機兵大戦

福澤賢二郎

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ノブナガ

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月の光に照らされた機兵と呼ばれる巨人。
古代文明を活用した人形の兵器で、これに人が乗り込み、操作する。
その巨人の前で顎髭を蓄えた男が木刀で子供を打つ。
子供はかろうじて手にもつ小さな木刀で受けるが、ぶっ飛んで転がる。
「さあ、立て」
「もう、嫌だよ。父上、僕は強くならなくても良い」
「何を言っているんだ。将来、訪れる災いから救えるのはお前だけだ。剣の達人になり、機兵の名手となるのだ。ノブナガ、立て。伝説の名を継ぐ者なのだから」
子供は、泣きながら立ち上がって木刀を構えた。
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