異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~

WING/空埼 裕@書籍発売中

文字の大きさ
表紙へ
上 下
36 / 129
3巻

3-3

しおりを挟む
 ◇ ◇ ◇


 出発の前日、ハルトはディランに呼び出されていた。

「――ハルト、頼むからアイリスに料理を教えてやってくれないか?」

 そしてディランはハルトが来るなり、そう言って頭を下げた。

「またどうして急に料理なんか?」

 ハルトのもっともな質問に、ディランは頭を抱えて震え出す。

「い、以前アイリスが料理を作ってくれたことがあってな」
「へぇ、何を作ったんだ?」
「卵焼きだ。ただな――」

 そう前置きして、ディランは語り始めた。


 さかのぼること一年前、ディランの部屋にアイリスが現れた。

「パパ! 卵焼きを作ってみたわ! 食べてみて!」
「ほう? アイリスの手料理か。どれ、一つ味見を――」

 そう言って皿を受け取ったディランは、言葉を失ってしまった。
 皿にっていたのは、真っ黒な物体――卵焼きの形をした炭だったからだ。
 なぜか紫色のオーラが出ているような気がして、ディランは冷や汗を流す。

「こ、これが卵焼きか?」
「そうよ! 少し失敗しちゃったけどね」

 これは『少し』のレベルではないだろう!?
 そう叫びたくなる気持ちを抑えて、ディランは妻のアマリアを見たが、彼女は「あらあらまあまあ」とニコニコしているだけだった。
 次にアイリスについてきていたアーシャを見るも、「陛下、私は『自分で味見をしてからの方がいい』とお伝えしました」と言って頭を下げるだけ。
 誰も助けてくれないことをさとったディランは、覚悟を決めて一切れ口に運ぶ。
 卵焼き(?)をんだ途端、ガリッという見た目通りの音を立てた。
 そして次の瞬間、ディランはバタッと後ろへ倒れた。

「パパ!?」
「あなた!?」
「陛下!?」

 急に倒れたディランに、アイリスとアマリア、アーシャの三人が駆け寄る。

「どうしたのパパ! 何があったの!?」
「ア、アイリスよ……りょ、料理とは奥が深い、ものなの、だ、な……」

 ディランは最期の力を振り絞り、その言葉を残して意識を失う。

「パパ!? パパーーーッ!」

 ディランの部屋に、アイリスの叫び声がむなしく響いた。


「――ということがあったのだ。ちなみに翌日は起き上がれなかった」
「ま、マジかよ……」

 疲れ切った表情のディランに、ハルトはそう返すことしかできなかった。


 ◇ ◇ ◇


 ……うん、アイリスに料理させたらダメだな。

「アーシャ、ちょっといいか?」

 俺は顔を青くしているアーシャを呼び寄せる。

「は、ハルトさん、姫様を止めてください! このままじゃ皆が……」
「お、落ち着けアーシャ!」
「落ち着いてなんていられますか!? あれは、あれはもう毒ですよ……」

 この口ぶり、アーシャも食べさせられたことがあるのだろうか?

「それはディランさんから聞いた。だからアーシャに、アイリスの手伝いをしてほしいんだ。必要なら他の人にも頼んでいいから! 頼む!」
「えっ!? わ、私がですか!?」
「頼む!」

 俺は全力で頭を下げた。だって仲間がアイリスの手によって倒れるのは見たくないから。

「……わかりました。やりましょう」

 アーシャは悩ましそうにしながらも、引き受けてくれた。
 手伝うのも嫌なほどなのか?


 ディランさんの話やアーシャの反応を見る限り、アイリスの料理能力をスキルレベルで表現するとすれば、マイナス表記になっていることだろう。
 というわけで、俺たちは亜空間内のキッチンに移動した。
 外の設備で料理してたら、火の調節ができなくて一瞬で炭にしそうだしな。
 ちなみにこのキッチンは、日本のシステムキッチンがそのまま再現されているので、コンロやオーブンまである。魔力でなんでも作れるので、もはやなんでもありだ。
 天堂たちにはやりすぎだと言われたけど、まぁいいだろう。
 そんなわけで、アーシャとともにキッチンに立ったアイリスを、俺も監視することにした。

「アーシャ、何を作ればいいかしら?」
「えーと……ホットケーキ?」

 きっとアイリスでも作れそうな簡単なものを選んだんだろうな。ホットケーキは夕飯になるのかという疑問もあるが、炭にならなければいいのだ。
 一方で、作るのがホットケーキと聞いたアイリスの反応はと言えば。

「卵を使う料理は得意よ!」

 などと言って胸を張っていた。
 得意ではないだろ! と言いかけたが、余計なことを言ってねられても面倒なのでみ込んでおく。
 アーシャも「そ、そうですか」と頬を引きつらせていたが、それ以上何かを言うつもりはないようだった。

「姫様、ホットケーキの材料はご存知ですか?」
「材料? そんなの簡単よ。ハルトが教えてくれたもの! 卵だけでしょ?」
「違いますから! ハルトさん、何を教えてるんですか!?」

 アーシャに睨まれるが、俺は両手を顔の前でぶんぶんと振って否定する。そんなこと言ってないぞ!

「じゃあなんなのよ?」

 ちょっぴり不満げなアイリスに、アーシャはコホンと咳払せきばらいを一つして材料を挙げていく。

「卵、牛乳、小麦粉、砂糖です」
「どうやって作るの?」
「ではお手本に私が一から作りますので、姫様はしっかり見て覚えてくださいね?」
「覚えるのは得意よ!」

 アーシャがジト目になるが、アイリスは気付いていないようだ。
 アーシャは気を取り直して材料を用意すると、さっそく作り始める。

「まずはボウルに、小麦粉と牛乳を入れて混ぜます」
「ふむふむ」
「混ぜて小麦粉のダマがなくなったら、次に卵を別のボウルに割って入れます」
「たまご!」

 卵に反応するアイリス。それを華麗かれいにスルーしてアーシャは調理を続ける。

「その時に黄身と白身で分けて、白身だけを先に入れます」
「なぜそのまま入れないの?」
「ちょっとしたテクニックです。まあ見ていてください」

 アーシャはそう言うと、ボウルに入れた卵白を、泡立て器で素早く混ぜ始める。
 泡立ち始めた卵白を見て、アイリスは慌てた。

「あ、泡になってるわ! アーシャ混ぜすぎよ!」
「落ち着いてください。これはメレンゲといいます。メレンゲが完成したら、黄身と砂糖をさっきの小麦粉と牛乳を混ぜたボウルに入れ、また混ぜます」
「へぇ、メレンゲって言うのね……」

 アイリスは興味津々きょうみしんしんなようで、メレンゲをつつこうとしてアーシャに怒られていた。

「姫様、ハルトさんに美味しい料理を食べてもらいたくないのですか? ちゃんと聞いてくださらないと、美味しくできませんよ?」
「嫌よ! ハルトには喜んで食べてほしいわ!」

 まぁ、炭でも出てこない限りは喜んで食べると思うけど……
 正直、ディランさんの話を聞いてしまったので不安になるのも仕方ないだろう。

「でしたら、しっかりと覚えてくださいね」

 アーシャはそう言って、説明を再開する。

「最後にメレンゲを入れて、混ぜ合わせます。この時、混ぜすぎるとメレンゲが潰れてしまうので注意してくださいね」
「わかったわ!」
「……本当ですか?」
「当たり前よ!」

 元気よく返事をするアイリスだが、アーシャはまだ不安そうだ。
 アイリスがしっかり手順を覚えたか不安なのだろう。
 まぁ、隣について教えながら作ってもらえばいいし、そこまで心配しなくていいと思うんだけどな。

「あとは焼くだけですね。油をひいて熱したフライパンに、お玉一杯分の生地を入れます。この時に弱火にしていないと、表面だけが焦げてしまいます。ここからはしばらく放置ですね」
「なるほど……」

 数十秒後。表面にぷつぷつと気泡が出てきた。

「生地から気泡が出てきたら、フライ返しで生地の裏を確認します……これくらいのきつね色なら問題ないので、ひっくり返しましょう。よく見ていてくださいね?」
「わ、わかったわ!」

 アイリスが緊張した表情で見つめる中、アーシャは生地をひっくり返す。
 そうしてもう半面も焼いて、皿に移してバターとハチミツをかけた。

「これで完成です。どうですか? 簡単でしょ?」
「か、簡単よ!」

 アイリスはできたてのホットケーキを凝視ぎょうししている。
 そんな彼女を見て、アーシャは苦笑する。

「よかったら食べてみ――」
「いいの!? ありがとう!」

 食い気味に答えたアイリスは、「いただきます!」と手を合わせてからホットケーキを一口サイズに切る。
 そしてうれしそうに口へと運んだ。

「お、美味しい! こんなにふわっとしてるのね、ハチミツもすごく合うわ」
「同じものを姫様に作っていただきます。見ていたのですからできますよね?」
「もちろんよ!」

 アイリスは元気よく答えると、さっそく調理を始める。
 ただ、やはり慣れていないためか――

「あっ、小麦粉がこぼれちゃった!」
「卵のからが入っちゃったわ……」
「砂糖の量、これでいいのかしら」

 なんてバタついてしまっていた。
 それでもあきらめることなく、その都度アーシャに助けられながらなんとか生地を完成させた。


 そうしてついに、メインイベントである焼きへと入る。

「フライパンに油を少し入れて、あ、あとは……そうだわ、火を弱火にして……」

 アイリスはアーシャに言われたことを思い出すように言葉を発しながら、手順通りに進めていく。
 生地を流し入れ、気泡が浮かぶまでじっと見つめる。
 そしていくつも浮かんできた気泡が弾けるのを確認したアイリスは、フライ返しを手に取った。

「か、確認よ」

 裏面は、綺麗な狐色になっている。

「アーシャ、もういいわよね?」
「はい」

 アイリスは表情を引き締めてひっくり返してみるのだが……
 ベチャッ!
 あまり上手くいかず、生地がフライパンのふちにあたって形が崩れてしまった。

「あっ。うぅ……」

 ショボーンとしてしまうアイリスだったが、すかさずアーシャがフォローする。

「最初はこんなものですよ。徐々に上手くなっていけばいいだけです」
「そ、そうよね!」

 結局そのホットケーキは不格好になってしまったが、アイリスはめげずに次々に焼いていく。
 結局人数分を焼き上げるまでに、一度も上手くいくことはなかったが、後半はそれなりに綺麗にひっくり返せるようになった。

「できたわ! どうかしら、アーシャ」
「姫様、お疲れ様でした。まだ完璧かんぺきではありませんが、ものすごく上達したと思いますよ!」
「当たり前よ!」

 アーシャがにこやかに答えると、アイリスはドヤ顔で胸を張る。
 ま、まぁ、頑張ったもんな。それに炭化してるやつも一枚もないし。


「――皆お待たせ、できたわよ! ちょっと不格好だけど美味しいはずよ!」

 俺たちは全員の分のホットケーキを皿に盛り付け、亜空間から出る。
 そうして皆でテーブルに着いたのだが、なぜか誰も手を付けようとせず、全員が俺の方を見ていた。

「どうして食べないんだ?」

 俺の疑問に、アーシャが答える。

「姫様は、やはり最初はハルトさんに食べていただきたいのですよ。婚約者ですしね……それに私たちとしても、ハルトさんならですから大丈夫かな、と」

 おい待て! 最後に付け加えた言葉、俺完全に毒見係じゃねーか!?
 まぁ、前半の言い分はわからないでもない。
 アイリスもキラキラした眼差しで、俺が食べるのを今か今かと待っているし。くっ、可愛すぎるだろ!
 俺は意を決して、目の前のホットケーキを一口食べた。

「むぐむぐ、ゴクッ……うん。中がフワフワしていてとっても美味しいよ」

 お世辞せじではなく普通に美味しい。多少不格好でも、一口サイズにカットしたら気にならないしな。
 アイリスは頬を少し赤く染めて、「あ、ありがとう。また今度作ってあげるわね」と言い、照れ隠しのように自分のホットケーキに手を付ける。
 それを皮切りに、皆も食べ始める。
 出てくる感想は「美味しい」というものばかりで、やっぱりアイリスは嬉しそうに頬を染めていた。
 ディランさんがこの場にいたら、泣いて喜んだんだろうな。
 そんな風に、のどかな夜が過ぎていくのだった。




 第4話 エルフの里


 翌日、俺たちは無事にトニティア樹海に到着した。

「ここがトニティア樹海か……」

 樹海という言葉の通り、樹木が生い茂っていて奥の方はほとんど見えない。
 背の高い木が多く、中には幹の太さが数メートルあるような大樹まであった。
 俺も含めて、エフィル以外の全員がその光景に言葉を失っていた。
 自然に圧倒されるっていうのはこういうことなんだろうな。
 樹海の中は馬車で進めなそうだったので、マグロには馬車と一緒に亜空間に入ってもらうことにする。
 エフィルの話によると、近付けば里の位置はだいたいわかるとのことだったので、彼女を先頭にして進んでいく。

「……そろそろ魔物の気配が多くなってきたな。十分に気を付けてくれ」

 俺の言葉に、全員が緊張した面持ちで、周囲を見回しながら進んでいく。
 いや、警戒してくれているのはいいんだけどね?

「おーい、周りばかりじゃなくて足元も見ないと――」

 俺が言い切る前に、天堂が木の根につまずいて転びかけていた。
 そんな天堂を見て緊張がほぐれ、程よい緊迫感とともに進む俺たちだったが、エフィルだけはかなり周囲を警戒しているようだ。
 もしかして、里を襲われた時の恐怖がよみがえってきたのだろうか?

「エフィル、そんなに警戒しなくても大丈夫だ。何かあれば俺たちが守るから」
「は、はい。ありがとうございます」

 俺の言葉に、エフィルはホッとした表情になる。
 少しでも負担を減らしてあげられていたらいいんだが……
 そう思った瞬間、俺の危機察知スキルが反応した。

「――ッ!?」

 俺の反応で、あるいは自身で気付いたのだろう。皆が一気に警戒レベルを引き上げ武器を構える。

「敵襲だ!」

 俺は結界魔法を発動させつつ、鋭くそう叫ぶ。
 次の瞬間、俺たちを囲った結界に何かが当たって地面に落ちる。
 見下ろした先にあるのは、シンプルな矢だった。
 俺は矢の飛んできた方向を睨みつける。

「そこか!」

 枝にまぎれていてわかりにくいが、木の上に弓矢を持った男がいた。
 俺は身体強化と縮地を併用して、一瞬でその男に詰め寄る。

「――なっ!? いつの間に!」

 二十代前半くらいに見える男は、焦ったような声を上げる。
 持っていた弓を俺に向かって投げつけ、素早くナイフを抜いた男だったが、俺は弓を避けつつ男の後ろに回り込み、組み伏せて拘束した。

「いきなり襲ってきやがって、いったい何者だ?」

 俺がそう問いかけた瞬間――

「我らの同胞から手を放せ!」

 その声とともに、左右から矢が飛んできた。
 咄嗟に避けるも、組み伏せていた男が抜け出して、そのまま仲間のもとへと風魔法で移動してしまった。

「おいおい、先に襲ってきたのはそっちだろう?」
「ふん、我らの土地に足を踏み入れておきながら何を言う!」

 ん? 『我らの土地』?
 よくよく見ると、男たちの耳はとがっている。まさか……

「もしかしてお前たち――エルフか?」
「そうだ! 我らはこのトニティア樹海に住まうエルフだ」

 そうか、全滅したわけじゃなかったのか。
 こいつらがトニティア樹海のエルフなら、確認したいことがある。
 そう思って口を開こうとしたのだが――

「それになぜ貴様と一緒にいるのか知らんが、我らが『姫』を返してもらう!」

 エルフの男はそう言って、再び武器を構えた。
 なるほど、エフィルを見て俺たちに攻撃を仕掛けてきたのか。
 う~ん、落ち着いて話を聞いてくれそうにもないな。ここで俺がサクッと倒しちゃってもいいんだけど、どうせなら天堂たちにも頑張ってもらおうかな。
 俺は木の枝から飛び降りて、皆がいる場所まで戻る。
 皆も何が起きているかは見えていたのだろう、慌てることなく、天堂と最上が前に出る。
 エルフの三人は俺たちの前まで追ってくると、すかさず矢を放ってくる。
 俺がその矢をつかんで止めている隙に、エルフ三人のうち、両サイドの二人が弓を短剣に持ち替えて突っ込んできた。
 次の瞬間、キンッという甲高かんだかい音が鳴り響く。
 突っ込んでいった天堂が、聖剣でエルフの短剣を受け止めたのだ。天堂はそのまま聖剣の柄でエルフの鳩尾みぞおちを殴りつけ、気絶させた。
 続けて、ゴンッという鈍い音が響いた。
 どうやら最上が、短剣をかわしてそのまま相手を掴み、背負い投げをしたようだ。

「二人とも手加減できるようになっていて何よりだな」
「やっぱり人を武器で傷つけるのにはまだ抵抗があるからね」
「ああ。俺も咄嗟だったが、なんとか対処ができてよかった」

 そんなことを話していると、残るエルフの男性が魔法を放った。

「余裕かましやがって! ――エアアロー!」
「んならこっちも」

 俺は無詠唱でエアアローを放ち、あっさりと相殺そうさいする。
 ついでにもう一発放ったエアアローが、まっすぐにエルフのもとへ飛んでいった。

「なっ!? クソッ!!」

 エルフは驚きながらも咄嗟に横へと飛び、魔法を回避した。
 しかし俺はその背中に回り込み、首に手刀を入れる。

「うっ……」

 気絶したのを確認し、俺は三人まとめて縛り上げた。

「……どうする、エフィル?」

 俺は皆から守られていたエフェルに、この三人をどうするかを尋ねる。
 彼女は心配そうに三人を見ていた。おそらく顔見知りなのだろう。

「い、今の私は奴隷という立場ですし……」

 何かをお願いする立場じゃないと、遠慮しているんだな。

「そうか。ならエフィルに命令だ。この三人をどうするか、エフェルに任せる」
「……わかりました。私は、私はこの三人から話を聞きたいと思います」

 エフィルは俺の目をまっすぐに見てそう言った。
 俺は頷いて、エルフの三人を叩き起こす。

「おい起きろ。いつまで気絶してやがる」

 頬をぺちぺちと叩いて起こす。
 目を覚ました三人はゆっくりとあたりを見回すと、俺を見て騒ぎ出した。


しおりを挟む
表紙へ

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。 『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。 魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。 しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も… そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。 しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。 …はたして主人公の運命やいかに…

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します

名無し
ファンタジー
 毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。