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5巻

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 第1話 ベリフェールまでの旅路


 俺――結城晴人ゆうきはるとは、ある日突然、クラス丸ごと異世界に勇者として召喚しょうかんされた高校生。
 だが俺には『勇者』の称号がなく、無能と言われ追い出され、しかも召喚主であるグリセント王国の連中に殺されかける。
 そこで神を名乗る人物と出会った俺は、チートなスキルの数々を手に入れ、ペルディス王国で冒険者としての活動を始める。
 やがて前人未踏の冒険者ランクの最高峰、EXランクとなった俺は、冒険者や、グリセントに里を襲われたエルフと共に、グリセント王国への復讐ふくしゅうを果たす。
 その後、グリセントの内政を立て直したり、俺以外の勇者たちを鍛えるためにナルガディア迷宮に送り込んだり、その迷宮のボスであるドラゴンを仲間にしたり、果てはペルディス王国で自分の商会を立ち上げたり……俺は異世界の生活を満喫していた。
 そんな俺の次の目的地は、闘技大会が行なわれるというガルジオ帝国。その闘技大会で、仲間たちの力試しをしようと思っているのだ。
 道中、ベリフェール神聖国という国を通るらしいということで、せっかくなので立ち寄ることにしたのだった。


 今回の旅のメンバーは俺を含めて八名。
 まずは冒険者で俺の婚約者のフィーネ。そして、ペルディス王国の王女で同じく俺の婚約者であるアイリスと、そのお付きのアーシャ。それから、俺と一緒にこの世界に召喚された勇者の一人で婚約者でもある鈴乃すずの、元エルフの里のお姫様であるエフィル、グリセントで騎士をしていたクゼル、ナルガディア迷宮ボスのドラゴンだったが人化して俺についてくることになったゼロ。
 目的地であるベリフェール神聖国の首都である神都しんとまでは、俺たちがいたペルディス王国の王都から、馬車で二週間。
 ちょうど中間あたり、だいたい一週間の距離に国境がある。
 元の世界の感覚だと長い旅に思えるが、この世界の住民にとっては、この程度の移動は短い部類に入る。かくいう俺も、この世界の感覚にはかなり慣れてきたのでそこまで大変とは感じない。
 旅の途中、魔物や盗賊が現れることもあったが、魔物は皆が率先して倒してくれたし、盗賊も近付く前にゼロが積極的に出張ってくれた。
 ちなみに盗賊は、討伐の際に戦利品を手に入れられることが多く、思わぬ臨時収入にもなっていた。
 そんなわけで俺としては旅の途中はけっこう暇で、割と長時間、荷馬車のほろの上で昼寝をして過ごしていた。たまにクゼルが組手をしたいというので、馬車に備えられた扉の先にある亜空間――俺が作り出した、皆が普段過ごしているもう一つの世界で、相手をしてやることもあった。
 街道沿いの国境地点には検問もあったが、ペルディス王国の紋章入りの短剣と、俺のEXランクの冒険者カードを提示すれば、あっさりと通ることができた。
 ベリフェール神聖国へと入ると、街道は綺麗きれいに整備されている。
 時折、ペルディス王国へと向かうであろう商人や冒険者らしき馬車とすれ違いつつ、平和な旅路となっていた。


 ベリフェール神聖国に入って旅を続けていたある日、俺はとあることを皆に尋ねてみた。

「国境を越えてから、魔物の出現がかなり減ってるんだけど、何か知ってる人はいるか?」

 俺の質問に、アイリスが答えてくれる。

「それは、神都の聖騎士たちが定期的に魔物を駆除しているからね。商人たちが行き来しやすいようにっていう、昔からの配慮なのよ」
「へえ、民のことをちゃんと考えているんだな」
「そうね、それができるだけの国力もあるわ。だからこれから向かう神都も含めて、ベリフェール神聖国全体が、経済的に発展していて食料なんかも豊かなのよ」

 確かに魔物や盗賊などが減れば、商人が集まりやすくなるだろうな。
 そこでふと、あることを思い出してアーシャに尋ねてみる。

「アーシャ。すれ違う冒険者の数が少ない気がするんだが、神都にも冒険者ギルドはあるだろ?」
「ありますね。姫様がおっしゃっていた通り、聖騎士が魔物の駆除をしているのですが、冒険者ギルドも街道周辺にいる魔物の駆除をしているのです。流石に、聖騎士だけでは手が回りませんからね」

 アーシャの言う通りだな。
 でも、一つだけ気になることがある。

「強力な魔物が出た場合はどうするんだ?」
「この国にはSランク冒険者がいませんので、皆で対処してますね」
「いないのか」
「はい」

 もし現れたらおしまいだろうな……まあ、定期的に間引いていれば、そこまで強い魔物が出ることはないんだろうけど。
 そんなことを思いながら、俺が再び幌の上に登ろうとすると、背中に向けられる視線を感じた。
 そちらを振り向くと、フィーネがあきれた表情を浮かべている。

「また昼寝ですか……?」
「ああ、こうも天気がいいと眠くなる。昼食も食べたんだ。フィーネこそ眠くならないのか?」
「まあ、少しは……」

 そう言って俺からすっと目を逸らすフィーネ。
 どうやらフィーネも眠いようだ。

「一緒に寝るか? 上は風が当たって心地いいぞ?」

 俺の言葉にフィーネが迷う様子を見せるが、アーシャが気を遣ってくれた。

「フィーネさん、御者ぎょしゃは任せてください」
「ありがとうございます、アーシャさん。で、ではお言葉に甘えて……」

 フィーネは少し恥ずかしそうに、俺と一緒に幌の上に登る。
 幌は魔法でしっかり強化してあるので、人が二人乗ったくらいでは破れない。
 というか、よほど強化された矢とかでもない限り、貫通することは決してない。
 二人で寝転び、ガタゴトと揺られる馬車に身を任せていると、フィーネが不意につぶやいた。

「気持ちいいです……」
「こんなに晴れて暖かくて、心地よい風。こういう日は外で寝るに限るよ」
「ハルトさんがずっとここで昼寝してた理由がわかりました」

 そんなことを話しているうちに、俺とフィーネはいつの間にか寝てしまっていたようだ。
 しばらくして俺が目を覚ますと、空が茜色あかねいろに染まっていた。
 右隣では、フィーネが気持ちよさそうに寝息を立てている。
 そこで俺は違和感に気が付いた。
 左隣でも、誰かが寝ているのだ。
 視線を向けると、フィーネと同様に気持ちよさそうに寝ている鈴乃の姿が。
 どうやら俺とフィーネが寝ているのに気が付いて、いつの間にか登ってきていたようだ。
 二人を起こしつつ、俺は下に降りてから、皆と一緒に野営できそうな場所を探すのだった。


 ベリフェール神聖国の神都まで、あと数日というところまでやってきた。
 休憩中、俺は馬車を引いてくれている愛馬のマグロに、えさの果物をあげていた。

マグロ相棒。もう少しだから頑張ってくれよ」
「ヒヒィーン!」

 本日もマグロは絶好調のようだ。
 すると、フィーネがやってきた。

「ハルトさん、ここまで来ましたが、神都で何をするのか具体的に決めているんですか?」
「うーん……主に観光かな。あとは名物の料理があればそれを食べるくらいか」

 俺はフィーネの質問にそう答えた。
 なにせ、当面の目的はガルジオ帝国の闘技大会であって、神都はあくまでも観光目的だからな。

「アイリスちゃん。ベリフェール神聖国ってどんな国なの?」

 鈴乃が質問をした。
 俺もあまり詳しくなく、神を崇拝する宗教を主体とした国家という話を、ペルディス国王のディランさんから聞いたくらいだから気になる。
 質問されたアイリスは、あごに人差し指を当てながら説明する。

「んー、そうね……獣人などの種族差別は存在しないわね……まあ、ペルティスも種族差別はないし、そこは変わらないわね」
「へぇ~なんか好感が持てるな」

 俺の相槌あいづちを受けてアイリスは続ける。

「それと、ベリフェールは奴隷が少ないの。むしろ奴隷はダメと言ってるくらいよ」
「でも、いるにはいるのか」
「多少はね。それでも犯罪奴隷だけで、神都を綺麗に保つのに貢献こうけんしているそうよ」
「なるほど。清掃要員って感じか」
「そんなところね」

 俺は話題を変え、眠たそうにしているエフィルに尋ねた。

「エフィル。眠いところ悪いが、エイガンとは連絡を取っているのか?」

 エイガンはグリセントに残してきたエルフで、グリセントの王妃や王女を監視してくれている。
 質問されたエフィルはウトウトしながらも答えてくれた。

「はい。エイガンとは手紙でやり取りしています」
「よかった。それでグリセントは大丈夫そうか?」
「大臣と勇者たちがうまくやってくれているようですよ」
「ならよかった。アイツらに任せておけば安心だ。次会うのは魔王討伐の時だろうからな」
「魔王を討伐するのか!?」

 クゼルが俺の「魔王討伐」という言葉に、目を見開いた。

「い、いきなりどうしたんだクゼル」
「いや、すまない。ただ気になっただけだ」

 前からけっこうこの話してると思うんだけどな、どうしたんだろうか。
 魔王なぁ~。魔王が何を企んでるか知らないが、各国の思惑とかもあるだろうから、どうなるかはまだわからないな。

「必要なら倒すだけだよ。だけどそれは俺の役目じゃなくて、勇者の役目だろうな。まぁ、おそらく俺も行くことになるだろうけど」

 あいつらについてきてくれと頼まれる可能性も高いし、頼まれなくても行くと思うけどな。
 クゼルは「そうか」とうなずいたが、その表情はどこか浮かない感じだ。

「で、本当はなんで気になったんだ?」
「一度でいいから戦ってみたい!」
「またそれかよ……」

 思わずツッコミを入れてしまった。
 ダメだこりゃ……
 皆はそんな相変わらずなクゼルの言葉に笑う。

「なんで笑うんだ!!」

 怒るクゼルに、アイリスが言い訳するように答えた。

「だって……ふふっ、魔王と戦いたいって、クゼルは変わらないのね、ふふっ」
「姫様、失礼ですよ!」

 アーシャがとがめるが、アイリスは笑いながら答える。

「いや、だって……ねぇ? アーシャだって笑ってたじゃない」
「その、気持ちはわかりますが……」

 そう、アーシャも笑っていたのだ。
 そんな二人の会話にクゼルはプルプルと震え――

「笑うなぁぁぁぁあ!」

 そう叫ぶのだった。
 その横で、ずっと本を片手に読んでいたゼロが俺に尋ねてきた。

「ハルト様。首都での滞在はどれくらいでしょうか?」
「んー、一週間くらいを予定しているつもりだ」
「そうですか。少しばかり本を買っても?」
「いいけど、気になる本でもあるのか?」
「ありがとうございます。長く迷宮におりましたので、この時代の知識を蓄えようかと。どの時代でも情報というのは一番大切ですので」

 ここ最近、ゼロは読書をするようになっていた。本人も言う通り、情報収集が主な目的のようだが、普通に本好きみたいだ。
 もし日本の漫画を読ませたらハマるのだろうか? なんて疑問も浮かぶが、読ませる方法もないし、実際にどうかはわからないよな。

「ま、神都では何もトラブルが起きなければいいなぁ」

 俺がそう呟くと、ゼロを除いて一同が固まった。
 そして油を差し忘れた機械のごとく、ギギギッと首を動かしてこちらを見つめる。

「な、なんだよ……?」

 俺の戸惑いながらの問いかけに答えたのは、鈴乃だった。

「晴人くん、自分でそれ言っちゃう? ねぇ、言っちゃう?」
「……」
「綺麗なフラグが建設されたよ?」

 鈴乃の追撃にアイリスも続く。

「ハルトがどこかに行って何も起きないわけがないものね。ねっ、アーシャにエフィル」
「姫様の言う通りですね」
「そうですね。アイリスやアーシャの言う通りです」
「…………」

 同時にクゼルもうんうんと頷いていた。
 俺はフォローしてくれるだろうと、期待を込めた眼差しをフィーネに向けるも……

「その通り過ぎて何も言えないですよ。これは向こうに着いたら何かありそうですね」
「………………」

 俺は完全にトラブルメーカー扱いのようだった。
 悲しくなり視界がボヤける。

「あれ……目に汗が入ったのかな?」
「「「それは涙よ(です)!」」」

 ゼロ以外の全員にツッコミを入れられた。
 グスッ……俺、悲しいよ……


 それから数日後、無事、俺たちは神都に到着した。

「白いな……」

 それが俺の、遠くから街を見た第一印象だった。

「白いですね」
「白い……」
「本当に白い」

 フィーネとエフィル、鈴乃も、俺に同意するように呟く。
 言葉の通り、神都全体どこを見ても真っ白なのだ。
 所々に茶色などの建物があるものの、基本的には白い建物が多く、綺麗な街並みであった。

「私は来たことがあるから知ってるわ」
「私も姫様の付き添いで以前来ました」
「私は軍の遠征だ」

 アイリスとアーシャ、クゼルは来たことがあったらしい。ゼロは「綺麗ですね」と言ってそれきりで、また読書に戻ってしまった。

「アイリス。あの街の中央にある宮殿、というか聖堂みたいのはなんだ?」
「あれはベリフェール大聖堂ね」

 城や宮殿とも言えるような建造物。元の世界のイタリアにあった、ミラノ大聖堂みたいな外観だ。その何倍も大きいけど。
 建築とかに詳しくない俺でも、とても美しいと思う。

「あれが大聖堂か。迫力があるな」
「初めて見た人は皆そう言うわね」
「そうですね。私も初めて見た時は驚きましたから」

 アイリスとアーシャはそう言い、クゼルも同意するように頷いていた。
 神都を囲う外壁の前に辿たどいた俺たちは、検問を受けるために列に並ぶ。
 アイリスは姫の立場で入国すると色々と面倒なことになりそうだったので、冒険者ということで入ることにし、アーシャもアイリスの呼び方を『姫様』から『アイリス様』へと変更した。
 順番が回ってきた時、検問の担当者は、俺の冒険者ランクやエルフがいることに驚いた様子だったが、特に問題なく通してくれた。
 こうして俺たちは、神都に足を踏み入れたのだった。



 第2話 神都観光!


 神都に到着した俺たちは、まず滞在先の宿を探すことにした。
 といっても、どんな宿がいいか、特に情報はない。
 こんな時には冒険者ギルドが役に立つ。職員ならいい宿を知っているはずだから、そこでおすすめの宿を教えてもらうことにしよう。
 歩いている人に冒険者ギルドの場所を尋ねつつ、まっすぐに向かう。
 神都の冒険者ギルドは、ペルディスの王都のものに比べると少し小さいが、街の景観に合わせて白が基調になった立派な建物だった。

「さて、入ろう」
「ですね」

 中はそこそこの人でにぎわっており、受付のカウンターは忙しそうだった。
 とりあえず併設されている食堂で昼食をとることにした俺たちは、水を持ってきた店員におすすめメニューを尋ねてみる。

「オススメはある?」
「ありますよ。この白身魚の煮付けですね」
「じゃあそれをよろしく。皆はどうする?」

 俺が尋ねると、皆同じものでいいと頷いた。

「悪いが人数分頼む」
「わかりました。少々お待ちください!」
「あ、そうだ。もう一ついいか?」

 厨房ちゅうぼうの方に戻ろうとしていた店員が、振り返りこちらを見る。
 宿を聞くという目的をすっかり忘れていた。

「いかがなさいました?」
「宿を探してるんだが、オススメの宿はある?」
「そうですね、『シラカバ』という宿がオススメです。私の幼馴染おさななじみがやってるところなんですよ。料理も美味しいですよ」
「ならそこにするよ。助かった」
「いえいえ、私も友人の宿をオススメできてうれしいので、お気になさらず」

 店員はそう言って、厨房へと注文を伝えに向かった。
 料理を待っている間、俺たちは滞在中のスケジュールを話し合う。

「誰か、行きたい場所とかあるか?」

 まずはそう尋ねると、エフィルが手を挙げた。

「はい。大聖堂に行ってみたいです!」

 大聖堂か、エフィルが言い出さなくても行っていただろう。そもそも目的は観光だから、あんな大きな建物、逃すわけがない。

「俺も行きたかったからな、早めに行くことにしよう。他にはあるか?」
「それなら」

 今度はアーシャだ。アーシャがこういう時に積極的に手を挙げるとは珍しい。

「あの、行きたいところというか、大聖堂に行くのでしたらお祈りをしたいのですが……」
「そんなことか」
「やはりダメ、ですよね」

 落ち込み、シュンとするアーシャ。
 そんなアーシャを見て慌てて訂正する。

「違う違う! 俺もアーシャと一緒に祈るかな」
「は、はい!」

 花を咲かせるように笑顔になるアーシャ。
 若干ほおが赤く染まっているのは気のせいだろうか?
 そんなアーシャを見て、フィーネにアイリス、エフィル、鈴乃がボソッと呟く。

「恐ろしいですね……」
「アーシャ……」
「また、増えるの……?」
「晴人くん……この先が心配だよ……」

 なんか視線が物凄ものすごく冷たいんだけど!

「え、えーっと、他に誰かあるか?」

 話題を逸らしつつそんなことを話すうちに料理が来たので、食べながら今後の予定を決める。

「……さて、とりあえず宿に行って受付だけは済ませるか」

 食べ終わったところで、さっきの店員から道を聞いて、『シラカバ』という宿に向かうことにした。
 特に迷うことなく宿は見つかり、部屋を取って馬車を預けた俺たちは、早速大聖堂に向かうことにした。
 ただ、ゼロは魔物だけあって大聖堂には全く興味がないようで、本を買いに行きたいと言い出した。

「では、私もゼロに同行しよう。少し街を見たいのでな」
「わかった」

 クゼルがゼロに同行するというので、二人には本を買うお金を多めに渡しておく。

「それでは失礼します」
「行ってくる」

 ゼロとクゼルの二人と宿の前で別れ、俺たちは大聖堂に向かって歩き始めた。


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