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第一章 贄と学園の謎
033 黄羅という男
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「本部にいる巫覡も白蛇様の加護を受け、なぜかそこら辺にいる蛇に守られるようになる。従者に身体を検められたとき、従者どもは毒蛇に襲われたらしいな。その場にいたのはお前と千歳、黒羽、瑠璃、葵……だったか」
「俺は巫覡じゃないし、さっき瑠璃が自分は巫覡だと言った」
本人は巫覡を望み、瑠璃の願いは叶った。後で知られてしまう事実だろうし、これくらいはいいだろうと口にする。
「瑠璃? へえ……あいつが。いかにも教祖が好ましく思うタイプだ。贄生を選ぶ教祖の趣味そのものだな。お前もなかなかいい線いってると思うぜ。生意気だが目鼻立ちは俺のタイプでもある」
蛇は咲紅を守ろうとするが、咲紅は心の中でやめろと念じる。
巫覡だと疑われている以上、助けてもらうわけにはいかなかった。
「言われても嬉しくない」
「で、実際は紫影に可愛がられてもらってんのか? 過去のお前の写真を見せてもらったが、随分と寵愛を受けてるんだと見て取れるぜ。色気の欠片もなかったのに、フェロモン撒き散らしてよ。蛇もお前の毒気にやられてんじゃねえのか」
「写真? なんのことだ?」
知らない間に撮られていたらしい。
心底気持ち悪くて、吐き気がする。
「俺の父親は教祖だから、融通が利くんだよ。父が求めるものは、巫覡に相応しい強い精を持つ、美しい男だ。『強さ』の象徴ってのは紫影みたいな男をいうんだろうが、俺も教祖のお気に入りだ。なんせ殺されても生き長らえて立って歩けるまで回復した。そしてお前も教祖のお気に入りだ。巫覡になるために生まれてきた男だからだ」
「殺されても……さっきから何を言っているんだ」
男の言う話についていけない。
「黄羅」
公休のはずの紫影がいた。珍しくも息を乱し、自分に似た男を睨んでいる。
咲紅が側にいるのに男を『黄羅』と呼び、こちらを見向きもしないのが悲しくもある。それ以上に、やはり紫影にとって敵であると確信した。
「よお、兄貴」
「え?」
咲紅は驚愕の声を上げる。
聞き間違いではないかと疑うが、紫影は黙ったままだった。
「いろいろ質問したそうな顔をしているな」
「なぜ、お前が生きている」
冷静な紫影からは想像もつかないような、絶望が含んだ声色だった。
咲紅は胸の辺りを手で押さえた。
「お前の息子に挨拶したくてね。本部の人間は半々に割れてるぜ。狂信者のお前がなにがなんでも息子を巫覡にしたくて隊長になった派と、息子を巫覡にしたくなくて隊長になった派だ。ちなみに俺は後者だと思ってる。狂信者も演じてるだけで、実際は信仰心の欠片もないってね」
その通りすぎて何も言えなかった。
それより、意味が把握しきれない単語が次々と黄羅と呼ばれた男から飛び出し、咲紅は紫影を見つめることしかできない。
黄羅は紫影の元へ行き、胸ぐらを掴んだ。
体幹のしっかりした紫影はびくともしない。
大きな身体を持つ二人が並ぶと迫力が増す。
それより、息子と言ったのは気になった。
息子がいるなんて聞いていない。結婚もしているわけではない。
学園中の紫影に似た男を思い浮かべるが、ピンとくる生徒はいなかった。
「なるほどと思ったぜ。自分の名前の一部を子供に名付けて、十年以上経って再会しても、判るようにしたんだな」
「お前は思い違いをしている。俺は息子に会えばすぐに判ると確信していた。俺の一部を息子に分けてやりたかっただけだ」
「親の愛とでも言いたいわけか」
「なん、なんだよ……さっきから息子って……。紫影、どういうことだよ。子供いるのか? そんなこと、一言も聞いてない」
紫影は愛しいものを見るように、けれどどこか苦しげに咲紅と目を合わせた。
「とっくに話しているもんだと思っていたがな。咲紅、お前が紫影の息子で、紫影は俺を殺そうとした張本人だ」
「俺、が……?」
「咲紅っ……!」
紫影は顔を歪ませ、苦しげに名前を呼んだ。
「俺、十七歳だぞ? 息子って……。紫影はいくつで子供を作ったんだ?」
「作った、ねえ……。同じ『作った』にしても、俺とお前とでは意味が異なる。ま、本人に聞いてみればいいさ。それと、俺も警備隊に入ることになった」
「お前が?」
「すべては教祖様のご意思だ。文句があるなら教祖様に言え。刃向かうことができれば……だがな」
黄羅は高らかに笑い、本署の中へ入っていった。
教祖に近しい従者はすべて敵だというが、警備隊は味方もいる。だが彼は間違いなく敵──。
心臓が警鐘を鳴らしているが、黄羅が去った今も治まらない。
「何か飲み物を出そう。ついてこい」
「う、うん……」
飲み物は建前で、黄羅が話した内容を話すつもりなのだろうと、おとなしく後ろを追う。
執務室ではなく、紫影の個室だ。
必要最低限のものだが、さらに奥は咲紅以外誰も立ち入ったことのない完全なプライベートルームだ。
おとなしくソファーで座り、後ろ姿の紫影を見つめる。
しっかりと筋肉を鍛えた身体に上背もあり、誰もが二度見する優美な男だ。
紫影は咲紅に血の繋がりはないといった。けれど、息子であるといきなり現れた紫影の弟を名乗る黄羅は言う。咲紅の頭は混乱するばかりだった。
「ミルクティー。甘めにした」
「これ、コーヒーより好きかも」
ほんの少しの勇気を込めて、本音を伝えてみた。
前に無理をしてブラックで飲んだが、紫影は砂糖を入れて飲んだことがあった。もしかしたら気を使って『大人でも砂糖を入れる』と言いたかったのかもしれない。
甘いものが好きなのはばれているし、隠さなくても恥ずかしいことではないと思えた。
「覚えておく。……いろいろと聞きたいことがあるだろう」
「うん」
紫影の飲み物はストレートの紅茶だ。ミルクは入っていなかった。
「掻い摘まんで言える範囲内でお前に白神製薬について話したことがあったが、順を追って説明する」
紫影は息を吐き、目を瞑った。
彼のタイミングを待つために、咲紅はミルクティーを飲んで辛抱強く待った。
「白神製薬は、動物実験を繰り返し、死なない大蛇を生み出した話をしたな」
「ああ」
「人間を体外受精で作りだし、生まれた子供を洗脳して育て、白神製薬へ入社させる。そうやって会社を大きくしようと考えた。そのためには子供を育てる大きな学園を創設しなければならなかった。森の奥深くに誰も目が届かないように白い塀を立て、外の世界を見せないよう徹底した洗脳教育を施そうとした」
「それが白神学園?」
「そうだ」
「それって……俺も洗脳されてるってこと?」
「洗脳とはあやふやな上、目に見えないものだ。外の世界の常識とはかけ離れた教育であることは間違いない。ただ、これほど勉学やスポーツに力を入れている学校もそう多くはない。最悪な面もあるが、素晴らしい指導もしている部分もある。ここまでは大丈夫か?」
「とりあえずは」
「この学園に入れられる生徒についてだ」
いよいよ本題に近づいてきた。
咲紅が気になるのは、自身の正体だ。最悪な事態も想定しているが、そうであってほしくないと、白蛇への祈りを込めた。
「俺は巫覡じゃないし、さっき瑠璃が自分は巫覡だと言った」
本人は巫覡を望み、瑠璃の願いは叶った。後で知られてしまう事実だろうし、これくらいはいいだろうと口にする。
「瑠璃? へえ……あいつが。いかにも教祖が好ましく思うタイプだ。贄生を選ぶ教祖の趣味そのものだな。お前もなかなかいい線いってると思うぜ。生意気だが目鼻立ちは俺のタイプでもある」
蛇は咲紅を守ろうとするが、咲紅は心の中でやめろと念じる。
巫覡だと疑われている以上、助けてもらうわけにはいかなかった。
「言われても嬉しくない」
「で、実際は紫影に可愛がられてもらってんのか? 過去のお前の写真を見せてもらったが、随分と寵愛を受けてるんだと見て取れるぜ。色気の欠片もなかったのに、フェロモン撒き散らしてよ。蛇もお前の毒気にやられてんじゃねえのか」
「写真? なんのことだ?」
知らない間に撮られていたらしい。
心底気持ち悪くて、吐き気がする。
「俺の父親は教祖だから、融通が利くんだよ。父が求めるものは、巫覡に相応しい強い精を持つ、美しい男だ。『強さ』の象徴ってのは紫影みたいな男をいうんだろうが、俺も教祖のお気に入りだ。なんせ殺されても生き長らえて立って歩けるまで回復した。そしてお前も教祖のお気に入りだ。巫覡になるために生まれてきた男だからだ」
「殺されても……さっきから何を言っているんだ」
男の言う話についていけない。
「黄羅」
公休のはずの紫影がいた。珍しくも息を乱し、自分に似た男を睨んでいる。
咲紅が側にいるのに男を『黄羅』と呼び、こちらを見向きもしないのが悲しくもある。それ以上に、やはり紫影にとって敵であると確信した。
「よお、兄貴」
「え?」
咲紅は驚愕の声を上げる。
聞き間違いではないかと疑うが、紫影は黙ったままだった。
「いろいろ質問したそうな顔をしているな」
「なぜ、お前が生きている」
冷静な紫影からは想像もつかないような、絶望が含んだ声色だった。
咲紅は胸の辺りを手で押さえた。
「お前の息子に挨拶したくてね。本部の人間は半々に割れてるぜ。狂信者のお前がなにがなんでも息子を巫覡にしたくて隊長になった派と、息子を巫覡にしたくなくて隊長になった派だ。ちなみに俺は後者だと思ってる。狂信者も演じてるだけで、実際は信仰心の欠片もないってね」
その通りすぎて何も言えなかった。
それより、意味が把握しきれない単語が次々と黄羅と呼ばれた男から飛び出し、咲紅は紫影を見つめることしかできない。
黄羅は紫影の元へ行き、胸ぐらを掴んだ。
体幹のしっかりした紫影はびくともしない。
大きな身体を持つ二人が並ぶと迫力が増す。
それより、息子と言ったのは気になった。
息子がいるなんて聞いていない。結婚もしているわけではない。
学園中の紫影に似た男を思い浮かべるが、ピンとくる生徒はいなかった。
「なるほどと思ったぜ。自分の名前の一部を子供に名付けて、十年以上経って再会しても、判るようにしたんだな」
「お前は思い違いをしている。俺は息子に会えばすぐに判ると確信していた。俺の一部を息子に分けてやりたかっただけだ」
「親の愛とでも言いたいわけか」
「なん、なんだよ……さっきから息子って……。紫影、どういうことだよ。子供いるのか? そんなこと、一言も聞いてない」
紫影は愛しいものを見るように、けれどどこか苦しげに咲紅と目を合わせた。
「とっくに話しているもんだと思っていたがな。咲紅、お前が紫影の息子で、紫影は俺を殺そうとした張本人だ」
「俺、が……?」
「咲紅っ……!」
紫影は顔を歪ませ、苦しげに名前を呼んだ。
「俺、十七歳だぞ? 息子って……。紫影はいくつで子供を作ったんだ?」
「作った、ねえ……。同じ『作った』にしても、俺とお前とでは意味が異なる。ま、本人に聞いてみればいいさ。それと、俺も警備隊に入ることになった」
「お前が?」
「すべては教祖様のご意思だ。文句があるなら教祖様に言え。刃向かうことができれば……だがな」
黄羅は高らかに笑い、本署の中へ入っていった。
教祖に近しい従者はすべて敵だというが、警備隊は味方もいる。だが彼は間違いなく敵──。
心臓が警鐘を鳴らしているが、黄羅が去った今も治まらない。
「何か飲み物を出そう。ついてこい」
「う、うん……」
飲み物は建前で、黄羅が話した内容を話すつもりなのだろうと、おとなしく後ろを追う。
執務室ではなく、紫影の個室だ。
必要最低限のものだが、さらに奥は咲紅以外誰も立ち入ったことのない完全なプライベートルームだ。
おとなしくソファーで座り、後ろ姿の紫影を見つめる。
しっかりと筋肉を鍛えた身体に上背もあり、誰もが二度見する優美な男だ。
紫影は咲紅に血の繋がりはないといった。けれど、息子であるといきなり現れた紫影の弟を名乗る黄羅は言う。咲紅の頭は混乱するばかりだった。
「ミルクティー。甘めにした」
「これ、コーヒーより好きかも」
ほんの少しの勇気を込めて、本音を伝えてみた。
前に無理をしてブラックで飲んだが、紫影は砂糖を入れて飲んだことがあった。もしかしたら気を使って『大人でも砂糖を入れる』と言いたかったのかもしれない。
甘いものが好きなのはばれているし、隠さなくても恥ずかしいことではないと思えた。
「覚えておく。……いろいろと聞きたいことがあるだろう」
「うん」
紫影の飲み物はストレートの紅茶だ。ミルクは入っていなかった。
「掻い摘まんで言える範囲内でお前に白神製薬について話したことがあったが、順を追って説明する」
紫影は息を吐き、目を瞑った。
彼のタイミングを待つために、咲紅はミルクティーを飲んで辛抱強く待った。
「白神製薬は、動物実験を繰り返し、死なない大蛇を生み出した話をしたな」
「ああ」
「人間を体外受精で作りだし、生まれた子供を洗脳して育て、白神製薬へ入社させる。そうやって会社を大きくしようと考えた。そのためには子供を育てる大きな学園を創設しなければならなかった。森の奥深くに誰も目が届かないように白い塀を立て、外の世界を見せないよう徹底した洗脳教育を施そうとした」
「それが白神学園?」
「そうだ」
「それって……俺も洗脳されてるってこと?」
「洗脳とはあやふやな上、目に見えないものだ。外の世界の常識とはかけ離れた教育であることは間違いない。ただ、これほど勉学やスポーツに力を入れている学校もそう多くはない。最悪な面もあるが、素晴らしい指導もしている部分もある。ここまでは大丈夫か?」
「とりあえずは」
「この学園に入れられる生徒についてだ」
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