤーロン、テラ様がお帰りだよ」
「はい、只今」
ヤーロンは、また、走って来た。執事長のシュープルは、また、怪訝そうな顔をしている。
「テラ様、お帰りなさい」
「書斎に行くから、また、紅茶を持ってきてくれ」
私は、2階に上がり、書斎に入った。これまでは、日記など書いたことがなかった。何か、誰かのために残したいと思ったことはなかった。いつでも、消えてなくなっても構わなかった。
しかし、今日は、少し違った。これからは、記録を残しておこう。
私は、今日あったことを日記に書いて行った。暫くすると、ヤーロンが、紅茶とビスケットを持ってやって来た。
「そこのテーブルの上に置いてくれ」
「はい」
「暫く、誰もこの部屋に入れないようにしてくれ」
「わかりました。失礼します」
ヤーロンは、静かに部屋を出て行った。ヤーロンをこれまで、よく見ていなかった。今は、落ち着いて、見ることが出来た。歳は10歳ぐらいだろうか、思っていたより、若そうだ。猫耳族だと、今気が付いた。メイド服に白いフリルのついたホワイトブリムで、気が付かなかった。
それで、執事長のシュープルは、厭そうな顔を見せるのか。まあ、少し落ち着きがないから、そのせいかもしれないけどね。
ヤーロンが部屋を出たのを確認してから、もう一度日記を出して、続きを書き始めた。
今日は、記念すべき日記の1ページ目だ。タイトルはどうしよう。そうだ、テラ・ワールドとしておこう。
私は、日記の表に「テラ・ワールド」と日本語で書いておいた。なぜか、日本語で書きたかった。そうだ、中身も日本語にしよう。先ほど書いたページを破り捨てて、新たに日本語で書きなおした。
さあ、この日記はどんなことが、書かれていくのだろう。期待と不安が頭を掠めた。
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