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第15章 魔法学院(前期試験)編
1503.巫女の採用
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漸く、元巫女のリザードウーマンを採用することが出来た。彼女は、ビーランと言った。試しに魔法を起動してもらった。特に問題はなさそうだ。光魔法が得意と言うだけあって、治癒魔法は、上級まで、放つことが出来た。
ビーランには、兵士の指導をお願いした。兵士の中にも光魔法が使えるものがいる。数は、少ないが、ビーランほどのレベルになれば、かなり強力な戦力になる。
光魔法が使える者は少ない。でも、闇魔法が使える者は皆無だ。闇魔法は、どこかで、意図的に消滅させられたのかも知れない。そのため、特殊な魔導具に闇魔法の魔法陣が描かれていることが多い。闇魔法の魔道具は、、現在では、遺跡で発見するぐらいで、最近作られたものは、見かけることがない。
賢者サビオは、闇魔法も普通に使っていた。そうすると、この1000年の間に、闇魔法が世界から葬られたのだろう。私は、最初から、賢者サビオに闇魔法を教えて貰った。そのため、闇魔法自体のイメージが出来た。魔法自体は、イメージで発動する。そうすると、闇魔法のイメージを付ければ、隠れている闇魔法の使い手が現れるのかもしれない。今持っている力が発動するきっかけがあれば、いいのだろう。
でも、この考えは少し、違うように感じる。というのも、イメージだけで本当に使える様になるのなら、魔法を使う者全員が火魔法を使えないとおかしい。風魔法も、土魔法も同じだ。イメージはあるはずだ、それでも、使えない属性の魔法が存在する。もっと、整理しないとだめだ。もっと、研究しないとだめだ。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
魔法学院では、もうすぐ始まる前期末考査に向けて、皆準備をしている。レイカもその一人だ。なぜか、皆ピリピリしている。別にこれで落第が決まるわけでもないのに、真剣そのものだ。
のんびりしている自分だけが取り残されているように感じる。
「レイカ、何故、そんなに、真剣に準備しているの? 1番でも目指しているの?」
「私は、合格すれば、それでいいの。1番なんて考えてもいないわ」
「でも、入学試験は、1番だったんだよね」
「そうよ。でも、それと今度の試験とは全く関係ないわ」
「そうかなぁ。ここに入学する前から知っていたことが多いよ。特に、今は、初級講座しかないのだし、試験範囲は入学試験と同じじゃないの?」
「テラは、今までの演習が、本当に初級魔法だけだと、思っているの?」
「えっ、違うの? でも、講座名はすべて初級とついているよ」
「ねえ、考えて見てよ。入学試験で合格した人の中に、初級魔法ができない人っているの?」
「それはいないよ。合格しているんだからね」
「そうよ。初級魔法の試験にすでに合格しているのよ。その人たちに、もう一度、初級魔法の試験をする必要があるの?」
「多分、ないと思う」
「何が、多分よ。絶対ないよ。だから、今度の試験に初級魔法なんて、出てこないのよ」
「えー、そんなこと聞いていないよ」
「皆、そう思っているわ。テラぐらいよ。初級魔法しか、出題されないと思っているのは」
「そうなんだ、だから、皆授業の復習を練習しているのか」
「そうよ。だから、テラも、のんびりしてないで、授業の復讐をやりなさいよ」
「でも、僕は、結構さぼって、うっ、休んでいたから。全部の講座は受けてないんだ」
「そうよね。だったら、私にお願いしなさい」
「えっ、何をお願いするの?」
「私は、すべての講座に参加しているのよ。全出席、つまり、皆勤よ」
「だから、何?」
「だから、授業の内容を教えて下さい、って言うのよ」
「えっ、何て」
「だから、『レイカ、お願いだから、教えて下さい』って言うのよ。さあ、言って見なさい。
『レイカ、お願いだから、教えて下さい』」
「レイカ、お願いだから、教えてください。って言うのね」
「余計な言葉をつけないの。はい、言って」
「レイカ、お願いだから、教えてください」
「そうよ。やれば、出来る子ね」
レイカは、私の頭をポンポンと叩いた。とても嬉しそうだ。レイカは、一緒に魔法の練習をやりたいようだ。仕方がないので、今日は、付き合ってあげることにする。
「レイカ先生、最初は、何をすればいいですか?」
「そうね。テラが休んでいた時の水魔法の2回目の授業をするね」
「えっ、僕が休んでいた時をしっているの?」
「すべて、控えているよ。だから、私の言うことを聞いてね」
「はい、レイカ先生」
私は、その後も、レイカ先生が納得するまで、初級魔法の授業の復讐を行っていった。
もう、すっかり、夕暮れになっている。だけど、レイカ先生は、まだまだ、元気だ。時間と共に過激になってきている。これじゃ、一日中やりかねない。
「レイカ先生、そろそろ、夕食の時間ですよ」
「大丈夫よ。テラ、食堂はいつでも空いているわ」
「えー、そんなこと、言ってないよ」
レイカ先生は、私の声を無視して、まだ、初級魔法の講座の復習をさせようとしている。
あと、1時間だけだよ。私は、自分に言い聞かせた。
ビーランには、兵士の指導をお願いした。兵士の中にも光魔法が使えるものがいる。数は、少ないが、ビーランほどのレベルになれば、かなり強力な戦力になる。
光魔法が使える者は少ない。でも、闇魔法が使える者は皆無だ。闇魔法は、どこかで、意図的に消滅させられたのかも知れない。そのため、特殊な魔導具に闇魔法の魔法陣が描かれていることが多い。闇魔法の魔道具は、、現在では、遺跡で発見するぐらいで、最近作られたものは、見かけることがない。
賢者サビオは、闇魔法も普通に使っていた。そうすると、この1000年の間に、闇魔法が世界から葬られたのだろう。私は、最初から、賢者サビオに闇魔法を教えて貰った。そのため、闇魔法自体のイメージが出来た。魔法自体は、イメージで発動する。そうすると、闇魔法のイメージを付ければ、隠れている闇魔法の使い手が現れるのかもしれない。今持っている力が発動するきっかけがあれば、いいのだろう。
でも、この考えは少し、違うように感じる。というのも、イメージだけで本当に使える様になるのなら、魔法を使う者全員が火魔法を使えないとおかしい。風魔法も、土魔法も同じだ。イメージはあるはずだ、それでも、使えない属性の魔法が存在する。もっと、整理しないとだめだ。もっと、研究しないとだめだ。
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魔法学院では、もうすぐ始まる前期末考査に向けて、皆準備をしている。レイカもその一人だ。なぜか、皆ピリピリしている。別にこれで落第が決まるわけでもないのに、真剣そのものだ。
のんびりしている自分だけが取り残されているように感じる。
「レイカ、何故、そんなに、真剣に準備しているの? 1番でも目指しているの?」
「私は、合格すれば、それでいいの。1番なんて考えてもいないわ」
「でも、入学試験は、1番だったんだよね」
「そうよ。でも、それと今度の試験とは全く関係ないわ」
「そうかなぁ。ここに入学する前から知っていたことが多いよ。特に、今は、初級講座しかないのだし、試験範囲は入学試験と同じじゃないの?」
「テラは、今までの演習が、本当に初級魔法だけだと、思っているの?」
「えっ、違うの? でも、講座名はすべて初級とついているよ」
「ねえ、考えて見てよ。入学試験で合格した人の中に、初級魔法ができない人っているの?」
「それはいないよ。合格しているんだからね」
「そうよ。初級魔法の試験にすでに合格しているのよ。その人たちに、もう一度、初級魔法の試験をする必要があるの?」
「多分、ないと思う」
「何が、多分よ。絶対ないよ。だから、今度の試験に初級魔法なんて、出てこないのよ」
「えー、そんなこと聞いていないよ」
「皆、そう思っているわ。テラぐらいよ。初級魔法しか、出題されないと思っているのは」
「そうなんだ、だから、皆授業の復習を練習しているのか」
「そうよ。だから、テラも、のんびりしてないで、授業の復讐をやりなさいよ」
「でも、僕は、結構さぼって、うっ、休んでいたから。全部の講座は受けてないんだ」
「そうよね。だったら、私にお願いしなさい」
「えっ、何をお願いするの?」
「私は、すべての講座に参加しているのよ。全出席、つまり、皆勤よ」
「だから、何?」
「だから、授業の内容を教えて下さい、って言うのよ」
「えっ、何て」
「だから、『レイカ、お願いだから、教えて下さい』って言うのよ。さあ、言って見なさい。
『レイカ、お願いだから、教えて下さい』」
「レイカ、お願いだから、教えてください。って言うのね」
「余計な言葉をつけないの。はい、言って」
「レイカ、お願いだから、教えてください」
「そうよ。やれば、出来る子ね」
レイカは、私の頭をポンポンと叩いた。とても嬉しそうだ。レイカは、一緒に魔法の練習をやりたいようだ。仕方がないので、今日は、付き合ってあげることにする。
「レイカ先生、最初は、何をすればいいですか?」
「そうね。テラが休んでいた時の水魔法の2回目の授業をするね」
「えっ、僕が休んでいた時をしっているの?」
「すべて、控えているよ。だから、私の言うことを聞いてね」
「はい、レイカ先生」
私は、その後も、レイカ先生が納得するまで、初級魔法の授業の復讐を行っていった。
もう、すっかり、夕暮れになっている。だけど、レイカ先生は、まだまだ、元気だ。時間と共に過激になってきている。これじゃ、一日中やりかねない。
「レイカ先生、そろそろ、夕食の時間ですよ」
「大丈夫よ。テラ、食堂はいつでも空いているわ」
「えー、そんなこと、言ってないよ」
レイカ先生は、私の声を無視して、まだ、初級魔法の講座の復習をさせようとしている。
あと、1時間だけだよ。私は、自分に言い聞かせた。
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