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「よし、いいぞ。良いタイムだ」
 高尾は張りのある声で言った。記録は手動で九秒九五だった。 
「いいよ。大森君。その調子でいこう。オリンピックまで、体調を管理して、怪我だけはしないように」
「はい」
 高尾は機嫌がよかった。大森を見つけて育てた功績が認められ、特別コーチという肩書で大森と共にオリンピックに行くことが決まっていた。
 日本選手権の二日後、日本陸上連盟は正式にオリンピックへの派遣選手を発表した。リストには、大森も沢田も、そして菜月の名前もあった。
 アジア記録を出した後は、スポーツ新聞から、雑誌、テレビのレポーター、はては、ゴシップ記事が専門の写真週刊誌までやってきて、大森の姿を追いかけていたが、一週間が過ぎると、喧噪も収まり、東和大学のグラウンドに訪れるのは、硬派のスポーツライターや陸上連盟の関係者ぐらいになっていた。
 ここで、一つ小さなエピソードがある。大森は、日本選手権の後で、ドーピング検査を受けた。尿検査と血液検査である。結果は陰性だった。検査結果が出るまで、全く心配しなかったと言えば嘘になるが、大森は小野木の言葉を信頼していた。いや、自分の未来をと言った方が正確かもしれない。ヒーローになる人間が検査に引っかかるわけがない。そのような思いである。
 ともかく、検査では何も出なかった。大森の心からドーピングの心配は完全に消えていた。
「よし、今日は、これで上がろうか、順調だよ。あとは、故障をしないように気をつけながらオリンピックに向けて徐々に調子を上げていけばいい」
 高尾はうなずきながら言った。本音だった。成功体験のないコーチの悲しさで、無理をして故障でもしたら、とすぐに考えてしまう。
 無理に上を目指して過度の練習をかし、故障させ、直前になって出場辞退というようなことにでもなれば、コーチとしてのキャリアは終わってしまうかもしれない。
 現状維持で良い。今のままでも、決勝に残れるだろうし、メダルの可能性まである。百メートルで決勝に残るだけでも快挙なのだ。
「明日は、記者発表だっけ?」高尾が大森に確認した。
「はい」
 翌日は、都内のホテルでオリンピック用のユニホームの発表と選手の記者会見が予定されていた。
「何時?」
「四時からです」
「それなら、明日は午前中だけにしようか」
「はい」
 十秒を切り、大森は陸上界では超の付く有名人になったというのに、高尾の前では直立不動の姿勢をとる。コーチとして至福の時だった。
 高尾は頬をゆるめ、
「クールダウンして、上がろうか」と大森の肩を軽く叩いた。
 トラックでは長距離の練習をしている学生たちが苦しそうに走っていた。
「ほら、ラスト、頑張れ!」
 高尾は、大声で言った。五人の学生は、今にも倒れそうな顔で最後の一周に向かっていった。
 大森は、高尾から離れて、軽くジョギングを始めた。
(あれ?) 
 二十メートルほど走ったところで立ち止まった。足がいつもとは違う感覚だった。右足の太股。左足のふくらはぎ。
(何だ?)
 大森は足を手でさすり、つま先をトントンと地面についてみた。そして、また、走り出す。今度はいつもと同じだった。一瞬感じた違和感は消えていた。
 気のせいか。と大森は思った。疲れているのかもしれない。入念にマッサージをしてもらおう。
 大森が立ち止まり、けげんそうな顔付きで、つま先を地面につき、また走り出したのを高尾は見ていなかった。
 夜。六本木、四十五階建ての高層ビルのエレベータに高尾が乗っていた。ジェッツ社の田中が一緒だった。
 高尾は背広のポケットから手帳を取りだし、明日からの予定を確認していた。
「忙しそうですね」
 田中は、高尾の手帳をのぞき込んだ。
「まあね」
 手帳は予定で埋まっていた。明日は、陸連の会議があり、その後は、スポーツ誌の取材がある。明後日は、テレビ局が大森の取材にくる。翌週は、やはり陸連の会議に、大森の四百メートルリレーの練習。そして、週末は田中との打ち合わせが入っていた。もちろんこれは、打ち合わせと称した接待なのだが。「あたりでしたね」と田中が言った。
「えっ?」
「大森君ですよ」
「オレの言った通りだろ」
 高尾は自慢げな表情をした。
「まあ、そうですね。初めて彼を見たときには半信半疑だったけど……」
 田中は大森の顔を見て意味ありげに笑った。
「仁科君も決まったし、万々歳だろ。CMは撮るのか」
「撮りますよ。日程が決まったら、大森君には、先生から伝えていただけますか」
「ああ、いいよ」
「でも、あれですね。人っていうのは、変わるものですね。仁科奈月はともかく、大森君があんな良い男になるなんて、想像もしませんでしたよ」
「そうだな」
 大森は確かに変わった。地位は人を作り、自信が人を変えていく。以前は、マイクを差し出されると、おどおどしていたのが、今は、堂々と受け答えをしている。
 昭西大学の学生食堂で、猫背の背をさらに丸めて、自信なさそうな表情で話を聞いていたのが嘘のようだ。それも、たった三ヶ月前の話だ。
「確かにな。人は変わるよ」
 大森は感慨深そうに言った。
 四十五階に着いた。二人はエレベーターを降り、レストランに向かって歩いて行った。
 
 翌日の夕方。ホテルの大広間に設けられたひな壇に、陸上競技の代表選手たちが並んでいた。
 オリンピック出場が正式に決まり、全員が晴れやかな顔で記念写真に収まっている中、沢田だけは、押し黙り、不機嫌な表情を見せていた。
 ―時間の無駄だ。
 態度が言っていた。このムダな記者会見が済んだら、またグラウンドに戻って練習する予定になっていた。
 沢田本人は、来たくはなかったのだが、「陸連の正式な行事だから」と石嶺に説得されて、しぶしぶ出席していた。
 日本選手権から、一週間しか経っていないのだが、目つきは鋭くなり、頬がそげ落ち、無精髭が伸びていた。坊主頭はそのままだったが、数ミリ髪の毛が伸び、それが、かえって精悍な印象を与えていた。
「選手の皆さん、一言ずつ、オリンピックの目標をお答えください」
 司会者が言い、選手にマイクが渡されていった。選手達が、誇らしそうに、顔をやや上気させながらマイクに向かって話すのを、沢田は、いかにも関心がなさそうに、横を向いて無視していた。
「目標は全力をつくすことです」
「自己記録の更新を目指して頑張ります」
「オリンピックでは日本新記録を狙います」
 と次々、当たり障りのない、いかにも陸連の関係者が喜びそうなコメントが語られていった。
 大森にマイクが渡され、
「アジア新記録の大森幸司選手です」と紹介されると、記者席から軽いどよめきの声があがった。
「大森選手、オリンピックの目標は」と聞かれ、大森は、「決勝に残ってメダルを取ることです」と答えた。
「ほお」と記者の中から、驚きの声がもれたが、日本選手権で出した大森の記録は、今年の世界ランク三位に相当することを考えれば、別に、それほど驚かれるような目標ではなかった。
 大森は、一瞬、金メダルと言いかけて、控えめに、ただのメダルに変えたのだ。
 大森の横に沢田が座っていた。大森が沢田にマイクを渡すと、沢田は、それをすぐに、隣の四百メートル障害の井口に渡してしまった。
 井口はとまどったような表情で沢田を見たが、沢田が俯いて目を閉じてしまうと、仕方ないなというふに頭をかいて、しゃべりだした。
 マイクが一巡した後、記者の質問は、去年の世界選手権で銀メダルを獲得した、マラソンの橘好恵や、同じくハンマー投げで銅メダルの室田貞春に集中していた。
 沢田は、つまらなそうに横を向いたとき、大森と目が合った。一瞬、お互いに、にらみ合うような表情をみせた。
 菜月は、ひな壇の一番後ろに座り、大森と沢田の表情をおもしろそうに眺めていた。

 記者発表を終えた後、大森は会場を出て、JRの駅に向かって歩いていた。
 前に菜月の姿が見えていた。長距離選手にしては背が高く、モデルのような体型をしていた。もちろんモデルよりも、筋肉質で動きにムダがない。離れた場所からでも、菜月であるのはすぐに分かった。
 後ろから見ていると、菜月とすれ違う人が、男も女も、菜月の顔を無意識で見ていくのが分かった。陸上選手の仁科菜月とは知らなくても、美しさに思わず注目してしまう。
 交差点の信号が赤に変わり、菜月が立ち止まった。このまま歩いていくと、菜月と並んでしまいそうだった。並んで声をかけるか、それとも、このまま少し離れて歩いていくか、声をかけるとしたら、何て言えばいいのか。大森は迷いながら、歩を緩めた。
 菜月は周りの風景を珍しそうに眺めていた。
話題のファストファッションの店が目の前にあった。女性客が次々と吸い込まれていき、良く知られたロゴの入った袋を手にして出てくる。女子高生達が、カラフルなアイスクリームを手に、楽しそうにおしゃべりをしながら歩いている。
 アパートとグラウンドの行き帰りだけで、東京の中心に出ることは滅多になかった。
 コーチの田上は、一緒に帰るようにと言ったのだが、菜月は、忘れたフリをして一人で都心を歩いていた。
(どこかに入ってみようかな)と菜月は、思いながら、グルッと周りを見回した。
 後ろをふりかえったところで、大森と目があった。菜月は、「あらっ」と声を出し、大森に微笑んだ。
 大森は、軽く会釈をして、菜月に近づき、「今日は」と言った。
 菜月は可笑しそうに笑い「今まで、一緒でしたよ」と言った。
「そ、そうですね」大森は頭をかいた。
「日本新記録。おめでとうございます」
 菜月が改まった口調で言った。
「あ、ありがとうございます」大森が、かしこまって応えると、菜月は、可笑しくてたまらないといった表情でまた笑った。
 幸せそうな二人の様子を、汗まみれのサラリーマンが、不機嫌そうな顔でにらんでいた。
 信号が青に変わり、大森は菜月と並んで歩き出した。
 大森は横目で菜月の横顔を見た。キレイすぎて体が痺れてくるようだった。
 何を話していいのか分からなかった。付き合った女性は容子一人だ。他には、まともに話したこともない。美人の近くにいると、それだけで体が硬くなり、何も考えられなくなってしまう。
 日本選手権に勝って、自信は確固たるものとなっていた。オリンピックでも勝てるのでは、と思うほどに傲慢になっている。しかし、男女関係だけは別のようだ。シーザーとクレオパトラの例を出すまでもなく、英雄豪傑といえど、女性の前には無力になる。
「私、パリって初めてなんです」と言いながら、菜月が大森に顔を向けた。
「大森さんは?」
「あ、ええ、あの。そう……僕も」
 菜月の笑顔を見て、大森は頬が赤くなり、体が痺れた。頭が回らない。
「レースが終わったら、どこへ行こうか、そんなことばかり考えているんです。先生には内緒ですけど」
「そ、そうですね」
 菜月の笑顔が目の前にあった。歩いていると体が触れそうになる。菜月の手が一瞬、大森の手に触れた。
「壮行会って、何だかいやですね」と菜月が言った。
「ええ」と大森がこたえた。
「応援なんていいのに」と菜月が言い、「まあ」と大森がこたえた。
 五分ほど並んで歩いたところで、
「私は、地下鉄で……」と菜月が地下鉄の入り口を指さした。
「あっ、僕は、JRで」
 大森の駅は正面に見えていた。
「それじゃ」大森は頭を下げた。
「はい」菜月が手を振った。
「頑張って下さい」
「ええ」
 大森が、照れたように頭をかきながら、足早に駅に向かっていくのを、菜月が微笑みながら見送っていた。 
 大森は、小走りで改札を抜け、駅の階段を飛ぶように駆け上がった。
 オレンジ色の電車がホームで待っていた。発車ベルが鳴り、大森は閉まりかけたドアのすき間から車内に滑り込んだ。
 今日はラッキーだった。記者発表があり、菜月に会えた。会えただけじゃなく、二人だけで話しができた。十分、いや、五分かもしれないが、時間なんてどうでもよかった。
 菜月の手が一度触れた。菜月の息が感じられた。菜月の笑顔が……。大森は、菜月との時間を何度も何度も反復した。
 電車が大森の駅に着き、ドアが閉まりそうになったところで、大森はようやく気づき、あわてて電車から降りた。
 ホームに足を着いた瞬間。また、足に違和感を覚えた。右の太股。グラウンドで現れた奇妙な違和感と同じだった。
(何だ?)
 大森は立ち止まった。ドアの前で急に立ち止まられて、ぶつかりそうになり、親子連れが迷惑そうな目で大森をにらんでいった。
 大森は、立ち止まったまま、太股を手でさすった。故障とは違いそうだ。やはり、ただの疲れか。大森は、つま先でホームをトントンと叩いた。一瞬で違和感は消えた。
(気のせいか)
 大森は、足早に歩き出した。
 
 お茶ぐらい誘ってくれてもよかったのに。
 菜月は、コーヒーを口に運びながら、店の外を行き交う人々に目をやっていた。
 大森と別れた後、菜月は、すぐに地下鉄には乗らず、近くのコーヒーショップに入った。
 急に、コーヒーの香りを嗅ぎたくなった。
 一人で、コーヒーを飲むなんて、いつ以来だろう。オリンピックへの出場。この一年はそれだけを考えて生きてきた。十九歳だというのに、恋もしていない。本も読んでいない。映画も、ケーキも、遊園地も何もなかった。 コーヒーの香りが体に染み渡り、心が幸せで満たされていくようだった。
 それにしても、誘ってくれれば、ここで、一緒にお茶を飲んだのに。菜月と歩いていて、何も誘わずに別れたのは大森が初めてだった。
 彼女でもいるのかな、と菜月は考え、見知らぬ彼女に、少しだけ嫉妬を感じている自分に驚いた。
 多分、違う、と菜月は彼女の幻を消し去った。あの人は、そんなに器用な人ではなさそうだ。きっと、コーチに言われて、毎日、走ってばかりいるのだろう。オリンピックに出るほどの練習をしながら、女性と恋ができるようなら、菜月の顔を正面から見ることができないほどウブなわけがない。菜月は照れたような大森の顔を思い浮かべ、微笑んだ。
 菜月は今、まだ大学二年なのだが、もう、大手の化粧品会社から、卒業後の進路について打診されていた。
 本気か冗談か分からないが、芸能プロダクションからも誘われている。モデルの話もある。CMの話もある。スポーツキャスターに誘うテレビ局もある。
 オリンピック選手に決定し、人生が少しだけ動き出したように感じる。
 オリンピックが終わったら、お金を貯めて、外国へ行こう。日本にいても嫌な思い出のほうが多い。
 菜月は、パリかロンドンの河畔のカフェで恋人を待ちながらコーヒーを口に運んでいる自分の姿を思い浮かべた。近づいてきた恋人は、軽く手を挙げ、
「ごめん、待った」と言い、
 菜月は、微笑みながら「ううん」と柔らかく首を振る。
 彼が菜月の前に座る。菜月は嬉しそうに未来の彼の顔は見つめる。彼の顔はまだぼんやりしていて、どこの国の人かもわからない。
 急がなくてもいい。決めるのはまだこれからだ。
 オリンピックが終わった後、どうなるかは、分からないが、今は少しだけ、幸せだった。菜月にとっては、人生で初めてと言っていいほど幸せな気分だった。
  
 夜。大森は、バスタブに体を沈めていた。菜月と話した幸せな気分は、駅のホームで感じた足の違和感で消えていた。
 大森は太股をさすった、奇妙な感覚は無くなっていた。無くなってはいるが、残っているようにも思えた。
 肉離れや炎症といった故障とは違うようだった。太股に触れても、張りもないし、しこりもなかった。弾力のあるいつもの筋肉だった。
 日本代表に決まってから、取材や写真撮影、記者会見と、慣れないことばかりで、疲れているのだろう。足のことは、明日、トレーナーに相談してみよう、と大森は思った。一人でいくら考えてみても。分からないものは分からない。
 大森は普段の倍ぐらいの時間、バスタブに浸かっていた。記者会見。オリンピック。壮行会。沢田、容子、高尾。いろいろなことが頭に浮かんできたが、最後は決まって菜月の笑顔になった。
 大森はバスタブから出て、タオルで体を拭き、洗面所の鏡に自分の裸をうつした。
 均整のとれた、ギリシャ彫刻を思わせる裸体がそこにはあった。
「よし」と大森は呟いた。
 理想的な筋肉と美しさだ。自分の肉体を見ていると、不安が消え自信が涌いてくるように思えた。
 大森はその夜、夢を見た。オリンピックの夢だった。レースではなく、開会式だった。 大森は菜月と並んでスタジアムを行進をしていた。メインスタンド前にさしかかると、大歓声が聞こえた。大森はスタンドに向かって、手を振った。菜月が輝くような笑顔を見せていた。
 次の瞬間。足にあの違和感を覚え、大森は立ち止まった。選手団は大森を置き去りにして前に歩いていく。菜月も手を振りながら大森から離れていった。
 大森は一人、立ち止まったままだった。光が消えていく。スタジアムは色を無くしていき、満員の観客があげる「ワー」という明るい歓声は「ウオー」という死者の暗いうめき声に変わっていった。
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