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5話目「お口で性技革新を1」ロクサーナ=エリア
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初めて女神を穢した日の翌日。昼休みに入ったころ、鳩人は登校してきた。
別に罪悪感などで気後れしたなどいうことではない。
怪しまれないよう、ちゃんと職員室に寄って芳子に報告する。
「すみません。体調が良くなったので出席します」
「そう」
午前中の休みを連絡しても、今のような反応しか返ってこなかった。
劣等生のことなど大して重要視していないと言わんばかりの端的な返事に、顔をしかめたいのをなんとか抑え込む鳩人。
「それじゃあ……」
何か言っても仕方ない上に時間も惜しいため、軽く一礼して職員室を出た。
向かう先は体育倉庫だ。
実をいうと昼休憩が始まる前に学校へは来ていて、サナの靴箱に指示を書いたメモを入れておいたのである。体育倉庫に来いという内容で。
午前中最後の授業コマは体育で、倉庫の鍵をサナが管理して最後に体育教師へ返却するという流れである。昼休みギリギリまで預かっていたとしても、不自然に思われることもないというわけだ。
「おまたせ」
「あの、もしかして……?」
「そうだよ。今日はここでやるから」
準備などもしてきて、特に言い淀むこともなく質問に答えられた。
呼び出されたサナは、少しばかり恥ずかしがっているものの比較的平然としていた。もう一息を振り払うのため、意を決して言葉を紡ぐ。
「サナ知ってマス。体育倉庫での逢引は日本の常識デス!」
「そ、そう……」
この国の恋愛事情がどう認識されているのか、いささか疑問になって鳩人は戸惑った。
考えていても仕方ないため、ことを進めるべくサナへと近づいていく。
「じゃあ、昨日は急だったから飛ばしたけど、まずキスからいってみようか」
「き、キス……。接吻デス?」
流石に恋人でもない関係でキスは急過ぎたのか、鳩人の言葉に驚いた様子で聞き返してきた。日本語に直す方が逆にわかりづらくなる気がするが、置いておく。
「そう。快感を得させるだけなら自慰行為で十分だけど、必要なモノを出すにはやっぱり雰囲気とかも大事だからね」
経験則から。と最後に付け加え、再び騙しにかかった。
普通ならこんなことに乗っかる人などいないだろうが、世界はこの3年で歪になっていた。嘘で陰茎が肥大化しないだけで、全てを正当化できる程に。
いや、生物は今も昔も偽りの中で生きてきた。心を集団に抑え込み、体を周囲に溶け込ませ、姿を基準に愛し合う。
「ん……」
サナは、鳩人の言を虚勢とも思わず目を閉じて小さく口をすぼめた。
「いくよ」
こうも上手く行くとは思っていなかったのか、少しだけ気合を入れ直してキスに挑んだ。
まずはふっくりと柔らかな上唇を鳩人自身の唇で挟む。
サナの体が微かに強張ったものの、抵抗する気配などはないため下唇へと移動する。いきなりディープキスの類に移っては警戒されると思ったのは、少しばかり心配しすぎだったようだ。
「舌を出して」
「はいデス」
唇を離してサナに命令した。
インターネットで調べた程度の知識しかないが、フレンチ・キスの一つとしてのピクニックキスを試す。舌先同士を突っつき合わせる不思議なキスだが、とても不思議な興奮があった。
先端というのは基本的に敏感なのか、ぶつかり合うのに合わせてジーンと小さな快感が走る。
しばらく突き合わせていると、離した際に糸が引く。鳩人はまだキスだけで色々と考えている最中だが、サナは先のことを考えてか少し興奮しているようだ。
「興奮してるのか?」
意地悪く問う。
「そんな、ことは、ないデス……ッ」
そう答えるとわかっていたから。そして、嘘で少し肥大したクリトリスの刺激に、自ら身悶えすることを期待していた。
遊びがいがあると、見えないところで笑う。
鳩人は、嗜虐心が堪らなくなって次の段階にはいることにした。ズボンのチャックを下ろして、中で半立ちになった息子をズイッと見せつける。
「……ぁ」
サナはそれを見て、緊張半分期待半分の表情を見せた。果たしてどんな想像をしているのか。
今度は見えるように鳩人は唇を釣り上げ、ハードルの束に体重を預けて腰を少し突き出す。
「口で」
短く言うと、それでサナは理解したようだ。
「……」
固唾を飲んでから、まだ柔らかく頭を垂らしたイチモツに手を添えた。唾液でテカテカとしたベロを出して、まず軽く。
「こ、こうデス? ペロ……変な味、デス」
鳩人は、サナの態度は昨日から凄まじい進歩だと思った。
「い、良いよ。もっと、しっかり舐めて」
「は、はい、デス。レロレロ、ンチュッ」
一度は咥えることをためらったというのに、今は舌で亀頭を舐めている。ブラウンの髪をかきあげて、味見をする程度ではあるがちゃんとフェラしようとしていた。
キスまでする始末だ。
女性の精神性など理解に及ばないが、好きでもない男のイチモツなど咥えたいとは思わないはずである。もしかしたらと望みの薄い思いを抱くものの、鳩人は頭を振って否定する。
別に罪悪感などで気後れしたなどいうことではない。
怪しまれないよう、ちゃんと職員室に寄って芳子に報告する。
「すみません。体調が良くなったので出席します」
「そう」
午前中の休みを連絡しても、今のような反応しか返ってこなかった。
劣等生のことなど大して重要視していないと言わんばかりの端的な返事に、顔をしかめたいのをなんとか抑え込む鳩人。
「それじゃあ……」
何か言っても仕方ない上に時間も惜しいため、軽く一礼して職員室を出た。
向かう先は体育倉庫だ。
実をいうと昼休憩が始まる前に学校へは来ていて、サナの靴箱に指示を書いたメモを入れておいたのである。体育倉庫に来いという内容で。
午前中最後の授業コマは体育で、倉庫の鍵をサナが管理して最後に体育教師へ返却するという流れである。昼休みギリギリまで預かっていたとしても、不自然に思われることもないというわけだ。
「おまたせ」
「あの、もしかして……?」
「そうだよ。今日はここでやるから」
準備などもしてきて、特に言い淀むこともなく質問に答えられた。
呼び出されたサナは、少しばかり恥ずかしがっているものの比較的平然としていた。もう一息を振り払うのため、意を決して言葉を紡ぐ。
「サナ知ってマス。体育倉庫での逢引は日本の常識デス!」
「そ、そう……」
この国の恋愛事情がどう認識されているのか、いささか疑問になって鳩人は戸惑った。
考えていても仕方ないため、ことを進めるべくサナへと近づいていく。
「じゃあ、昨日は急だったから飛ばしたけど、まずキスからいってみようか」
「き、キス……。接吻デス?」
流石に恋人でもない関係でキスは急過ぎたのか、鳩人の言葉に驚いた様子で聞き返してきた。日本語に直す方が逆にわかりづらくなる気がするが、置いておく。
「そう。快感を得させるだけなら自慰行為で十分だけど、必要なモノを出すにはやっぱり雰囲気とかも大事だからね」
経験則から。と最後に付け加え、再び騙しにかかった。
普通ならこんなことに乗っかる人などいないだろうが、世界はこの3年で歪になっていた。嘘で陰茎が肥大化しないだけで、全てを正当化できる程に。
いや、生物は今も昔も偽りの中で生きてきた。心を集団に抑え込み、体を周囲に溶け込ませ、姿を基準に愛し合う。
「ん……」
サナは、鳩人の言を虚勢とも思わず目を閉じて小さく口をすぼめた。
「いくよ」
こうも上手く行くとは思っていなかったのか、少しだけ気合を入れ直してキスに挑んだ。
まずはふっくりと柔らかな上唇を鳩人自身の唇で挟む。
サナの体が微かに強張ったものの、抵抗する気配などはないため下唇へと移動する。いきなりディープキスの類に移っては警戒されると思ったのは、少しばかり心配しすぎだったようだ。
「舌を出して」
「はいデス」
唇を離してサナに命令した。
インターネットで調べた程度の知識しかないが、フレンチ・キスの一つとしてのピクニックキスを試す。舌先同士を突っつき合わせる不思議なキスだが、とても不思議な興奮があった。
先端というのは基本的に敏感なのか、ぶつかり合うのに合わせてジーンと小さな快感が走る。
しばらく突き合わせていると、離した際に糸が引く。鳩人はまだキスだけで色々と考えている最中だが、サナは先のことを考えてか少し興奮しているようだ。
「興奮してるのか?」
意地悪く問う。
「そんな、ことは、ないデス……ッ」
そう答えるとわかっていたから。そして、嘘で少し肥大したクリトリスの刺激に、自ら身悶えすることを期待していた。
遊びがいがあると、見えないところで笑う。
鳩人は、嗜虐心が堪らなくなって次の段階にはいることにした。ズボンのチャックを下ろして、中で半立ちになった息子をズイッと見せつける。
「……ぁ」
サナはそれを見て、緊張半分期待半分の表情を見せた。果たしてどんな想像をしているのか。
今度は見えるように鳩人は唇を釣り上げ、ハードルの束に体重を預けて腰を少し突き出す。
「口で」
短く言うと、それでサナは理解したようだ。
「……」
固唾を飲んでから、まだ柔らかく頭を垂らしたイチモツに手を添えた。唾液でテカテカとしたベロを出して、まず軽く。
「こ、こうデス? ペロ……変な味、デス」
鳩人は、サナの態度は昨日から凄まじい進歩だと思った。
「い、良いよ。もっと、しっかり舐めて」
「は、はい、デス。レロレロ、ンチュッ」
一度は咥えることをためらったというのに、今は舌で亀頭を舐めている。ブラウンの髪をかきあげて、味見をする程度ではあるがちゃんとフェラしようとしていた。
キスまでする始末だ。
女性の精神性など理解に及ばないが、好きでもない男のイチモツなど咥えたいとは思わないはずである。もしかしたらと望みの薄い思いを抱くものの、鳩人は頭を振って否定する。
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