14 / 77
5睡目・3/1の純情な感情
5
しおりを挟む
エルフは大抵は普通の亜人、人間のそれとあまり変わらない存在とされている。古くは神様や精霊に近いとされているが、忘れ去られた設定だろう。だからこれまでの話で統合すれば、文献が少ない理由もわかってくるというものだ。
とは言えここで諦めるわけにもいかず、あるもので調べるしかない。
「ふ~む。インタビュー記事はそれほどないんだ。身長なんかは人の平均より少し高いけど、体重は……禁則事項と」
女性の体重に触れるのははばかられたのか『3-Co』とあり、半実態らしいので見た目以上にスカスカってことだ。単位は『シィオー』と、分子記号のようだが俺で言うところの『キログラム』である。
さておき、色々と気になる内容が見られた。しかし、それらを噛み砕くより早く俺の睡魔が限界を迎えたことをここに謝罪しよう。
翌朝、テーブルに突っ伏した俺に布団が掛けられていた。こんな気遣いをされるのは高校受験のときぐらいのものだよ。ちょっと気恥ずかしいような、嬉しいような……。
隣で、俺に頭を預けて寝ているハァビーの姿を見ると、良くわからない気持ちが勝ってしまう。
「ハァビー?」
「ん、んぅ……。エーサ……ァ? ひゃぁわぁッ! す、すすす、すみません!!」
その彼女はどこかで聞いたフレーズで目を覚ますと、俺に迷惑をかけていたと思ったのか慌てて離れた。
相変わらず、顔を赤く染めるのだけは早い。彼女は手櫛で寝癖の着いた青い髪を整え、変な睡眠の痕跡が残っていないか心配になったらしく水瓶へと這っていく。
「いや、大丈夫。えーと、時間は?」
俺は無防備な姿から目を逸らし、次に時計を見るために本棚の間に直立する大きなのっぽさんと顔を合わす。
朝の6時50分をちょっとだけ過ぎたところ。決まった時間で開始しなければならない決まりこそないが、遅くなり過ぎても無責任だろう。
「直ぐ朝食を用意しますね」
「あぁ、こっちは資料をまとめておくから。後は、今日の予定だけど、本格的に魔法のことを教えてって。出て行っちゃったか」
調理のために外へと出ていくハァビーを見送った。
文献からまとめた資料を持ち出す準備をしつつ、本日も学園内を見学させて貰おうかと思案していた。
それからはいつものように朝食を終わらせ、一張羅な薄緑だか薄灰色だかわからないツナギタイプの作業着に変え、運搬車で四時間の道程を汗しながら学園へと向かう。
「あれは……?」
フと青空を仰いでみれば、半透明よりかは存在感のある人型が飛んでいるではないか。
金髪も目立つが、大空に黒いロングヘアーがなびいているのもなかなかである。1つ2つなら良いが、10個くらいがフヨフヨしていたら異常と思わざるを得ない。
「エルフ? 移動しているみたいですね」
「移動か。でも普通、彼女らは自分の住処に選んだ場所から移住しないはずだよな。余程の環境変化が無い限りは」
近づくにつれて見えてくる、一様に整った顔立ちの美女・少女のとんがり耳と少し透けた全体像に、視力の良いハァビーが先に気付いた。
エルフは基本的に自然豊かな場所、汚染されていない地平・水平などに住み着く。
「元の自然がなくなったからと言っても、移動することは珍しいのに」
ハァビーの言う通り、自然環境の変化そのものを嫌って消えるわけではない。
「俺の世界、済んでいる日本とか周辺の国には、風水という考え方があるんだ。多分、エルフ達はその中で扱われる地脈とか天脈、人脈みたいなものを選り好むんだろう」
「フースイですか? 魔法なんかとは違うんです? 魔力と近い考え方のようですけど」
この世界では魔法に分類できるかもしれない。でもやはり、エルフ達について調べた文献などを見る限り、魔力の流れとは外れたところにある自然の活動を表しているように思える。
要するに、学問とか学術だ。
そしてエルフ達が学園の畑から逃げ出すということは……。
「急ぐぞ!」
「は、はい! 頑張ってください!」
オウッと気合を入れて、三輪運搬車を必死に走らせた。嫌な予感がした。
カホーの魔法をぶちかましまくっても居なくならなかった者達が、急に立ち去ろうとしてしまう出来事とは。
「……」「……」
ゼェゼェと肩で息をするぐらいに急いでやってきた俺達を待っていたのは、畑の一部分を覆い尽くす野菜達だった。5人の生徒達はそれらを前にして喜ぶか、自慢げにしていた。
俺達の姿を認めた彼らは、特にシジットはとても誇らしいと言わんばかりの表情である。
「何があったんだ……? これは?」
『俺の持ってきた野菜の種がこうなりました』
俺の質問に直ぐ様答えてくれたが、何を言っているのかわからなかった。シジットの言葉自体というより、どうしてそれが成立したのかがわからない。
「どんな魔法を使ったら、野菜が1日で種から果菜をつけることができるんだ……?」
怒らないから正直に答えて?
『魔法じゃありません。『聖別』した種を使ったんですよ』
聖別? 魔法じゃないのに、このレベルの奇跡とか信じられませんよ?
俺の知る範囲の話じゃないので、魔法のことを知る人に聞くことにする。
「ハァビー、見解を」
「多分、植物の育つ全ての行程を魔力で補ったのでしょう。ただ、シジットさんは魔力こそあっても容量は少ないので、祈りの時間はそこそこかかるはずですが」
流石はハァビー。他者の魔力量までちゃんと認識してた。
『こうなることを予想した上で、三日前から準備していたのです』
シジットの言が確かなら、俺達がインターンシップにくることを聞いた直ぐに行動したことになる。足りない魔力量を、聖別という祈りの時間でカバーしたわけだ。
『流石はディヴメア神様ですわね!』
彼の見事な働きに反応したのはフェイだった。
けど、そうじゃないんだ。シジットの純情に気付いている俺達に言わせれば、彼の求めたものに対して彼女の言葉は見当外れである。
通訳しているハァビーの表情が痛々しい上に、彼もその勘違いを苦笑交じりにフォローするから余計に。
『そう、だね。ディヴメア神様に感謝だね』
今日のマインスイープも早かったな……。
『えっと……シジット、よくやりましたわね!』
「死体蹴りやめなさぁぁぁぁぁいっ! こんな地雷原じゃマインローラーもぶっ壊れるって!」
漸く気付きよりました。
突っ込みを入れた俺を含む5人は、目も当てられないと言わんばかりに手で顔を覆って空を仰いだ。そして、空を浮遊するエルフ達と目が合った。
シジットとフェイのことは仕方ないとして、今は生い茂った野菜達をどうにかしなければならない。
とは言えここで諦めるわけにもいかず、あるもので調べるしかない。
「ふ~む。インタビュー記事はそれほどないんだ。身長なんかは人の平均より少し高いけど、体重は……禁則事項と」
女性の体重に触れるのははばかられたのか『3-Co』とあり、半実態らしいので見た目以上にスカスカってことだ。単位は『シィオー』と、分子記号のようだが俺で言うところの『キログラム』である。
さておき、色々と気になる内容が見られた。しかし、それらを噛み砕くより早く俺の睡魔が限界を迎えたことをここに謝罪しよう。
翌朝、テーブルに突っ伏した俺に布団が掛けられていた。こんな気遣いをされるのは高校受験のときぐらいのものだよ。ちょっと気恥ずかしいような、嬉しいような……。
隣で、俺に頭を預けて寝ているハァビーの姿を見ると、良くわからない気持ちが勝ってしまう。
「ハァビー?」
「ん、んぅ……。エーサ……ァ? ひゃぁわぁッ! す、すすす、すみません!!」
その彼女はどこかで聞いたフレーズで目を覚ますと、俺に迷惑をかけていたと思ったのか慌てて離れた。
相変わらず、顔を赤く染めるのだけは早い。彼女は手櫛で寝癖の着いた青い髪を整え、変な睡眠の痕跡が残っていないか心配になったらしく水瓶へと這っていく。
「いや、大丈夫。えーと、時間は?」
俺は無防備な姿から目を逸らし、次に時計を見るために本棚の間に直立する大きなのっぽさんと顔を合わす。
朝の6時50分をちょっとだけ過ぎたところ。決まった時間で開始しなければならない決まりこそないが、遅くなり過ぎても無責任だろう。
「直ぐ朝食を用意しますね」
「あぁ、こっちは資料をまとめておくから。後は、今日の予定だけど、本格的に魔法のことを教えてって。出て行っちゃったか」
調理のために外へと出ていくハァビーを見送った。
文献からまとめた資料を持ち出す準備をしつつ、本日も学園内を見学させて貰おうかと思案していた。
それからはいつものように朝食を終わらせ、一張羅な薄緑だか薄灰色だかわからないツナギタイプの作業着に変え、運搬車で四時間の道程を汗しながら学園へと向かう。
「あれは……?」
フと青空を仰いでみれば、半透明よりかは存在感のある人型が飛んでいるではないか。
金髪も目立つが、大空に黒いロングヘアーがなびいているのもなかなかである。1つ2つなら良いが、10個くらいがフヨフヨしていたら異常と思わざるを得ない。
「エルフ? 移動しているみたいですね」
「移動か。でも普通、彼女らは自分の住処に選んだ場所から移住しないはずだよな。余程の環境変化が無い限りは」
近づくにつれて見えてくる、一様に整った顔立ちの美女・少女のとんがり耳と少し透けた全体像に、視力の良いハァビーが先に気付いた。
エルフは基本的に自然豊かな場所、汚染されていない地平・水平などに住み着く。
「元の自然がなくなったからと言っても、移動することは珍しいのに」
ハァビーの言う通り、自然環境の変化そのものを嫌って消えるわけではない。
「俺の世界、済んでいる日本とか周辺の国には、風水という考え方があるんだ。多分、エルフ達はその中で扱われる地脈とか天脈、人脈みたいなものを選り好むんだろう」
「フースイですか? 魔法なんかとは違うんです? 魔力と近い考え方のようですけど」
この世界では魔法に分類できるかもしれない。でもやはり、エルフ達について調べた文献などを見る限り、魔力の流れとは外れたところにある自然の活動を表しているように思える。
要するに、学問とか学術だ。
そしてエルフ達が学園の畑から逃げ出すということは……。
「急ぐぞ!」
「は、はい! 頑張ってください!」
オウッと気合を入れて、三輪運搬車を必死に走らせた。嫌な予感がした。
カホーの魔法をぶちかましまくっても居なくならなかった者達が、急に立ち去ろうとしてしまう出来事とは。
「……」「……」
ゼェゼェと肩で息をするぐらいに急いでやってきた俺達を待っていたのは、畑の一部分を覆い尽くす野菜達だった。5人の生徒達はそれらを前にして喜ぶか、自慢げにしていた。
俺達の姿を認めた彼らは、特にシジットはとても誇らしいと言わんばかりの表情である。
「何があったんだ……? これは?」
『俺の持ってきた野菜の種がこうなりました』
俺の質問に直ぐ様答えてくれたが、何を言っているのかわからなかった。シジットの言葉自体というより、どうしてそれが成立したのかがわからない。
「どんな魔法を使ったら、野菜が1日で種から果菜をつけることができるんだ……?」
怒らないから正直に答えて?
『魔法じゃありません。『聖別』した種を使ったんですよ』
聖別? 魔法じゃないのに、このレベルの奇跡とか信じられませんよ?
俺の知る範囲の話じゃないので、魔法のことを知る人に聞くことにする。
「ハァビー、見解を」
「多分、植物の育つ全ての行程を魔力で補ったのでしょう。ただ、シジットさんは魔力こそあっても容量は少ないので、祈りの時間はそこそこかかるはずですが」
流石はハァビー。他者の魔力量までちゃんと認識してた。
『こうなることを予想した上で、三日前から準備していたのです』
シジットの言が確かなら、俺達がインターンシップにくることを聞いた直ぐに行動したことになる。足りない魔力量を、聖別という祈りの時間でカバーしたわけだ。
『流石はディヴメア神様ですわね!』
彼の見事な働きに反応したのはフェイだった。
けど、そうじゃないんだ。シジットの純情に気付いている俺達に言わせれば、彼の求めたものに対して彼女の言葉は見当外れである。
通訳しているハァビーの表情が痛々しい上に、彼もその勘違いを苦笑交じりにフォローするから余計に。
『そう、だね。ディヴメア神様に感謝だね』
今日のマインスイープも早かったな……。
『えっと……シジット、よくやりましたわね!』
「死体蹴りやめなさぁぁぁぁぁいっ! こんな地雷原じゃマインローラーもぶっ壊れるって!」
漸く気付きよりました。
突っ込みを入れた俺を含む5人は、目も当てられないと言わんばかりに手で顔を覆って空を仰いだ。そして、空を浮遊するエルフ達と目が合った。
シジットとフェイのことは仕方ないとして、今は生い茂った野菜達をどうにかしなければならない。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
神々に天界に召喚され下界に追放された戦場カメラマンは神々に戦いを挑む。
黒ハット
ファンタジー
戦場カメラマンの北村大和は,異世界の神々の戦の戦力として神々の召喚魔法で特殊部隊の召喚に巻き込まれてしまい、天界に召喚されるが神力が弱い無能者の烙印を押され、役に立たないという理由で異世界の人間界に追放されて冒険者になる。剣と魔法の力をつけて人間を玩具のように扱う神々に戦いを挑むが果たして彼は神々に勝てるのだろうか
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる