上 下
120 / 256
 第14章 テラ・ワールド発展編

1402.加盟店への参加

しおりを挟む
 今日は、テラ・ワールドの安売りの2日目だ。今日から加盟店への勧誘を開始する。その反応が読めない。自分では、有利な条件だと思っているのだが、実際の反応が心配だ。

 加盟店に関しては、リンダからの連絡を待つだけなので、授業に参加する準備をした。今日は、アオイ先生の初級火魔法講座がある。

 私は、教室に行くため、部屋を後にした。教室では、いつも通り、部屋の隅に座った。リューは、この講座を取っていないようだ。部屋の隅は、私一人だった。

 今日のアオイ先生の授業は、範囲攻撃の魔法の練習だった。先生の指示に従って、何度も、魔法を放った。

 他の生徒も、問題なく、魔法を起動している。いつの間にか、授業の終わりになった。今日は、この授業だけだった。私は、教室を出て、図書館に向かった。昨日の続きを読んで行こうと思っていた。

 リンダから、思念伝達で、連絡が入った。順調に加盟店への参加する商店が増えているようだ。それも、ヤガータ国の商店だけでなく、他国の商店も参加しているということだ。

 ここまでは、順調に推移している。暫くは、様子見だ。加盟店への商品の配達はすぐに始める様に、リンダに伝えた。当然、包装紙や看板の設置も依頼した。

 これで、今日も本を読むことに集中することができる。面白そうな本があったので、それらを借りて、自分の部屋で読むことにした。

 部屋に入ると、鍵を掛けてから、ベッドの上で、横になりながら、本を読み進めた。

 いつの間にか、私は、熟睡していたようだ。もう、すっかり、夜になっていた。

 物を見るとは、どういうことだろう。物は、レンズで拡大ができる。複数のレンズで、倍率をあげることが出来る。拡大された像の一部を更に拡大する。

 これは、無限にできるのだろうか? 当然、限界がある。それは、何の限界なのか? 

 レンズの透過率の問題か? 何だろう。考えていると、また、熟睡してしまった。

 いつの間にか、もう、朝になっていた。今日は、光魔法と風魔法の初級講座がある。

 今日は、どちらも、範囲魔法の練習だった。私は、言われた通りに魔法を実行していった。特に、難しいものは、無かった。他の生徒も、問題なくこなしていた。

 今日も、後は、図書館に行って、本を読むことにした。昨日の本は返却して、また、新しい本を数冊かりて、自分の部屋に戻った。いつも通り、部屋の鍵を掛けて、ベッドの上で、本を読み進めた。

 私は、本を読む速度が異常に早くなっていることに気が付いた。1冊の本を数分で読んでいる。そして、その速度は、1冊読み終わるたびに上がっているようだ。借りてきた本は、もう、すべて、読み終わった。まだ、時間があるので、もう一度、図書館に行くことにした。

 図書館で、閉館するまで、ひたすら本を読み漁った。閉館する前に、多くの本をアイテムボックスの中に入れて、部屋に戻った。そして、いつも通り、部屋の鍵を掛けて、ベッドの上で本を読み進めた。

 今日は、1000冊以上の本を読み終えていた。少し、疲れたので、目を閉じると、そのまま、熟睡してしまった。

 このような生活を1週間過ごした。やっと、図書館の中で、本の題名で、興味がわいた本は、すべて読み終えた。

 そこで、王宮の図書館の本を読みに行くことにした。私は、転移魔法で、王宮に行き、図書館で、本を読み続けた。図書館が閉館になるころには、多数の本をアイテムボックスの中に入れて、王宮の自分の部屋で、ベッドの上で横になりながら、本を読み進めた。

 ここでも、いつの間にか、熟睡してしまった。

 気が付くと、夜中になっていた。今日は、何だか身体が重い。
 
 本を高速で読むと疲れが半端ない。いつの間にか、また、寝てしまった。

 何か、重苦しいので、また、起きてしまった。気が付くと、私は、誰かに抱かれていた。長い髪が、私の顔にかかっている。これは、何の匂いかなぁ。ラベンダーだ、この匂いは好きだ。

 私は、髪の毛に顔を埋めて、もう一度、匂いを嗅いだ。やはり、いい匂いだ。

 私は、寝返りを打って、上下を反対にした。これで、重苦しくない。でも、まだ、抱かれたままで、私は、柔らかな肉体の上に居た。私を抱いている両手を外してから、寝ている女の子を起こさないように、布団から抜け出した。

 私は、すっかり目が覚めてしまったようだ。私は、ベッドの傍に立ち、可愛い女の子の横顔を、暫く眺めていた。

 今日読んだ本を急に思い出した。普通の人が小さな物を見る時、何も道具を使わないで見える限界は0.1mm程度らしい。それが、顕微鏡で見るときは、0.2μmまで見えるという。(1mmは、1000μm)

 そして、人間が見ることのできる波長の範囲は、380nm~780nmで、この範囲を「可視光」と言うらしい。(1μmは、1000nm)

 つまり、人は、物に反射した光を見ている。その光が反射できる限界が、顕微鏡で物をみる限界となっている。だから、電子顕微鏡は、もっと波長の短い波を用いているということになる。だから、電子の波を使っているということだ。

 私は、やっと電子顕微鏡を理解できた。そして、イメージも出来た。後は、これを魔法にするだけだ。

 頭がすっきりした。眠くはないが、私は、ベッドに潜り込んで、今度は、私が、可愛い女の子を優しく抱きしめてあげた。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

婚約破棄の短編集

恋愛 / 完結 24h.ポイント:284pt お気に入り:875

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:170

今日から不死身なクエスト生活!

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:93

恋するあなたに花束を

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:518

言葉の倉庫

エッセイ・ノンフィクション / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

種馬稼業

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:1

リマレンス

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

処理中です...