浮気の境界線

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 彼氏がいても他の人とセックスするなんて最低、と言われてしまえばそれまでなのだが、セックスを浮気と判断していない自分もいる。SNSで誰か適当な子とメッセージのやりとりをし、時間が合えば身体と身体を重ね合うだけの、ちょっとしたスポーツ感覚。
 おれのちんこを洗いながら上目遣いでこちらを見てくるこの子も、ホテルを出てどこか指定される場所に車を停め、さよならと言い合えばその瞬間からただの他人になる。
「生でしたの初めてだったんですけど、すごく気持ちよかったです」
「そうなんだ、普段はゴム着けてするんだね」
「はい、着けてもらいます」
「クセになっちゃいそう?」
「…はい」
 つるんとした肌をした若い男の子のはにかむ顔はとても可愛らしい。
「中に出したおれの精子、出さなきゃね」
「トイレいきます」
「ここでいいよ」
「えっ」
「ここで出しなよ。ちゃんと出たか見てあげるから」
「嫌です、恥ずかしいです」
「いいから、ここに四つん這いになって」
「ほんとに恥ずかしいんでいいです」
「あんなことしておいて、今更恥ずかしいとかないでしょ」
 嫌だ嫌だと言いながらもそれほど強く抵抗しない彼。セックスしてても思ったが、この子は強引にされることに弱いのだろう。
「おれの方にお尻向けて」
 下を向きながらも言われるがまま四つん這いになってこちらにお尻を向けてきた。白くてほとんど毛の生えていないアナルが丸見えになる。
「出していいよ」
 アナルがヒクヒクと動いていた。おれは胡座をかいて座り、出てくる様子を観察する。
 ブブっとガスが抜ける音がして、それにつられるようにアナルから白い液体がちょろっと流れ出てきた。
「白いの出てきたよ」
 顔を覆い隠すように俯いたまま何も返事をしない彼。そっとお尻を撫でるとビクッと身体を反応させた。
「このまま全部出していいよ」
 ブブブ、ブブ、という音と、白い液体とが交互に出てくる。
「全部出た?」
「…たぶん」
「シャワーで流すね」
 出てきた液体をお湯で流し、綺麗にしたところを舌で舐める。
「んっ」
 アナルを舐めていると、もう一度したい欲が出てきた。
「また入れていい?」
 訊ねると無言のまま彼は頷いた。
 ローションをアナルに塗りたくってからゆっくり挿入すると、彼からああぁ、と声が漏れてくる。
「大丈夫? 痛くない?」
「はい、さっきよりも気持ちいいです」
 何度も出し入れを繰り返されるアナルは確かに先ほどよりも中が熱くとろとろしていて気持ちいい。
「ベッドに移動してやろっか」
 正常位でがっつり掘りたくなったおれは一旦ちんこを抜いて立ち上がる。
「なんだか、頭が真っ白になるくらい、変な感じです」
 おれの肩にもたれかかるように身体を預けてきた彼を抱いてベッドへ移動する。
「入れるよ」
 すでにおれのちんこの形になりつつあるアナルは入口部分に亀頭をあてがうだけでどんどん吸収されていく。
 ほとんど抵抗できないほど脱力している彼の身体が少し痙攣していた。
 ぎりぎりまで出して、一気に奥まで突く。出して、突く。出して、突く。ちんこに直腸が絡まってきて非常に気持ちいい。奥の方に壁のようなものがあり、そこ目掛けて思い切り突く。小刻みに痙攣していた彼の身体は徐々にビクビクと震え始めた。
「あっ…だめで…なに…か…でま」
 呂律のあまり回っていない彼を無視して掘り続けていると、きゅっと直腸の締まりが強くなって彼の皮の被ったちんこの先から透明な液体が溢れ出した。
「気持ちいいの?」
「は…い…すご…いい」
「潮噴いてるよ。エロいね」
 おれは潮をそのまま彼の身体に塗りたくりながら突き続ける。
「めちゃくちゃ気持ちいい。あー、やばい、いきそう。いくよ、中に出すからね」
 腰の動きを早めて刺激を与え、彼の中に精液を流し込んだ。
 息が上がって彼の身体に倒れ込む。ゆっくりちんこを引き抜くとさすがに少し痛かった。
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