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3巻

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 第1話 ペルディス王国を後に


 おれ――結城晴人ゆうきはるとは、ある日突然、クラス丸ごと異世界に勇者召喚された高校生。
 ところがステータスを確認してみると、『勇者』の称号はなく、勇者に与えられるはずの『ギフト』もないことが判明する。
 召喚しょうかんの主導者であるグリセント王国の王女マリアナに追い出され、騎士によって殺されかけた俺だったが、目の前に神様が現れた。
 そしてギフトを与え忘れたおびとして手に入れたのが、あらゆるスキルを作れるスキル万能創造ばんのうそうぞうや、すべてを見通すスキル神眼ゴッドアイなどのチートスキル。
 俺はいつかグリセント王国へ復讐ふくしゅうすることをちかい、元の世界へ帰る方法も探しつつ、冒険者として活動することにしたのだった。
 拠点を隣国ペルディス王国に移した俺は、魔物の大量発生による王都壊滅を防いだ功績により、前例のない世界最高峰の冒険者ランク『EX』を授けられた。
 褒美ほうびとして屋敷を手に入れ、同じ冒険者のフィーネと、ペルディス王国の第一王女アイリス、そのお付きのアーシャ、そして新たに雇った執事やメイドとともに生活を始めた俺。
 ある日俺は、奴隷商で売られていたエルフ、エフィルを助けたところ、彼女の故郷であるエルフの里がグリセント王国によって攻められたことを知る。
 元クラスメイトの勇者と再会し、仲間に引き入れた俺は、エルフの里とグリセントの王都を目指して、ペルディス王国を出ることにしたのだった。


 そうして迎えた、出発当日の朝。

「セバスにライラ、ミア、行ってくるよ」
「はい、お気を付けて」
「「お気を付けて」」

 馬車の御者台ぎょしゃだいに座った俺は、俺の屋敷で働いている執事のセバスとメイドのライラ、ミアに声をかけた。
 先に御者台に座っていたフィーネも、三人にぺこりと頭を下げる。

「さぁマグロ、出発だ」

 俺が声をかけると、馬車を引く俺の愛馬、マグロはいななきを上げた。
 今回同行するアイリスとアーシャ、エフィル、それから元クラスメイトの勇者である一ノ宮いちのみや鈴乃すずの天堂てんどう光司こうじ最上もがみ慎弥しんや東雲しののめあおい朝倉あさくら夏姫なつきには、既に後ろの荷台に乗ってもらっている。ちなみに東雲と朝倉のことは、旅に出るのをきっかけに呼び捨てにすることにした。
 そんな大所帯の俺たちだが、荷台には荷物も積まないといけないし、かといって八人も乗せられるほど大きな馬車ではない。そこである程度の荷物と数人は荷台に乗せ、残りは荷台の壁からつないだ亜空間に入っている。
『亜空間』というのは俺の膨大な魔力と時空魔法によって作り出したもう一つの世界のようなもので、中には広大な草原と、立派な家がある。
 フィーネ以外の面々は、初めての亜空間に驚き、その快適さに感激していた。
 何かあった時に怪しまれないようにと、荷台の方に数人残るようにしていたのだが、だれが荷台に残るか押し付け合いが始まったほどだ。
 まぁそんなこんなで、俺たちの新しい旅は順調に始まった。
 エフィルの情報によると、エルフの里はトニティア樹海じゅかいにあるらしい。
 トニティア樹海はペルディス王国とグリセント王国の境にあり、今俺たちがいるペルディスの王都から南下し、国境沿いに西に進むと辿たどくそうだ。
 樹海まではおよそ一週間、特別急ぎでもないので俺はフィーネと談笑しながらゆっくりと馬車を進めていく。
 ちなみにマグロは賢いので、手網を引かなくても問題ない。自分で考えて行動してくれるし、言うこともしっかり聞いてくれるとても頼りになる相棒だ。
 気が付くと太陽が真上に昇っていたので、馬車を道の端に止めて昼食にすることにした。
 といってもそこまで大層なものを作る予定はなく、普通のパンとスープで済ませるつもりだ。
 皆に亜空間から出てもらい、準備を進めていく。
 旅慣れしている俺とフィーネ、森で暮らしていたエフィルが先導して動いていたのだが、意外と天堂たち勇者組もテキパキ動いていた。まぁ、ペルディスに来るまでちゃんと旅してたんだもんな。
 そういう意味では、アイリスとアーシャは……この旅で慣れてもらおう。
 頑張ってくれているマグロには山盛りの野菜と果物をあげ、俺もパンとスープを出す。
 パンはライラの手作りで、スープはパンに合うようコーンスープをチョイスする。
 今回の旅では、人数が多いので全食ではないが、あらかじめ屋敷で作ったおいたものを俺の異空間収納に仕舞っている。
 時間が経過しない異空間収納のおかげで、パンもスープもできたてのホカホカだ。
 俺たちはライラに感謝しながら、あっという間にすべて平らげたのだった。


 移動を再開してしばし、なんとなく神眼ゴッドアイでマップを確認してみると、少し先に敵らしき反応があった。
 数は十五程度。これだけの数で一緒に行動していて上手く配置もしているようだし、魔物ではなく人間の盗賊だろう。
 ……旅をする度に、必ずといっていいほど盗賊が出てないか? 気のせいか?
 まぁ、数的にはこちらが劣っているが、このメンバーならまず問題ないだろう。俺たちをねらった時点で運がなかったと思ってくれ。
 とりあえず少し先に盗賊が待ち構えていることを、荷台にいる天堂と鈴乃に報告し、亜空間の中の皆にも伝えるように言う。
 そしてその地点まで馬車を走らせると、道をふさぐように木が倒れていた。

「マグロ、ストップだ」

 マグロが俺の指示で停車すると、倒木の両脇の草むらから、盗賊が五人現れた。
 マップで確認したところ、残りの盗賊は横と後方に回っているようだ。俺たちを囲むつもりなのだろうが、バレバレである。

「へっへっへ。おい坊主、ここから先には通さないぜ。通りたかったら馬車と荷物をすべて置いていくんだな」
「そこの女と、他にも女がいるならそいつらもだな!」
「そりゃいいぜ! ぎゃはははは!」

 盗賊ってのは、どいつもこいつも似たようなことしか言えないのか?
 というか……

「……お前ら武器は? それに口周りちゃんといたか? 何か付いてんぞ」

 俺の言葉に、盗賊たちは、互いに顔を見合わせて固まる。
 そう。連中は武器を持っていなかった。それだけでなく、直前まで何か食べていたのか、ソースっぽいもので口の周りが汚れていた。
 盗賊たちは数秒固まったままだったが、慌てたように草むらへと戻ったかと思うと、武器を手に再び出てきた。
 あ、口元が綺麗きれいになってる。

「へっへっへ。おい坊主、ここから先には通さないぜ。通りたかったら馬車と荷物をすべて置いていくんだな」
「そこの女と、他にも女がいるならそいつらもだな!」
「そりゃいいぜ! ぎゃはははは!」

 お前ら……

「……さっきのはなかったことにしたのな」
「う、うるせぇ!」

 思ったより愉快な奴らである。
 そんなくだらないやりとりをしているうちに、荷台の方から鈴乃と天堂が降りてきた。フィーネも御者台から降りて、俺の横に立っている。
 盗賊たちはフィーネと鈴乃を品定めするかのように、下卑げびた視線を向ける。

「天堂、他の奴らは?」
「ん? ソファーで寝てた。起こしても起きなかったから置いてきたけど……」

 こんな時に呑気のんきな奴らだ。

「それで……お前らはか?」

 俺は天堂と鈴乃に含みを持たせて尋ねる。

「僕は人殺しなんて、まだ覚悟が……」
「私も、同じかな」
「……そうか。無理に殺せとは言わない。戻ってろ」
「すまない」
「ごめんね」

 まぁ実のところ、俺としては盗賊を殺す気はない。アジトや他の仲間の場所を打ち明けてもらう必要もあるしな。それに俺だって、積極的に人を殺したいわけじゃないし。
 ただ、対人戦に慣れていない二人が戦えば、うっかり相手が死んでしまう可能性だってある。覚悟ができていない状態でそんなことになったら……と考えて、確認を取ったのだ。
 二人は深読みして、敵を殺す前提で葛藤かっとうしていたみたいだけど、いずれにせよ戦わないに越したことはないだろうな。
 天堂と鈴乃が荷台に戻っていくのを見て、俺はフィーネに向き直る。

「フィーネ、後ろで荷台の警備をしておいてくれないか? この人数なら俺一人で大丈夫だけど、念のためな」
「わかりました、敵はお任せします」
「ああ」

 フィーネはうなずいて、荷台の後ろへと移動する。
 鈴乃もフィーネも見えなくなってしまったことで、目の前の盗賊たちが不満そうな声を上げた。

「戻っていっちゃうのかよ~」
「でもありゃあ、二人とも上物だぜ!」
「だな、おやびんも喜ぶぜ!」
「その前に俺たちが味見をしてから、な?」
「おまっ、天才かよ!?」

 そしてぎゃはははと下品に笑う盗賊たち。
 はぁ、本当にこいつら馬鹿なんだな……
 だいたい、フィーネと鈴乃をそんな目で見られたこと自体がムカつく。
 俺はため息をついて、盗賊たちをにらみつけた。




 第2話 盗賊のアジト


 三分後、俺の目の前には土下座をする五人の盗賊がいた。
 あれからすぐに前にいた五人が襲いかかってきたので、身体強化したこぶしで全員の剣を破壊してやった。
 そして連中が呆然ぼうぜんとしているすきに、馬車に襲いかかろうとしていた残りの盗賊に高速移動のスキル『縮地しゅくち』で接近、そのまま気絶させてまとめてロープで拘束し、地面に転がしておいた。
 そのころにようやく我に返った五人に向かってスキル『威圧いあつ』を発動すると、顔面蒼白がんめんそうはくになって土下座をした、というわけだ。
 しかもアジトの場所を聞くと、あっさりと答えてくれた。
 せっかくなので、案内もしてもらおうか。

「ア、アジトまでの案内、ですかい?」
「ん? 文句あるか?」

 そう言って俺は、今度は軽めに威圧する。

「い、いいいいいえとんでもない! さっ! 俺たちのアジトに案内しますぜ!」

 その一人の言葉に、残りの四人が勢いよく頷いた。
 さて、アジトとやらに向かいたいが……
 俺は一人で向かうことにして、馬車はその場に待機させ、天堂たちに気絶している盗賊を見張らせることにした。
 一応「一緒に来るか?」と天堂に聞いてみたんだけど、「やっぱり僕には……」なんて言っていたので置いていくことにした。
 まぁ、俺一人で十分だし、無理にやることではないしな。
 俺の場合は一度殺されかけたおかげで、甘い考えを捨てて人を殺す覚悟もできたけど……天堂たちはそう簡単にはいかないんだろう。
 そんなことを考えながら歩くことしばし、先頭を歩かせていた盗賊が振り向いた。

「兄貴、あそこの洞窟が俺たちのアジトですぜ」

 洞窟の入り口には二人の見張りが付いていた。
 てか、知らない間に兄貴呼びになっているのはなぜだ……?

「兄貴呼びはやめてくれよ。それと案内どうも」

 俺はそう言って、案内してくれた盗賊五人を気絶させてから、簀巻すまきにして近くの木にるしておく。
 さて、と。

「残りの連中も、この五人みたいに馬鹿なら助かるが……まあ、そんなことがあるわけないか」

 俺はひとちつつ、雷魔法で二人の見張りを気絶させ、縛ってから近くの草むらに隠して洞窟に入っていく。
 洞窟の中は松明たいまつが等間隔で配置されていて、意外と明るい。
 気配察知とマップで敵の配置を探ると、中には十人程度しかいないようだった。
 きっと、俺が倒した連中が主戦力だったんだろう。
 気配遮断を発動し、少し進んだところで、道が二つに分かれていた。

「……どっちだ? 左の方に二人いるみたいだが……」

 悩んでいても時間がもったいないので、とりあえず左に進むことにした。
 もしかしたら一般人が捕まっているかもしれないし、その場合は悠長ゆうちょうにしていられない。
 左の道は比較的すぐ、最奥さいおうに辿り着いた。
 奥の部屋へと続く頑丈そうな鉄の扉は、鍵がかかっているようだった。
 力任せに開けたり、刀で鍵を壊したりすれば、音で中の奴らにバレてしまうだろう。
 というわけで、ここはスキル『錬成れんせい』の出番だな。
 ドアノブを握って魔力を流せば、真紅しんくのスパークとともに鉄が変形して、扉が解錠かいじょうする。
 慎重にドアを引いて、中の様子を確認すると――

「――少しは反省したか?」
「本当にすみませんでした!」

 赤い髪の女と、土下座をする大男がいた。
 両方とも横顔しか見えないが、赤髪の女は強気そうなつり目の美人で、大男の方はいかにも盗賊っぽい、小汚いが筋骨隆々きんこつりゅうりゅう強面こわもて野郎だった。
 俺は一度扉を閉め深呼吸をする。
 えっと、普通に考えれば男の方が盗賊のリーダーなんだろうけど、どんな状況なんだ?
 俺は意を決して、再び扉を少しだけ開ける。
 ……なんか盗賊のリーダーが気絶した状態で縛られてるんだけど。
 いや、扉を閉じてまた開くだけの、この短い時間に何があったんだ?
 脳内でそんなツッコミを入れていると、美女と目が合った。
 ――ヤベッ!?

「誰だ!」

 危機察知スキルが警鐘けいしょうを鳴らすと同時に、俺の目の前にナイフが飛んでくる。

「うおっ!?」

 扉の隙間を正確に通り抜けてきたナイフを、咄嗟とっさに人差し指と中指の間で挟むことに成功する。
 あ、危ねぇ……ツッコミを入れた時に、思わず気配察知が切れたみたいだな。危機察知がなかったらマジでやばかった。
 それにしても、こいつは何者だ?

「おい、お前は誰だ?」

 ナイフを止められて驚きつつも、そう声をかけてくる美女のステータスを確認してみる。
 プライバシー? いきなり攻撃してきた相手にそんな配慮はいりょはいらないだろ。


  名前 :クゼル
  レベル:64
  年齢 :22
  種族 :人間
  ユニークスキル:トランス
  スキル:剣術Lv5 狂人化 拳闘術Lv6 身体強化Lv6 火魔法Lv3 怪力Lv4
  称号 :鮮血姫スカーレッドプリンセス、ユニークスキルの使い手、Aランク冒険者


 なんだこのステータス。普通に強いじゃん。
 しかもユニークスキルまで持ってるな。


〈トランス〉
  攻撃力、防御力、素早さが五倍に上昇する。
  その代わり、思考力が低下するので自我を抑えきれなくなり暴走することがある。


 なるほど、けっこうリスキーだな。
 五倍強化はなかなかだが、思考が鈍るのはかなりきつい。
 てか称号が怖いったらありゃしない。なんだよ鮮血姫スカーレッドプリンセスって!
 いや、称号に関しては気にしない方がいいな。ユニークスキルもちょっとヤバそうだし、深く突っ込まない方がよさそうだ。

「おい。何か言ったらどうだ? お前、盗賊に捕まったわけじゃないだろう?」

 そんな美女――クゼルの声で、俺は我に返った。
 おっと、ステータスを見ていて返事を忘れてたよ。

「ああ。さっき盗賊に襲われてな。だから仕返しとしてアジトを潰しに来たんだが……あんたも討伐とうばつに来たのか? 賊は何人か残ってるみたいだが、どうする?」

 いくつか気配があるが、捕まった一般人なら助ければいいだけだし、盗賊だとしても、リーダーが捕まったことを知れば投降するだろう。

「ん? ああ、こいつが盗賊のリーダーらしいぞ。捕まっていたのは私だけらしい。で、討伐ってなんのことだ?」
「は? ここをアジトにしてる盗賊を潰しに来たんじゃないのか?」
「……?」

 クゼルは不思議そうに首をかしげる。

「……そういえば、入り口に盗賊の仲間がいたがどうやってここまで侵入したんだ? ここの鍵も閉まってたし」
「ああ、私はたまたま近くで野営していたところをさらわれたらしくてな。こいつが襲いかかってきたところで目を覚まして、たたきのめしてやったんだよ」

 俺の疑問に、クゼルは得意げに答える。
 寝てるところを攫われて途中で目が覚めないって……盗賊たちの感じからすると変な薬とか魔法を使えそうな奴らはいなそうだし、もしかして単に爆睡ばくすいしていて気付かなかっただけか?


「そうか。ちなみに、ここからどうやって出るかは考えてたのか?」
「う、うむ! 当然だ!」

 なんか偉そうに胸を張ってるけど、この反応……何も考えてなかったな。
 やっぱこいつ、アホな子だよ。残念系美女だよ……
 俺はため息をついて、頭を切り替える。

「とりあえず話は後だ。今は残りの連中を片付けよう」
「だな……そうそう。君の名前を聞いていなかったな」
「冒険者のハルトだ」
「ハルト? どっかで聞いた気が……まあいいや。にしても変わった名前だな」

 そりゃあ異世界人ですからね。

「よく言われるよ。それであんたは?」

 ステータスを見たから知っているけど。

「私はクゼルだ。Aランク冒険者をしている」
「Aか。そりゃ凄いな、頼りにしてるよ。さあ、盗賊狩りの始まりだ」

 俺たちは盗賊のリーダーを顔だけ出した状態で地面に埋めてから、残りの賊を始末するために部屋を出た。
 さっきの分かれ道まで戻って右に進み、今度は通路の途中で木製の扉を見つける。
 マップで確認すると、中にいるのは三人。
 慎重に行くためにクゼルに声をかける。

「ここに三に――」
「ゴラァ!」

 しかしクゼルは、俺の言葉を最後まで聞く前に、前蹴まえげりで扉を開けて突入していった。

「ちょっ!? 何してくれてんの!?」

 俺が思わず声を上げる一方で、室内にいた三人の盗賊たちはトランプを片手に持ち、突然扉を蹴り飛ばして現れた美女に驚き固まっていた。そして……
 ドゴッ!
 ゴベッ!
 ベギャッ!
 そんな生々しい音を立て、クゼルが三人を気絶させる。まさに秒殺だ。

「お前な、もうちょっと警戒するとかあるだろ」

 気絶した連中をしばりながらクゼルにそう言うが、「警戒なんて必要か?」と言わんばかりに首を傾げられてしまった。
 そして残る二部屋でも同じく、俺が人数を伝える前にクゼルが扉を蹴破って、あっという間に盗賊たちを制圧してしまった。


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