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8睡目・God knows・・・?
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『まぁ、気にしないで大丈夫ですよ。なので、これからのことを話しましょう』
『そうね。まずは、私の言い分から終わらせて良いかしら?』「えぇ、どんな報復も受ける覚悟ですわ……」
ハァビーとフェイがシェイプシフター語の通訳をしてくれるので助かる。
しかし、ラフが何をしでかしてくれるのか不安でしかたなかった。そんな俺の杞憂など気にせずラフは聴取を始める。
『まず、まだ人間のことを知らなかった私に、“聖櫃”を刻ませたのはなぜ?』
結構、初歩的なことを尋ねたな。
『えっと……』
反面、やはりフェイにとっては一番答えづらい話題だったらしい。そりゃ、宗教的な名誉であり国の政治に携われる立場である身分を、誰かに譲るなど理由が思いつかない。
ラフは急かすでもなく、ただ言葉を紡がれるのをジッと待つ。
『聖女になれば……“聖櫃”を身に着けたら、シジットを……』
「愛することができなくなるからですか?」
「……」
言い淀んだセリフを、ハァビーが察したらしく継いだ。最初から、理由は理解していたみたいだ。
それなりに自由の利く宗教だと思ってたんだけど、聖女ともなると縛りがあるんだろうか? 馬鹿げた理由だと一蹴するのは容易いが、この手の話題は悩ましいな……。
当事者でもなく、男の俺は隅で静かにしておく。
それが、反応を遅らせた要因だった。
「はべ!?」
ベシベシッ。
そんな音がほぼ同時に響き、フェイの顔がコミカルに歪んだ。キレイな容姿も何のそのってレベルの間の抜けた声も漏れた。
「お、おぅ? ハァビーさんまで何を?」
ハァビーが人を殴るなんて思わなかった。いや、ラフが殴るのはまだわかるんだが……。
「す、すみません……。治療しながらでも良いですから、聞いてください……」
「は、はひ。ハビルド エレジー」
ハァビーは謝った。とりあえずフェイはラフにビンタされた側に自身の手の平を当て、治癒の聖法魔法を唱えた。
ハァビーは、自分の手の方がダメージ受けてるから気をつけたほうが良い。先にラフの平手が命中したから、衝撃がうまい具合に伝わったんだろう。とりあえず濡れタオルっと。
「全ての子らから愛されねばならない聖女とは言え、誰かを好きになることを阻まれるいわれはありません! それに、シジットさんが、聖女だとか聖女ではないとか気にすると思っているんですかッ? シジットさんが、どれだけフェイさんの側にいたくて頑張っているのか皆わかってるんですから。貴方例え言葉に出来ずとも、想いは伝わってます! だから、だから……」
「ハァビー、ほら」
捲し立てていくハァビーの言葉が収まったあたりで、俺が彼女をなだめた。彼女の方が感極まっているため治癒は難しそうで、手にタオルを掛けておいた。
額に当てて上げた方が良いぐらい息を荒げている。
「そう、だったのですのね……。何も知らずに、空回っていたのは私だけだったなのですね」
顔の治療を終えたフェイは、別の理由で顔を赤く染めていた。今聞いた言葉でシジットの真意に気づくぐらいに鈍かったか……。
そしてついにラフの番がやってくるが、先にフェイが質問する。
『それにしても、なぜわざわざ理由を訊いたんですの?』
『殺したくなるぐらいくだらない理由じゃないことだけ確かめておきたかったのよ』
ラフは初めての作り笑いを浮かべ、なんてこと様子で答えた。本気か冗談かわからないところが微妙に怖い。
『どうせフェイのことだから、自分の罪を責めるだけで赦しを乞うこともしなかったのでしょ?』
ほうほう、やっぱり告解や懺悔みたいな習慣はあるみたいだ。
『フェイの分まで、私が貴女を叱って上げたのよ』
「ラフ……」
ラフのお叱りは理解できた。さて、ハァビーが教え子を叩いたことについてはどう説明しますか?
俺はチラッと彼女の方を見やる。
「え、えっと……私のは愛の鞭です」
「物は言いようだな。ま、個人的な部分は解決か?」
「そのようですね」
俺とハァビーは、ここに居るのも野暮なんで、メモをフェイ達に残した。後は店の人達へのお礼をして、ハァビーの取っていてくれた宿へと向かった。
社会的にどんな沙汰が下りるのかはわからないが、後は俺達の関与できるところではない。いや、やろうと思えばやれるのかもしれないが、それこそ最終手段だろう。
こうして、ラフの胸の中ですすり泣くフェイを横目に、立ち去るのだった。しばらくは、ハァビーから祈りの所作や告解についての話を聞いて過ごした。
子供が土産話をするような勢いでハァビーが話し終え町が寝静まった頃、フェイ達が帰って来たか確認に部屋まで向かう。
「入って大丈夫か?」
ノックして、人の気配があったので訊いた。
「はい。構いませんわ」
直ぐに返事があって、木製の古い扉を開けばボロいベッドの上でフェイが上体を起こして休んでいた。
室内を見渡してみるもラフの姿が見当たらないが、まさか野生に返したのか!?
「ラフは……? いや、確かに聖女の偽物が……アッ、別に責めてるわけじゃッ」
「静かに」
俺達の中では既に終わったことを蒸し返してもいけないので、慌てて話題を変えようとした。しかし、フェイは俺のセリフを押し留めた。
そして、なぜか掛け布団をめくろうとする。
「ラフなら、私の隣で寝てますわ」
「……」
何を見せようとしたのかと思えば……。今日までまともに寝ていないからか、一切の警戒心なく義姉の横で指を加えて寝ている。
しかし、なんだか十八番を奪われて悔しいというか安心したというか。
用件だけ伝えて、後はフェイの覚悟に任せることにした。
「そっか。じゃあ、明日には俺達は先に家に帰るから。それだけ」
「はい。シジット達には、少しだけ待っていてと」「フェイ……アジーエフジィユー……」
「……やれやれ」
こんな場面を見たことを知られれば、また辛辣な言葉を投げかけられることだろう。なので、俺は忍び足で立ち去るのだった。
果たしてどのような結果に終わるのかは、神のみぞ知るってところか?
『そうね。まずは、私の言い分から終わらせて良いかしら?』「えぇ、どんな報復も受ける覚悟ですわ……」
ハァビーとフェイがシェイプシフター語の通訳をしてくれるので助かる。
しかし、ラフが何をしでかしてくれるのか不安でしかたなかった。そんな俺の杞憂など気にせずラフは聴取を始める。
『まず、まだ人間のことを知らなかった私に、“聖櫃”を刻ませたのはなぜ?』
結構、初歩的なことを尋ねたな。
『えっと……』
反面、やはりフェイにとっては一番答えづらい話題だったらしい。そりゃ、宗教的な名誉であり国の政治に携われる立場である身分を、誰かに譲るなど理由が思いつかない。
ラフは急かすでもなく、ただ言葉を紡がれるのをジッと待つ。
『聖女になれば……“聖櫃”を身に着けたら、シジットを……』
「愛することができなくなるからですか?」
「……」
言い淀んだセリフを、ハァビーが察したらしく継いだ。最初から、理由は理解していたみたいだ。
それなりに自由の利く宗教だと思ってたんだけど、聖女ともなると縛りがあるんだろうか? 馬鹿げた理由だと一蹴するのは容易いが、この手の話題は悩ましいな……。
当事者でもなく、男の俺は隅で静かにしておく。
それが、反応を遅らせた要因だった。
「はべ!?」
ベシベシッ。
そんな音がほぼ同時に響き、フェイの顔がコミカルに歪んだ。キレイな容姿も何のそのってレベルの間の抜けた声も漏れた。
「お、おぅ? ハァビーさんまで何を?」
ハァビーが人を殴るなんて思わなかった。いや、ラフが殴るのはまだわかるんだが……。
「す、すみません……。治療しながらでも良いですから、聞いてください……」
「は、はひ。ハビルド エレジー」
ハァビーは謝った。とりあえずフェイはラフにビンタされた側に自身の手の平を当て、治癒の聖法魔法を唱えた。
ハァビーは、自分の手の方がダメージ受けてるから気をつけたほうが良い。先にラフの平手が命中したから、衝撃がうまい具合に伝わったんだろう。とりあえず濡れタオルっと。
「全ての子らから愛されねばならない聖女とは言え、誰かを好きになることを阻まれるいわれはありません! それに、シジットさんが、聖女だとか聖女ではないとか気にすると思っているんですかッ? シジットさんが、どれだけフェイさんの側にいたくて頑張っているのか皆わかってるんですから。貴方例え言葉に出来ずとも、想いは伝わってます! だから、だから……」
「ハァビー、ほら」
捲し立てていくハァビーの言葉が収まったあたりで、俺が彼女をなだめた。彼女の方が感極まっているため治癒は難しそうで、手にタオルを掛けておいた。
額に当てて上げた方が良いぐらい息を荒げている。
「そう、だったのですのね……。何も知らずに、空回っていたのは私だけだったなのですね」
顔の治療を終えたフェイは、別の理由で顔を赤く染めていた。今聞いた言葉でシジットの真意に気づくぐらいに鈍かったか……。
そしてついにラフの番がやってくるが、先にフェイが質問する。
『それにしても、なぜわざわざ理由を訊いたんですの?』
『殺したくなるぐらいくだらない理由じゃないことだけ確かめておきたかったのよ』
ラフは初めての作り笑いを浮かべ、なんてこと様子で答えた。本気か冗談かわからないところが微妙に怖い。
『どうせフェイのことだから、自分の罪を責めるだけで赦しを乞うこともしなかったのでしょ?』
ほうほう、やっぱり告解や懺悔みたいな習慣はあるみたいだ。
『フェイの分まで、私が貴女を叱って上げたのよ』
「ラフ……」
ラフのお叱りは理解できた。さて、ハァビーが教え子を叩いたことについてはどう説明しますか?
俺はチラッと彼女の方を見やる。
「え、えっと……私のは愛の鞭です」
「物は言いようだな。ま、個人的な部分は解決か?」
「そのようですね」
俺とハァビーは、ここに居るのも野暮なんで、メモをフェイ達に残した。後は店の人達へのお礼をして、ハァビーの取っていてくれた宿へと向かった。
社会的にどんな沙汰が下りるのかはわからないが、後は俺達の関与できるところではない。いや、やろうと思えばやれるのかもしれないが、それこそ最終手段だろう。
こうして、ラフの胸の中ですすり泣くフェイを横目に、立ち去るのだった。しばらくは、ハァビーから祈りの所作や告解についての話を聞いて過ごした。
子供が土産話をするような勢いでハァビーが話し終え町が寝静まった頃、フェイ達が帰って来たか確認に部屋まで向かう。
「入って大丈夫か?」
ノックして、人の気配があったので訊いた。
「はい。構いませんわ」
直ぐに返事があって、木製の古い扉を開けばボロいベッドの上でフェイが上体を起こして休んでいた。
室内を見渡してみるもラフの姿が見当たらないが、まさか野生に返したのか!?
「ラフは……? いや、確かに聖女の偽物が……アッ、別に責めてるわけじゃッ」
「静かに」
俺達の中では既に終わったことを蒸し返してもいけないので、慌てて話題を変えようとした。しかし、フェイは俺のセリフを押し留めた。
そして、なぜか掛け布団をめくろうとする。
「ラフなら、私の隣で寝てますわ」
「……」
何を見せようとしたのかと思えば……。今日までまともに寝ていないからか、一切の警戒心なく義姉の横で指を加えて寝ている。
しかし、なんだか十八番を奪われて悔しいというか安心したというか。
用件だけ伝えて、後はフェイの覚悟に任せることにした。
「そっか。じゃあ、明日には俺達は先に家に帰るから。それだけ」
「はい。シジット達には、少しだけ待っていてと」「フェイ……アジーエフジィユー……」
「……やれやれ」
こんな場面を見たことを知られれば、また辛辣な言葉を投げかけられることだろう。なので、俺は忍び足で立ち去るのだった。
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