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48P・長く貴方と
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本質が獣たるパスクが、それに食いつかないわけがない。
上質な肉を目の前にぶら下げられ、かつ挑発的に振り回されたのでは我慢ならないのは当然。
「わかっていたけどよ」
自身も絶倫ではあるが、本気になったリナルドの厭らしさと卑しさに友も興奮する。ついつい舌なめずりしてしまうも、リナルドはほとんど聞いていなかったようだ。
もはやちょっとやそっとの攻めでは満足させられないだろうと、パスクは腰を大きく動かして挿入を深める。
たまらずリナルドが卑猥な声を上げる。
「あひぃぃ~ッ! お、おく! パスクのが、ゴリゴリって一気に!」
もはや近衛騎士隊長の凛々しい姿などなく、ただ淫蕩に溺れる男メスがいるだけだ。
それはこの世で最も大切な肉穴だ。
故に、丁重に、しかし力強くストロークを繰り返す。
「お、ヒュッ! うぅあ、あ、ッッ! ~~!!」
もはや声になっていない喘ぎ声を上げるリナルド。後ろからの挿入では顔こそ見えないが、どんな表情をしているのか容易に想像できた。
そんな卑しい妄想で、さらに自らの剛直を怒張させた。
それがまた肉穴とフィットして快感を増大させる。
まさに止まらない快楽のスパイラル。
「クッ、やっぱり最高だ」
「は、はい! 好きなだけ私の穴を使ってください! パスク! あぁ、パスク!」
パスクも隠し立てしにくくなるほどの名器だ。だらしなく蕩けたリナルドの口からも、忠誠を通り越した服従の言葉が出てきた。
パスクも嬉しくなり、快楽の底へと引きずり降ろさんと腰の運動を早める。
「い、良い……! 気持ち、良い! 腰、焼けてしまう!」
「俺も、良いぞ! 俺のものも、燃えてなくなりそうだ!」
「もっと! もっと強く! 早く!」
周囲に声が響いていることなど気にもせず、白み始めた空の下で腰を振り合う。互いに熱情で溶けて混ざりそうな勢いで。
それをかき消すかのようにバッチュバッチュと水音を立てるが、水しぶきの音とは似ても似つかぬとても酷く淫猥な音色だった。
結合部に染み出した汗とも温泉とも違う蜜は、これでもかとばかりに酸味のある淫臭を放つ。
「ハァ、ハァ……さすが名器。もう、出るぞ……!」
「は、はいッ……あぅあぁッ。どうぞ、いつでも出して。中に出してください~ッ!」
蜂蜜酒で感覚の鈍かった暴走状態とは違い、やはりというべきか限界が既に近づいてきていた。
しかし、パスクとて今の状況を長く楽しみたいため精一杯、絶頂に到達するのを遅らせる。
小癪に、ストロークをやめて背中を曲げると、リナルドの首筋に口づけを交わす。
「は、ハァ……。パスク……そこはこそばゆい……」
唇で脊髄の位置を撫でられる、ただその程度の軽い刺激でさえ気持ちが良かった。少し前から、水滴の流れる感触にさえ背筋がピクピクと震えていたぐらいだ。
「お前は誰の物だ? 俺の物だろ。黙って感じてろ」
パスクはリナルドを黙らせた。
「はい……ッ。あぁッ! ぅぅう~ふー、ふー……」
小さな快感を繰り返し与えられ、休まることもなければ頂点に到達することもない。
パスクは、水面を通してリナルドの潤む瞳に睨まれながらも人肌を堪能する。簡単に果ててしまっては面白くないと、怒張を気休めながらもしばしクールダウンさせる。
「物足りないか。仕方ないヤツめ」
意地悪を言うと、パスクはリナルドの胸へと腕を回した。
「パスク……あッ。ふ、んん……」
焦らしてくる王に懇願しようとした瞬間、乳頭を指先でつままれる。力強くももう一歩のところで痛みにならない奇妙な感覚に、リナルドはうめき声を上げた。
それの意味するところは簡単だ。
いつの間にか、痛みで感じるようにされてしまっていたのだ。きっと、屈辱や羞恥でさえ人並みに快楽を得てしまうだろう。
「俺と離れている間に随分と育てて貰って」
「ちがッ」
「何が違う? ほら、乳首でヨガり狂えるじゃねぇか」
「ヒッ! あぁッ! ぅんんッ~!!」
胸の小実を攻められ、言い訳しようにも無理やり引きずり出される嬌声でかき消される。己の体が恨めしくも、快楽に身を委ねてしまったリナルド。
「あぁぁッ! で、出る! パスクより先にいってしまう!」
穴への圧迫感はあれども、乳首だけで最初の一回を吐き出すこととなった。
岩場を白濁が染める。リナルドは絶頂に身を震えさせる。しばらく性の達成感で体の力が抜けるも、それを利用してパスクが体を反転させた。
温泉の縁に座り、今度はリナルドを抱きかかえる。
体重をかけることになり、力ずくだけでは入り切らなかった奥へとパスクの剛直が挿入される。
「あぁぁぁぁッ! だ、駄目! これッ……!」
その快感たるや、あの近衛騎士隊長が悲鳴のようなヨガり声を上げるほどだ。
一発目で落ち着きかけて折れた剣が、再び鍛えられ直剣に生まれかわった。
加えて鞘の圧迫を強めることとなり、逆に自分のカリ首を絞める羽目となる。が、なんとか踏みとどまった。
「クッ……。まだまだ、元気じゃねーか……」
パスクは少し強がった。
上質な肉を目の前にぶら下げられ、かつ挑発的に振り回されたのでは我慢ならないのは当然。
「わかっていたけどよ」
自身も絶倫ではあるが、本気になったリナルドの厭らしさと卑しさに友も興奮する。ついつい舌なめずりしてしまうも、リナルドはほとんど聞いていなかったようだ。
もはやちょっとやそっとの攻めでは満足させられないだろうと、パスクは腰を大きく動かして挿入を深める。
たまらずリナルドが卑猥な声を上げる。
「あひぃぃ~ッ! お、おく! パスクのが、ゴリゴリって一気に!」
もはや近衛騎士隊長の凛々しい姿などなく、ただ淫蕩に溺れる男メスがいるだけだ。
それはこの世で最も大切な肉穴だ。
故に、丁重に、しかし力強くストロークを繰り返す。
「お、ヒュッ! うぅあ、あ、ッッ! ~~!!」
もはや声になっていない喘ぎ声を上げるリナルド。後ろからの挿入では顔こそ見えないが、どんな表情をしているのか容易に想像できた。
そんな卑しい妄想で、さらに自らの剛直を怒張させた。
それがまた肉穴とフィットして快感を増大させる。
まさに止まらない快楽のスパイラル。
「クッ、やっぱり最高だ」
「は、はい! 好きなだけ私の穴を使ってください! パスク! あぁ、パスク!」
パスクも隠し立てしにくくなるほどの名器だ。だらしなく蕩けたリナルドの口からも、忠誠を通り越した服従の言葉が出てきた。
パスクも嬉しくなり、快楽の底へと引きずり降ろさんと腰の運動を早める。
「い、良い……! 気持ち、良い! 腰、焼けてしまう!」
「俺も、良いぞ! 俺のものも、燃えてなくなりそうだ!」
「もっと! もっと強く! 早く!」
周囲に声が響いていることなど気にもせず、白み始めた空の下で腰を振り合う。互いに熱情で溶けて混ざりそうな勢いで。
それをかき消すかのようにバッチュバッチュと水音を立てるが、水しぶきの音とは似ても似つかぬとても酷く淫猥な音色だった。
結合部に染み出した汗とも温泉とも違う蜜は、これでもかとばかりに酸味のある淫臭を放つ。
「ハァ、ハァ……さすが名器。もう、出るぞ……!」
「は、はいッ……あぅあぁッ。どうぞ、いつでも出して。中に出してください~ッ!」
蜂蜜酒で感覚の鈍かった暴走状態とは違い、やはりというべきか限界が既に近づいてきていた。
しかし、パスクとて今の状況を長く楽しみたいため精一杯、絶頂に到達するのを遅らせる。
小癪に、ストロークをやめて背中を曲げると、リナルドの首筋に口づけを交わす。
「は、ハァ……。パスク……そこはこそばゆい……」
唇で脊髄の位置を撫でられる、ただその程度の軽い刺激でさえ気持ちが良かった。少し前から、水滴の流れる感触にさえ背筋がピクピクと震えていたぐらいだ。
「お前は誰の物だ? 俺の物だろ。黙って感じてろ」
パスクはリナルドを黙らせた。
「はい……ッ。あぁッ! ぅぅう~ふー、ふー……」
小さな快感を繰り返し与えられ、休まることもなければ頂点に到達することもない。
パスクは、水面を通してリナルドの潤む瞳に睨まれながらも人肌を堪能する。簡単に果ててしまっては面白くないと、怒張を気休めながらもしばしクールダウンさせる。
「物足りないか。仕方ないヤツめ」
意地悪を言うと、パスクはリナルドの胸へと腕を回した。
「パスク……あッ。ふ、んん……」
焦らしてくる王に懇願しようとした瞬間、乳頭を指先でつままれる。力強くももう一歩のところで痛みにならない奇妙な感覚に、リナルドはうめき声を上げた。
それの意味するところは簡単だ。
いつの間にか、痛みで感じるようにされてしまっていたのだ。きっと、屈辱や羞恥でさえ人並みに快楽を得てしまうだろう。
「俺と離れている間に随分と育てて貰って」
「ちがッ」
「何が違う? ほら、乳首でヨガり狂えるじゃねぇか」
「ヒッ! あぁッ! ぅんんッ~!!」
胸の小実を攻められ、言い訳しようにも無理やり引きずり出される嬌声でかき消される。己の体が恨めしくも、快楽に身を委ねてしまったリナルド。
「あぁぁッ! で、出る! パスクより先にいってしまう!」
穴への圧迫感はあれども、乳首だけで最初の一回を吐き出すこととなった。
岩場を白濁が染める。リナルドは絶頂に身を震えさせる。しばらく性の達成感で体の力が抜けるも、それを利用してパスクが体を反転させた。
温泉の縁に座り、今度はリナルドを抱きかかえる。
体重をかけることになり、力ずくだけでは入り切らなかった奥へとパスクの剛直が挿入される。
「あぁぁぁぁッ! だ、駄目! これッ……!」
その快感たるや、あの近衛騎士隊長が悲鳴のようなヨガり声を上げるほどだ。
一発目で落ち着きかけて折れた剣が、再び鍛えられ直剣に生まれかわった。
加えて鞘の圧迫を強めることとなり、逆に自分のカリ首を絞める羽目となる。が、なんとか踏みとどまった。
「クッ……。まだまだ、元気じゃねーか……」
パスクは少し強がった。
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