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47P・湯けむりに紛れず
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「リナルド」
「陛下」
「この湯気だ。誰も見ていないんだから、名前で呼んでくれ」
「はい……パスク」
互いに名前で呼び合うことを確認して、どちらからというわけでもなく足の間にある直剣を突き合わせた。
熱された鉄棒のような2本は絡み合い、溶け合いヌラリと粘性を帯びていく。湯気に乗って男の蜜香が漂い、互いの鼓動が共鳴を始める。
程々に兜合わせを行ったところで、まだ少し切っ先の濡れ具合が足りないことに気づく。
「流石に、このままでは辛いだろ」
パスクの言う通り、子供の腕ほどはあろう剛直を潤滑油もなしに入れるのは辛い。そして、どうすれば良いかぐらい知っていた。
「……。では、奉仕しますね」
リナルドは固唾を飲んで喉を鳴らし、兜の先に舌を這わせた。
「ペロ。はぁ……熱い」
「良いぞ。もっとカリも皮も、丹念に頼む」
言われるままに、柔らかい外皮と肉に包まれた海綿体を舐める。肉棒を初めて口で相手したとは思えない、非常に丹念な舌使いで味わっていった。
そして、蜜と唾液を帯びた先端をくわえ込む。
「んちゅ……おおき……。ぅん」
口に入れるだけでも精一杯な男根を、リナルドは愛おしそうに吸う。顎が外れそうなほどに大きく熱々だが、パスクを愛する者にとっては至高の美味と言えた。
ジュッポジュポと音を立てて吸い付き、寵愛の蜜を受け取ろうと頭をストロークする。
当然、窮屈な口内で舌を動かしてカリの返し部分や鈴口を刺激するのを忘れない。
「あ、ぁ……良いぜ。初めてにしては随分と上手いじゃないか」
「そ、それはッ……その、才能があるのかも?」
パスクに指摘されてしまったが、リナルドは今後に及んで口ごもる。モゴモゴとする動きも、パスクには心地よいようだ。
しかし、その理由を話すのははばかられた。イメージトレーニングをしていたなどの理由もあるが。
そんなリナルドの言い逃れを、パスクから口を封じるかのように腰を動かし始める。
「まぁ、良い。出すぞッ!」
「出してくださいッ! 陛下のものを、どうか私の口に!」
「うぅぉッ! 出るッ!」
イラマへと変わった口淫は、喉と口腔の必死の抵抗により限界を迎える。ドクリと溢れ出した白濁蜜により、リナルドの口は完全に塞がれてしまった。
美味だ。喉に絡みつくほどに濃く、甘みともつかぬ風味がスーッと鼻腔へ向かいその途中で脳へと流れ込む。
瞬間、快感のための神経が爆発したかのようになる。ゾクリと震えが走ったかと思えば、カァッと鳥肌にも似た奇妙な感覚が全身を支配した。
「ハァ……ハァ……。陛下……」
「あぁ、まだ俺のは元気だ。後ろを向け」
快感に蕩けた表情でパスクを見やれば、そう命じられた。
リナルドは命じられるまま背中を向けて、岩場に手を突くと思惑通りにキュートなヒップを突き出す。
腰にパスクの手があてがわれガッチリとホールドされるが、快楽に頭が融けているせいか、怖くないどころか異常なほど興奮を覚える。
股間の剣は固く立ち上がり、今にも暴発してしまいそうだ。菊門が今か今かと、パスクの肉棒を欲しがって開閉しているのがわかるほどである。
「あぁぁッ……」
巨根の切っ先が鞘口にあてがわれ、シワを撫でられた気持ちよさに小さく息を漏らした。
まだ挿入さえしていない。
「ククッ。凄くいやらしいじゃないか。こんなヤツだとは思わなかったぞ」
穴の縁を愛撫されるだけで感じるリナルドを見て、それが面白いのかパスクは悪戯に焦らした。
白濁の残った剛直の熱を伝えてやって、欲しがる口の動きでしばし自分のものを慰める。
「へ、いか……。ください」
我慢ならず、リナルドは甘えた声で懇願した。
片手で白桃の筋を広げて、自らパスクの剛剣を飲み込もうと努力する。そんな愛らしさといじらしさに、パスクもたまらなくなったようだ。
「アヒュッ! ッ~~! あ、あぁ……」
不意を突かれて穴に挿入されたことで、思わずおかしな嬌声を漏らしたリナルド。
しかし、驚き以上にパスクが侵入してくることの快楽が勝った。
神経を支配する快感の波に足が震えるも、崩れそうになる体はゆうゆうと支えられる。それだけに留まらず、リナルドの菊壷を味わうかのようにゆっくりと押し広げる。
「あぁぁぁッ! き、気持ち、良い……!」
「俺も、だ。まだ全然衰えないな」
「陛下? 陛下! 陛下ぁッ!」
互いに快感を交換しあった。
既に味わいあったことだが、それを知るのはドルナリンだけ。一瞬、なんのことかとリナルドは疑問に思うも、直ぐに波に流されていった。
「名前」
「も、申し訳、ありませんッ。パスク、もっとちょうだい!」
脳みそが溶けそうになっているためか、少し前から呼び方が変わっていた。それをパスクに指摘され、慌てて言い直した。
そして、ついでとばかりにねだってみる。
既にきつく締め付けているにも関わらず、さらにさらなる奥への抽挿を願い出る。哀れみを誘うような目で懇願する。
「陛下」
「この湯気だ。誰も見ていないんだから、名前で呼んでくれ」
「はい……パスク」
互いに名前で呼び合うことを確認して、どちらからというわけでもなく足の間にある直剣を突き合わせた。
熱された鉄棒のような2本は絡み合い、溶け合いヌラリと粘性を帯びていく。湯気に乗って男の蜜香が漂い、互いの鼓動が共鳴を始める。
程々に兜合わせを行ったところで、まだ少し切っ先の濡れ具合が足りないことに気づく。
「流石に、このままでは辛いだろ」
パスクの言う通り、子供の腕ほどはあろう剛直を潤滑油もなしに入れるのは辛い。そして、どうすれば良いかぐらい知っていた。
「……。では、奉仕しますね」
リナルドは固唾を飲んで喉を鳴らし、兜の先に舌を這わせた。
「ペロ。はぁ……熱い」
「良いぞ。もっとカリも皮も、丹念に頼む」
言われるままに、柔らかい外皮と肉に包まれた海綿体を舐める。肉棒を初めて口で相手したとは思えない、非常に丹念な舌使いで味わっていった。
そして、蜜と唾液を帯びた先端をくわえ込む。
「んちゅ……おおき……。ぅん」
口に入れるだけでも精一杯な男根を、リナルドは愛おしそうに吸う。顎が外れそうなほどに大きく熱々だが、パスクを愛する者にとっては至高の美味と言えた。
ジュッポジュポと音を立てて吸い付き、寵愛の蜜を受け取ろうと頭をストロークする。
当然、窮屈な口内で舌を動かしてカリの返し部分や鈴口を刺激するのを忘れない。
「あ、ぁ……良いぜ。初めてにしては随分と上手いじゃないか」
「そ、それはッ……その、才能があるのかも?」
パスクに指摘されてしまったが、リナルドは今後に及んで口ごもる。モゴモゴとする動きも、パスクには心地よいようだ。
しかし、その理由を話すのははばかられた。イメージトレーニングをしていたなどの理由もあるが。
そんなリナルドの言い逃れを、パスクから口を封じるかのように腰を動かし始める。
「まぁ、良い。出すぞッ!」
「出してくださいッ! 陛下のものを、どうか私の口に!」
「うぅぉッ! 出るッ!」
イラマへと変わった口淫は、喉と口腔の必死の抵抗により限界を迎える。ドクリと溢れ出した白濁蜜により、リナルドの口は完全に塞がれてしまった。
美味だ。喉に絡みつくほどに濃く、甘みともつかぬ風味がスーッと鼻腔へ向かいその途中で脳へと流れ込む。
瞬間、快感のための神経が爆発したかのようになる。ゾクリと震えが走ったかと思えば、カァッと鳥肌にも似た奇妙な感覚が全身を支配した。
「ハァ……ハァ……。陛下……」
「あぁ、まだ俺のは元気だ。後ろを向け」
快感に蕩けた表情でパスクを見やれば、そう命じられた。
リナルドは命じられるまま背中を向けて、岩場に手を突くと思惑通りにキュートなヒップを突き出す。
腰にパスクの手があてがわれガッチリとホールドされるが、快楽に頭が融けているせいか、怖くないどころか異常なほど興奮を覚える。
股間の剣は固く立ち上がり、今にも暴発してしまいそうだ。菊門が今か今かと、パスクの肉棒を欲しがって開閉しているのがわかるほどである。
「あぁぁッ……」
巨根の切っ先が鞘口にあてがわれ、シワを撫でられた気持ちよさに小さく息を漏らした。
まだ挿入さえしていない。
「ククッ。凄くいやらしいじゃないか。こんなヤツだとは思わなかったぞ」
穴の縁を愛撫されるだけで感じるリナルドを見て、それが面白いのかパスクは悪戯に焦らした。
白濁の残った剛直の熱を伝えてやって、欲しがる口の動きでしばし自分のものを慰める。
「へ、いか……。ください」
我慢ならず、リナルドは甘えた声で懇願した。
片手で白桃の筋を広げて、自らパスクの剛剣を飲み込もうと努力する。そんな愛らしさといじらしさに、パスクもたまらなくなったようだ。
「アヒュッ! ッ~~! あ、あぁ……」
不意を突かれて穴に挿入されたことで、思わずおかしな嬌声を漏らしたリナルド。
しかし、驚き以上にパスクが侵入してくることの快楽が勝った。
神経を支配する快感の波に足が震えるも、崩れそうになる体はゆうゆうと支えられる。それだけに留まらず、リナルドの菊壷を味わうかのようにゆっくりと押し広げる。
「あぁぁぁッ! き、気持ち、良い……!」
「俺も、だ。まだ全然衰えないな」
「陛下? 陛下! 陛下ぁッ!」
互いに快感を交換しあった。
既に味わいあったことだが、それを知るのはドルナリンだけ。一瞬、なんのことかとリナルドは疑問に思うも、直ぐに波に流されていった。
「名前」
「も、申し訳、ありませんッ。パスク、もっとちょうだい!」
脳みそが溶けそうになっているためか、少し前から呼び方が変わっていた。それをパスクに指摘され、慌てて言い直した。
そして、ついでとばかりにねだってみる。
既にきつく締め付けているにも関わらず、さらにさらなる奥への抽挿を願い出る。哀れみを誘うような目で懇願する。
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