【R-18】きかえろ

AAKI

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投稿2・夢の中で絡みつく[阿見 哲司、36歳、男、雑誌記者]

2☆

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「んぁぁ~ッ」

 痛いぐらいに力を入れたはずだが、嬌声を上げるので淫魔小はマゾの素質があるようだ。乳頭を指先で転がし甚振ってやれば、体を仰け反らせながらも愛蜜で女性器を濡らしスーツパンツにこすりつけてくる。

「ぅぁ……ん~~! はぁぁ……」

 俺が知る言語をしゃべれないのか、ただ喘ぎ声が優先されるだけか。彼女はただ喉から甘い音色を反響させるだけだ。

 次は、ビッグサイズのおっぱいを持つ淫魔大の素質を見極めにいく。むしゃぶりつきたくなるようなGサイズ以上のそれに、文字通り赤ちゃんの如く吸い付く。脈打つ白い筋など気にせずに。

「ぁ、あぁ……んぁぁッ! い、い」

 こちらもなかなかの感度だ。僅かに言語を理解できるようで、ついでに肉質たっぷりの尻にも手を伸ばす。

 どうも、この筋に神経が集中しているみたいだな。

「この雌肉め! 男を喜ばせるためだけのエッチな塊だよ。お前らは!」

 弱点がわかってついつい調子の良いことを言ってしまうが、これは俺の夢なのだ。そう、夢だ。

「や、ぁ~ふぁぁッ。ッ、っ」

 乱れる声に、1つひとつにハートマークでも付きそうな甘ったるい声。演技とも思えないが、男の情欲を誘う声音には違いない。

 俺はさらにジュジュブと音を立てて乳首を吸い、尻肉を前後左右に弄り回してやる。肌の紅潮はなんとなくわかってくる。雌の淫らな臭いも。

「フフッ」

 淫魔中は何をしているのかと思えば、俺の股の間に潜り込んで開きっぱなしの窓から一物を取り出した。こいつもこいつで、なかなかの好き者だ。天を衝くとばかりに怒張したペニスを、まず長く伸びる舌で絡め取る。

「ぅッ。グッ、人間じゃ味わえないな……」

 カリ首も裏筋も、亀頭までまとめて刺激できる舌使いなんて数人がかりでもなければ無理だ。それをできる淫魔というのは、まさに精を絞り取るための生き物だろう。

 気持ち良さゆえに、俺も頭が回らなくなってきている。

「1人ずつ、イかせるしかないか……クゥッ!」

 1度は抜いたにも関わらず、淫魔中の舌技に発射の解除キー入力まで持っていかれている状態だった。

 更には淫魔小が俺の口を捉え、淫魔大はパイとモモで俺の四肢を丹念に撫で回してくる。

「レロォ~。チュ、ンチュゥ~……はぁ!」

「はぁ、はぁ。ふぅぁ~ん。どぉ?」

 極上の雌三人を相手なんて、お風呂屋でやるとどんだけかかるのか。小の口使いにはディープキスで、大のおっぱいブラッシングには尻の愛撫で答えた。

 もちろん、フェラへと持ち込んだ中にも応えてやらなければな。

「ぢゅ、ヂュボ。ゥゴッ、ンンッ!」

 吸い付くタイミングに合わせて、俺も腰を動かすことでノドマンコとして使ってやれる。嫌がる様子もなく、ディープスロートで受け入れて恍惚とした表情を浮かべた。

「ぅお! そんなところまで……!」

 陰嚢のマッサージまで始めてやがって、どんだけ俺から搾り取りたいんだか。

 俺も負けじと腰の運動を早め、手は淫魔大のまんこへと突き進んだ。仰向けの状態から良くぞここまで動けるものだと感心しつつ、夢バンザイと喜ぶのだ。

 そしてもう片手で、淫夢小の小ぶりなおっぱいに張り手をくれてやる。

「ヂュッ、ボボッ。じゅるぅぅぅ~。ん! んん! ぅんぁッ!!」

「そこぉ~。い、いの……! あぁ、ぁ~ん、ぁぁっ! はぁん~ッ……ふっぅぅ」

「ひゃぅっ! あ! あ! んっ!! ぅはぁんッ! ッッ!」

 俺と2匹は絶頂を迎えそうだ。竿はビクビクと熱い脈動を繰り返し、マン汁をダラダラ垂らし肉穴の伸縮を行い、おっぱりを赤く腫らしながらも涙目で恍惚を浮かべる。

「ジュプ、チュポポッ、ぅぅッ。ンプッ、プッ」

「も、もっと、いじって……! あ、あぁ、あぁぁぁッ。ぅはぁ~~!」

「キャンッ! ヒグッ! ヒックッ。はぁ、ぅぅあぁ~んッ!」

 もう少しで頂点へとたどり着く。次は淫魔中の膣を肉棒でかき回してやる。淫魔小には卑猥な言葉を投げつけながらケツをスパンキングだ。淫魔小に淫魔大を攻めさせるレズプレイも壮観かもしれないな。

 そんなことを考えた矢先、フと手が軽くなる。手マンしていた方を見れば、淫魔大の下腹部から腹にかけてが抉れていた。

「は?」

 間抜けな声がでるのも当たり前だ。

 まるで泡の塊をすくい取ったみたいに、空虚でなにもない体が2つに裂けた。股間を見やれば、首へとペニスが貫通している上に顔が下腹部で潰れた何かがいた。淫魔小なんかは、おっぱいだけがどこかに消えているではないか。

 青白い光の粒になって、彼女達は消えていってしまう。

 まさか、夢の終わりだって言うのか? 俺はまだ満足してないってぇのに、こんなところで終わりなんて生殺しじゃねぇか。

「クソッ! もう少しだけ。もう少しだけ頼むぜ……」

 子供みたいに単純な悪態をついて、俺は頭の中で念じてみた。

 そこでフと気づくのだ。

 暗闇に目が慣れ始めたことで、洞窟の奥に作りの良い椅子があるのがわかる。玉座というほど物々しくはないが、柔らかそうなクッションを乗せた大型の代物。そこに鎮座するは男性体と思しき悪魔のシルエットであり、これまでのことを優雅に見学していたらしい。

 趣味のよろしいことだ。

 つい先程、この場に現れたという可能性もある。男の淫魔なのか、それとも悪魔達のボスなのか。

 そもそも俺の夢なのだから、きっと奴の顔は編集長やデスクになっているに違いない。さっさと目を覚ませと、いかつい形相で俺のことを見ているはず。

「確かめてやろうじゃねぇか……」

 俺は心身ともに疲れた体に鞭を打ち、鎮座する野郎の顔を拝んでやるため前へと進み出た。

 近づいて容貌がわかるようになった瞬間、俺の心臓はこれまでに無いほど跳ねたのだ。馬鹿な……!

 そこにあった顔は確かに俺の知るものだったが、それでもこんなこと! こいつは……こいつは、嘘だ。

 他の淫魔どもとは違って普通の人の肌をしており、翼や角は相変わらず怪物のそれには違いなかった。ガンガンに本能の危機回避性能が指示を出してきて、滑る洞窟を一目散に逃げ出そうとする。しかし、苔に足を取られて思う通りに進まず、少し頭上にある僅かな灯りに手を届かせられない。

「ひっ! クソッ! あれは! あれは、駄目だ!」

 恐怖だ。自身の作り出した妄想に、俺は恐怖した。

 友人に見せて貰った古い本に書かれていたことを思い出してしまう。旅人ルドウィク・プリンが記した魔術的な旅行記の中に、かの者について述べた文章が幾つもあった。悪魔などという単純に認識できるものではなく、それはこの世の理から外れた者達だ。

 『蛇達の父』、それを崇拝する『暗闇にして預言者』、太古の城に封じられている『蛇髭を持つ怪物』など。

 それらに並び立つ、それ以上の偉大なる支配者であると。

 その分体の1つにしか過ぎない淫魔達にさえ、俺は人生最大の恐怖を抱くことになり逃亡を試みた。関わってはいけない異形の者達だったのに。だが、駄目だ。背後に何かが迫っているのがわかった。

 クソ! クソッ! クソクソクソ! 嫌だぁぁぁぁぁぁぁッ!

 そこで俺は目を覚ました。

「ハッ? はぁ……はぁ、はぁ~」

 酷い寝汗をかいてはいるが、無事に目覚められたらしい。いつものデスクに突っ伏したまま、目を見開いて安堵の息をついた。

 またこんなことを続けなければと思うと、とても憂うつだ……。
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