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9話目「エロ肉に痴漢できる暮らしを2」
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芳子は、学校の図書室にいた。
あれから鳩人に少し体を弄られたことを除いて、何事もなく――とは言えないまでも――解放され今にいたる。最初から痴漢行為をするのだけが目的だったのかと思うが、堂々としすぎていたのはなぜか。何もアプローチがないのがまた不可解で、不安を掻き立てるのだ。
「……」
好きな本を読み漁ろうとしていても身が入らない。小さくため息をついて、とりだしかけた本を棚に戻した。
そんな折だ。不意に生まれた背後の気配に、芳子は冷や汗を感じつつもゆっくり振り返る。
「ッ……」
「どーも。えー、カルロ・コッローディ? 誰でしたっけ?」
世間話のつもりなのか、驚いているのをなだめようとしているのか、手を添えている本の背表紙を見つめる鳩人。
「もう少し本を読んだ方が良いかと……はぁぁ」
流石に、トレンドになった名称の生みの親を知らないのはどうかと、芳子は呆れてしまった。それもまた鳩人の策略なのかと思うと、どことなく苛立ってしまう。
芳子の不機嫌など知ったことかとばかりに、変態生徒はそばに寄ってくる。少しばかり後ろに下がろうとするも、直ぐに本棚に背中をぶつけることになる。
「ふーん」
逃げられないのを逃げないと解釈したらしく、鳩人はパーソナルスペースを無視して更に接近してきた。
そして、伸ばした手で無遠慮に芳子の乳房を握ったのである。
「ヤァ……ッ」
悲鳴を上げそうになったものの、鳩人のもう片方の手がそれを塞いだ。
振りほどくぐらいの力の勇気はあったものの、芳子はなぜか動くことができない。肉を、エロ肉をこねくり回してくる。一度火がつき、放置された焼け木杭はまだ消えきっていなかった。
「止めッ」「先生は」
芳子が逃げようと横にズレたところで、それを縫い止める言葉があった。
「どうして俺を見捨てたんだ……?」
「それは……」
鳩人の問いに答えることができなかった。見捨てたというのは語弊があって、最初から大多数の生徒と同じように扱ったに過ぎない。
鳩人が他よりも劣っていたから、同列というだけで認められたような気になっていただけのこと。それでも、劣等性が覆るわけではなく本人が事実を自覚してしまった結果、大多数と同列では満足できなくなったのである。
「裏切り者」
その結果がこの鳩人である。
「声を出したかったら出せば良い。例え俺が捕まっても、傷は残るんだぜ」
「……」
鳩人の言う通り、逃げようと思えば逃げられた。満員電車ではないのだから。
鳩人は芳子を後ろから抱きかかえるように片腕でホールドし、もう片手でスカートをたくし上げた。抵抗したくとも、下手に周囲に感づかれたら生徒会選挙に汚名を残す。
「副顧問ぐらいにはなりたいだろ?」
「それは……ン」
ショーツからはみ出た肉厚の尻をこねくり回しながら、鳩人は聞いた。芳子は己の目標を言い当てられ、更におかしな抵抗ができなくなった。
選挙の結果次第ではあるものの、少し悪くても生徒会顧問は割り当てられる。それより少し良ければ副顧問、更に良ければ生徒会補役という臨時で動ける役職を得られる。
「俺が一方的に悪くても、噂っていうのはしつこいぜ」
「なんて卑怯な……アンッ。脅し? ハァ、ァァ……」
「これが酔狂に思えるか?」
嘘偽りで言っているのであれば、直ぐに一物は起立して宣言するはずだ。そうならないのであれば、芳子からすれば事実としかとれなくなる。
鳩人は答えは要らないとばかりに、メスになり始めた口へ指を滑り込ませる。
「ンンッ……ハァ、ンチュ……」
ベロを指で挟み込まれて、唾液を零すまいと無意識に指ごとすすってしまう。吐息とともに嫌らしい音色が響いた。
うずく肉体を慰めるかのように鳩人の指先がショーツへと潜り込んで、下の口が滴らせるヨダレをまとって恥穴を弄るのだから、そうなるのも仕方ない。いや、最初から電車の中から既にアソコは準備を始めていた。
「だめッ……感じ、アフッ。アァ~ッ! ッッ」
声を抑えなければいけないのに、逆に大きく響き渡っている気がした。そんな温度差が余計に、芳子自信の淫らさを浮き彫りにしてしまう。
「おね、がひ……ン。もう、ハァ、ハァ、やめへ」
「うるせぇ! 360度エロ肉なんだから仕方ねぇだろ!」
周囲に聞こえるかどうかぐらいに言葉を荒げ、鳩人はグイグイと肉肉しい体を弄った。
「ァンッ! い、いた、ウゥゥ~ッ。イ、ヤ、ァァ……! なんで、気持ひ、いい」
どれほど口で嫌がっても、ヨダレは上からも下からも流れ出る。肉の火照りが止まることなく、乱暴な愛撫に骨身は震えた。
まさにエロ肉と呼ぶにふさわしい。後ろから抱きつき、尻の割れ目に肉棒を押し当てるだけでも気持ち良い。少し肉に埋めてストロークする程度で射精してしまいそうだ。
鳩人はたまらず、チャックを下ろして熱された陰茎を取り出す。
芳子は最後の一線を守らんと、なんとか力を込めるが逃れられない。
「なにッ? だ、駄目よ……!?」
「そんなこと言って、こっちは肉汁たっぷりじゃねぇか!」
また耳元で怒鳴る。誰かが聞きつけてこないとも限らないというのに、バレることさえ恐れず強行に及んだ鳩人。
あれから鳩人に少し体を弄られたことを除いて、何事もなく――とは言えないまでも――解放され今にいたる。最初から痴漢行為をするのだけが目的だったのかと思うが、堂々としすぎていたのはなぜか。何もアプローチがないのがまた不可解で、不安を掻き立てるのだ。
「……」
好きな本を読み漁ろうとしていても身が入らない。小さくため息をついて、とりだしかけた本を棚に戻した。
そんな折だ。不意に生まれた背後の気配に、芳子は冷や汗を感じつつもゆっくり振り返る。
「ッ……」
「どーも。えー、カルロ・コッローディ? 誰でしたっけ?」
世間話のつもりなのか、驚いているのをなだめようとしているのか、手を添えている本の背表紙を見つめる鳩人。
「もう少し本を読んだ方が良いかと……はぁぁ」
流石に、トレンドになった名称の生みの親を知らないのはどうかと、芳子は呆れてしまった。それもまた鳩人の策略なのかと思うと、どことなく苛立ってしまう。
芳子の不機嫌など知ったことかとばかりに、変態生徒はそばに寄ってくる。少しばかり後ろに下がろうとするも、直ぐに本棚に背中をぶつけることになる。
「ふーん」
逃げられないのを逃げないと解釈したらしく、鳩人はパーソナルスペースを無視して更に接近してきた。
そして、伸ばした手で無遠慮に芳子の乳房を握ったのである。
「ヤァ……ッ」
悲鳴を上げそうになったものの、鳩人のもう片方の手がそれを塞いだ。
振りほどくぐらいの力の勇気はあったものの、芳子はなぜか動くことができない。肉を、エロ肉をこねくり回してくる。一度火がつき、放置された焼け木杭はまだ消えきっていなかった。
「止めッ」「先生は」
芳子が逃げようと横にズレたところで、それを縫い止める言葉があった。
「どうして俺を見捨てたんだ……?」
「それは……」
鳩人の問いに答えることができなかった。見捨てたというのは語弊があって、最初から大多数の生徒と同じように扱ったに過ぎない。
鳩人が他よりも劣っていたから、同列というだけで認められたような気になっていただけのこと。それでも、劣等性が覆るわけではなく本人が事実を自覚してしまった結果、大多数と同列では満足できなくなったのである。
「裏切り者」
その結果がこの鳩人である。
「声を出したかったら出せば良い。例え俺が捕まっても、傷は残るんだぜ」
「……」
鳩人の言う通り、逃げようと思えば逃げられた。満員電車ではないのだから。
鳩人は芳子を後ろから抱きかかえるように片腕でホールドし、もう片手でスカートをたくし上げた。抵抗したくとも、下手に周囲に感づかれたら生徒会選挙に汚名を残す。
「副顧問ぐらいにはなりたいだろ?」
「それは……ン」
ショーツからはみ出た肉厚の尻をこねくり回しながら、鳩人は聞いた。芳子は己の目標を言い当てられ、更におかしな抵抗ができなくなった。
選挙の結果次第ではあるものの、少し悪くても生徒会顧問は割り当てられる。それより少し良ければ副顧問、更に良ければ生徒会補役という臨時で動ける役職を得られる。
「俺が一方的に悪くても、噂っていうのはしつこいぜ」
「なんて卑怯な……アンッ。脅し? ハァ、ァァ……」
「これが酔狂に思えるか?」
嘘偽りで言っているのであれば、直ぐに一物は起立して宣言するはずだ。そうならないのであれば、芳子からすれば事実としかとれなくなる。
鳩人は答えは要らないとばかりに、メスになり始めた口へ指を滑り込ませる。
「ンンッ……ハァ、ンチュ……」
ベロを指で挟み込まれて、唾液を零すまいと無意識に指ごとすすってしまう。吐息とともに嫌らしい音色が響いた。
うずく肉体を慰めるかのように鳩人の指先がショーツへと潜り込んで、下の口が滴らせるヨダレをまとって恥穴を弄るのだから、そうなるのも仕方ない。いや、最初から電車の中から既にアソコは準備を始めていた。
「だめッ……感じ、アフッ。アァ~ッ! ッッ」
声を抑えなければいけないのに、逆に大きく響き渡っている気がした。そんな温度差が余計に、芳子自信の淫らさを浮き彫りにしてしまう。
「おね、がひ……ン。もう、ハァ、ハァ、やめへ」
「うるせぇ! 360度エロ肉なんだから仕方ねぇだろ!」
周囲に聞こえるかどうかぐらいに言葉を荒げ、鳩人はグイグイと肉肉しい体を弄った。
「ァンッ! い、いた、ウゥゥ~ッ。イ、ヤ、ァァ……! なんで、気持ひ、いい」
どれほど口で嫌がっても、ヨダレは上からも下からも流れ出る。肉の火照りが止まることなく、乱暴な愛撫に骨身は震えた。
まさにエロ肉と呼ぶにふさわしい。後ろから抱きつき、尻の割れ目に肉棒を押し当てるだけでも気持ち良い。少し肉に埋めてストロークする程度で射精してしまいそうだ。
鳩人はたまらず、チャックを下ろして熱された陰茎を取り出す。
芳子は最後の一線を守らんと、なんとか力を込めるが逃れられない。
「なにッ? だ、駄目よ……!?」
「そんなこと言って、こっちは肉汁たっぷりじゃねぇか!」
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