10 / 31
レイヤー10・上は大火事、下は大水3☆
しおりを挟む
二ノ宮さんが設定を書かないことには完成にならないから、それほど急ぐ必要はないのだけれど。それに、二ノ宮さんの書いたものを向こうの世界に反映させるには、龍生がタイプし直さなければならないわ。
いけない。また彼を意識してしまうところだった……え?
最初、狭いコタツの中で伸ばした足がうっかり当たっただけかと思った。
「えっと、あたンッ……」
股間に龍生の足が当たったことを伝えようとしたけれど、つま先が蠢いたことでわざとだとわかった。
何のつもりかと、目線で睨み訊ねてみた。龍生はただ口角を吊り上げて笑っただけ。
嫌な予感がしたのでコタツから出ても良かったのだけれど、先に彼の言葉で封じられてしまう。
「明日も、学校に来て欲しいんだろ?」
「それは、ちゃんと代償を支払ったわ……」
何かと思えば、まさかの強請り。既に初めてを捧げたのだから、おかわりだなんて通じないわ。
しかし、龍生も食い下がってくるわ。
「たった1回で、何日も俺の仕事を止めさせるのか? 1回1通学が妥当だろ」
「そんな……!」
「シィ~。やらせろとは言わないから、1回でも抜けたら良いよ」
「……」
声を抑えるように言われ、私は口を噤むのと一緒に歯噛みした。
しかし、別に本番までしなくて良いというのなら私に分があるのではないかしアッ。手で擦るぐらいは、もはや生娘でなくなった私に怖いものなどないはずンン……。
考え事をしている間にも、いちいち股間を擦るのは止めて! ちょうど豆に当たる上に、まだ昨日の分の違和感が強く残っているのよ…///
「は~、寒い。寒い」
「……ッ」
寒気が扉から入ってきたところで、私は陰唇への刺激とも驚きともわからない震えを覚えた。
「あ? 寒かった? ごめん、ごめん」
二ノ宮さんは、隙間風のせいで私が身震いしたと思ったようだ。
ここで抵抗するのは容易いけれど、二ノ宮さんに気づかれてしまうかもしれなァ。それに、龍生を悪者にしたとして、昨日の私の頑張りが無駄になると思うと……ぅふ///
太ももで挟み込んでも、足は器用に立ち回ってくるせいでなかなか考えがまとまらない。
「いえ……」
平静を保って二ノ宮さんに応えた。
龍生は、私が問題提起しないことを了解と受け取ったみたいで、微かに笑みを浮かべるとつま先親指の動きを早めた。それでも絵を描く手を止めないところには関心するわ…ハァ、ハァ///
「…///」
今はまだ、痛みとも痒みともつかない違和感で済んでいるのだけれど。その……側に二ノ宮さんがいることで、バレるか否かの羞恥がこみ上げてくるの、よ。
「やっぱりお姉さんっていうのがしっくりくるね。後……うん、それから、こっちはっと」
一服したことでやる気になった二ノ宮さんは、バリバリとキーボードを叩き出した。私の書いた分は数分くらいで片付け、さらに次を手がけ始める。
そうやって二ノ宮さんが調子づいたところで、龍生のスマートフォンが鳴る。
「おぅッ!」「!?」
私達は、ギリギリうるさいと感じない着信音に驚いた。
そんな反応を二ノ宮さんは怪しいと感じなかったようで、掛けてきた相手を予想するのに努める。
「もしかして片田さんから?」
「そ、そうみたい……。もしもし?」
図星だったらしく、龍生は着信画面を一瞥した後に電話に出た。
「どうかしましたか? えぇ、居ますよ」
彼は、今度は二ノ宮さんを横目に見やった。それで二ノ宮さんも、どんな理由で自分に白羽の矢が立ったのか理解した様子。
これまでにも何度かあったことなので予想に難くはない。質屋だけでは捌けない財宝を、営業マンだった頃の伝で有閑マダムに売りつけているのよ。
後、電話中くらい足の方を止めても、良いのよ? ンッ///
「部屋のブツを持ってきてくれって話でしょ。ちょっくら行ってきますわ」
それで、原動機付き自転車を持っている二ノ宮さんは、契約が取れた時に商品を運搬する担当も任されている。契約と商品を別にするのは、何かあったとしても大丈夫なようにするため。念の為。
二ノ宮さんは急ぎ足で部屋を出ていった。ドテラに咥えタバコで原動機付き自転車を運転する姿は、流石にお婆ちゃんくらいにしか受けないわね。
「ぅあッ/// ちょ、っと///」
二ノ宮さんが居なくなって、漸く龍生に抗議することができた。当然、止まらないァァ///
「ぅ~/// はぁ、はぁ…///」
「たった一回で、ずいぶんと弱くなったな」
龍生はからかうように言ってくる。決して性的な感度が上がったわけではなく、痛みに悶えているだけよ……。龍生の足が下の口を撫でる度に、少し鈍いチクチクとした痛みが古傷に響く。
決して感じているわけではないわゥッ///
「どうする? 今なら、神園のその顔だけで1回は抜けそうだけど」
「絵のこと……?」
「あ? う~ん、多少はな」
やはり、龍生は挑発と受け取ったみたい。怒っているわけではないだけマシかしら。
「えっと、その、射精させれば良いのよね?///」
改めて、ルールを確認した。
「あぁ。どんな手を使っても良い」
「わかったわ。後、今日はアソコがまだ痛いの……」
言質を取ったところで、私は不調を訴えておいた。それを聞いて、龍生は少し残念そうな顔をするも足を引いてくれた。
さてどうする。とばかりに絵を描く手を止めて、彼は私のプレイに身を委ねる。
いけない。また彼を意識してしまうところだった……え?
最初、狭いコタツの中で伸ばした足がうっかり当たっただけかと思った。
「えっと、あたンッ……」
股間に龍生の足が当たったことを伝えようとしたけれど、つま先が蠢いたことでわざとだとわかった。
何のつもりかと、目線で睨み訊ねてみた。龍生はただ口角を吊り上げて笑っただけ。
嫌な予感がしたのでコタツから出ても良かったのだけれど、先に彼の言葉で封じられてしまう。
「明日も、学校に来て欲しいんだろ?」
「それは、ちゃんと代償を支払ったわ……」
何かと思えば、まさかの強請り。既に初めてを捧げたのだから、おかわりだなんて通じないわ。
しかし、龍生も食い下がってくるわ。
「たった1回で、何日も俺の仕事を止めさせるのか? 1回1通学が妥当だろ」
「そんな……!」
「シィ~。やらせろとは言わないから、1回でも抜けたら良いよ」
「……」
声を抑えるように言われ、私は口を噤むのと一緒に歯噛みした。
しかし、別に本番までしなくて良いというのなら私に分があるのではないかしアッ。手で擦るぐらいは、もはや生娘でなくなった私に怖いものなどないはずンン……。
考え事をしている間にも、いちいち股間を擦るのは止めて! ちょうど豆に当たる上に、まだ昨日の分の違和感が強く残っているのよ…///
「は~、寒い。寒い」
「……ッ」
寒気が扉から入ってきたところで、私は陰唇への刺激とも驚きともわからない震えを覚えた。
「あ? 寒かった? ごめん、ごめん」
二ノ宮さんは、隙間風のせいで私が身震いしたと思ったようだ。
ここで抵抗するのは容易いけれど、二ノ宮さんに気づかれてしまうかもしれなァ。それに、龍生を悪者にしたとして、昨日の私の頑張りが無駄になると思うと……ぅふ///
太ももで挟み込んでも、足は器用に立ち回ってくるせいでなかなか考えがまとまらない。
「いえ……」
平静を保って二ノ宮さんに応えた。
龍生は、私が問題提起しないことを了解と受け取ったみたいで、微かに笑みを浮かべるとつま先親指の動きを早めた。それでも絵を描く手を止めないところには関心するわ…ハァ、ハァ///
「…///」
今はまだ、痛みとも痒みともつかない違和感で済んでいるのだけれど。その……側に二ノ宮さんがいることで、バレるか否かの羞恥がこみ上げてくるの、よ。
「やっぱりお姉さんっていうのがしっくりくるね。後……うん、それから、こっちはっと」
一服したことでやる気になった二ノ宮さんは、バリバリとキーボードを叩き出した。私の書いた分は数分くらいで片付け、さらに次を手がけ始める。
そうやって二ノ宮さんが調子づいたところで、龍生のスマートフォンが鳴る。
「おぅッ!」「!?」
私達は、ギリギリうるさいと感じない着信音に驚いた。
そんな反応を二ノ宮さんは怪しいと感じなかったようで、掛けてきた相手を予想するのに努める。
「もしかして片田さんから?」
「そ、そうみたい……。もしもし?」
図星だったらしく、龍生は着信画面を一瞥した後に電話に出た。
「どうかしましたか? えぇ、居ますよ」
彼は、今度は二ノ宮さんを横目に見やった。それで二ノ宮さんも、どんな理由で自分に白羽の矢が立ったのか理解した様子。
これまでにも何度かあったことなので予想に難くはない。質屋だけでは捌けない財宝を、営業マンだった頃の伝で有閑マダムに売りつけているのよ。
後、電話中くらい足の方を止めても、良いのよ? ンッ///
「部屋のブツを持ってきてくれって話でしょ。ちょっくら行ってきますわ」
それで、原動機付き自転車を持っている二ノ宮さんは、契約が取れた時に商品を運搬する担当も任されている。契約と商品を別にするのは、何かあったとしても大丈夫なようにするため。念の為。
二ノ宮さんは急ぎ足で部屋を出ていった。ドテラに咥えタバコで原動機付き自転車を運転する姿は、流石にお婆ちゃんくらいにしか受けないわね。
「ぅあッ/// ちょ、っと///」
二ノ宮さんが居なくなって、漸く龍生に抗議することができた。当然、止まらないァァ///
「ぅ~/// はぁ、はぁ…///」
「たった一回で、ずいぶんと弱くなったな」
龍生はからかうように言ってくる。決して性的な感度が上がったわけではなく、痛みに悶えているだけよ……。龍生の足が下の口を撫でる度に、少し鈍いチクチクとした痛みが古傷に響く。
決して感じているわけではないわゥッ///
「どうする? 今なら、神園のその顔だけで1回は抜けそうだけど」
「絵のこと……?」
「あ? う~ん、多少はな」
やはり、龍生は挑発と受け取ったみたい。怒っているわけではないだけマシかしら。
「えっと、その、射精させれば良いのよね?///」
改めて、ルールを確認した。
「あぁ。どんな手を使っても良い」
「わかったわ。後、今日はアソコがまだ痛いの……」
言質を取ったところで、私は不調を訴えておいた。それを聞いて、龍生は少し残念そうな顔をするも足を引いてくれた。
さてどうする。とばかりに絵を描く手を止めて、彼は私のプレイに身を委ねる。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説


ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。


極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる