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21話:山頂の古びた神社で1
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神社の周囲を観察する俺だが、変に目立った場所は見受けられない。
それでも、俺の抱くこの違和感だけはどうしても拭えない。
この神社になにかが隠されているのは確かだ。
だが、俺にはその正体が分からない。
「何かあるはずだ」
俺は周囲を散策する。
社を鑑定するが、何も出てこないので、そのまま裏手に回ってみる。
すると、小さな祠を見つけた。
「この感覚、魔力だな……」
祠から微弱ながらも、魔力を感じる。
鑑定を発動させると、祠の情報が現れた。
祠の名前は『封印の祠』と書かれており、詳細は分からない。
だが、鳥居を潜った時に感じた違和感はコレが原因のようだ。
壊そうとも考えたが、この祠の名前からして何かを封印しているのだろう。
関わらないのが良いかもしれないが、祖父母やほかの住民たちに被害が出るかもしれないという可能性があるのなら、放置はできない。
九尾のような、人間に害をなす存在がいるのだから。
「収穫があっただけ良しとするか。長居はできないからな」
アウラは兎も角、陽菜を巻き込むわけにはいかない。
俺が二人のもとに戻ると、楽しそうに話していた。
「お兄ちゃん、もういいの?」
「ああ。神社があったから気になって見ていたんだ。古かったからな。何かあるのかと思って」
「ふ~ん。なんかいいのあった?」
「何にもなかった。ただの古い神社だよ」
気になったことがあるとすれば、鳥居は兎も角、社は綺麗に保たれていた。
何者かが綺麗にしているのだろう。
もしかしたらこの神社を管理する者かもしれないし、はたまたこの山を登った住民によるものかもしれない。
疑問は残るばかりだ。
陽菜は「なんだ~」と興味を失っていたが、アウラは俺の顔をジッと見つめている。
アウラは俺が何か情報を得たのだと思ったのだろう。
すぐに顔を戻して陽菜と話し始めてしまった。
後で話せということだろうと察し、俺は二人にそろそろ帰ろうと告げた。
それから俺たちは家へと戻った。
帰った俺たちは、夕食を食べながら談笑を始める。
「どうだった?」
「うん。いい景色だったよ」
「そうだね! ちょっと疲れたけど」
「ちょっとじゃなかったわよね?」
「ちょっ、アウラちゃん。それは言っちゃダメって約束でしょ!?」
「何のことだかねぇ」
陽菜は可愛らしく頬を膨らませたのだが、祖父母はそれを見て笑う。
それから陽菜がどれだけ良かったのかを話、落ち着いたときに俺は祖父母にそれとなく聞いてみた。
「じいちゃんにばあちゃん。あの神社っていつからあるか知ってる?」
「そうねぇ、私やじいさんが産まれた時にはあったかしら?」
祖母の言葉に祖父は答える。
「昔、聞いたことがある。あの神社は何かを封じていると。何だったか、確か……」
祖父は語る。
それは数百年前、村は災害が多く、洪水で田畑が全滅することが多々あった。
苦しんでいる中、山をいくつか越えた方面から、数人の武士と僧侶がやってきて、災害の原因となっていた妖を封じ、二度と災害が起きないように祀っていると。
「武士と僧侶ねぇ……」
俺の呟きに陽菜が反応した。
「なんか胡散臭いよね。そもそも、妖なんていないのに」
「は、ははっ。そうかもな。そうだ。じいちゃんにばあちゃん。あの神社って誰か管理している人がいるの?」
俺の質問に二人は顔を見合わせて首をかしげた。
「知らんのぅ。離れた場所に寺はあるが、そこの住職が管理しているんじゃないのか? 梅、聞いてないかのぅ?」
「う~ん。私は何も聞いてないわね。勇夜、急にどうしたの?」
「いや。なんでもないんだ。誰かが管理しているにしても、あそこまで登るのは疲れるだろうな~って思ってさ」
隣で陽菜がウンウンと頷いている。
俺とアウラは呆れた表情で陽菜を見た。
「『帰りは下りだからへっちゃらだよ!』とか言っていたのはどこの誰だか」
「何度休憩したことやら……」
「お、お兄ちゃんにアウラちゃん!?」
まるで裏切り者を見るかのような目を向ける陽菜に、一連のやり取りを見ていた祖父母が笑う。
「本当に、勇夜と陽菜は昔から仲がいいのぅ」
「そうね。いいことだわ」
「お兄ちゃんなんて嫌いだもん!」
フンッと頬を膨らませてそっぽを向いてしまう陽菜であった。
その晩、俺は神社のことをアウラに話した。
「そう。なら私も行こうか?」
「いや、アウラはここでみんなを見ていてくれ」
「何よそれ。私じゃあ力不足って言いたいわけ?」
アウラの言葉を俺は否定する。
そういう意味で言ったわけではない。
「何かあれば頼れるのはアウラだけだ」
「な、何よそれ……」
頬を紅く染めるアウラが、可愛らしく思えてしまう。
俺はアウラの頭を撫でる。
「ふぁっ!? 急に何よっ!」
「ごめんごめん。なんか可愛くってな」
「か、可愛いって……うぅ……」
真っ赤に染まるアウラ。
しばらくしてアウラは俺の顔を見て告げた。
「分かったわよ」
アウラは「でも」と続ける。
「何かあればすぐに私を呼びなさいよね? 勇夜は私が殺すんだから」
「分かってる。その時が来れば、遠慮なく頼らせてもらうよ」
「ならいいわ」
「おう。それじゃあ、行ってくる。朝までには戻る」
「ええ」
そして俺は家を飛び出し、神社へと向かうのだった。
それでも、俺の抱くこの違和感だけはどうしても拭えない。
この神社になにかが隠されているのは確かだ。
だが、俺にはその正体が分からない。
「何かあるはずだ」
俺は周囲を散策する。
社を鑑定するが、何も出てこないので、そのまま裏手に回ってみる。
すると、小さな祠を見つけた。
「この感覚、魔力だな……」
祠から微弱ながらも、魔力を感じる。
鑑定を発動させると、祠の情報が現れた。
祠の名前は『封印の祠』と書かれており、詳細は分からない。
だが、鳥居を潜った時に感じた違和感はコレが原因のようだ。
壊そうとも考えたが、この祠の名前からして何かを封印しているのだろう。
関わらないのが良いかもしれないが、祖父母やほかの住民たちに被害が出るかもしれないという可能性があるのなら、放置はできない。
九尾のような、人間に害をなす存在がいるのだから。
「収穫があっただけ良しとするか。長居はできないからな」
アウラは兎も角、陽菜を巻き込むわけにはいかない。
俺が二人のもとに戻ると、楽しそうに話していた。
「お兄ちゃん、もういいの?」
「ああ。神社があったから気になって見ていたんだ。古かったからな。何かあるのかと思って」
「ふ~ん。なんかいいのあった?」
「何にもなかった。ただの古い神社だよ」
気になったことがあるとすれば、鳥居は兎も角、社は綺麗に保たれていた。
何者かが綺麗にしているのだろう。
もしかしたらこの神社を管理する者かもしれないし、はたまたこの山を登った住民によるものかもしれない。
疑問は残るばかりだ。
陽菜は「なんだ~」と興味を失っていたが、アウラは俺の顔をジッと見つめている。
アウラは俺が何か情報を得たのだと思ったのだろう。
すぐに顔を戻して陽菜と話し始めてしまった。
後で話せということだろうと察し、俺は二人にそろそろ帰ろうと告げた。
それから俺たちは家へと戻った。
帰った俺たちは、夕食を食べながら談笑を始める。
「どうだった?」
「うん。いい景色だったよ」
「そうだね! ちょっと疲れたけど」
「ちょっとじゃなかったわよね?」
「ちょっ、アウラちゃん。それは言っちゃダメって約束でしょ!?」
「何のことだかねぇ」
陽菜は可愛らしく頬を膨らませたのだが、祖父母はそれを見て笑う。
それから陽菜がどれだけ良かったのかを話、落ち着いたときに俺は祖父母にそれとなく聞いてみた。
「じいちゃんにばあちゃん。あの神社っていつからあるか知ってる?」
「そうねぇ、私やじいさんが産まれた時にはあったかしら?」
祖母の言葉に祖父は答える。
「昔、聞いたことがある。あの神社は何かを封じていると。何だったか、確か……」
祖父は語る。
それは数百年前、村は災害が多く、洪水で田畑が全滅することが多々あった。
苦しんでいる中、山をいくつか越えた方面から、数人の武士と僧侶がやってきて、災害の原因となっていた妖を封じ、二度と災害が起きないように祀っていると。
「武士と僧侶ねぇ……」
俺の呟きに陽菜が反応した。
「なんか胡散臭いよね。そもそも、妖なんていないのに」
「は、ははっ。そうかもな。そうだ。じいちゃんにばあちゃん。あの神社って誰か管理している人がいるの?」
俺の質問に二人は顔を見合わせて首をかしげた。
「知らんのぅ。離れた場所に寺はあるが、そこの住職が管理しているんじゃないのか? 梅、聞いてないかのぅ?」
「う~ん。私は何も聞いてないわね。勇夜、急にどうしたの?」
「いや。なんでもないんだ。誰かが管理しているにしても、あそこまで登るのは疲れるだろうな~って思ってさ」
隣で陽菜がウンウンと頷いている。
俺とアウラは呆れた表情で陽菜を見た。
「『帰りは下りだからへっちゃらだよ!』とか言っていたのはどこの誰だか」
「何度休憩したことやら……」
「お、お兄ちゃんにアウラちゃん!?」
まるで裏切り者を見るかのような目を向ける陽菜に、一連のやり取りを見ていた祖父母が笑う。
「本当に、勇夜と陽菜は昔から仲がいいのぅ」
「そうね。いいことだわ」
「お兄ちゃんなんて嫌いだもん!」
フンッと頬を膨らませてそっぽを向いてしまう陽菜であった。
その晩、俺は神社のことをアウラに話した。
「そう。なら私も行こうか?」
「いや、アウラはここでみんなを見ていてくれ」
「何よそれ。私じゃあ力不足って言いたいわけ?」
アウラの言葉を俺は否定する。
そういう意味で言ったわけではない。
「何かあれば頼れるのはアウラだけだ」
「な、何よそれ……」
頬を紅く染めるアウラが、可愛らしく思えてしまう。
俺はアウラの頭を撫でる。
「ふぁっ!? 急に何よっ!」
「ごめんごめん。なんか可愛くってな」
「か、可愛いって……うぅ……」
真っ赤に染まるアウラ。
しばらくしてアウラは俺の顔を見て告げた。
「分かったわよ」
アウラは「でも」と続ける。
「何かあればすぐに私を呼びなさいよね? 勇夜は私が殺すんだから」
「分かってる。その時が来れば、遠慮なく頼らせてもらうよ」
「ならいいわ」
「おう。それじゃあ、行ってくる。朝までには戻る」
「ええ」
そして俺は家を飛び出し、神社へと向かうのだった。
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