【R18】特殊能力にかまけて学業をおろそかにするダメンズな隣人を挑発したら手篭めにされて【番外編閲覧注意】

AAKI

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レイヤー13・上は大火事、下は大水6☆

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 頭を大きく動かして、ストロークに力を込めてみる。

「くぅ……良い。もう、出るぞッ」「ふぇっ? イ、イふぅッ~~ッ!///」

 予想より少し早い限界。私と龍生はほとんど同時に達することになった。

 彼の言葉がそれよりも遅かった所為と、私も軽い絶頂の感覚で体が硬直してしまった。腰から下はピクピクと小刻みに跳ねているのに、上側は全然動かないの…///

 それでいて、口の中に粘っこい何か。その、龍生の精液を流し込まれているんだから、ホント何でこんなことをしてるのかしら?

「うぐっ。ゲホッ、ケホッ! だ、出すなら、もっと早く……うぇ……」

 流石にいきなり過ぎて、この喉に引っかかる感じのある粘液を飲み込むのは無理だわ。痰をもう少し固くした感じだけど、微かなしょっぱさを除けば臭くはないからまぁ……。

「まぁ、良いや」

 龍生は、私に精飲して貰えなかったことを少し残念そうに言った。

 調子に乗らせたくないので、私はティッシュ箱を引き寄せようとした。さっさと薄紙に白濁液を吐き出してしまおうとしたその折り、扉がノックされる。

「二森のにーやん、すまんね」

 お婆ちゃんだ!?

 龍生はコタツから顔を出して、愛蜜に濡れた口元を拭うくらいの間を置いてから返事をする。

 ダメ!

「は、はい! どうぞ」

 せめてティッシュを取ってから返事して頂戴!

 私の願い虚しく、お婆ちゃんは龍生の言葉を聞いて扉を開いた。私は口を開くことができないから、ここにいることがバレてはいけないと思った。ならば必然的に、少し離れた位置のティッシュ箱に手を伸ばせない。

 だからといって所構わず吐き出せば、どう匂いが残るかわかったものではない。

「寝てたかい? 起こしてすまないね」

 顔に深いシワを刻んだ、柔和な顔つきが扉の隙間から現れたはず。

 私はというと、口の中に残された液体ともゼリーとも違う奇妙な食感と、生魚未満塩味以上の食味に翻弄される。

「あ、いえ。それで、どうかしました?」

「大したことじゃないんだけどね。昨日、帰ってきてからりっちゃんの様子が少しおかしくってね」

 お婆ちゃん、感づいていたのね……。

「学校で嫌なことがあったとか、二森のにーやんと喧嘩したとか、何か知らないかね?」

 あまり下手なことは言って欲しくないけれど、私はしゃべることができないわ。

 だからここで、お婆ちゃんが私の靴が入り口にあることに気づいたことで、龍生さえ非常に危険な状況に陥る。

「靴……。手洗いにでもいるのかい?」

「あッ。えーと……」

 ここで龍生は、「はい」とは答えられなかった。お婆ちゃんの声は聞こえているはずなので、ここで一言もないのはおかしい。訝しんで様子を見に来られたら、私がコタツにいることが見つかってしまう。

 ならば……!

「う、ぅぅん~……」

 口の中に龍生の精が入っていようとも、これぐらいの声は出せる。

「えっと、そこで寝ちゃって! ちょっと、こっちのお願い事を頼みすぎたかな。ハハハッ……」

「あぁ、そういうことだったのかい……。邪魔してこめんよ」

 お婆ちゃんは納得した様子で言うと、扉を閉めて急ぎ足で去っていった。

 一安心だわ。私は急いでティッシュを取って唾液混じりの唾液を吐き出す。

「うぇッ」

「酷いなぁ」

「飲み込んでもらえると思ったのッ?」

 この通り龍生の言い様に、昨日の比ではない涙目になりながら反論した。急ぎ、口直しの飲み物がないか冷蔵庫を漁りに立った。

 500ミリリットルの牛乳パックは……ちょっと嫌だわ。お婆ちゃんに、昨日のコロネまだ渡してないわね。お茶などもなく、仕方なく水道水でうがいすることにした。

 何もしないよりマシという程度だけれど。

「約束は守って頂戴よ……」

 私は恨めしげに龍生に言って、部屋を出ていこうとする。ここまでしたのだから、学校にこなかった日にはどうしたものかと考えたわ。

 そんな私の背中に、龍生の飄々とした声が掛かる。

「わかってるよ。口でするのも悪くなかったし、好きだからさ」

「……」

 ふふふっ。どうせ、私なんて性処理とかその程度の扱いなのよね。

 抹茶クリームのコロネを手に、私は振り返ることなく部屋を出ていった。

 けれど、学校が冬休みになるまで後数日。それまで我慢すれば……って、それじゃ本末転倒なのよ。

「はぁ~……」

 薄幸と一緒にため息が白く濁った。

 世間はもうすぐクリスマスだというのに、私は一体何をやっているのかしらね。
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