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第4章
14話:氷雪の女王5
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「帝国に降伏し、力を貸す……それで満足でしょう?」
「いいや。これでお終いだ」
「な⁉ ど、どうして⁉」
イシュリーナの降伏を、エイシアスは拒否した。その表情はとても楽しそうだ。
エイシアスの性格を考えれば、敵対した者に容赦はない。
「では、消え去るがいい」
挙げられた手が振り下ろされたことで、漆黒の太陽が、死が迫り来る。
イシュリーナが絶望の表情で、エイシアスの後ろで優雅にティータイムをしている俺に向けられる。
「あ、あなたが主人なんでしょう⁉ 止めなさいよ!」
「なら、頼み方ってのがあるんじゃないのか? 敗者は敗者らしい振る舞いをするべきだ」
今にも泣きそうなイシュリーナだが、両手を床に付け、ゆっくりと頭を地面に付けた。
「愚か者の私を、どうかお許しください……。もう私から何も奪わないでください……何もかも失うのだけは耐えられません……もう二度と同じ過ちは犯しませんので、どうかご慈悲を……私のすべてをあなた様に捧げます。ですから私にもう一度チャンスをお恵み下さい」
彼女の過去に何があったのかは分からない。しかし、その誠意に免じて助けてやることにしよう。
「顔を上げろ」
顔を上げた彼女は、生きるために必死のようだ。
「いいだろう。今回は許してやろう」
俺はカップをテーブルに置き、空を見上げる。放たれた以上、エイシアスが消すのは不可能だろう。
そう結論付けた俺は、片手を空に向ける。
過去にエイシアスとの戦いで、この一撃を正面からぶつかったが、あの時はあの時だ。
今回はそんな面倒なことはしない。迫る漆黒の太陽の中心部に重力を集中させる。すると漆黒の太陽は徐々に小さくなっていき、俺の開いた手を握り締めると、綺麗さっぱり消え去った。
何をしたのか簡単に説明すると、範囲を限定させた極小のブラックホールを作り出しただけだ。
イシュリーナはその光景を見て、唖然としていた。
「あの魔法を前に、ああも簡単に……これが天魔の主……」
戻って来たエイシアスは翼やツノを消し、俺の横へと立つが、イシュリーナの表情は怯えていた。
「まあまあだったね」
「そうかい。楽しめたのならいいさ」
「主も理不尽だね。出力を絞っているとはいえ、ああも簡単に消し去ってしまうんだ」
「まあ、今の俺ならね。以前はまだ理解と技術が足りなかったからな」
エイシアスの視線がイシュリーナに向けられる。
ビクッと震えるイシュリーナは、完全に小動物みたいになっている。
「まあ、怯えるな。もう降伏したのだし、俺たちのものだ。敵対さえしなければ殺しはしない」
「て、敵対など滅相もございません! テオ様とエイシアス様は、私の主です。ご命令いただければ、可能な範囲ですべて遂行いたします」
完全に服従してしまったようだ。
まあ、いいだろう。
イシュリーナが完全に服従の姿勢を見せたことに、俺とエイシアスは満足げに頷いた。彼女の屈服は、帝国にとっても強力な戦力の確保を意味する。彼女が俺たちに従順である限り、利用価値は十分にあるだろう。
「では、イシュリーナ。早速だが、いくつかやってもらいたいことがあるが、その前に帝国に報告へ行くとしよう」
「はい」
俺は宮殿の外に出て、赤丸を呼んで元の姿になってもらう。
イシュリーナが赤丸を見た瞬間、顔を青くして尋ねていた。
「あ、あの、テオ様。このドラゴンは一体……」
「赤丸だ。俺のペット兼乗り物だ。ちなみにレベル6000以上はあるから、お前じゃ勝てないぞ」
「あ、あはははっ……」
乾いた笑みを浮かべるイシュリーナ。世界が拾いということを理解したのだろう。
「早く乗れ、行くぞ」
「いつまで主を待たせるつもりだ?」
「た、ただいま!」
全員が赤丸に乗り、報告のために城へと戻るのだった。
城へと到着すると、俺とエイシアス、そして俺とエイシアスの軍門に降ったイシュリーナは、城の大広間に案内された。
そこには既に皇帝であるカリオスをはじめとする帝国の高官たちが揃っており、彼らの視線は、氷雪の女王であるイシュリーナに集まっていた。
「テオよ、彼女が氷雪の女王か?」
「ああ。この通り、約束を果たしぞ」
「感謝する。して、氷雪の女王に聞きたい」
するとイシュリーナはカリオスをキッと睨み付けた。
「皇帝と話す理由などない。帝国が私にした仕打ちを考えれば、当然のことだと思うけど? それに私は、あなた達ではなく、テオ様とエイシアス様に忠誠を誓っている。主の許しがあれば、今すぐにでも帝国を滅ぼしたいくらいよ」
高官たちが「なんたる無礼!」と口々に言い、しびれを切らしたイシュリーナから冷気が漏れ出す。
「まてイシュリーナ」
「はっ」
すぐに冷気を収め、一歩下がるイシュリーナに俺は問う。
「帝国に何された? 奪われたと言っていたが……」
「そ、それは……」
「いいから。誰もお前に危害を加えることはない。そんなことをすれば俺が帝国を滅ぼしてやる」
その言葉にざわつくが、皇帝が一喝して全員を騙さらせた。
「五月蠅いぞ! テオとエイシアスにそれだけの力があるのは分かっている。敵対するなど馬鹿のすることだ。もし手を出されたら、誰であろうと殺しても構わない」
「だとさ」
静かに頷いたイシュリーナは語り始めた。
「いいや。これでお終いだ」
「な⁉ ど、どうして⁉」
イシュリーナの降伏を、エイシアスは拒否した。その表情はとても楽しそうだ。
エイシアスの性格を考えれば、敵対した者に容赦はない。
「では、消え去るがいい」
挙げられた手が振り下ろされたことで、漆黒の太陽が、死が迫り来る。
イシュリーナが絶望の表情で、エイシアスの後ろで優雅にティータイムをしている俺に向けられる。
「あ、あなたが主人なんでしょう⁉ 止めなさいよ!」
「なら、頼み方ってのがあるんじゃないのか? 敗者は敗者らしい振る舞いをするべきだ」
今にも泣きそうなイシュリーナだが、両手を床に付け、ゆっくりと頭を地面に付けた。
「愚か者の私を、どうかお許しください……。もう私から何も奪わないでください……何もかも失うのだけは耐えられません……もう二度と同じ過ちは犯しませんので、どうかご慈悲を……私のすべてをあなた様に捧げます。ですから私にもう一度チャンスをお恵み下さい」
彼女の過去に何があったのかは分からない。しかし、その誠意に免じて助けてやることにしよう。
「顔を上げろ」
顔を上げた彼女は、生きるために必死のようだ。
「いいだろう。今回は許してやろう」
俺はカップをテーブルに置き、空を見上げる。放たれた以上、エイシアスが消すのは不可能だろう。
そう結論付けた俺は、片手を空に向ける。
過去にエイシアスとの戦いで、この一撃を正面からぶつかったが、あの時はあの時だ。
今回はそんな面倒なことはしない。迫る漆黒の太陽の中心部に重力を集中させる。すると漆黒の太陽は徐々に小さくなっていき、俺の開いた手を握り締めると、綺麗さっぱり消え去った。
何をしたのか簡単に説明すると、範囲を限定させた極小のブラックホールを作り出しただけだ。
イシュリーナはその光景を見て、唖然としていた。
「あの魔法を前に、ああも簡単に……これが天魔の主……」
戻って来たエイシアスは翼やツノを消し、俺の横へと立つが、イシュリーナの表情は怯えていた。
「まあまあだったね」
「そうかい。楽しめたのならいいさ」
「主も理不尽だね。出力を絞っているとはいえ、ああも簡単に消し去ってしまうんだ」
「まあ、今の俺ならね。以前はまだ理解と技術が足りなかったからな」
エイシアスの視線がイシュリーナに向けられる。
ビクッと震えるイシュリーナは、完全に小動物みたいになっている。
「まあ、怯えるな。もう降伏したのだし、俺たちのものだ。敵対さえしなければ殺しはしない」
「て、敵対など滅相もございません! テオ様とエイシアス様は、私の主です。ご命令いただければ、可能な範囲ですべて遂行いたします」
完全に服従してしまったようだ。
まあ、いいだろう。
イシュリーナが完全に服従の姿勢を見せたことに、俺とエイシアスは満足げに頷いた。彼女の屈服は、帝国にとっても強力な戦力の確保を意味する。彼女が俺たちに従順である限り、利用価値は十分にあるだろう。
「では、イシュリーナ。早速だが、いくつかやってもらいたいことがあるが、その前に帝国に報告へ行くとしよう」
「はい」
俺は宮殿の外に出て、赤丸を呼んで元の姿になってもらう。
イシュリーナが赤丸を見た瞬間、顔を青くして尋ねていた。
「あ、あの、テオ様。このドラゴンは一体……」
「赤丸だ。俺のペット兼乗り物だ。ちなみにレベル6000以上はあるから、お前じゃ勝てないぞ」
「あ、あはははっ……」
乾いた笑みを浮かべるイシュリーナ。世界が拾いということを理解したのだろう。
「早く乗れ、行くぞ」
「いつまで主を待たせるつもりだ?」
「た、ただいま!」
全員が赤丸に乗り、報告のために城へと戻るのだった。
城へと到着すると、俺とエイシアス、そして俺とエイシアスの軍門に降ったイシュリーナは、城の大広間に案内された。
そこには既に皇帝であるカリオスをはじめとする帝国の高官たちが揃っており、彼らの視線は、氷雪の女王であるイシュリーナに集まっていた。
「テオよ、彼女が氷雪の女王か?」
「ああ。この通り、約束を果たしぞ」
「感謝する。して、氷雪の女王に聞きたい」
するとイシュリーナはカリオスをキッと睨み付けた。
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「まてイシュリーナ」
「はっ」
すぐに冷気を収め、一歩下がるイシュリーナに俺は問う。
「帝国に何された? 奪われたと言っていたが……」
「そ、それは……」
「いいから。誰もお前に危害を加えることはない。そんなことをすれば俺が帝国を滅ぼしてやる」
その言葉にざわつくが、皇帝が一喝して全員を騙さらせた。
「五月蠅いぞ! テオとエイシアスにそれだけの力があるのは分かっている。敵対するなど馬鹿のすることだ。もし手を出されたら、誰であろうと殺しても構わない」
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