26 / 103
十二歳編
フェリス王国編――馬車の旅一日目②
しおりを挟む
休憩を終えて、クレイとゼスが御者台に移動する。
そう時間がかからず、馬車が動き出した。
今日はこのまま日が暮れるまで走るそうで、おやつは無しだ。
その分夜ご飯を多めにと言われたので、アリスは頑張って作る。
リビングでまったりミルクコーヒーを飲みながら、夜ご飯は何ににしようかな~? と考え込む。
全員が細身なのに食べる量は多い。
出来るだけ量が稼げるものを……と考えながら「夜ご飯、何がいいかな?」と零したアリスの呟きに、リビングで共に寛いでいた四人がそれぞれ考え込むような顔をした。
どうせならみんなに喜んで貰いたい。そう思いつつ色々と考えてみるが、難しい。
「アリスが作ってくれるご飯は、全部おいしいからな……でも肉が一番だ!」
「そうね、アッペルパイも美味しかったけど、私はやっぱり初めて食べたスロートのミルフィーユが一番好きだわ」
「私は断然、カスタードプリンです!」
「いや、二人ともそれご飯じゃないからね?」
夜ご飯に甘いおやつを希望するアンジェシカとフェルティナに対して、フィンが呆れた顔で突っ込みを入れる。
確かにおやつはクリーム系が一番美味しいとアリスも思う。けれど、今考えているのは夜ご飯だ。
外から聞こえるクレイの声を聞いていたアリスの頭に、昼間に見た飛ぶワイバーンが思い起こされる。
飛ぶと言えば、鳥、鳥と言えば鶏肉か……。
鶏肉と言えば焼き鳥だけど、お酒は飲めないし、おかずにはなりにくい。
他に鶏肉料理と言えば……あ、から揚げなんてどうかな? から揚げなら、食べやすいし、スープを付ければいい感じのご飯になりそう。それに、明日の朝食にも回せる。
「決めた! 今日の夜ご飯は、から揚げにする!」
「からあげ?」
「うん。ワイルドコッコのお肉があるから……」
「「ヒヒィーン!!」」
から揚げを知らないフィンに、作り方を説明しようとしたアリスは、突如上がった馬の嘶きに驚き言葉を止めた。
ジェイクが素早く立ち上がり「アンジェ、アリスを」と言うとフィンとフェルティナを連れて扉を出ていく。
「おばあちゃん……」
「大丈夫よ。アリス」
不安が顔に出ていたアリスをアンジェシカが優しく撫でた。
そうして待つこと数分、フィンが状況を知らせに戻ってくる。
「商人の馬車がゴブリンに襲われてたみたい」
「けが人は?」
「護衛についてた冒険者が優秀だったみたいで、いない。けど、馬が逃げちゃってどうしようもないらしい」
「そう」
「あと、ゴブリンの集落が出来てるって、父さんが言ってた」
「あら、あら」
とりあえずと言う事で報告に来たフィンは、アリスに「大丈夫だよ」と笑いかけ再び外へ出て行った。
「ゴブリン……」
ぽつりと復唱したアリスは、冒険者ための本を読んだ時の記憶を漁る。
ゴブリンは、数匹ならDランク冒険者でも倒せる魔獣だ。何百と言う規模になれば、最低でも数十人規模の複数PTでの討伐が推奨される。
数十人で討伐するべき相手をこれからたった数人でジェイクたちが討伐するかもしれないと気づいたアリスは、皆、大丈夫かな? と家族の心配が先に立つ。
それと同時に、役立たずな自分が足手まといになるのではないかと不安になった。
私、攻撃魔法も剣も何も使えない。こんな時なのに、何もできない自分が恥ずかしいよ。
もっとこの世界になれていれば……ううん、攻撃魔法が使えるようになっていたら皆を守れるのに……。
悔しさが心を占めたアリスは、自分がいかに役立たずかを思い知り、いつか優しい家族から不要だと捨てられてしまうのではないかと考えた。
ゆっくりと俯き目を閉じる。握り込んだ手が白くなっていることにも気づかずただただ震える身体を抱きしめる。
突然震え出したアリスをアンジェシカが、気遣う様に撫でた。
「アリス……?」
アンジェシカの慈愛に満ちた呼び声を聞いたアリスは、きつく閉じた瞼を開ける。
柔らかな掌がアリスの頬を挟み込むと上を向かせた。
慈愛に満ちたアンジェシカの瞳と眼が合う。
次第に瞳が潤み涙が、一筋流れ落ちた。
「アリス、ゆっくりでいいから何を考えてたのか教えてちょうだい?」
「わ、わたし、なにも……何もできないから、く、くやしくて」
「そう。私も何もできないわよ?」
「へ?」
とぼけた調子で答えるアンジェシカをアリスがキョトンとした表情で見つめる。
アリスの表情があまりにも間抜けだったのか、「ぷっ」とアンジェシカが噴き出した。
ひとしきり笑ったアンジェシカはむくれたアリスの頬へ掌を添える。
「おばあちゃんは、魔道具やポーションを作る以外何も出来ないもの。アリスもそれは知っているでしょう?」
こくりと頷くアリスへアンジェシカはそのまま話を続けた。
「おばあちゃんなんて、おじいちゃんと結婚してからと言うもの一度も戦った事なんてないわよ? それに対しておじいちゃんもゼスも嫌な事を言ったり、戦えと言ったりしなかったわ。アリスはまだ幼いんですもの、戦えなくて当たり前。守られて当たり前だと思って、どっしり座ってなさい」
「い、いいのかな?」
「いいのよ。何か言われたらおばあちゃんがやり返してあげる。だから沢山甘えなさい。そして、守られなさい。それが今のアリスの仕事なのよ! まぁ、アリスが戦うとか言い出したら、それこそ皆が止めに回るでしょうけどね……」
アンジェシカの言葉が、アリスの胸中に渦巻くかき立てるような不安を消し去った。
私は大好きな家族に迷惑をかけないように、私は役に立つんだよって分かってもらうために必死になってたんだ。何かしてなきゃ翼の時みたいに、また捨てられるってそう勝手に不安になって……これじゃぁまるで、自称悲劇のヒロインみたいじゃない。恥ずかしい……。
私は馬鹿だ。せっかくルールシュカ様が幸せになりなさいと送り出してくれたのに、翼と同じように考えるなんて……。アリスは……ううん。私は翼とは違うのに……皆を信じているようで信じ切れてなかったみたい。
アリスが、相川翼だったころ親と言う存在に縁がなく、親せきをたらいまわしにされていた。
親の愛情が欲しい年ごろの翼は、その寂しさを埋めるため養ってくれた家族に嫌われないよう、迷惑をかけないよう一生懸命お手伝いを頑張った。
それが悲劇につながるとも知らずに・……。
翼の行為は、同年代の子供たちににとってはかなり憤るものだったのだ。親から常に翼と比べられた子供は翼の存在を厭うようになる。
特に何もしていないのに酷く嫌われた。最終的には同じ家にいることすら拒否され、他の家にいくことになってしまった。
「ありがとう、おばあちゃん。私ね、今本当に幸せなの。皆が大事にしてくれるから……本当に、幸せよ」
「あぁ、アリス」
瞳いっぱいに涙を浮かべたアリスは、アンジェシカに抱き着くとその顔を見上げ神々しいほどの笑顔を向けた。
それと同時に、ほろりと一筋の涙が落ちる。
涙の粒は、アリスをぎゅっと抱きしめたアンジェシカの服に吸い込まれていった。
アンジェシカの柔らかい胸の中で、元気いっぱいに復活したアリスは彼女から身体を離す。
そして、自分に今できることをやろうと決めて、立ち上がった。
「よし、じゃぁ私は私の出来ることをするね!」
「ご飯は任せたわ!」
「うん!」
元気よ返事をしたアリスは、神の台所へ移動した。
そう時間がかからず、馬車が動き出した。
今日はこのまま日が暮れるまで走るそうで、おやつは無しだ。
その分夜ご飯を多めにと言われたので、アリスは頑張って作る。
リビングでまったりミルクコーヒーを飲みながら、夜ご飯は何ににしようかな~? と考え込む。
全員が細身なのに食べる量は多い。
出来るだけ量が稼げるものを……と考えながら「夜ご飯、何がいいかな?」と零したアリスの呟きに、リビングで共に寛いでいた四人がそれぞれ考え込むような顔をした。
どうせならみんなに喜んで貰いたい。そう思いつつ色々と考えてみるが、難しい。
「アリスが作ってくれるご飯は、全部おいしいからな……でも肉が一番だ!」
「そうね、アッペルパイも美味しかったけど、私はやっぱり初めて食べたスロートのミルフィーユが一番好きだわ」
「私は断然、カスタードプリンです!」
「いや、二人ともそれご飯じゃないからね?」
夜ご飯に甘いおやつを希望するアンジェシカとフェルティナに対して、フィンが呆れた顔で突っ込みを入れる。
確かにおやつはクリーム系が一番美味しいとアリスも思う。けれど、今考えているのは夜ご飯だ。
外から聞こえるクレイの声を聞いていたアリスの頭に、昼間に見た飛ぶワイバーンが思い起こされる。
飛ぶと言えば、鳥、鳥と言えば鶏肉か……。
鶏肉と言えば焼き鳥だけど、お酒は飲めないし、おかずにはなりにくい。
他に鶏肉料理と言えば……あ、から揚げなんてどうかな? から揚げなら、食べやすいし、スープを付ければいい感じのご飯になりそう。それに、明日の朝食にも回せる。
「決めた! 今日の夜ご飯は、から揚げにする!」
「からあげ?」
「うん。ワイルドコッコのお肉があるから……」
「「ヒヒィーン!!」」
から揚げを知らないフィンに、作り方を説明しようとしたアリスは、突如上がった馬の嘶きに驚き言葉を止めた。
ジェイクが素早く立ち上がり「アンジェ、アリスを」と言うとフィンとフェルティナを連れて扉を出ていく。
「おばあちゃん……」
「大丈夫よ。アリス」
不安が顔に出ていたアリスをアンジェシカが優しく撫でた。
そうして待つこと数分、フィンが状況を知らせに戻ってくる。
「商人の馬車がゴブリンに襲われてたみたい」
「けが人は?」
「護衛についてた冒険者が優秀だったみたいで、いない。けど、馬が逃げちゃってどうしようもないらしい」
「そう」
「あと、ゴブリンの集落が出来てるって、父さんが言ってた」
「あら、あら」
とりあえずと言う事で報告に来たフィンは、アリスに「大丈夫だよ」と笑いかけ再び外へ出て行った。
「ゴブリン……」
ぽつりと復唱したアリスは、冒険者ための本を読んだ時の記憶を漁る。
ゴブリンは、数匹ならDランク冒険者でも倒せる魔獣だ。何百と言う規模になれば、最低でも数十人規模の複数PTでの討伐が推奨される。
数十人で討伐するべき相手をこれからたった数人でジェイクたちが討伐するかもしれないと気づいたアリスは、皆、大丈夫かな? と家族の心配が先に立つ。
それと同時に、役立たずな自分が足手まといになるのではないかと不安になった。
私、攻撃魔法も剣も何も使えない。こんな時なのに、何もできない自分が恥ずかしいよ。
もっとこの世界になれていれば……ううん、攻撃魔法が使えるようになっていたら皆を守れるのに……。
悔しさが心を占めたアリスは、自分がいかに役立たずかを思い知り、いつか優しい家族から不要だと捨てられてしまうのではないかと考えた。
ゆっくりと俯き目を閉じる。握り込んだ手が白くなっていることにも気づかずただただ震える身体を抱きしめる。
突然震え出したアリスをアンジェシカが、気遣う様に撫でた。
「アリス……?」
アンジェシカの慈愛に満ちた呼び声を聞いたアリスは、きつく閉じた瞼を開ける。
柔らかな掌がアリスの頬を挟み込むと上を向かせた。
慈愛に満ちたアンジェシカの瞳と眼が合う。
次第に瞳が潤み涙が、一筋流れ落ちた。
「アリス、ゆっくりでいいから何を考えてたのか教えてちょうだい?」
「わ、わたし、なにも……何もできないから、く、くやしくて」
「そう。私も何もできないわよ?」
「へ?」
とぼけた調子で答えるアンジェシカをアリスがキョトンとした表情で見つめる。
アリスの表情があまりにも間抜けだったのか、「ぷっ」とアンジェシカが噴き出した。
ひとしきり笑ったアンジェシカはむくれたアリスの頬へ掌を添える。
「おばあちゃんは、魔道具やポーションを作る以外何も出来ないもの。アリスもそれは知っているでしょう?」
こくりと頷くアリスへアンジェシカはそのまま話を続けた。
「おばあちゃんなんて、おじいちゃんと結婚してからと言うもの一度も戦った事なんてないわよ? それに対しておじいちゃんもゼスも嫌な事を言ったり、戦えと言ったりしなかったわ。アリスはまだ幼いんですもの、戦えなくて当たり前。守られて当たり前だと思って、どっしり座ってなさい」
「い、いいのかな?」
「いいのよ。何か言われたらおばあちゃんがやり返してあげる。だから沢山甘えなさい。そして、守られなさい。それが今のアリスの仕事なのよ! まぁ、アリスが戦うとか言い出したら、それこそ皆が止めに回るでしょうけどね……」
アンジェシカの言葉が、アリスの胸中に渦巻くかき立てるような不安を消し去った。
私は大好きな家族に迷惑をかけないように、私は役に立つんだよって分かってもらうために必死になってたんだ。何かしてなきゃ翼の時みたいに、また捨てられるってそう勝手に不安になって……これじゃぁまるで、自称悲劇のヒロインみたいじゃない。恥ずかしい……。
私は馬鹿だ。せっかくルールシュカ様が幸せになりなさいと送り出してくれたのに、翼と同じように考えるなんて……。アリスは……ううん。私は翼とは違うのに……皆を信じているようで信じ切れてなかったみたい。
アリスが、相川翼だったころ親と言う存在に縁がなく、親せきをたらいまわしにされていた。
親の愛情が欲しい年ごろの翼は、その寂しさを埋めるため養ってくれた家族に嫌われないよう、迷惑をかけないよう一生懸命お手伝いを頑張った。
それが悲劇につながるとも知らずに・……。
翼の行為は、同年代の子供たちににとってはかなり憤るものだったのだ。親から常に翼と比べられた子供は翼の存在を厭うようになる。
特に何もしていないのに酷く嫌われた。最終的には同じ家にいることすら拒否され、他の家にいくことになってしまった。
「ありがとう、おばあちゃん。私ね、今本当に幸せなの。皆が大事にしてくれるから……本当に、幸せよ」
「あぁ、アリス」
瞳いっぱいに涙を浮かべたアリスは、アンジェシカに抱き着くとその顔を見上げ神々しいほどの笑顔を向けた。
それと同時に、ほろりと一筋の涙が落ちる。
涙の粒は、アリスをぎゅっと抱きしめたアンジェシカの服に吸い込まれていった。
アンジェシカの柔らかい胸の中で、元気いっぱいに復活したアリスは彼女から身体を離す。
そして、自分に今できることをやろうと決めて、立ち上がった。
「よし、じゃぁ私は私の出来ることをするね!」
「ご飯は任せたわ!」
「うん!」
元気よ返事をしたアリスは、神の台所へ移動した。
0
お気に入りに追加
225
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
家庭の事情で歪んだ悪役令嬢に転生しましたが、溺愛されすぎて歪むはずがありません。
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるエルミナ・サディードは、両親や兄弟から虐げられて育ってきた。
その結果、彼女の性格は最悪なものとなり、主人公であるメリーナを虐め抜くような悪役令嬢となったのである。
そんなエルミナに生まれ変わった私は困惑していた。
なぜなら、ゲームの中で明かされた彼女の過去とは異なり、両親も兄弟も私のことを溺愛していたからである。
私は、確かに彼女と同じ姿をしていた。
しかも、人生の中で出会う人々もゲームの中と同じだ。
それなのに、私の扱いだけはまったく違う。
どうやら、私が転生したこの世界は、ゲームと少しだけずれているようだ。
当然のことながら、そんな環境で歪むはずはなく、私はただの公爵令嬢として育つのだった。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
元悪役令嬢はオンボロ修道院で余生を過ごす
こうじ
ファンタジー
両親から妹に婚約者を譲れと言われたレスナー・ティアント。彼女は勝手な両親や裏切った婚約者、寝取った妹に嫌気がさし自ら修道院に入る事にした。研修期間を経て彼女は修道院に入る事になったのだが彼女が送られたのは廃墟寸前の修道院でしかも修道女はレスナー一人のみ。しかし、彼女にとっては好都合だった。『誰にも邪魔されずに好きな事が出来る!これって恵まれているんじゃ?』公爵令嬢から修道女になったレスナーののんびり修道院ライフが始まる!
【書籍化決定】断罪後の悪役令嬢に転生したので家事に精を出します。え、野獣に嫁がされたのに魔法が解けるんですか?
氷雨そら
恋愛
皆さまの応援のおかげで、書籍化決定しました!
気がつくと怪しげな洋館の前にいた。後ろから私を乱暴に押してくるのは、攻略対象キャラクターの兄だった。そこで私は理解する。ここは乙女ゲームの世界で、私は断罪後の悪役令嬢なのだと、
「お前との婚約は破棄する!」というお約束台詞が聞けなかったのは残念だったけれど、このゲームを私がプレイしていた理由は多彩な悪役令嬢エンディングに惚れ込んだから。
しかも、この洋館はたぶんまだ見ぬプレミアム裏ルートのものだ。
なぜか、新たな婚約相手は現れないが、汚れた洋館をカリスマ家政婦として働いていた経験を生かしてぴかぴかにしていく。
そして、数日後私の目の前に現れたのはモフモフの野獣。そこは「野獣公爵断罪エンド!」だった。理想のモフモフとともに、断罪後の悪役令嬢は幸せになります!
✳︎ 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる