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第3章 教会(陰謀)編
60.国王の悩み
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マナドール兵士も、うまくパーティとして、動けている。この調子なら、近くで他の冒険者が居ても、大丈夫みたい。
あれ以来、神殿長も、頻繁に新しいダンジョンを造っている。一体、いくつのダンジョンコアを持っているのやら、呆れてしまうわ。
でも、そのおかげで、勇者パーティとして、ホワイト・ドラゴンの活躍が皆に見て貰えるの。
だから、文句ばかりを言っても駄目ね。
街の長の推薦を受けて、Sランクになるという目標に向かって、これまで以上に頑張らなくてはね。
隠密チームの働きもあって、徐々に勇者パーティとしてのホワイト・ドラゴンの知名度が上がって来た。そして、その名前は、国王も知る所となった。
今日は、冒険者ギルドにお願いをしに行くつもりなの。それは、余りに多くなったダンジョンを危険な場所のものから、順に制圧して、無くしてしまうことを了解してもらうの。
私とパープルは、冒険者ギルドに入って行った。そして、受付に声を掛けた。
「ノーバ、ギルド長に話があるの」
「何を話すつもり? キリ、私に先に話して!」
「最近、ダンジョンが急激に増えているでしょ。それに、もしかすると、以前みたいにダンジョンから、魔物が溢れ出すこともあると思うの」
「そうね。それで?」
「街の近くのダンジョンとか、危険でしょ。だから、それらのダンジョンを制圧しようと思うの」
「そうね。キリが、言うことも分かるわ。でも、それは、ギルド長だけでは、決めることができないの」
「えっ、ギルド長でも、だめなの?」
「そうよ。ダンジョンを制圧するには、国王の許可がいるのよ」
「そうか。ギルド長でも、だめか、・・・」
「でも、キリから、ギルド長に話してみて! ギルド長が納得したら、国王に進言して貰えるかもわからないわ」
「そうだね。それじゃ、話してみるね」
私は、ノーバに案内されて、冒険者ギルドのギルド長であるフェブリにお願いしてみることにした。
-------------------------------------------------------------------------
ギルド長のフェブリは、キリの話を国王に進言することにした。確かに、現在の壇上の増加は、異常だ。
冒険者ギルドのダンジョン調査が、間に合っていない。マップの無いダンジョンに冒険者が潜るのは、非常に危険だ。このままでは、冒険者がダンジョンで、大きなけがをしてしまうかもしれない。場合によっては、再起不能や死亡の恐れもある。
ギルド長の進言によって、街の近くにある危険度の高いダンジョンの制圧の許可が出た。
フェブリは、急いで、冒険者ギルドに戻った。そこには、キリが、結果を知るために待って居た。
「キリ、待たせた」
「それで、どうでした?」
「一部のダンジョンについては、制圧の許可が出たよ」
「良かった。それでは、直ぐに制圧に向かいます」
私は、ギルド長のフェブリに場所を教えて貰った。3カ所が、今回許可が出たダンジョンだった。もっと、多くのダンジョンを制圧したかったが、仕方がない。
「それでは、直ぐに行きます」
「キリ、無理をするな! 場合によっては、他の冒険者パーティにも、声を掛けるつもりだ」
「いいえ、私達だけで、十分です。少しだけ、お待ちください」
「分かった。よろしく、頼む」
私達は、冒険者ギルドを出て、1つ目のダンジョンに向かった。移動の途中で、思念伝達で隠密チームに連絡を取った。
「キリだ。これから、ダンジョンの制圧に向かう。計3カ所のダンジョンを制圧する」
「分かりました。それで、我々は、どうしたらいいですか?」
「私が行くまで、他の冒険者パーティが潜らないように入り口を封鎖しておいてくれ」
「分かりました。直ぐに、出発します」
隠密チームには、3カ所の正確な位置を伝えた。そして、私達が今向かっているダンジョンも教えた。
「それじゃ、一気に片づけるよ」
「うん。頑張る」
私は、パープルの背に乗って、ダンジョンの中で、火魔法の範囲攻撃を連続で放った。
「火壁」
「火壁」
「火壁」
パープルが、下の階層に潜るたびに、私は、魔法を放った。そして、最下層のダンジョンマスターが居る階層まで、到達した。
「さあ、ダンジョンマスタを倒すよ」
「火炎地獄」
私は、時間が惜しいので、一気に最大火力が出せる魔法を放った。ダンジョンマスタは、抵抗する間もなく倒れた。後には、ダンジョンコアが残った。
パープルは、ダンジョンコアを拾い上げて、私に渡してくれた。
「ありがとう。これで、1つ目が完了だ」
「うん。次に行く」
私は、パープルから貰ったダンジョンコアを闇魔法の結界で、覆ってから、アイテムボックスの中に収めた。
他の2つのダンジョンも、同様に、一気に制圧することが出来た。依頼していた隠密チームは、既にダンジョンの中に潜っていた冒険者達をも、外に出しておいてくれた。それ故、最初のダンジョン以上に簡単に再圧することが出来た。
私は、隠密チームに感謝の言葉を伝えて、アジトに帰って貰った。
私達は、冒険者ギルドに戻って、ギルド長に、結果を報告した。ギルド長のフェブリに依頼されてから、まだ、半日しか経っていないのに3カ所のダンジョンを制圧してきたことに、驚いた。
自称勇者パーティが、ギルド長のフェブリには、正式に認めて貰えたようだ。
あれ以来、神殿長も、頻繁に新しいダンジョンを造っている。一体、いくつのダンジョンコアを持っているのやら、呆れてしまうわ。
でも、そのおかげで、勇者パーティとして、ホワイト・ドラゴンの活躍が皆に見て貰えるの。
だから、文句ばかりを言っても駄目ね。
街の長の推薦を受けて、Sランクになるという目標に向かって、これまで以上に頑張らなくてはね。
隠密チームの働きもあって、徐々に勇者パーティとしてのホワイト・ドラゴンの知名度が上がって来た。そして、その名前は、国王も知る所となった。
今日は、冒険者ギルドにお願いをしに行くつもりなの。それは、余りに多くなったダンジョンを危険な場所のものから、順に制圧して、無くしてしまうことを了解してもらうの。
私とパープルは、冒険者ギルドに入って行った。そして、受付に声を掛けた。
「ノーバ、ギルド長に話があるの」
「何を話すつもり? キリ、私に先に話して!」
「最近、ダンジョンが急激に増えているでしょ。それに、もしかすると、以前みたいにダンジョンから、魔物が溢れ出すこともあると思うの」
「そうね。それで?」
「街の近くのダンジョンとか、危険でしょ。だから、それらのダンジョンを制圧しようと思うの」
「そうね。キリが、言うことも分かるわ。でも、それは、ギルド長だけでは、決めることができないの」
「えっ、ギルド長でも、だめなの?」
「そうよ。ダンジョンを制圧するには、国王の許可がいるのよ」
「そうか。ギルド長でも、だめか、・・・」
「でも、キリから、ギルド長に話してみて! ギルド長が納得したら、国王に進言して貰えるかもわからないわ」
「そうだね。それじゃ、話してみるね」
私は、ノーバに案内されて、冒険者ギルドのギルド長であるフェブリにお願いしてみることにした。
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ギルド長のフェブリは、キリの話を国王に進言することにした。確かに、現在の壇上の増加は、異常だ。
冒険者ギルドのダンジョン調査が、間に合っていない。マップの無いダンジョンに冒険者が潜るのは、非常に危険だ。このままでは、冒険者がダンジョンで、大きなけがをしてしまうかもしれない。場合によっては、再起不能や死亡の恐れもある。
ギルド長の進言によって、街の近くにある危険度の高いダンジョンの制圧の許可が出た。
フェブリは、急いで、冒険者ギルドに戻った。そこには、キリが、結果を知るために待って居た。
「キリ、待たせた」
「それで、どうでした?」
「一部のダンジョンについては、制圧の許可が出たよ」
「良かった。それでは、直ぐに制圧に向かいます」
私は、ギルド長のフェブリに場所を教えて貰った。3カ所が、今回許可が出たダンジョンだった。もっと、多くのダンジョンを制圧したかったが、仕方がない。
「それでは、直ぐに行きます」
「キリ、無理をするな! 場合によっては、他の冒険者パーティにも、声を掛けるつもりだ」
「いいえ、私達だけで、十分です。少しだけ、お待ちください」
「分かった。よろしく、頼む」
私達は、冒険者ギルドを出て、1つ目のダンジョンに向かった。移動の途中で、思念伝達で隠密チームに連絡を取った。
「キリだ。これから、ダンジョンの制圧に向かう。計3カ所のダンジョンを制圧する」
「分かりました。それで、我々は、どうしたらいいですか?」
「私が行くまで、他の冒険者パーティが潜らないように入り口を封鎖しておいてくれ」
「分かりました。直ぐに、出発します」
隠密チームには、3カ所の正確な位置を伝えた。そして、私達が今向かっているダンジョンも教えた。
「それじゃ、一気に片づけるよ」
「うん。頑張る」
私は、パープルの背に乗って、ダンジョンの中で、火魔法の範囲攻撃を連続で放った。
「火壁」
「火壁」
「火壁」
パープルが、下の階層に潜るたびに、私は、魔法を放った。そして、最下層のダンジョンマスターが居る階層まで、到達した。
「さあ、ダンジョンマスタを倒すよ」
「火炎地獄」
私は、時間が惜しいので、一気に最大火力が出せる魔法を放った。ダンジョンマスタは、抵抗する間もなく倒れた。後には、ダンジョンコアが残った。
パープルは、ダンジョンコアを拾い上げて、私に渡してくれた。
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私は、隠密チームに感謝の言葉を伝えて、アジトに帰って貰った。
私達は、冒険者ギルドに戻って、ギルド長に、結果を報告した。ギルド長のフェブリに依頼されてから、まだ、半日しか経っていないのに3カ所のダンジョンを制圧してきたことに、驚いた。
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