100 / 103
十二歳編
王都編――お茶会を!
しおりを挟む
茶会が延期になったアリスは、ブスくれた。
ふて寝をするぐらいには、ショックだったのだ。
それでも翌日には気を取り直し、ユリアへのお土産を作るため再びアダマンテル商会を訪れた。
そこで、目当てのレース用糸を買ったアリスは、その日から神の裁縫箱に籠る。
と言っても、数時間ほどだが……。
ルールシュカに貰った知識を使い、神の裁縫箱に頼む。
作るのは、ユリアの名前に因んだユリの花をモチーフにしたコサージュだ。
ユリの花の中央部分に、アリスはベノンから貰ったイエローダイヤモンドとラーシュから貰った玉水と言う白い石を使った。
二本の白ユリにはイエローダイヤモンドを。
黄色とオレンジのユリには、玉水をユーランとフーマ、ベノンに磨いて貰って取り付けた。
作ったユリの花の花柄部分を緑の糸で縫い合わせ、神の宝飾台でミスリル板に挟み込む形で固定させる。
石が重くて垂れてしまう可能性を考えて、花弁の部分には、細く加工した針金を入れた。
後は、安全ピンだが……この世界にそれが存在するのか分からなかったアリスは、アンジェシカに相談。
結果、類似したものがあると教えて貰い、それを知識で検索した。
出来上がったコサージュは、アリスの度肝を抜く国宝級の出来栄えとなってしまった。
=============================
名前 : 守りのコサージュ
所有者 : ????
材料 : 最上級ミスリル銀、最高級イエローダイヤモンド
高級玉水 絹 針金 綿
製作者 : アリス・インシェス
付与者 : ユーラン フーマ ベノン アリス・インシェス
効果 : 水の癒し 風の守り 土の強化
水属性上昇 風属性上昇 土属性上昇
金運最大上昇
技能 : 水の回復 風の盾 肉体強化
=============================
この結果を踏まえてジェイクにこっそりと相談したアリスは、再びアンジェシカにお世話になった。
コサージュを誰にも鑑定できないようにして貰ったのだ。
そうして迎えたお茶会の日。
ブリジット公爵邸で、王大后、国王を招いたパーティーが開かれていた。
参加者はブリジット公爵夫妻、インシェス家の面々のみ。
ラーシュやガントも誘ったのだが『流石に王族がくる茶会に、私如きが出れません』と涙目で言われて断れてしまった。
ついでに王子も来たがっていたそうだが、アリスが断固として断るよう頼んだため不参加だ。
今日の主役は勿論ユリアであるが、アリスにとっては作り方を教えた料理でもある。
この国でのガーデンパーティーは、基本立食形式が多い。
だが、それだと高齢であるユリアが疲れてしまうかもしれないと考えたアリスはテーブルに座り、料理を堪能してもらえるよう着席スタイルを取り入れた。
『フーマ、コレ、好キ』
『フーマは、甘夏が好きなの? 酸っぱくない?』
砂糖漬けした甘夏を抱えたフーマが、期限良さそうに食べかけの甘夏をアリスへ見せる。
『ボクはこれが好きー』
『ユーランは相変わらず、マンゴーなんだね! ベノンさんは何が好き?』
『わしは、そうじゃのう……これなんぞ美味いと思うぞ!』
アリスの質問にベノンが口に咥えてサツマイモを見せてくれる。
なるほど……ベノンさんは、芋系が好きなのか!
果物じゃないところが渋い!
今日はふかした芋だから、今度は大学芋にでもしてあげよう。
精霊たちと楽しく話しながら、アリスはユリアたちの様子をチラチラと見る。
つい一週間前、王妃様が自害したことを聞いたアリスは、ユリアが寂しいのではないかと心配だったのだ。
様子を見る限り、ユリアの顔に笑顔が浮かんでいる。
それを目にしたアリスは、誰にも気づかれないようほっと息を吐いた。
「アリスちゃん、そんなところにいないで、こっちにいらっしゃい」
フィルティーアに呼ばれ、アリスは精霊たちと共にユリアが座るテーブルへ足を向ける。
「今日は、お招きありがとう。アリスちゃんのおかげで、私も息子も楽しい時間を過ごせているわ」
「それなら、良かったです。ユリアさん……その……うまく言えないけど、元気出してくださいね」
アリスには、ユリアが少しやつれた様に見えた。
せめてこの時だけは楽しんでほしい。そう言う気持ちを伝えようとしたアリスだったが、上手く言葉が出てこなかった。
その代わりにアリスは、作っておいたコサージュを渡す。
「これは?」
「今日、来てくれたお礼です! ユリアさんの名前に因んでユリの花にしました!」
「まぁ、嬉しいわ! ありがとう。アリスちゃん」
「えへへ」
眺めては微笑むユリアの姿を見たアリスは照れ笑いする。
そんなアリスを見ていた国王が、とんでもないことを言い出す。
「アリス嬢が、うちの息子の嫁になってくれればなー。そしたら、可愛い孫の顔が見れそうなのになー。どうだ? うちの息子の嫁に――」
「「「「「却下だ!」」」」」
国王の言葉は、その場にいたガルーシド、ジェイク、ゼス、フィン、クレイの反対で事なきを得る。
だが、諦めきれない国王は、再び口を開く。
「うちの息子なら、地位もあるし見た目もそう悪くないし、好条件の相手だと思うんだが……?」
「強さにしか興味のない脳筋と浮気しては逃げ回る男のどこが、悪くないんだ?」
「彼らにアリスを守れるとは思えないよね」
「アリスちゃんと親類になれるのは嬉しいけど、あの子たちの嫁にすると言うのは勿体ないわ」
クレイとフィンが次々と突っ込みを入れ、更にユリアがトドメを指すと国王は沈黙した。
それを聞いていたガルーシド、ジェイク、ゼスが笑い。
フィルティーア、フェルティナ、アンジェシカが夫たちに「失礼よ」やら「不敬よ」と笑いながら窘める。
アリスはと言えば、心の底からホッとしていた。
私が王子の嫁なんて、絶対にありえないと思いながら――。
*******
茶会から三日後、アリスたちは真魔の森の家へ帰ることになった。
馬車に向かおうとするアリスをガルーシドが離そうとせず、ひと悶着あったものの無事馬車に乗れた。
「アリスゥゥゥ」
「ガルおじいちゃん、泣かないで? また、絶対会いに来るから!」
「本当だな? 絶対だぞ? 約束だぞ?」
「うん。約束!」
「もう、父様ったら泣かないでちょうだい! 二年後には会えるでしょう?」
「「二年後??」」
アリスとガルーシドが、同時にフェルティナへ顔を向ける。
「あら、アリスは学院に通わないの?」
「あ!」
「そうか、そうだったな! ガハハ、楽しみが出来た!」
泣き顔から一転、笑い出したガルーシドをアリス以外の全員が呆れを含ませた目で見る。
が、本人は一切気にした様子もなく「また絶対に来い!」と言うと馬車から離れた。
「さて、そろそろ出るぞ」
「了解。じーちゃん、ばーちゃんまたな!」
「えぇ、気を付けて帰りなさいね」
「おう! また来い!」
馬車が動き出し、ブリジット公爵邸を後にする。
手を振る二人の姿が見えなくなるまで手を振ったアリスは、色々あったなーと今回の旅を思い返す。
初日からゴブリン問題があって、ラーシュや森の牙の皆と出会った事。
小高い丘で、ユーランと契約した事。
フェイスの街でシーマ・カレルを手に入れた事。
成り行きっぽい感じでフーマと契約した事。
カルロの街で迷子になって、孤児院の皆に出会った事。
商業ギルドで色々嫌なこともあったけど、無事屋台が出来た事。
王都では、ユリア、ベノンに出会えた事。
思い返すと本当に色々あったなー。その分、凄く楽しい旅だった気がする。
忘れないよう帰ったら絶対日記に書こうと決めて、アリスは帰りの馬車の旅を楽しむことにした――。
ふて寝をするぐらいには、ショックだったのだ。
それでも翌日には気を取り直し、ユリアへのお土産を作るため再びアダマンテル商会を訪れた。
そこで、目当てのレース用糸を買ったアリスは、その日から神の裁縫箱に籠る。
と言っても、数時間ほどだが……。
ルールシュカに貰った知識を使い、神の裁縫箱に頼む。
作るのは、ユリアの名前に因んだユリの花をモチーフにしたコサージュだ。
ユリの花の中央部分に、アリスはベノンから貰ったイエローダイヤモンドとラーシュから貰った玉水と言う白い石を使った。
二本の白ユリにはイエローダイヤモンドを。
黄色とオレンジのユリには、玉水をユーランとフーマ、ベノンに磨いて貰って取り付けた。
作ったユリの花の花柄部分を緑の糸で縫い合わせ、神の宝飾台でミスリル板に挟み込む形で固定させる。
石が重くて垂れてしまう可能性を考えて、花弁の部分には、細く加工した針金を入れた。
後は、安全ピンだが……この世界にそれが存在するのか分からなかったアリスは、アンジェシカに相談。
結果、類似したものがあると教えて貰い、それを知識で検索した。
出来上がったコサージュは、アリスの度肝を抜く国宝級の出来栄えとなってしまった。
=============================
名前 : 守りのコサージュ
所有者 : ????
材料 : 最上級ミスリル銀、最高級イエローダイヤモンド
高級玉水 絹 針金 綿
製作者 : アリス・インシェス
付与者 : ユーラン フーマ ベノン アリス・インシェス
効果 : 水の癒し 風の守り 土の強化
水属性上昇 風属性上昇 土属性上昇
金運最大上昇
技能 : 水の回復 風の盾 肉体強化
=============================
この結果を踏まえてジェイクにこっそりと相談したアリスは、再びアンジェシカにお世話になった。
コサージュを誰にも鑑定できないようにして貰ったのだ。
そうして迎えたお茶会の日。
ブリジット公爵邸で、王大后、国王を招いたパーティーが開かれていた。
参加者はブリジット公爵夫妻、インシェス家の面々のみ。
ラーシュやガントも誘ったのだが『流石に王族がくる茶会に、私如きが出れません』と涙目で言われて断れてしまった。
ついでに王子も来たがっていたそうだが、アリスが断固として断るよう頼んだため不参加だ。
今日の主役は勿論ユリアであるが、アリスにとっては作り方を教えた料理でもある。
この国でのガーデンパーティーは、基本立食形式が多い。
だが、それだと高齢であるユリアが疲れてしまうかもしれないと考えたアリスはテーブルに座り、料理を堪能してもらえるよう着席スタイルを取り入れた。
『フーマ、コレ、好キ』
『フーマは、甘夏が好きなの? 酸っぱくない?』
砂糖漬けした甘夏を抱えたフーマが、期限良さそうに食べかけの甘夏をアリスへ見せる。
『ボクはこれが好きー』
『ユーランは相変わらず、マンゴーなんだね! ベノンさんは何が好き?』
『わしは、そうじゃのう……これなんぞ美味いと思うぞ!』
アリスの質問にベノンが口に咥えてサツマイモを見せてくれる。
なるほど……ベノンさんは、芋系が好きなのか!
果物じゃないところが渋い!
今日はふかした芋だから、今度は大学芋にでもしてあげよう。
精霊たちと楽しく話しながら、アリスはユリアたちの様子をチラチラと見る。
つい一週間前、王妃様が自害したことを聞いたアリスは、ユリアが寂しいのではないかと心配だったのだ。
様子を見る限り、ユリアの顔に笑顔が浮かんでいる。
それを目にしたアリスは、誰にも気づかれないようほっと息を吐いた。
「アリスちゃん、そんなところにいないで、こっちにいらっしゃい」
フィルティーアに呼ばれ、アリスは精霊たちと共にユリアが座るテーブルへ足を向ける。
「今日は、お招きありがとう。アリスちゃんのおかげで、私も息子も楽しい時間を過ごせているわ」
「それなら、良かったです。ユリアさん……その……うまく言えないけど、元気出してくださいね」
アリスには、ユリアが少しやつれた様に見えた。
せめてこの時だけは楽しんでほしい。そう言う気持ちを伝えようとしたアリスだったが、上手く言葉が出てこなかった。
その代わりにアリスは、作っておいたコサージュを渡す。
「これは?」
「今日、来てくれたお礼です! ユリアさんの名前に因んでユリの花にしました!」
「まぁ、嬉しいわ! ありがとう。アリスちゃん」
「えへへ」
眺めては微笑むユリアの姿を見たアリスは照れ笑いする。
そんなアリスを見ていた国王が、とんでもないことを言い出す。
「アリス嬢が、うちの息子の嫁になってくれればなー。そしたら、可愛い孫の顔が見れそうなのになー。どうだ? うちの息子の嫁に――」
「「「「「却下だ!」」」」」
国王の言葉は、その場にいたガルーシド、ジェイク、ゼス、フィン、クレイの反対で事なきを得る。
だが、諦めきれない国王は、再び口を開く。
「うちの息子なら、地位もあるし見た目もそう悪くないし、好条件の相手だと思うんだが……?」
「強さにしか興味のない脳筋と浮気しては逃げ回る男のどこが、悪くないんだ?」
「彼らにアリスを守れるとは思えないよね」
「アリスちゃんと親類になれるのは嬉しいけど、あの子たちの嫁にすると言うのは勿体ないわ」
クレイとフィンが次々と突っ込みを入れ、更にユリアがトドメを指すと国王は沈黙した。
それを聞いていたガルーシド、ジェイク、ゼスが笑い。
フィルティーア、フェルティナ、アンジェシカが夫たちに「失礼よ」やら「不敬よ」と笑いながら窘める。
アリスはと言えば、心の底からホッとしていた。
私が王子の嫁なんて、絶対にありえないと思いながら――。
*******
茶会から三日後、アリスたちは真魔の森の家へ帰ることになった。
馬車に向かおうとするアリスをガルーシドが離そうとせず、ひと悶着あったものの無事馬車に乗れた。
「アリスゥゥゥ」
「ガルおじいちゃん、泣かないで? また、絶対会いに来るから!」
「本当だな? 絶対だぞ? 約束だぞ?」
「うん。約束!」
「もう、父様ったら泣かないでちょうだい! 二年後には会えるでしょう?」
「「二年後??」」
アリスとガルーシドが、同時にフェルティナへ顔を向ける。
「あら、アリスは学院に通わないの?」
「あ!」
「そうか、そうだったな! ガハハ、楽しみが出来た!」
泣き顔から一転、笑い出したガルーシドをアリス以外の全員が呆れを含ませた目で見る。
が、本人は一切気にした様子もなく「また絶対に来い!」と言うと馬車から離れた。
「さて、そろそろ出るぞ」
「了解。じーちゃん、ばーちゃんまたな!」
「えぇ、気を付けて帰りなさいね」
「おう! また来い!」
馬車が動き出し、ブリジット公爵邸を後にする。
手を振る二人の姿が見えなくなるまで手を振ったアリスは、色々あったなーと今回の旅を思い返す。
初日からゴブリン問題があって、ラーシュや森の牙の皆と出会った事。
小高い丘で、ユーランと契約した事。
フェイスの街でシーマ・カレルを手に入れた事。
成り行きっぽい感じでフーマと契約した事。
カルロの街で迷子になって、孤児院の皆に出会った事。
商業ギルドで色々嫌なこともあったけど、無事屋台が出来た事。
王都では、ユリア、ベノンに出会えた事。
思い返すと本当に色々あったなー。その分、凄く楽しい旅だった気がする。
忘れないよう帰ったら絶対日記に書こうと決めて、アリスは帰りの馬車の旅を楽しむことにした――。
0
お気に入りに追加
223
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
〖完結〗死にかけて前世の記憶が戻りました。側妃? 贅沢出来るなんて最高! と思っていたら、陛下が甘やかしてくるのですが?
藍川みいな
恋愛
私は死んだはずだった。
目を覚ましたら、そこは見知らぬ世界。しかも、国王陛下の側妃になっていた。
前世の記憶が戻る前は、冷遇されていたらしい。そして池に身を投げた。死にかけたことで、私は前世の記憶を思い出した。
前世では借金取りに捕まり、お金を返す為にキャバ嬢をしていた。給料は全部持っていかれ、食べ物にも困り、ガリガリに痩せ細った私は路地裏に捨てられて死んだ。そんな私が、側妃? 冷遇なんて構わない! こんな贅沢が出来るなんて幸せ過ぎるじゃない!
そう思っていたのに、いつの間にか陛下が甘やかして来るのですが?
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
チートスキルを貰って転生したけどこんな状況は望んでない
カナデ
ファンタジー
大事故に巻き込まれ、死んだな、と思った時には真っ白な空間にいた佐藤乃蒼(のあ)、普通のOL27歳は、「これから異世界へ転生して貰いますーー!」と言われた。
一つだけ能力をくれるという言葉に、せっかくだから、と流行りの小説を思い出しつつ、どんなチート能力を貰おうか、とドキドキしながら考えていた。
そう、考えていただけで能力を決定したつもりは無かったのに、気づいた時には異世界で子供に転生しており、そうして両親は襲撃されただろう荷馬車の傍で、自分を守るかのように亡くなっていた。
ーーーこんなつもりじゃなかった。なんで、どうしてこんなことに!!
その両親の死は、もしかしたら転生の時に考えていたことが原因かもしれなくてーーーー。
自分を転生させた神に何度も繰り返し問いかけても、嘆いても自分の状況は変わることはなく。
彼女が手にしたチート能力はーー中途半端な通販スキル。これからどう生きたらいいのだろう?
ちょっと最初は暗めで、ちょっとシリアス風味(はあまりなくなります)な異世界転生のお話となります。
(R15 は残酷描写です。戦闘シーンはそれ程ありませんが流血、人の死がでますので苦手な方は自己責任でお願いします)
どんどんのんびりほのぼのな感じになって行きます。(思い出したようにシリアスさんが出たり)
チート能力?はありますが、無双ものではありませんので、ご了承ください。
今回はいつもとはちょっと違った風味の話となります。
ストックがいつもより多めにありますので、毎日更新予定です。
力尽きたらのんびり更新となりますが、お付き合いいただけたらうれしいです。
5/2 HOT女性12位になってました!ありがとうございます!
5/3 HOT女性8位(午前9時)表紙入りしてました!ありがとうございます!
5/3 HOT女性4位(午後9時)まで上がりました!ありがとうございます<(_ _)>
5/4 HOT女性2位に起きたらなってました!!ありがとうございます!!頑張ります!
5/5 HOT女性1位に!(12時)寝ようと思ってみたら驚きました!ありがとうございます!!
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
婚約破棄られ令嬢がカフェ経営を始めたらなぜか王宮から求婚状が届きました!?
江原里奈
恋愛
【婚約破棄? 慰謝料いただければ喜んで^^ 復縁についてはお断りでございます】
ベルクロン王国の田舎の伯爵令嬢カタリナは突然婚約者フィリップから手紙で婚約破棄されてしまう。ショックのあまり寝込んだのは母親だけで、カタリナはなぜか手紙を踏みつけながらもニヤニヤし始める。なぜなら、婚約破棄されたら相手から慰謝料が入る。それを元手に夢を実現させられるかもしれない……! 実はカタリナには前世の記憶がある。前世、彼女はカフェでバイトをしながら、夜間の製菓学校に通っている苦学生だった。夢のカフェ経営をこの世界で実現するために、カタリナの奮闘がいま始まる!
※カクヨム、ノベルバなど複数サイトに投稿中。
カクヨムコン9最終選考・第4回アイリス異世界ファンタジー大賞最終選考通過!
※ブクマしてくださるとモチベ上がります♪
※厳格なヒストリカルではなく、縦コミ漫画をイメージしたゆるふわ飯テロ系ロマンスファンタジー。作品内の事象・人間関係はすべてフィクション。法制度等々細かな部分を気にせず、寛大なお気持ちでお楽しみください<(_ _)>
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる