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第12章宇宙へ

宇宙へ#18

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その日の夜、辺りは張り詰めた静けさの中、誰かが唸り声を荒げて暴れているではありませんか。

「うぉぉ!畜生!何が魔獣ガットだ、何も喋らないしムカつくんだ!」

それは小人ではありませんか!夜な夜な暴れて、朝には何気ない顔をして研究し、ガットを見つけては虐める日々を送っていたそうな。
そんな小人をガットはただ見つめるだけだった。

「っと言ったようにわしが、暴れていましたとさ」

「お前が悪いんかい!ガットに謝りなさよ!」

「いいんやでわしは、小人が好きなんだ、何されても苦では無かったんよ」

その言葉を聞いた小人は、泣き叫び島が沈むかの様な大雨が降り始めた。

「すまないのぅガットや、これから2人仲良く暮らそうやないか、お二人さんもありがとう、これはお前らにあげるぞ」

そう言うと最後のピュアの実を差し出した。

「ピュアの実は無くなってしもうたが、わしらの友情は無くなりゃしないぞ、本当にありがとう達者でな」

ガットと小人は、満面の笑みで2人を見送ると静かに家に帰って行きました…続く
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