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第1章
第36話:ギルドマスターとのお話
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現在はギルド長室でソファーに座り対面していた。
「で? なんの用だ?」
上から目線である。
そんな俺の発言にギルドマスターはピクピクしながらも口を開く。
「呼んだのは「ランクアップなら結構だ」ランクアッ──え?」
俺はギルドマスターがなんて言おうとしていたかも分かっていた。それが異世界テンプレである。
ちょっと強い敵を倒したら「ランクアップはどうだ?」と言ってくる連中には懲り懲りである。
正直言って面倒臭い。
呆けて固まるギルドマスターを無視して帰ろうとする俺とゼノア、フィアを見て、待ったをかける。
「待ってくれ!」
面倒臭そうに振り返った俺にギルドマスターは口を開く。
「まだ話していないだろう!?」
「いや、話さなくもわかるからいいよ。じゃあな」
帰ろうとする俺に再び待ったをかける。
「だから帰るな! 話だけを聞きやがれ!」
とうとう怒り出した。
「わかったわかった。聞いてやるから要件を話せ」
傲慢な態度を取る俺に怒りでプルプルと震える。
秘書がなんとか宥めギルドマスターは落ち着きを取り戻す。
再びソファーに座って足を組む。
「お主のランクアップの件だ。私の前で魔族を倒し更にはあの集団も追い払った。お主をBランクに上げたい」
「断わる」
「何故だ!? Bランクだぞ!? 誰もが憧れる!」
そう言われたってなぁ? とゼノアとフィアを見る。
「ランクに興味ないのじゃ」
「私も」
「って事だ。ごめんよ」
マジでランクには興味がないのだ。
ただ倒した魔物を売れればそれでいいのだ。
「俺はただ倒した魔物を売れればそれでいんだよ。指名依頼とか緊急招集的なのも面倒臭いし」
それでも冒険者なのかと言いたくなるもグッと堪える。
「どうすればランクアップしてくれるのだ?」
「だからしないって言ったろ? 聞こえなかったのか? その耳は飾りなのか?」
流石に我慢の限界だったのだろう。
ギルドマスターは怒鳴り散らす。
「ガキがしゃしゃりおって! ワシがランクアップしてやると言ってるのだ! 普通は受けるべきだろう! それにまだ話していなかったが国王陛下から連れて来るように言われているのだ! さっさとランクアップを受けやがれ!」
マシンガンの様な言葉の連射だ。
てか、
「まて。国王陛下? いまそう言ったか?」
俺の質問にイライラしながも「そうだ」と答える。
何故国王が? 今回の件……か。
また面倒臭い事になりそうだと思っていると、
「わかった。ランクアップの件は無かった事にする。だが、陛下にだけは会いに行け」
「はぁ? 俺はカローラと言う名前の宿にいるから、来て欲しいなら使いの者を寄越せって言っておけ」
「貴様っ! 陛下に対してそんな口を!!」
「なんだ? 不味かっ……いや不味いか。一国の王だもんな。そりゃ失敬」
その言葉にギルドマスターは、ようやくわかったかと思ったが、
「なら俺は下民なのでお断りしますって伝えてくれ」
「なっ!?」
そう言って俺は部屋を後にした。
下に戻るとネインがおり俺達を見かけるなり声をかけてきた。
「どうだったのだ?」
「ランクアップしないか? とか言われたから断った。素材売れればそれでいいしな」
「なんでよ!? ランクアップよ! しかもギルドマスターからって事は一気に昇格って事よ?!」
ネインが大声で言うので周りの連中もなんだなんだ? と視線がこちらに集まる。
少しい心地が悪いので場所を変えようと提案する。
「分かったわ。ならまたあの場所でいい?」
「ああ」
場所を移動しながらもギルドマスターとの会話を説明していた。
そこで、国王から来て欲しいと言われた所を話そうとして到着した。
「後は中で話そう」
「そうするか」
「今度はぱふぇとやらを食べてみるのじゃ!」
「私もたべる!」
何とも微笑ましい二人なのか。
自然と俺の表情は笑顔になる。
店内に入り席に着くなり、
「この特製パフェとやらを所望する!」
「私も!」
「はい。二つですね?」
「いいかのう?」
「お兄ちゃんいいよね?」
上目遣いでそう言う二人。
「ああ。好きに頼むといいよ」
俺に断れると言う選択肢は無かった。
「お願いするのじゃ!」
「おねがいします!」
「畏まりました。ではお待ち下さい」
フィアの太陽の様なその笑顔。
癒される……
「ゴホンっ! い、いいか?」
「ん? ああ、悪い悪い。フィアとゼノアの笑顔が素敵過ぎて癒されていた。で、なんだっけ?」
「それは言わんでいい。それで陛下から直々に呼ばれたって事だ」
「そうそう」
再び説明をする。
「あのギルドマスターが国王からそう言われたって言ってたな。行くように言われた訳よ」
「それで行くんでしょ?」
「いや、断った」
「なんでよ!? 陛下直々よ?! 滅多に無いわよそんなこと!」
そこに店員がパフェを二つ持ちやって来た。
「特製パフェ二つお待たせしました。ごゆっくりとお召し上がりください」
「ありがとうなのじゃ!」
「ありがとう!」
ゼノアとフィアは目をキラキラと輝かせて置かれたパフェを見る。
「食べていいかのう?!」
「いいよね?!」
「ゆっくり食べるんだぞ~」
「「はーい」」
そう言って俺は二人の頭を撫でてあげる。
あ~やっぱりこれは癒される。
これで嫌な事は忘れられそうだ。
二人はスプーンを持ち食べ始めた。
一口食べると顔が幸せで蕩けていた。
か、可愛い!!
「おい! いいか?!」
「悪い悪い。断った理由は面倒臭いから」
「それだけ!?」
「俺は基本誰にも邪魔されないで何処かゆっくりできる場所を探しているんだ」
「そんな理由で断るのか……」
ネインにとってそんな理由なのだろうが、俺にとっては大事なのだ。
「それでなんて言って断ったんだ? 同じ事をギルドマスターに言ったのか?」
「いや全然」
「ではなんて言ったんだ?」
俺は断った言葉そのままを言う。
「俺はカローラと言う名前の宿にいるから、来て欲しいなら使いの者を寄越せって言った」
「はぁぁぁっ!?」
「間違えたそれは訂正する前だった」
「そ、そうか。そんな言葉が陛下に伝わっては危ないからな」
「俺も同じ事を思ったから言い直した」
「それが正しいな。で、なんて言ったんだ?」
ネインは俺に聞く。
「俺は下民なのでお断りしますって」
「言い方変えても不敬罪だわ! この馬鹿野郎!」
ベチンと頭を叩かれる。
やはり間違えたのだろうか?
でもいいや。なんとかなんだろ。
そう思うのだった。
「で? なんの用だ?」
上から目線である。
そんな俺の発言にギルドマスターはピクピクしながらも口を開く。
「呼んだのは「ランクアップなら結構だ」ランクアッ──え?」
俺はギルドマスターがなんて言おうとしていたかも分かっていた。それが異世界テンプレである。
ちょっと強い敵を倒したら「ランクアップはどうだ?」と言ってくる連中には懲り懲りである。
正直言って面倒臭い。
呆けて固まるギルドマスターを無視して帰ろうとする俺とゼノア、フィアを見て、待ったをかける。
「待ってくれ!」
面倒臭そうに振り返った俺にギルドマスターは口を開く。
「まだ話していないだろう!?」
「いや、話さなくもわかるからいいよ。じゃあな」
帰ろうとする俺に再び待ったをかける。
「だから帰るな! 話だけを聞きやがれ!」
とうとう怒り出した。
「わかったわかった。聞いてやるから要件を話せ」
傲慢な態度を取る俺に怒りでプルプルと震える。
秘書がなんとか宥めギルドマスターは落ち着きを取り戻す。
再びソファーに座って足を組む。
「お主のランクアップの件だ。私の前で魔族を倒し更にはあの集団も追い払った。お主をBランクに上げたい」
「断わる」
「何故だ!? Bランクだぞ!? 誰もが憧れる!」
そう言われたってなぁ? とゼノアとフィアを見る。
「ランクに興味ないのじゃ」
「私も」
「って事だ。ごめんよ」
マジでランクには興味がないのだ。
ただ倒した魔物を売れればそれでいいのだ。
「俺はただ倒した魔物を売れればそれでいんだよ。指名依頼とか緊急招集的なのも面倒臭いし」
それでも冒険者なのかと言いたくなるもグッと堪える。
「どうすればランクアップしてくれるのだ?」
「だからしないって言ったろ? 聞こえなかったのか? その耳は飾りなのか?」
流石に我慢の限界だったのだろう。
ギルドマスターは怒鳴り散らす。
「ガキがしゃしゃりおって! ワシがランクアップしてやると言ってるのだ! 普通は受けるべきだろう! それにまだ話していなかったが国王陛下から連れて来るように言われているのだ! さっさとランクアップを受けやがれ!」
マシンガンの様な言葉の連射だ。
てか、
「まて。国王陛下? いまそう言ったか?」
俺の質問にイライラしながも「そうだ」と答える。
何故国王が? 今回の件……か。
また面倒臭い事になりそうだと思っていると、
「わかった。ランクアップの件は無かった事にする。だが、陛下にだけは会いに行け」
「はぁ? 俺はカローラと言う名前の宿にいるから、来て欲しいなら使いの者を寄越せって言っておけ」
「貴様っ! 陛下に対してそんな口を!!」
「なんだ? 不味かっ……いや不味いか。一国の王だもんな。そりゃ失敬」
その言葉にギルドマスターは、ようやくわかったかと思ったが、
「なら俺は下民なのでお断りしますって伝えてくれ」
「なっ!?」
そう言って俺は部屋を後にした。
下に戻るとネインがおり俺達を見かけるなり声をかけてきた。
「どうだったのだ?」
「ランクアップしないか? とか言われたから断った。素材売れればそれでいいしな」
「なんでよ!? ランクアップよ! しかもギルドマスターからって事は一気に昇格って事よ?!」
ネインが大声で言うので周りの連中もなんだなんだ? と視線がこちらに集まる。
少しい心地が悪いので場所を変えようと提案する。
「分かったわ。ならまたあの場所でいい?」
「ああ」
場所を移動しながらもギルドマスターとの会話を説明していた。
そこで、国王から来て欲しいと言われた所を話そうとして到着した。
「後は中で話そう」
「そうするか」
「今度はぱふぇとやらを食べてみるのじゃ!」
「私もたべる!」
何とも微笑ましい二人なのか。
自然と俺の表情は笑顔になる。
店内に入り席に着くなり、
「この特製パフェとやらを所望する!」
「私も!」
「はい。二つですね?」
「いいかのう?」
「お兄ちゃんいいよね?」
上目遣いでそう言う二人。
「ああ。好きに頼むといいよ」
俺に断れると言う選択肢は無かった。
「お願いするのじゃ!」
「おねがいします!」
「畏まりました。ではお待ち下さい」
フィアの太陽の様なその笑顔。
癒される……
「ゴホンっ! い、いいか?」
「ん? ああ、悪い悪い。フィアとゼノアの笑顔が素敵過ぎて癒されていた。で、なんだっけ?」
「それは言わんでいい。それで陛下から直々に呼ばれたって事だ」
「そうそう」
再び説明をする。
「あのギルドマスターが国王からそう言われたって言ってたな。行くように言われた訳よ」
「それで行くんでしょ?」
「いや、断った」
「なんでよ!? 陛下直々よ?! 滅多に無いわよそんなこと!」
そこに店員がパフェを二つ持ちやって来た。
「特製パフェ二つお待たせしました。ごゆっくりとお召し上がりください」
「ありがとうなのじゃ!」
「ありがとう!」
ゼノアとフィアは目をキラキラと輝かせて置かれたパフェを見る。
「食べていいかのう?!」
「いいよね?!」
「ゆっくり食べるんだぞ~」
「「はーい」」
そう言って俺は二人の頭を撫でてあげる。
あ~やっぱりこれは癒される。
これで嫌な事は忘れられそうだ。
二人はスプーンを持ち食べ始めた。
一口食べると顔が幸せで蕩けていた。
か、可愛い!!
「おい! いいか?!」
「悪い悪い。断った理由は面倒臭いから」
「それだけ!?」
「俺は基本誰にも邪魔されないで何処かゆっくりできる場所を探しているんだ」
「そんな理由で断るのか……」
ネインにとってそんな理由なのだろうが、俺にとっては大事なのだ。
「それでなんて言って断ったんだ? 同じ事をギルドマスターに言ったのか?」
「いや全然」
「ではなんて言ったんだ?」
俺は断った言葉そのままを言う。
「俺はカローラと言う名前の宿にいるから、来て欲しいなら使いの者を寄越せって言った」
「はぁぁぁっ!?」
「間違えたそれは訂正する前だった」
「そ、そうか。そんな言葉が陛下に伝わっては危ないからな」
「俺も同じ事を思ったから言い直した」
「それが正しいな。で、なんて言ったんだ?」
ネインは俺に聞く。
「俺は下民なのでお断りしますって」
「言い方変えても不敬罪だわ! この馬鹿野郎!」
ベチンと頭を叩かれる。
やはり間違えたのだろうか?
でもいいや。なんとかなんだろ。
そう思うのだった。
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