偽聖女の濡れ衣を着せられて追放だそうですが、本当にいいんですね?

十歳で聖女となったアリアンナは、十年間のほとんどを帝国の大神殿の奥で過ごし、
帝国を守るために祈りを捧げ続けてきた。『聖女』は帝国の中で唯一の
『召喚士』でもあり、アリアンナは天界の者や魔界の者を召喚して交渉し、
国を守ることや農産物の豊作などを願ったりしていたのだが、ある日
名目上だけで婚約したことになっている皇太子から使者が遣わされ、
大神殿から追い出されてしまった。
「聖女となってから国に対して何の恩恵も与えていないアリアンナを、偽聖女と認定する」
皇太子はアリアンナとの婚約を破棄し、新しい婚約者が聖女を引き継ぐという。
しかし皇太子も、神殿の人々も、国民も分かっていなかった。偽聖女とされた
アリアンナの代わりをできる人物など、帝国に一人もいないということを。
「せっかく自由になったんだから、ペットのナーヴェとゆっくり暮らそうかな。
そうだ、冒険者をやってみたかったんだよね」片田舎で再出発する
アリアンナだが、一方で彼女を追放した人々は、アリアンナがいなくなったことの意味を
否応なく知ることになっていって――。
24h.ポイント 7pt
10
小説 36,912 位 / 194,091件 恋愛 16,753 位 / 58,691件

あなたにおすすめの小説

女性が少ない世界へ異世界転生してしまった件

りん
恋愛
水野理沙15歳は鬱だった。何で生きているのかわからないし、将来なりたいものもない。親は馬鹿で話が通じない。生きても意味がないと思い自殺してしまった。でも、死んだと思ったら異世界に転生していてなんとそこは男女500:1の200年後の未来に転生してしまった。

ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!

沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。 それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。 失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。 アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。 帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。 そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。 再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。 なんと、皇子は三つ子だった! アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。 しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。 アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。 一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。

妹に出ていけと言われたので守護霊を全員引き連れて出ていきます

兎屋亀吉
恋愛
ヨナーク伯爵家の令嬢アリシアは幼い頃に顔に大怪我を負ってから、霊を視認し使役する能力を身に着けていた。顔の傷によって政略結婚の駒としては使えなくなってしまったアリシアは当然のように冷遇されたが、アリシアを守る守護霊の力によって生活はどんどん豊かになっていった。しかしそんなある日、アリシアの父アビゲイルが亡くなる。次に伯爵家当主となったのはアリシアの妹ミーシャのところに婿入りしていたケインという男。ミーシャとケインはアリシアのことを邪魔に思っており、アリシアは着の身着のままの状態で伯爵家から放り出されてしまう。そこからヨナーク伯爵家の没落が始まった。

司令官さま、絶賛失恋中の私を口説くのはやめてください!

茂栖 もす
恋愛
私、シンシア・カミュレは、つい先日失恋をした。…………しかも、相手には『え?俺たち付き合ってたの!?』と言われる始末。 もうイケメンなんて大っ嫌いっ。こうなったら山に籠ってひっそり生きてやるっ。 そんな自暴自棄になっていた私に母は言った。『山に籠るより、働いてくれ』と。そして私は言い返した『ここに採用されなかったら、山に引き籠ってやるっ』と。 …………その結果、私は採用されてしまった。 ちなみに私が働く職場は、街の外れにある謎の軍事施設。しかも何故か司令官様の秘書ときたもんだ。 そんな謎の司令官様は、これまた謎だけれど私をガンガン口説いてくる。 いやいやいやいや。私、もうイケメンの言うことなんて何一つ信じませんから!! ※他サイトに重複投稿しています。

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

今、姉が婚約破棄されています

毒島醜女
恋愛
「セレスティーナ!君との婚約を破棄させてもらう!」 今、お姉様が婚約破棄を受けています。全く持って無実の罪で。 「自分の妹を虐待するなんて、君は悪魔だ!!」 は、はい? 私がいつ、お姉様に虐待されたって……? しかも私に抱きついてきた!いやっ!やめて! この人、おかしくない? 自分の家族を馬鹿にするような男に嫁ぎたいと思う人なんているわけないでしょ!?

【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。

曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」 「分かったわ」 「えっ……」 男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。 毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。 裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。 何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……? ★小説家になろう様で先行更新中

番が見つけられなかったので諦めて婚約したら、番を見つけてしまった。←今ここ。

三谷朱花
恋愛
息が止まる。 フィオーレがその表現を理解したのは、今日が初めてだった。