闇の部屋

高間ノリオ

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第2章謎の家

謎の家#2

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普段余り運動をしてない2人は、遥か遠くにいるじじいを見失いそうになりながら、必死に追いかける。

「ハァハァ…早いんだよあのじじい、いったい何処に向かってんだ」

走るども走るども一向に止まる気配がないじじいは、ちらちらとこちらを見てくるものですから、それはそれは腹が立ったんだ。

「お前らこんなもんで弱音吐いてたら、次のステージへ行けんぞ!」

そうですこの試練には段階があり、この無限走りはウォーミングアップに過ぎないのです。

「んだよ!次のステージって、ただ話を聞きたいだけなんだが、変な方向に向かってら」 

走り始めてから何日が経っただろうか、じじいの無尽蔵の体力は、人間域を遥かに超え、2人には到底叶わない。

「うるせぇ!2時間ぐらいしか経っとらんわ!作り話だからって盛るな!」

苛立ちが頂点に達そうとしている作者は、無茶苦茶にしてやりたい衝動を抑える。

「おーい!早くこんかい、此処から山に入るぞ、ちゃんとついて来い」

草が生い茂る道をスピードを落とさずに進むじじいを2人は、山に入らず見送る事にしたんだ。

「こんなとこ入れるか!1人で行ってろ馬鹿野郎」

すると不思議な事に、背後からじじいをそっくりな人が走って来るではありませんか。

「何だお前ら、いつの間にわしを追い抜いたんだ」

唖然とする三人は、恐々と山に入って行ったそうな…続く
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