42 / 45
第5章村のしきたり
村のしきたり#8
しおりを挟む
小人は紐を集い次々に上がって来る、それを少し不気味に思う爺さんは、少し震えていた。
「おぉ良かった、じょうさんおるかて、これどないしたらええんじゃてわしには分からん、お主ら何を思って穴を掘ったんや、わしは知らんで…」
そう言うと爺さんは何処かに向かい、残された小人はチョトンとした顔でその場に立ち尽くし困惑している。
「じーさんどないしたんやろ?いつもなら明るくあしらってくれたもうに、きっと何かあったに違いない、僕達に出来る事はお歌を歌う事しかない、そうこの歌を…」
辺りは煌びやかに輝き、小人はビブラートを効かせながら歌い始めた。
「じぃーっさん!じぃーっさん!ぼくたーちはー無造作王の生き導!どどん、じぃーっさん!じぃーさん!このせかいーはー無造作王の生き地獄どどん…」
独特のリズムは一度聴いたら2度と忘れないほど印象深く、小人らしからぬ図太い声量で歌い上げる、それを他人のような顔で遠くから見ている爺さんは、杖を大きく振り回し、小人達を消し去った。
「かぁ、聴いてもうた、ようやく忘れかけていた頃だったのに、凄い歌じゃてあれは、それに何処か懐かしい感じが…そうじゃあれはまだわしが魔法学校に通っていた頃の話じゃ…」
場面は爺さんの若い頃に戻り、無数の目覚まし時計が鳴り響く部屋へと移る…続く
「おぉ良かった、じょうさんおるかて、これどないしたらええんじゃてわしには分からん、お主ら何を思って穴を掘ったんや、わしは知らんで…」
そう言うと爺さんは何処かに向かい、残された小人はチョトンとした顔でその場に立ち尽くし困惑している。
「じーさんどないしたんやろ?いつもなら明るくあしらってくれたもうに、きっと何かあったに違いない、僕達に出来る事はお歌を歌う事しかない、そうこの歌を…」
辺りは煌びやかに輝き、小人はビブラートを効かせながら歌い始めた。
「じぃーっさん!じぃーっさん!ぼくたーちはー無造作王の生き導!どどん、じぃーっさん!じぃーさん!このせかいーはー無造作王の生き地獄どどん…」
独特のリズムは一度聴いたら2度と忘れないほど印象深く、小人らしからぬ図太い声量で歌い上げる、それを他人のような顔で遠くから見ている爺さんは、杖を大きく振り回し、小人達を消し去った。
「かぁ、聴いてもうた、ようやく忘れかけていた頃だったのに、凄い歌じゃてあれは、それに何処か懐かしい感じが…そうじゃあれはまだわしが魔法学校に通っていた頃の話じゃ…」
場面は爺さんの若い頃に戻り、無数の目覚まし時計が鳴り響く部屋へと移る…続く
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
私とお父さんと育たない芽の謎
有箱
ミステリー
私は昔、帰ってこなくなったお母さんの為、植物を育てていた時期がある。その時のことを思い出すと、必ず遭遇する謎があった。
それこそが"成長しない植物"の謎だ。
その植物は、芽を出してからなぜか一年弱も成長しなかった。
あれは一体、何の植物だったんだろう……
※ミステリー要素はうっすいです(笑)
予知夢少女
momo
ミステリー
予知夢を不定期に見てしまう少女、梓谷宵巳(あずさだによみ)は光陵高校に転校した。
背がダントツで低い宵巳は、今日も都会の熱気に押し潰されながらも奮闘中!
宵巳の予知夢で街の危機を救え!
夢を頼りに、次々と起こる事件を解決できるのか?!
※初めての投稿です( 〃▽〃)
作家になりたい訳ではなく、ただただ趣味な感じでやっていくつもりです。誤字や設定であやふやなところがありましたら、教えていただけると幸いです……。感想、お待ちしています(*^▽^*)
ニート姉貴の婚約を破棄させた話
篤
ミステリー
[実話]
就職するもすぐに仕事を辞めニートになった姉は仕事も探さずゴロゴロ過ごしていた。そんな姉にも彼氏ができ結婚のチャンスが舞い込んできた。ニート姉を筆頭に汚くも愛のある家族構成に苛立ちを覚える弟は姉からのある言葉をきっかけに、婚約破棄を計画する。
名探偵・東條英機 VS 名探偵・石原莞爾 feat. 宣統帝溥儀
蓮實長治
ミステリー
日中戦争開戦前夜の満洲国。
ある殺人事件を巡って、関東軍参謀長・東條英機と陸軍参謀本部作戦部長・石原莞爾の推理合戦が繰り広げられるが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる