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魔王1
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二日目、西側の前線では小競り合いが発生していたが、本格的な戦闘にはなっていなかった。
後方にあったデルシュタイン軍はそれぞれ、機兵の最終確認を行い、出撃に備えている。
俺は整備長として遅れが無いか現場を見回っていた。
すると、イリアとアルベルトに会った。
「イリア、おはよう」
「お、おはよう」
「良く寝れたか?」
「寝れなかった」
「何で?」
「知らない」
少し照れているように見え、それが胸をキュンとさせた。
「イリア様、ノブナガ様に対して、なんだかぎこちなくないですか」
「そ、そんな事は無い。私はいつもと一緒だ。なあ、ノブナガ」
「そうだな」
「アルベルト、次に行くぞ。あ、それから昨日の約束を忘れるなよ。いいな、ノブナガ」
「わかっている」
急な呼び出しがあり、控えのテントに行った。
そこには、イリアとアルベルト、そして見た事の無い男がいた。
鎧にはメルセデス国の紋章がある。
男は軽く会釈した。とても疲れているように見える。
「クルト殿、説明を頼む」
「はい、私はメルセデス軍に所属しており、総司令からの伝令をもってきました。現在、本陣は日ノ国から攻撃を受け、かなり押されています。こちらも対抗しているのですが、先頭に立つ黒い重機兵に翻弄されています。たった一機で、突っ込んで来ました。あれは、戦闘と言うより虐殺です。悪魔、いや、魔王と言うような存在です。そこで、デルシュタイン軍に奴を封じ込んで欲しいのです」
「何故、私達なのですか?」
「昨日の戦の話を聞きました。ノブナガ様の勇敢さ、デルシュタイン軍の強固さに期待しています」
後方にあったデルシュタイン軍はそれぞれ、機兵の最終確認を行い、出撃に備えている。
俺は整備長として遅れが無いか現場を見回っていた。
すると、イリアとアルベルトに会った。
「イリア、おはよう」
「お、おはよう」
「良く寝れたか?」
「寝れなかった」
「何で?」
「知らない」
少し照れているように見え、それが胸をキュンとさせた。
「イリア様、ノブナガ様に対して、なんだかぎこちなくないですか」
「そ、そんな事は無い。私はいつもと一緒だ。なあ、ノブナガ」
「そうだな」
「アルベルト、次に行くぞ。あ、それから昨日の約束を忘れるなよ。いいな、ノブナガ」
「わかっている」
急な呼び出しがあり、控えのテントに行った。
そこには、イリアとアルベルト、そして見た事の無い男がいた。
鎧にはメルセデス国の紋章がある。
男は軽く会釈した。とても疲れているように見える。
「クルト殿、説明を頼む」
「はい、私はメルセデス軍に所属しており、総司令からの伝令をもってきました。現在、本陣は日ノ国から攻撃を受け、かなり押されています。こちらも対抗しているのですが、先頭に立つ黒い重機兵に翻弄されています。たった一機で、突っ込んで来ました。あれは、戦闘と言うより虐殺です。悪魔、いや、魔王と言うような存在です。そこで、デルシュタイン軍に奴を封じ込んで欲しいのです」
「何故、私達なのですか?」
「昨日の戦の話を聞きました。ノブナガ様の勇敢さ、デルシュタイン軍の強固さに期待しています」
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