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第5章
1話:魔族領
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朝焼けの薄明かりが帝国の城を淡いオレンジ色に染めている。
巨大な石造りの城壁はまだ夜の冷気を孕んでいて、触れればひやりとするだろう。
空気は張り詰めており、鳥のさえずりが遠くで小さく響くだけだ。
俺は城門前の広場に立ち、目の前の景色を眺めていた。
帝国の威光を示すかのように高くそびえる城。塔の先端は朝の光を浴びて輝き、その光景にはどこか荘厳さすら感じる。
だが、それも一瞬だ。俺はすぐに興味を失い、軽く首を回して体をほぐした。
そこにカリオスがやってきた。その後ろにはリリアやリオナス、イシュリーナがいた。
イシュリーナに手を引かれながら、眠そうに瞼を擦っているイリーシャの姿もある。
こんなにも朝早く、見送りとはご苦労なこった。
「行くのか」
「ああ。それが物資か?」
「持っていくだろう?」
エイシアスにまだ前回の物資が残っているか尋ねると、「まだまだある」と言われた。
有難かったが、カリオスには断っておいた。
「食料はスラムのみんなにでも配給してやれ」
「そうか。なら、そうさせてもらおう」
「イシュリーナとイリーシャの名前にしておけば、悪評は多少マシになる」
「ふむ。印象は多少なりともマシにはなるか」
そこから当たり障りのない会話をし、俺は赤丸に元の大きさに戻ってもらう。
二度目となると、みんなそこまで驚かなかったが、イリーシャが「赤丸が……」と驚いていた。
赤丸は昨日から彼女の遊び相手になっており、イリーシャは赤丸に近づいて「またね」と小さく手を振っていた。
俺とエイシアスが赤丸に飛び乗る。
「それじゃあ、魔王領に行ってくる」
「む。待て。これを渡していなかった」
カリオスから投げ渡されたソレを受け取る。俺が受け取ったソレは、帝国の紋章があしらわれた指輪だった。
「もしかして身元保証とかのか?」
「ああ。皇族がお前の身元を保証するといったものだ。これで帝国内は自由に出入りできる」
「助かるよ。んじゃ、後で情報を持ってくるよ」
「頼んだ」
俺は赤丸に合図を出し、みんなに見送られながら空へと飛び立った。
風が顔を打ち、赤丸の羽ばたきが力強く空気を切り裂く音が響く。帝国の城が次第に小さくなり、やがて地平線に消えていく。俺たちは朝焼けの空を突き抜け、魔族領へと向かう。
高度が増すにつれ、冷たい空気が肌に刺さるようだが、俺にとっては心地よい刺激だ。
赤丸の背中に腰を落ち着けながら、俺はエイシアスに声をかけた。
「なあ、エイシアス。お前、魔族領に行くのは初めてだって言っていたよな?」
「そうだね。私も初めてだよ。主が言い出さなきゃ、一生行くこともなかったかもしれない」
エイシアスは薄く笑いながら答えた。彼女の顔には特に緊張感はなく、むしろ楽しんでいるようにも見える。
「まあ、未知の場所だ。退屈はしないだろう」
「確かに。魔族領にはどんな景色が広がっているのかは、話しや書物でしか知らない。主が魔王とどんな話をするのかも興味があるよ」
「俺も楽しみだ。てか、手土産とかあった方がいいか?」
「必要ないだろう」
それもそっか。
帝国と魔族領の国境までは馬車で一カ月半と言っていた。
飛んでいけば一週間はしないで国境には到着するだろう。
適当な街で宿を取ったりしながらのんびり進んでいくと、国境に到着した。
魔族領は帝国を含む人類領域の北方に広がっている。その領土は広大で、大陸北部のほとんどを占めている。
帝国との境界には広大な緩衝地帯があり、荒涼とした大地や長年の戦いの名残である廃墟や砦が点在しているという。
遠目にもいくつか砦らしい、荒廃した建物が見える。
このまま魔族領に入ってしばらく。所々に山があり、山頂からは煙が上がっている。
どうやら火山地帯のようだ。気温も大分暖かくなり、かなり進むと自然も多くなってきた。
「どうやらさっきまでの場所は、戦争とかの影響で荒地になっていたんだろうな」
「だろうね。草木も生えないほど、激しかったのだろう」
陽が暮れはじめ、一度下に降りることにした。
何事もなく一晩明かし、再び空の旅を続ける。
数日が経過し、景色は人類圏とさほど変化は見受けられなくなっていた。
しばらくして小さな町を発見し、徒歩で向かうことに。下に降りると赤丸が小さくなる。
そのまま外套を纏い、街道を進む。
「エイシアス、幻術で魔族に見えるようにできるか?」
「できるよ」
「なら頼む。人間だと話すにも会話してくれなさそうだ」
エイシアスは「それもそうか」と納得し、パチンッと指を鳴らす。
「できたよ。念のため、私もね。角とか耳は見た目だけだから、触ることはできないよ」
「わかった」
ほどなくすると町の様子が見え、帝国のそれとは明らかに異なっていた。
魔族領独特の文化が町全体に漂い、目を引くものが多い。建物は黒い石や不思議な光を放つ鉱石で作られており、屋根や壁には曲線的で装飾的な意匠が施されている。
町の入口には魔族らしい屈強な体格を持った衛兵が二人、槍を持って立っていた。その目は俺たちを鋭く見つめているが、敵意は感じられない。
「主よ、殺すか?」
「話して済むならそれでいい」
殺して、それが問題で魔王と話せなくなると面倒いからね。まあ、攻撃してきたら殺すけど。それは相手の対応次第である。
さて、相手はどう出るかな?
巨大な石造りの城壁はまだ夜の冷気を孕んでいて、触れればひやりとするだろう。
空気は張り詰めており、鳥のさえずりが遠くで小さく響くだけだ。
俺は城門前の広場に立ち、目の前の景色を眺めていた。
帝国の威光を示すかのように高くそびえる城。塔の先端は朝の光を浴びて輝き、その光景にはどこか荘厳さすら感じる。
だが、それも一瞬だ。俺はすぐに興味を失い、軽く首を回して体をほぐした。
そこにカリオスがやってきた。その後ろにはリリアやリオナス、イシュリーナがいた。
イシュリーナに手を引かれながら、眠そうに瞼を擦っているイリーシャの姿もある。
こんなにも朝早く、見送りとはご苦労なこった。
「行くのか」
「ああ。それが物資か?」
「持っていくだろう?」
エイシアスにまだ前回の物資が残っているか尋ねると、「まだまだある」と言われた。
有難かったが、カリオスには断っておいた。
「食料はスラムのみんなにでも配給してやれ」
「そうか。なら、そうさせてもらおう」
「イシュリーナとイリーシャの名前にしておけば、悪評は多少マシになる」
「ふむ。印象は多少なりともマシにはなるか」
そこから当たり障りのない会話をし、俺は赤丸に元の大きさに戻ってもらう。
二度目となると、みんなそこまで驚かなかったが、イリーシャが「赤丸が……」と驚いていた。
赤丸は昨日から彼女の遊び相手になっており、イリーシャは赤丸に近づいて「またね」と小さく手を振っていた。
俺とエイシアスが赤丸に飛び乗る。
「それじゃあ、魔王領に行ってくる」
「む。待て。これを渡していなかった」
カリオスから投げ渡されたソレを受け取る。俺が受け取ったソレは、帝国の紋章があしらわれた指輪だった。
「もしかして身元保証とかのか?」
「ああ。皇族がお前の身元を保証するといったものだ。これで帝国内は自由に出入りできる」
「助かるよ。んじゃ、後で情報を持ってくるよ」
「頼んだ」
俺は赤丸に合図を出し、みんなに見送られながら空へと飛び立った。
風が顔を打ち、赤丸の羽ばたきが力強く空気を切り裂く音が響く。帝国の城が次第に小さくなり、やがて地平線に消えていく。俺たちは朝焼けの空を突き抜け、魔族領へと向かう。
高度が増すにつれ、冷たい空気が肌に刺さるようだが、俺にとっては心地よい刺激だ。
赤丸の背中に腰を落ち着けながら、俺はエイシアスに声をかけた。
「なあ、エイシアス。お前、魔族領に行くのは初めてだって言っていたよな?」
「そうだね。私も初めてだよ。主が言い出さなきゃ、一生行くこともなかったかもしれない」
エイシアスは薄く笑いながら答えた。彼女の顔には特に緊張感はなく、むしろ楽しんでいるようにも見える。
「まあ、未知の場所だ。退屈はしないだろう」
「確かに。魔族領にはどんな景色が広がっているのかは、話しや書物でしか知らない。主が魔王とどんな話をするのかも興味があるよ」
「俺も楽しみだ。てか、手土産とかあった方がいいか?」
「必要ないだろう」
それもそっか。
帝国と魔族領の国境までは馬車で一カ月半と言っていた。
飛んでいけば一週間はしないで国境には到着するだろう。
適当な街で宿を取ったりしながらのんびり進んでいくと、国境に到着した。
魔族領は帝国を含む人類領域の北方に広がっている。その領土は広大で、大陸北部のほとんどを占めている。
帝国との境界には広大な緩衝地帯があり、荒涼とした大地や長年の戦いの名残である廃墟や砦が点在しているという。
遠目にもいくつか砦らしい、荒廃した建物が見える。
このまま魔族領に入ってしばらく。所々に山があり、山頂からは煙が上がっている。
どうやら火山地帯のようだ。気温も大分暖かくなり、かなり進むと自然も多くなってきた。
「どうやらさっきまでの場所は、戦争とかの影響で荒地になっていたんだろうな」
「だろうね。草木も生えないほど、激しかったのだろう」
陽が暮れはじめ、一度下に降りることにした。
何事もなく一晩明かし、再び空の旅を続ける。
数日が経過し、景色は人類圏とさほど変化は見受けられなくなっていた。
しばらくして小さな町を発見し、徒歩で向かうことに。下に降りると赤丸が小さくなる。
そのまま外套を纏い、街道を進む。
「エイシアス、幻術で魔族に見えるようにできるか?」
「できるよ」
「なら頼む。人間だと話すにも会話してくれなさそうだ」
エイシアスは「それもそうか」と納得し、パチンッと指を鳴らす。
「できたよ。念のため、私もね。角とか耳は見た目だけだから、触ることはできないよ」
「わかった」
ほどなくすると町の様子が見え、帝国のそれとは明らかに異なっていた。
魔族領独特の文化が町全体に漂い、目を引くものが多い。建物は黒い石や不思議な光を放つ鉱石で作られており、屋根や壁には曲線的で装飾的な意匠が施されている。
町の入口には魔族らしい屈強な体格を持った衛兵が二人、槍を持って立っていた。その目は俺たちを鋭く見つめているが、敵意は感じられない。
「主よ、殺すか?」
「話して済むならそれでいい」
殺して、それが問題で魔王と話せなくなると面倒いからね。まあ、攻撃してきたら殺すけど。それは相手の対応次第である。
さて、相手はどう出るかな?
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