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十二歳編
フェリス王国編――ラーシュの頼みごと
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再びアリスが目覚めると隣に寝ていたはずの両親は、大分前に起き出したのかベットが冷たくなっていた。
「ん~! 良く寝た。朝ごはんは作り置きがあるし、昼は何にしようかな~」
背伸びと共に体を起こしたアリスは起きて早々、お昼ご飯の事を考える。
生活魔法の浄化を使い身体を綺麗にする。そして、洗面台に立つと顔を洗った。
元日本人であるアリスにとって、洗顔と歯磨きは浄化では気が済まない。
そのことを分かっていたらしいルールシュカは、ストレージにシャンプーやリンス、石鹸、洗顔フォームなど欲しいと思うであろう物を入れておいてくれた。
アリスがそれを初めて知った時、本気で跪いてルールシュカに感謝を述べたほどだ。
のんびりと歯磨き、洗顔を終わらせたアリスは顔に、精製水にハーブを突っ込んだ自家製の化粧水を塗る。
効くかどうかはわからないけど、塗ってると良い香りがするので良しとする。
服を取り出し、着替えを済ませたアリスはリビングへ漸く顔をだした。
「アリス、おはよう」
「フィンにぃ、おはよう」
一番に声をかけてくれたフィンの膝の上に座ったアリスは、皆とそれぞれ挨拶を交わす。
フェルティナがアリスの前にミルクコーヒーを置くとジェイクがアリスを呼んだ。
「アリス、お前に頼みがあるそうだ」
「ん?」
ジェイクの視線を追いかけ、ラーシュへ顔を向けた。
そんなアリスに彼は、結婚する娘のためにアッペルのパイを作って欲しいと頼んだ。
「結婚するのに、アッペルパイですか?」
「……」
不満をありありと現したアリスの様子に、ラーシュはダメだったかと意気消沈気味に顔を俯かせる。
そんな彼の代わりに、話を聞いたジェイクが言葉を挟む。
「アリス、どうしてアッペルパイはだめなんだい?」
「ん~。ダメって訳ないけど、結婚するならちゃんとしたホールケーキがいいと思う。見た目も豪華だし、家族で食べて欲しいでしょ? それにウェディングケーキには、確か……皆で幸せを分かち合うとか、生の幸福や繁栄、豊かさの象徴て意味合いもあるよね?」
「ほう、それは知らなかったな。アリスは物知りだな!」
家族たちから次々と褒められたアリスはこれ前世の頃の記憶だ―! と慌て、どこかの本で読んだのと付け加えた。
幼い見た目だからとアリスの事を侮ってしまった自分を恥じ、再び作ってくれるよう深く頭を下げる。
「そんな意味合いがあるとは、ついぞ知りませんでした。できるならそのケーキを娘の幸せのために用意してやりたい。どうかお願いできませんでしょうか?」
「はい! 喜んでもらるなら作ります! と、言いたいところなんですけど……」
「何か、問題が?」
丁寧に頭を下げた彼にアリスは作ろうと決める。
だが、答えている最中彼女は、ある問題に気づいた。
今回アリスが作ろうと思っているのは、生クリームとカスタードクリームを贅沢に使ったフルーツのホールケーキだ。
乳製品である生クリームと卵と乳製品であるカスタードクリームは、日差しで溶けたり、日持ちがしなかったりする。
家の鞄ならゼスの時魔法で時が止まるが、ラーシュが持つ魔法の鞄に時間停止機能が付いているか分からない。
もしついていなければ、ケーキがダメになってしまう。
「アリス?」
「ケーキってね、乳製品と卵、あと生の果物使うから時間が経つと腐っちゃうの」
「あぁ、なんだそんなことか」
「それなら僕が、ケーキにだけ時間停止の魔法をかければいいんじゃないかな?」
「パパ!! それなら大丈夫。あ、ならついでに冷蔵魔法もかけて欲しい!」
「あぁ、それぐらいならいいよ」
「わーい! ありがとう、パパ。大好き」
問題が一気に解決したアリスは、大喜びでフィンから飛び降りるとゼスの元へ駆け寄り抱き着いた。
そんなアリスの身体を、ゼスの骨ばった手が軽々と受け止め抱き上げる。
首筋に腕を回したアリスは、何度も何度もゼスにお礼を言った。
そうこうして居る内に日が昇り、馬車が次の街——フェイスに向けて動き出す。
今日の御者は、ジェイクと森の牙のガロが請け負った。
「じゃぁ、ちょっと作ってくるね」
「えぇ、わかったわ」
母にフリフリと手を振り寝室へ戻ったアリスは、さっそく神の台所へ移動した。
「今日はケーキを作るよ! スポンジは、大きい方がいいから四〇センチでお願い!」
キッチンに入るなり、アリスはキッチンに話しかける。
すると直ぐに彼女の望み通り、作業台に四〇センチのスポンジが現れる。
このキッチンがなかった場合、アリスは絶対にラーシュの依頼を受けなかったと豪語できる。
何故なら、スポンジケーキを作るだけで、半端ない時間と労力がかかるからだ。
まずは分量を量り準備する。次に小麦粉をふるい。牛乳とバターを湯戦で溶かす。その間にオープンを一六〇度で温めておく。
そして、いよいよ生地作り、この時ハンドミキサーがあればより楽になる。
卵をボールに割入れ、ほぐれたらグラニュー糖を追加して、湯せんに当てながら温まるまで再び混ぜたら湯せんから外す。
更に、そこからもったりして生地を持ち上げて落ちた跡が残るくらいまで混ぜ、キメを整えるたまこれまた1分くらい混ぜ続ける。
漸くふるっておいた薄力粉をここで入れ、切るように混ぜる。
粉気がなくなったら温めておいた牛乳とバターをふちに沿わせながら入れ、そこから救い上げるように手早く混ぜる。
すくった生地を裏返し、バターが見えなければ大丈夫。
型に生地を流し入れたら2、3回型を落として空気を抜く。その後、天板にのせ一六〇度のオーブンで約四〇分焼く。
途中細長い棒を刺して生地が付かなければ出来上がりだ。
それをキッチンさんはものの数秒で終わらせてくれた。
何度でも言おう。本当にありがとう、と——。
頭の中で回想を済ませたアリスは、キッチンとルールシュカに感謝しながら次の作業にとりかかる。
「じゃぁ、それを均等に三枚に切ってね。ついでにスポンジに塗るシロップを作って下さい。あと、カスタードクリームと生クリームの準備。それから、黄桃、キュウイ、苺、ダークチェリーの準備をお願いします!」
ついつい丁寧語になってしまったアリスは、自分の言葉のおかしさにくすっと笑った。
作業台の上にアリスが頼んだ材料が次々並ぶ。それと同時に回転台とパレットナイフが現れる。
「おぉ、流石キッチンさん。素敵! あ、苺とチェリーは半分にカットしてね。キュウイと黄桃は、五ミリぐらいの幅でお願い」
キッチンを褒めたアリスは、ここからは自分で頑張ろうと思いながらシロップに手を伸ばす。
三等分に切ったスポンジの二枚は両面にハケでシロップを塗る。
一番下にあたる一枚には片面だけ。
それが終わったら、片面だけ塗ったスポンジを回転台に乗せ回しながらカスタードクリームを少し集めに伸ばしておく。
塗り終わったら、キッチンによってカットされた果物をそれぞれ乗せる。その上からまたカスタードクリームを乗せ果物を隠すようにパレットナイフで平に伸ばす。
二段目のスポンジを乗せたら、また同じ作業の繰り返しだ。
三枚目のスポンジを乗せ終えたら、今度は生クリームをたっぷりと上に落とす。
「よし、やるぞ……上手くできなかったらキッチンさんお願いします」
なんて言ってしまったせいで、アリスにとって初めての本塗は不発のまま終わることになる——。
「ん~! 良く寝た。朝ごはんは作り置きがあるし、昼は何にしようかな~」
背伸びと共に体を起こしたアリスは起きて早々、お昼ご飯の事を考える。
生活魔法の浄化を使い身体を綺麗にする。そして、洗面台に立つと顔を洗った。
元日本人であるアリスにとって、洗顔と歯磨きは浄化では気が済まない。
そのことを分かっていたらしいルールシュカは、ストレージにシャンプーやリンス、石鹸、洗顔フォームなど欲しいと思うであろう物を入れておいてくれた。
アリスがそれを初めて知った時、本気で跪いてルールシュカに感謝を述べたほどだ。
のんびりと歯磨き、洗顔を終わらせたアリスは顔に、精製水にハーブを突っ込んだ自家製の化粧水を塗る。
効くかどうかはわからないけど、塗ってると良い香りがするので良しとする。
服を取り出し、着替えを済ませたアリスはリビングへ漸く顔をだした。
「アリス、おはよう」
「フィンにぃ、おはよう」
一番に声をかけてくれたフィンの膝の上に座ったアリスは、皆とそれぞれ挨拶を交わす。
フェルティナがアリスの前にミルクコーヒーを置くとジェイクがアリスを呼んだ。
「アリス、お前に頼みがあるそうだ」
「ん?」
ジェイクの視線を追いかけ、ラーシュへ顔を向けた。
そんなアリスに彼は、結婚する娘のためにアッペルのパイを作って欲しいと頼んだ。
「結婚するのに、アッペルパイですか?」
「……」
不満をありありと現したアリスの様子に、ラーシュはダメだったかと意気消沈気味に顔を俯かせる。
そんな彼の代わりに、話を聞いたジェイクが言葉を挟む。
「アリス、どうしてアッペルパイはだめなんだい?」
「ん~。ダメって訳ないけど、結婚するならちゃんとしたホールケーキがいいと思う。見た目も豪華だし、家族で食べて欲しいでしょ? それにウェディングケーキには、確か……皆で幸せを分かち合うとか、生の幸福や繁栄、豊かさの象徴て意味合いもあるよね?」
「ほう、それは知らなかったな。アリスは物知りだな!」
家族たちから次々と褒められたアリスはこれ前世の頃の記憶だ―! と慌て、どこかの本で読んだのと付け加えた。
幼い見た目だからとアリスの事を侮ってしまった自分を恥じ、再び作ってくれるよう深く頭を下げる。
「そんな意味合いがあるとは、ついぞ知りませんでした。できるならそのケーキを娘の幸せのために用意してやりたい。どうかお願いできませんでしょうか?」
「はい! 喜んでもらるなら作ります! と、言いたいところなんですけど……」
「何か、問題が?」
丁寧に頭を下げた彼にアリスは作ろうと決める。
だが、答えている最中彼女は、ある問題に気づいた。
今回アリスが作ろうと思っているのは、生クリームとカスタードクリームを贅沢に使ったフルーツのホールケーキだ。
乳製品である生クリームと卵と乳製品であるカスタードクリームは、日差しで溶けたり、日持ちがしなかったりする。
家の鞄ならゼスの時魔法で時が止まるが、ラーシュが持つ魔法の鞄に時間停止機能が付いているか分からない。
もしついていなければ、ケーキがダメになってしまう。
「アリス?」
「ケーキってね、乳製品と卵、あと生の果物使うから時間が経つと腐っちゃうの」
「あぁ、なんだそんなことか」
「それなら僕が、ケーキにだけ時間停止の魔法をかければいいんじゃないかな?」
「パパ!! それなら大丈夫。あ、ならついでに冷蔵魔法もかけて欲しい!」
「あぁ、それぐらいならいいよ」
「わーい! ありがとう、パパ。大好き」
問題が一気に解決したアリスは、大喜びでフィンから飛び降りるとゼスの元へ駆け寄り抱き着いた。
そんなアリスの身体を、ゼスの骨ばった手が軽々と受け止め抱き上げる。
首筋に腕を回したアリスは、何度も何度もゼスにお礼を言った。
そうこうして居る内に日が昇り、馬車が次の街——フェイスに向けて動き出す。
今日の御者は、ジェイクと森の牙のガロが請け負った。
「じゃぁ、ちょっと作ってくるね」
「えぇ、わかったわ」
母にフリフリと手を振り寝室へ戻ったアリスは、さっそく神の台所へ移動した。
「今日はケーキを作るよ! スポンジは、大きい方がいいから四〇センチでお願い!」
キッチンに入るなり、アリスはキッチンに話しかける。
すると直ぐに彼女の望み通り、作業台に四〇センチのスポンジが現れる。
このキッチンがなかった場合、アリスは絶対にラーシュの依頼を受けなかったと豪語できる。
何故なら、スポンジケーキを作るだけで、半端ない時間と労力がかかるからだ。
まずは分量を量り準備する。次に小麦粉をふるい。牛乳とバターを湯戦で溶かす。その間にオープンを一六〇度で温めておく。
そして、いよいよ生地作り、この時ハンドミキサーがあればより楽になる。
卵をボールに割入れ、ほぐれたらグラニュー糖を追加して、湯せんに当てながら温まるまで再び混ぜたら湯せんから外す。
更に、そこからもったりして生地を持ち上げて落ちた跡が残るくらいまで混ぜ、キメを整えるたまこれまた1分くらい混ぜ続ける。
漸くふるっておいた薄力粉をここで入れ、切るように混ぜる。
粉気がなくなったら温めておいた牛乳とバターをふちに沿わせながら入れ、そこから救い上げるように手早く混ぜる。
すくった生地を裏返し、バターが見えなければ大丈夫。
型に生地を流し入れたら2、3回型を落として空気を抜く。その後、天板にのせ一六〇度のオーブンで約四〇分焼く。
途中細長い棒を刺して生地が付かなければ出来上がりだ。
それをキッチンさんはものの数秒で終わらせてくれた。
何度でも言おう。本当にありがとう、と——。
頭の中で回想を済ませたアリスは、キッチンとルールシュカに感謝しながら次の作業にとりかかる。
「じゃぁ、それを均等に三枚に切ってね。ついでにスポンジに塗るシロップを作って下さい。あと、カスタードクリームと生クリームの準備。それから、黄桃、キュウイ、苺、ダークチェリーの準備をお願いします!」
ついつい丁寧語になってしまったアリスは、自分の言葉のおかしさにくすっと笑った。
作業台の上にアリスが頼んだ材料が次々並ぶ。それと同時に回転台とパレットナイフが現れる。
「おぉ、流石キッチンさん。素敵! あ、苺とチェリーは半分にカットしてね。キュウイと黄桃は、五ミリぐらいの幅でお願い」
キッチンを褒めたアリスは、ここからは自分で頑張ろうと思いながらシロップに手を伸ばす。
三等分に切ったスポンジの二枚は両面にハケでシロップを塗る。
一番下にあたる一枚には片面だけ。
それが終わったら、片面だけ塗ったスポンジを回転台に乗せ回しながらカスタードクリームを少し集めに伸ばしておく。
塗り終わったら、キッチンによってカットされた果物をそれぞれ乗せる。その上からまたカスタードクリームを乗せ果物を隠すようにパレットナイフで平に伸ばす。
二段目のスポンジを乗せたら、また同じ作業の繰り返しだ。
三枚目のスポンジを乗せ終えたら、今度は生クリームをたっぷりと上に落とす。
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