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2話目「あなたのための感度アップを実現します!2」

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 サナは迫られた決断に対して、胸の前でキュッと手を握りしめるも逡巡を置いて頷いた。

「ハイ。頑張りマスッ」

 確かに答えを聞いた。これから先は合意だということだ。

 鳩人は、卑しい笑みを満面の笑顔で覆い隠して一呼吸もせず動いた。

 手をサナの胸へと移動させ、体躯に対してアンバランスな大きな塊を揉む。

「キャァッ!」

 当然、女性でなくとも驚いて相手を突き飛ばすなりする。その力がなかったか、途中で思い直したかして押し出す程度にとどまったが。

 もしかしたら、白布の向こうにある小さな膨らみが刺激されて力が抜けたのかもしれない。

「我慢だよ」

「は、ハイ……ご、ごめんなさいデス。いきなりで……ん」

「こちらこそ急にごめん。じゃあ、続けるよ」

「ハイ。あぁぁッ……」

 確かにいきなり過ぎたと反省して、鳩人はもう一度乳房に手を当てた。今度は先端に当たらないよう大きな膨らみだけを撫でた。

 この反応は、ただウィルスによって勃起が激しくなっているだけではないのだろう。

「感じやすいんだね」

「い、言わないでくださいデス……はぁ、は~ぁッ。んんッ」

 少しでもブラジャーで擦れると、ウィルスによって隆起した豆は強い刺激を感じてしまうようだ。我慢しようとしても、指の間から甘い吐息が漏れた。

「ほ、ホントーに、これぁふッ。効果が、治るんッッ」

 効果があるのかという質問に、鳩人は手を休ませずに答える。

「これは対処療法みたいなものだよ」

「んぁ……あぁ~ん。た、たいしぅぅッ!」

 よがり声で全てがかき消されそうになっても、聞こえていようがいまいが関係なく続けた。

 どうせ全てが嘘なのだから。

「まずはこうして、イキ慣れて貰う」

「なれ、る? アフッ。ッッ!」

 強く押し込めば大人しく手の形に沈む胸で嬌声を奏で、従順かと思えば押し返してくる弾力でパッションを高めた。思い通りになりすぎるのも面白くないが、想像通りに喘ぎ声で歌うのも嫌いではない。

 どう転がっても楽しめると、鳩人は片手のみを山に残して下腹部の谷へと向かう。

 ワンピースの裾を捲り上げるのにも抵抗せず、ピクピクと小刻みに体を震えさせる女神。

「あ、や、そこ……ヒッ、アッァァッ……」

 わずかに抗ったかと思えば、淡桃の唇から漏れたのはそれだけだ。タイツとショーツ越しに股間の突起物を刺激してやれば、直ぐに嬌声に変わる。

 布越しにもわかるのは、1センチほどに膨らみ硬くなった皮剥けのクリである。

「そう、慣れて治療を長く続けられるようにするんだ」

 都合の良い嘘を教えつつ、乳房に合わせて陰核を刺激した。

「ア、フゥ、ンンッ。それ、だ、め……。そこ感じアフッ」

 直ぐに足腰が立たなくなるほど感じてしまい、サナは便座に腰を落としてしまう。それでも鳩人はしつこく追いかけ、恥豆への責めを続けた。

 既に愛液にまみれていたが、それを凌駕して水気が足を伝って滴り落ちる。

「パンツ、ハフッ! あぁ~ッ! 汚れ、ッッ」

 サナの言葉に、今更だろうにと鳩人は思うものの邪魔な布は消えてくれた方が嬉しい。タイツの中が湿っているのも嫌だろうと、まず薄布を剥ごうとした。

 ウエスト部分に手が置かれても、サナは快楽に浸ってしまっているのか抵抗はしない。

 大人しいのは好都合ではあるが、少しつまらなくもある。

「……」

 ただ、タイツを降ろされていく間も目を閉じ顔を逸らす姿は、微かな恥じらいを感じさせて嫌いではなかった。股下で細く糸を引いて取り払われると、続けて純白のやや飾り気があるショーツに手をかけた。

 これに対しても抗う様子を見せず、それどころかクロッチのシミが広がった気さえする。

 タイツを降ろしたときもだが、自ら腰を上げてショーツの排除に協力してくれる。

「良いね。これだけ自分をさらけ出せているなら、症状も直ぐに抑えられるようになるよ」

 頑張るサナにエールを送り、女香を解放させた。

 フワリと鼻腔を突くのはそれこそ花の香りと言うべきか。人の言うほど芳しくもないが、決して嫌にならない臭気。

 鳩人はその花を散らしたいという欲求を抑え、ここで焦って失敗してはいけないと自分に言い聞かせる。再び治療と称したクリいじりに戻る。

「ア、ァ、ン、ッ、ッ。ッ~! ハァァッ、アァンッ!」

 もはや声を抑えることも忘れ始める辺り、体質を無理やり抑え込もうとしていたのだろう。鳩人はそう推察した。

 そんなサナの性格や周辺環境への同情がフツッと湧き上がる。

「そう、もっと自分を解放して」

「ヤッ、ァだ! ワタシ、おかしくあふぅ~ッ! アンッ! そこ、だ、めッ。アァァァッ!」

 またイったようだ。潮を噴くなどの様子はないものの、体を小刻みに震えさせて行動が麻痺しているのは先と同じだった。

 短時間に二度も絶頂を迎えたからか、少しばかりぐったりと流水タンクに体を預けたサナ。

 ここで無理やり蕾を頂いても良さそうだが、あえて鳩人は別の選択を取った。どれだけサナが従順になってくれるかを確かめるべく、まずは自身のイチモツをズボンの中から取り出す。

「え、あの……」

「ごめんね。流石に、こんな姿を見せられたら我慢できなくて。ただ、全く無意味じゃないんだよ」

 戸惑うサナを落ち着かせようと、半立ちになったモノに関して言い訳を述べた。

 それだけでは意味を理解しかねているようだが、鳩人は少しためらうようにして言葉を紡ごうとする。
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