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レイヤー13・上は大火事、下は大水6☆
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頭を大きく動かして、ストロークに力を込めてみる。
「くぅ……良い。もう、出るぞッ」「ふぇっ? イ、イふぅッ~~ッ!///」
予想より少し早い限界。私と龍生はほとんど同時に達することになった。
彼の言葉がそれよりも遅かった所為と、私も軽い絶頂の感覚で体が硬直してしまった。腰から下はピクピクと小刻みに跳ねているのに、上側は全然動かないの…///
それでいて、口の中に粘っこい何か。その、龍生の精液を流し込まれているんだから、ホント何でこんなことをしてるのかしら?
「うぐっ。ゲホッ、ケホッ! だ、出すなら、もっと早く……うぇ……」
流石にいきなり過ぎて、この喉に引っかかる感じのある粘液を飲み込むのは無理だわ。痰をもう少し固くした感じだけど、微かなしょっぱさを除けば臭くはないからまぁ……。
「まぁ、良いや」
龍生は、私に精飲して貰えなかったことを少し残念そうに言った。
調子に乗らせたくないので、私はティッシュ箱を引き寄せようとした。さっさと薄紙に白濁液を吐き出してしまおうとしたその折り、扉がノックされる。
「二森のにーやん、すまんね」
お婆ちゃんだ!?
龍生はコタツから顔を出して、愛蜜に濡れた口元を拭うくらいの間を置いてから返事をする。
ダメ!
「は、はい! どうぞ」
せめてティッシュを取ってから返事して頂戴!
私の願い虚しく、お婆ちゃんは龍生の言葉を聞いて扉を開いた。私は口を開くことができないから、ここにいることがバレてはいけないと思った。ならば必然的に、少し離れた位置のティッシュ箱に手を伸ばせない。
だからといって所構わず吐き出せば、どう匂いが残るかわかったものではない。
「寝てたかい? 起こしてすまないね」
顔に深いシワを刻んだ、柔和な顔つきが扉の隙間から現れたはず。
私はというと、口の中に残された液体ともゼリーとも違う奇妙な食感と、生魚未満塩味以上の食味に翻弄される。
「あ、いえ。それで、どうかしました?」
「大したことじゃないんだけどね。昨日、帰ってきてからりっちゃんの様子が少しおかしくってね」
お婆ちゃん、感づいていたのね……。
「学校で嫌なことがあったとか、二森のにーやんと喧嘩したとか、何か知らないかね?」
あまり下手なことは言って欲しくないけれど、私はしゃべることができないわ。
だからここで、お婆ちゃんが私の靴が入り口にあることに気づいたことで、龍生さえ非常に危険な状況に陥る。
「靴……。手洗いにでもいるのかい?」
「あッ。えーと……」
ここで龍生は、「はい」とは答えられなかった。お婆ちゃんの声は聞こえているはずなので、ここで一言もないのはおかしい。訝しんで様子を見に来られたら、私がコタツにいることが見つかってしまう。
ならば……!
「う、ぅぅん~……」
口の中に龍生の精が入っていようとも、これぐらいの声は出せる。
「えっと、そこで寝ちゃって! ちょっと、こっちのお願い事を頼みすぎたかな。ハハハッ……」
「あぁ、そういうことだったのかい……。邪魔してこめんよ」
お婆ちゃんは納得した様子で言うと、扉を閉めて急ぎ足で去っていった。
一安心だわ。私は急いでティッシュを取って唾液混じりの唾液を吐き出す。
「うぇッ」
「酷いなぁ」
「飲み込んでもらえると思ったのッ?」
この通り龍生の言い様に、昨日の比ではない涙目になりながら反論した。急ぎ、口直しの飲み物がないか冷蔵庫を漁りに立った。
500ミリリットルの牛乳パックは……ちょっと嫌だわ。お婆ちゃんに、昨日のコロネまだ渡してないわね。お茶などもなく、仕方なく水道水でうがいすることにした。
何もしないよりマシという程度だけれど。
「約束は守って頂戴よ……」
私は恨めしげに龍生に言って、部屋を出ていこうとする。ここまでしたのだから、学校にこなかった日にはどうしたものかと考えたわ。
そんな私の背中に、龍生の飄々とした声が掛かる。
「わかってるよ。口でするのも悪くなかったし、好きだからさ」
「……」
ふふふっ。どうせ、私なんて性処理とかその程度の扱いなのよね。
抹茶クリームのコロネを手に、私は振り返ることなく部屋を出ていった。
けれど、学校が冬休みになるまで後数日。それまで我慢すれば……って、それじゃ本末転倒なのよ。
「はぁ~……」
薄幸と一緒にため息が白く濁った。
世間はもうすぐクリスマスだというのに、私は一体何をやっているのかしらね。
「くぅ……良い。もう、出るぞッ」「ふぇっ? イ、イふぅッ~~ッ!///」
予想より少し早い限界。私と龍生はほとんど同時に達することになった。
彼の言葉がそれよりも遅かった所為と、私も軽い絶頂の感覚で体が硬直してしまった。腰から下はピクピクと小刻みに跳ねているのに、上側は全然動かないの…///
それでいて、口の中に粘っこい何か。その、龍生の精液を流し込まれているんだから、ホント何でこんなことをしてるのかしら?
「うぐっ。ゲホッ、ケホッ! だ、出すなら、もっと早く……うぇ……」
流石にいきなり過ぎて、この喉に引っかかる感じのある粘液を飲み込むのは無理だわ。痰をもう少し固くした感じだけど、微かなしょっぱさを除けば臭くはないからまぁ……。
「まぁ、良いや」
龍生は、私に精飲して貰えなかったことを少し残念そうに言った。
調子に乗らせたくないので、私はティッシュ箱を引き寄せようとした。さっさと薄紙に白濁液を吐き出してしまおうとしたその折り、扉がノックされる。
「二森のにーやん、すまんね」
お婆ちゃんだ!?
龍生はコタツから顔を出して、愛蜜に濡れた口元を拭うくらいの間を置いてから返事をする。
ダメ!
「は、はい! どうぞ」
せめてティッシュを取ってから返事して頂戴!
私の願い虚しく、お婆ちゃんは龍生の言葉を聞いて扉を開いた。私は口を開くことができないから、ここにいることがバレてはいけないと思った。ならば必然的に、少し離れた位置のティッシュ箱に手を伸ばせない。
だからといって所構わず吐き出せば、どう匂いが残るかわかったものではない。
「寝てたかい? 起こしてすまないね」
顔に深いシワを刻んだ、柔和な顔つきが扉の隙間から現れたはず。
私はというと、口の中に残された液体ともゼリーとも違う奇妙な食感と、生魚未満塩味以上の食味に翻弄される。
「あ、いえ。それで、どうかしました?」
「大したことじゃないんだけどね。昨日、帰ってきてからりっちゃんの様子が少しおかしくってね」
お婆ちゃん、感づいていたのね……。
「学校で嫌なことがあったとか、二森のにーやんと喧嘩したとか、何か知らないかね?」
あまり下手なことは言って欲しくないけれど、私はしゃべることができないわ。
だからここで、お婆ちゃんが私の靴が入り口にあることに気づいたことで、龍生さえ非常に危険な状況に陥る。
「靴……。手洗いにでもいるのかい?」
「あッ。えーと……」
ここで龍生は、「はい」とは答えられなかった。お婆ちゃんの声は聞こえているはずなので、ここで一言もないのはおかしい。訝しんで様子を見に来られたら、私がコタツにいることが見つかってしまう。
ならば……!
「う、ぅぅん~……」
口の中に龍生の精が入っていようとも、これぐらいの声は出せる。
「えっと、そこで寝ちゃって! ちょっと、こっちのお願い事を頼みすぎたかな。ハハハッ……」
「あぁ、そういうことだったのかい……。邪魔してこめんよ」
お婆ちゃんは納得した様子で言うと、扉を閉めて急ぎ足で去っていった。
一安心だわ。私は急いでティッシュを取って唾液混じりの唾液を吐き出す。
「うぇッ」
「酷いなぁ」
「飲み込んでもらえると思ったのッ?」
この通り龍生の言い様に、昨日の比ではない涙目になりながら反論した。急ぎ、口直しの飲み物がないか冷蔵庫を漁りに立った。
500ミリリットルの牛乳パックは……ちょっと嫌だわ。お婆ちゃんに、昨日のコロネまだ渡してないわね。お茶などもなく、仕方なく水道水でうがいすることにした。
何もしないよりマシという程度だけれど。
「約束は守って頂戴よ……」
私は恨めしげに龍生に言って、部屋を出ていこうとする。ここまでしたのだから、学校にこなかった日にはどうしたものかと考えたわ。
そんな私の背中に、龍生の飄々とした声が掛かる。
「わかってるよ。口でするのも悪くなかったし、好きだからさ」
「……」
ふふふっ。どうせ、私なんて性処理とかその程度の扱いなのよね。
抹茶クリームのコロネを手に、私は振り返ることなく部屋を出ていった。
けれど、学校が冬休みになるまで後数日。それまで我慢すれば……って、それじゃ本末転倒なのよ。
「はぁ~……」
薄幸と一緒にため息が白く濁った。
世間はもうすぐクリスマスだというのに、私は一体何をやっているのかしらね。
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