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13P・肉体を交わし
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「こうっして、次だ。口づけだけでこんなにも腫らしたのか」
腕を握っていない方の手で、軽々とドルナリンを持ち上げて全身を寝台の上へと運んだ。そして、ズボンを膨らませた剣に手を添えて笑った。
パスクに触れられるというだけで昂ぶって、思わず達しかけた。
「へ、陛下ッ。うぅ、あぁッ」
「おっと、まだ駄目だ。それにしても、良いものを持っているじゃないか」
ドルナリンの様子を感じ取ったのか、手に力を込めるのを止めてズボンに手をかけた。褒めたその業物を見たいがために、王が下賤な男の衣服を脱がせるのである。
なんと贅沢か。どれほど、この時を待ちわびたことか。
しかし、そこにいるのは近衛騎士隊長のリナルド=オロッソ子爵ではない。
「何か思うところがあるのか? 今更イヤイヤと言っても、ここは正直に固く張り詰めているぞ」
「へい、かぁ……。私は、私はンンッ!」
淫らな気持ちを挑発されて、本当のことを言おうととした。が、それをまたしてもキスをもって塞がれてしまった。
そして続くのは、劣情で硬化した一物への愛撫。
ただ唾液を吸い出されているだけなのに、ただ剣を磨かれているだけなのに、なぜこうも心がバラバラになってしまいそうになるのだ!?
胸の内に言い知れぬ恐怖が募る。
「ぅ~~ッ! ふぅぅ~!!」
ほんの数度無ですさって貰うだけで達しそうになり、ドルナリンは開けない口でそれを鼻息荒く伝える。
しかし、限界に達するよりも早くパスクの手が止まる。
「へ、へいきゃ……?」
キョトンとするドルナリンの顔は半分蕩けているようで、涎を垂らして物欲しげにしている。王の顔に小さな笑みが浮かび、それがどこかの狂姫に似たものだと気づいたときには、もう手遅れだった。
「止めて欲しいのだろ? 済まなかったな」
「そ、そんな……ッ」
確かに抵抗を見せはしたが、拒んだつもりはなかった。
それでも、そんな抗議まで織り込み済みでパスクはドルナリンをからかうのだ。
「何か?」
「……ど、どうかぁ、御慈悲を……」
「どんな慈悲を掛けて欲しい?」
泣き顔を浮かべてか細い声を上げれば、目の前の暴君は口角を吊り上げて問うてくる。
「お、お願いしますッ。どうか、陛下の物をくださいませ……!」
ドルナリンは躊躇いなく懇願した。
両足を両手で抱えあげ、剣や鞘がよく見えるようにして。細剣とは呼べないそれは固く立ち上がり、鞘口からは既にトロトロと潤滑が垂れだしている。
「そんな嘆願をされたんじゃなぁ」
パスクが体勢を変えて足の下へ来きた。天井の明かりが顔に影を落とし、獣の笑みが浮かび上がった。陰になった腰にはきっと凶暴な槍が突き出ているのだろう。
「陛下の槍で貫いてください……」
「クククッ、良いぞ。この不敬者め」
ドルナリンの懇願に応え、パスクは猛り狂った切っ先を鞘へと向けた。
ゆっくりと、しかし力強く、狭い鞘をこじ開けて収まろうとする。当然、その襲い来る圧迫感は計り知れないもので。
「あぎっ! へ、陛下の、大きいものアヒュッ!」
多少の痛みなど平気な近衛騎士隊長の変身さえ、その豪槍を受け止めるのに難儀した。
しかし痛み以上に幸せが、言い知れない気持ちがドルナリンの心を満たしていく。先程までの重苦しい恐怖などどこかへ跳ね除けるほどの速さで、胸が鼓動を繰り返す。
愛する心と、呼吸を整える動きだ。
今、最愛の人の物を受け入れることができた。
「これだけ濡れていても、やっぱりきつい、か。しかし、悪くない」
「あ、あひが、ありがひょうございまひゅ……」
パスクの言葉にドルナリンは必死で笑みを返した。
「そんな顔をされては、もっと鳴かせたくなるじゃないかッ」
「ヒギュッ! あぁぁ~ッ。だ、だいじょうびゅ、うけとめまひゅッ……!」
メスとなった男の態度が情動に火を着けて、巨大なそれをさらに鞘へ収めようとする。健気にも鞘口を広げてみせるドルナリンにより、根本まで入った。
そこでパスクの動きが止まるほど、戦と蜂蜜酒の神“マルグリン”の加護は甘くない。
猛りは槍へと伝わり、擦る熱と合わさりドルナリンの快楽中枢を焼く。
「戦以外で、これほどまでに加護の力を感じ得たのは初めてだ! 褒めて使わすぞ!」
「ひ、あ、あぁッ。と、とけりゅ! へいか、わたひ、とへてしまいッッ、ゥッ……!」
パスクは喜び勇み、差し入れる動きと抜かれる動きを早くした。精悍だった騎士の顔は完全に溶けてしまっていた。
戦いに使うはずの力を用いったのだから当然だろう。
当然の快楽だろう。
「あぁ~ッ。あひゅッ、き、きもちイィッ! あぁ、イ、イき、いきまァァッ~!」
「おぅ。一度、出すぞ!」
「い、イくぅー! はぁ、ハァ、く、くだひゃい! 陛下の、熱いの……中にィッ」
「安心しろ。一度では、終わらないぞ!」
「あぁぁぁあぁぁぁぁぁ~~ッ!!」
2人は同時に白蜜を吐き出し、一方は穴に受け止め、頂上へと達した。
パスクの一物が抜かれ、これでもかと噴射した両人の白濁で、ドルナリンの肌は純白に染まった。
「はぁ、はぁ……。い、いかがでした、か……。……陛下?」
己の働きを尋ねたが、反応の鈍さにソッと目を開いた。そこにあったのは更に奮起したパスクの姿で、宣言通り一発では終わりそうになかった。
腕を握っていない方の手で、軽々とドルナリンを持ち上げて全身を寝台の上へと運んだ。そして、ズボンを膨らませた剣に手を添えて笑った。
パスクに触れられるというだけで昂ぶって、思わず達しかけた。
「へ、陛下ッ。うぅ、あぁッ」
「おっと、まだ駄目だ。それにしても、良いものを持っているじゃないか」
ドルナリンの様子を感じ取ったのか、手に力を込めるのを止めてズボンに手をかけた。褒めたその業物を見たいがために、王が下賤な男の衣服を脱がせるのである。
なんと贅沢か。どれほど、この時を待ちわびたことか。
しかし、そこにいるのは近衛騎士隊長のリナルド=オロッソ子爵ではない。
「何か思うところがあるのか? 今更イヤイヤと言っても、ここは正直に固く張り詰めているぞ」
「へい、かぁ……。私は、私はンンッ!」
淫らな気持ちを挑発されて、本当のことを言おうととした。が、それをまたしてもキスをもって塞がれてしまった。
そして続くのは、劣情で硬化した一物への愛撫。
ただ唾液を吸い出されているだけなのに、ただ剣を磨かれているだけなのに、なぜこうも心がバラバラになってしまいそうになるのだ!?
胸の内に言い知れぬ恐怖が募る。
「ぅ~~ッ! ふぅぅ~!!」
ほんの数度無ですさって貰うだけで達しそうになり、ドルナリンは開けない口でそれを鼻息荒く伝える。
しかし、限界に達するよりも早くパスクの手が止まる。
「へ、へいきゃ……?」
キョトンとするドルナリンの顔は半分蕩けているようで、涎を垂らして物欲しげにしている。王の顔に小さな笑みが浮かび、それがどこかの狂姫に似たものだと気づいたときには、もう手遅れだった。
「止めて欲しいのだろ? 済まなかったな」
「そ、そんな……ッ」
確かに抵抗を見せはしたが、拒んだつもりはなかった。
それでも、そんな抗議まで織り込み済みでパスクはドルナリンをからかうのだ。
「何か?」
「……ど、どうかぁ、御慈悲を……」
「どんな慈悲を掛けて欲しい?」
泣き顔を浮かべてか細い声を上げれば、目の前の暴君は口角を吊り上げて問うてくる。
「お、お願いしますッ。どうか、陛下の物をくださいませ……!」
ドルナリンは躊躇いなく懇願した。
両足を両手で抱えあげ、剣や鞘がよく見えるようにして。細剣とは呼べないそれは固く立ち上がり、鞘口からは既にトロトロと潤滑が垂れだしている。
「そんな嘆願をされたんじゃなぁ」
パスクが体勢を変えて足の下へ来きた。天井の明かりが顔に影を落とし、獣の笑みが浮かび上がった。陰になった腰にはきっと凶暴な槍が突き出ているのだろう。
「陛下の槍で貫いてください……」
「クククッ、良いぞ。この不敬者め」
ドルナリンの懇願に応え、パスクは猛り狂った切っ先を鞘へと向けた。
ゆっくりと、しかし力強く、狭い鞘をこじ開けて収まろうとする。当然、その襲い来る圧迫感は計り知れないもので。
「あぎっ! へ、陛下の、大きいものアヒュッ!」
多少の痛みなど平気な近衛騎士隊長の変身さえ、その豪槍を受け止めるのに難儀した。
しかし痛み以上に幸せが、言い知れない気持ちがドルナリンの心を満たしていく。先程までの重苦しい恐怖などどこかへ跳ね除けるほどの速さで、胸が鼓動を繰り返す。
愛する心と、呼吸を整える動きだ。
今、最愛の人の物を受け入れることができた。
「これだけ濡れていても、やっぱりきつい、か。しかし、悪くない」
「あ、あひが、ありがひょうございまひゅ……」
パスクの言葉にドルナリンは必死で笑みを返した。
「そんな顔をされては、もっと鳴かせたくなるじゃないかッ」
「ヒギュッ! あぁぁ~ッ。だ、だいじょうびゅ、うけとめまひゅッ……!」
メスとなった男の態度が情動に火を着けて、巨大なそれをさらに鞘へ収めようとする。健気にも鞘口を広げてみせるドルナリンにより、根本まで入った。
そこでパスクの動きが止まるほど、戦と蜂蜜酒の神“マルグリン”の加護は甘くない。
猛りは槍へと伝わり、擦る熱と合わさりドルナリンの快楽中枢を焼く。
「戦以外で、これほどまでに加護の力を感じ得たのは初めてだ! 褒めて使わすぞ!」
「ひ、あ、あぁッ。と、とけりゅ! へいか、わたひ、とへてしまいッッ、ゥッ……!」
パスクは喜び勇み、差し入れる動きと抜かれる動きを早くした。精悍だった騎士の顔は完全に溶けてしまっていた。
戦いに使うはずの力を用いったのだから当然だろう。
当然の快楽だろう。
「あぁ~ッ。あひゅッ、き、きもちイィッ! あぁ、イ、イき、いきまァァッ~!」
「おぅ。一度、出すぞ!」
「い、イくぅー! はぁ、ハァ、く、くだひゃい! 陛下の、熱いの……中にィッ」
「安心しろ。一度では、終わらないぞ!」
「あぁぁぁあぁぁぁぁぁ~~ッ!!」
2人は同時に白蜜を吐き出し、一方は穴に受け止め、頂上へと達した。
パスクの一物が抜かれ、これでもかと噴射した両人の白濁で、ドルナリンの肌は純白に染まった。
「はぁ、はぁ……。い、いかがでした、か……。……陛下?」
己の働きを尋ねたが、反応の鈍さにソッと目を開いた。そこにあったのは更に奮起したパスクの姿で、宣言通り一発では終わりそうになかった。
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