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第一章 贄と学園の謎
020 玄一という男
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うっすらともやのかかった外を眺めていると、外を走る玄一の姿が見えた。
紫影が何かあれば玄一を頼れと言う意図は、いまだに読めない。学食での食事のときも、玄一からはなんとなくつかず離れずの距離感を保たれているような気がした。
「泳ぎたくなってきた」
咲紅はいろんなスポーツを嗜んできたが、中でも一番好きなのは水泳と空手だった。影響を受けたものは答えられないが、物心ついたときには水の中で泳ぐのが大好きだった。
押入に入っていた水着一式を持って、温水プールへ出かけた。体力作りと引き締まった身体を作るには、水泳が一番手っ取り早い。
千歳も誘おうと部屋の前まで行くが、ノックはできなかった。
もう一週間も経つのにわだかまりが残り続けている。
入り口でIDカードをかざし、脱衣室で水着に着替えた。
久しぶりの水の感触に感動すら覚える。
水中の壁を蹴って前へ進むと、初めて立ったときの感覚のようだ。記憶がなくてもいつの間にかできている。そうなるのが自然なように、息をするのが当たり前のように、水の中は自由だった。
往復していると、扉が開く音がした。数人入ってくる足音がし、咲紅は底に足をついた。
高等部三年の先輩たちだ。顔は知らないが、素行の良さそうな風貌に見えない。
尻目に彼らを確認すると、人数は四人で男たちは全員こちらを見ている。
まだ三十分くらいしか泳いでいないが、咲紅はさっさとプールサイドへ上がった。
「贄様じゃん」
「ヒュー、可愛いお姫様だこと」
「一緒に泳ごうぜ」
肩に触れられ、ぞわりと虫が這う感覚が遅う。
神経が過敏に反応し、異物を全力で拒否している。
咲紅はとっさに手を叩き落とした。
「気の強いお姫様だな。じゃじゃ馬か?」
頭の先から足のつま先まで品定めのように見られ、不愉快極まりない。
「知ってるか? 贄様とやると運気が上がるらしいぜ」
「将来は巫覡になるかもしれないしな」
「味見くらいさせてくれよ」
贄生相手に気安く話しかけられないはずだ。なのに上級生たちは、チャンスとばかりに攻め寄ってくる。
「だいたいここは贄生しか入れないエリアのはずだ。なんでアンタらがいる?」
「アンタだと? 口の聞き方に気をつけろ、贄生だろうとお前は下級生だ」
咲紅は背を正し、負けじと睨み合った。
「離せよ! 触るな!」
容赦ない大きな手はいきなり首を掴み、壁へ咲紅の身体を押し当てる。
「巫覡になると、身体のどこかに蛇の模様が浮かび上がるらしいぜ」
「────っ!」
「なんだよ、それ」
「親父から聞いた話だから、信憑性はある。酒に酔った勢いで喋っちまったんだよ。馬鹿な親だ」
「どうすれば浮かび上がるんだ?」
「人によって違うが、身体が熱くなれば浮かぶらしい」
馬鹿なのは自分だ。下腹部に浮かぶのに、こんな布一枚の格好で泳ごうなどと自覚が足りなすぎた。
「やめ……ろっ……!」
男の手が肩に触れ、二の腕、鎖骨、と下がっていく。
握られた手が勢いよく腹部へ入った。口の中に入った水ごと吐き出し、咲紅は倒れる。
「ちょっとおとなしくしていてもらおう。気持ちいいことするだけだ」
「めちゃくちゃいい身体だな。筋肉がついて、滑らかだ」
男の手が水着にかかり、下ろされそうになる瞬間、咲紅は腹筋に力を入れてのしかかる男を蹴った。
他の男たちは咲紅の手を頭上で拘束し、もう一度腹部へ拳を入れる。
「はー……はっ…………」
口で何度も息をして絶えず襲う痛みを耐えた。
水着の中に手を入れられたとき、身体への重みが軽くなる。
目を開けると、男たちはプールサイドに物のように転がっていた。
「げ……いち…………」
玄一がいた。ただでさえ強面の顔が憎しみに歪んでいる。
男たちは玄一を見て固まっている。恐怖に慄いていると言っていい。続けてかなりの人数の靴音が聞こえる。
玄一は息を呑み、ベンチにある大きなタオルで咲紅の身体を包んだ。
玄一は咲紅の耳元に顔を近づけた。
「腹を見せるな」
「な、んで…………?」
「警備隊が来る」
なんでに続く言葉は「どうして巫覡だと知っているのか」だ。
でなければ男同士で「見せるな」とは言わないだろう。
「殴られたところは紫影さんに見せろ」
「う、うん…………」
「いつも通りの生意気な態度を取れ」
どう見えているんだ俺は、と言いたくなるのは、いくらか気持ちに余裕ができたからだろう。これも玄一のおかげだ。
続けてやってきた五、六人の警備隊がきた。焦った顔をした珍しい紫影も目の端で捉えた。
先についた隊員たちは咲紅を見つけると、しゃがんで肩に触れようとした。
咲紅は手ではねのけ、いつものように反抗的な態度を演じた。
「俺の審判者は紫影だ。気安く肌に触るな」
紫影の名を呼ぶと、他の隊員は紫影の邪魔にならないように横にずれる。
「すまない。来るのが遅くなった」
「平気。玄一が助けてくれた」
「そうか。立てるか?」
「殴られたのは腹だけだ」
「分かった。俺が手当をする」
最後は他の隊員にも聞こえる声で言った。
玄一を見ると、頷くだけで何も言わなかった。
紫影がいれば自分の出番はないと言わんばかりに、咲紅に手を差し伸べもしない。
着替えに袖を通し、紫影の支えで立ち上がる。
体格差が否めなくて、不本意ながらも腰に手を回してなんとか歩いた。百七十を超える男を支えても、紫影はびくともしない。
「俺の部屋に行く」
言いたいことはあるが、後ろをついてくる隊員もいるため、頷くだけに留めた。
前も来た紫影の部屋だが、さらに奥の部屋に行き、暗証番号を入力している。
「俺の顔と暗証番号で開くようになっている」
質問する前に、紫影が答えた。
扉の向こうは寝室となっていて、見たこともない機具や機材が並んでいる。
「機材が気になるだろうが説明は後だ。腹を見せてくれ」
「ごめんっ……俺、馬鹿だ……巫覡なのにあんな下着みたいな格好で泳ぐなんて……誰が見てるかも判らないのに……」
「一度痛い目を見れば理解できることもある。ばれなくて良かった」
「どうして……あそこにいるって分かったんだ?」
「贄生が身につける首飾りが位置を教えている。対になる審判者が判るようになっているんだ。それと温水プールの防犯カメラがお前を捉えていた。俺のいた位置から温水プールまでは遠く、不本意だが玄一に行くよう促した」
玄一は咲紅が巫覡だと知っているようだった。
「玄一は元贄生だ」
「元……贄生……?」
「年齢は二十二歳をとっくに超えている。薬で眠らされて大蛇の餌にされるとき、あいつは目覚めた。元々薬が効きづらい身体だったんだろう。逃げたところを俺に見つかった。教団の人間たちは気が緩んだのか、撤収した後で誰もいなくなっていた。俺はチャンスとばかりに玄一を外の世界に逃がし、かくまっていた」
「そうだったのか……」
「噛まれた背中は手術で治した。あいつは教団に対して絶対の信仰心があったが、すべて粉々に砕かれてしまった。黙って外の世界にいればいいものを、俺の手駒として働き、教団をなんとかしたいと言って聞かなかった。元の信仰心の強さを俺も信じ、戻るよう手配した。年齢も名前も偽証している」
「玄一の背中には傷があった。そういうことだったんだな」
「ああ。玄一には『何を代えても咲紅を守れ』と命じてある」
「そこまでして……」
「立場上、お前が一番危ういんだ。男として守られるのはプライドが粉砕されるだろうが、教団はお前を誰よりも巫覡になるよう期待を寄せている」
「どうして俺なんだ?」
「選ばれる基準はある程度ある。前にも話したが、誰だって男といかがわしい行為をするなら、美しい身体と顔を持つ者がいいだろう? それと血筋の問題もある」
「血筋……」
「……不思議なことだらけだ。巫覡の証として紋様が浮かぶのも、巫覡になれば蛇の声が聞こえるようになるのも」
「蛇の声? ちょっと待ってくれ。俺は巫覡になる前から声が聞こえてた。それも物心ついたときからだと思う。聞こえないのが普通だと知ったのは、紫影が蛇に襲われそうになったときだ」
「あの一瞬で、すべてを把握したんだな」
「ん」
「ばればれだったが、誤魔化したのは正解だ。お前には知られるのはまずいことだと瞬時に危険を察知した。生まれつき蛇の声が聞こえるのは、霊異な能力で俺にはなんと答えたらいいか判らない。だから不思議でならない。もしかしたら、お前という存在が生まれて、教団にメスを入れるときがきているのかもしれないな」
淫紋は浮かんでいないが、殴られた箇所を撫で、紫影は目を瞑った。
紫影が何かあれば玄一を頼れと言う意図は、いまだに読めない。学食での食事のときも、玄一からはなんとなくつかず離れずの距離感を保たれているような気がした。
「泳ぎたくなってきた」
咲紅はいろんなスポーツを嗜んできたが、中でも一番好きなのは水泳と空手だった。影響を受けたものは答えられないが、物心ついたときには水の中で泳ぐのが大好きだった。
押入に入っていた水着一式を持って、温水プールへ出かけた。体力作りと引き締まった身体を作るには、水泳が一番手っ取り早い。
千歳も誘おうと部屋の前まで行くが、ノックはできなかった。
もう一週間も経つのにわだかまりが残り続けている。
入り口でIDカードをかざし、脱衣室で水着に着替えた。
久しぶりの水の感触に感動すら覚える。
水中の壁を蹴って前へ進むと、初めて立ったときの感覚のようだ。記憶がなくてもいつの間にかできている。そうなるのが自然なように、息をするのが当たり前のように、水の中は自由だった。
往復していると、扉が開く音がした。数人入ってくる足音がし、咲紅は底に足をついた。
高等部三年の先輩たちだ。顔は知らないが、素行の良さそうな風貌に見えない。
尻目に彼らを確認すると、人数は四人で男たちは全員こちらを見ている。
まだ三十分くらいしか泳いでいないが、咲紅はさっさとプールサイドへ上がった。
「贄様じゃん」
「ヒュー、可愛いお姫様だこと」
「一緒に泳ごうぜ」
肩に触れられ、ぞわりと虫が這う感覚が遅う。
神経が過敏に反応し、異物を全力で拒否している。
咲紅はとっさに手を叩き落とした。
「気の強いお姫様だな。じゃじゃ馬か?」
頭の先から足のつま先まで品定めのように見られ、不愉快極まりない。
「知ってるか? 贄様とやると運気が上がるらしいぜ」
「将来は巫覡になるかもしれないしな」
「味見くらいさせてくれよ」
贄生相手に気安く話しかけられないはずだ。なのに上級生たちは、チャンスとばかりに攻め寄ってくる。
「だいたいここは贄生しか入れないエリアのはずだ。なんでアンタらがいる?」
「アンタだと? 口の聞き方に気をつけろ、贄生だろうとお前は下級生だ」
咲紅は背を正し、負けじと睨み合った。
「離せよ! 触るな!」
容赦ない大きな手はいきなり首を掴み、壁へ咲紅の身体を押し当てる。
「巫覡になると、身体のどこかに蛇の模様が浮かび上がるらしいぜ」
「────っ!」
「なんだよ、それ」
「親父から聞いた話だから、信憑性はある。酒に酔った勢いで喋っちまったんだよ。馬鹿な親だ」
「どうすれば浮かび上がるんだ?」
「人によって違うが、身体が熱くなれば浮かぶらしい」
馬鹿なのは自分だ。下腹部に浮かぶのに、こんな布一枚の格好で泳ごうなどと自覚が足りなすぎた。
「やめ……ろっ……!」
男の手が肩に触れ、二の腕、鎖骨、と下がっていく。
握られた手が勢いよく腹部へ入った。口の中に入った水ごと吐き出し、咲紅は倒れる。
「ちょっとおとなしくしていてもらおう。気持ちいいことするだけだ」
「めちゃくちゃいい身体だな。筋肉がついて、滑らかだ」
男の手が水着にかかり、下ろされそうになる瞬間、咲紅は腹筋に力を入れてのしかかる男を蹴った。
他の男たちは咲紅の手を頭上で拘束し、もう一度腹部へ拳を入れる。
「はー……はっ…………」
口で何度も息をして絶えず襲う痛みを耐えた。
水着の中に手を入れられたとき、身体への重みが軽くなる。
目を開けると、男たちはプールサイドに物のように転がっていた。
「げ……いち…………」
玄一がいた。ただでさえ強面の顔が憎しみに歪んでいる。
男たちは玄一を見て固まっている。恐怖に慄いていると言っていい。続けてかなりの人数の靴音が聞こえる。
玄一は息を呑み、ベンチにある大きなタオルで咲紅の身体を包んだ。
玄一は咲紅の耳元に顔を近づけた。
「腹を見せるな」
「な、んで…………?」
「警備隊が来る」
なんでに続く言葉は「どうして巫覡だと知っているのか」だ。
でなければ男同士で「見せるな」とは言わないだろう。
「殴られたところは紫影さんに見せろ」
「う、うん…………」
「いつも通りの生意気な態度を取れ」
どう見えているんだ俺は、と言いたくなるのは、いくらか気持ちに余裕ができたからだろう。これも玄一のおかげだ。
続けてやってきた五、六人の警備隊がきた。焦った顔をした珍しい紫影も目の端で捉えた。
先についた隊員たちは咲紅を見つけると、しゃがんで肩に触れようとした。
咲紅は手ではねのけ、いつものように反抗的な態度を演じた。
「俺の審判者は紫影だ。気安く肌に触るな」
紫影の名を呼ぶと、他の隊員は紫影の邪魔にならないように横にずれる。
「すまない。来るのが遅くなった」
「平気。玄一が助けてくれた」
「そうか。立てるか?」
「殴られたのは腹だけだ」
「分かった。俺が手当をする」
最後は他の隊員にも聞こえる声で言った。
玄一を見ると、頷くだけで何も言わなかった。
紫影がいれば自分の出番はないと言わんばかりに、咲紅に手を差し伸べもしない。
着替えに袖を通し、紫影の支えで立ち上がる。
体格差が否めなくて、不本意ながらも腰に手を回してなんとか歩いた。百七十を超える男を支えても、紫影はびくともしない。
「俺の部屋に行く」
言いたいことはあるが、後ろをついてくる隊員もいるため、頷くだけに留めた。
前も来た紫影の部屋だが、さらに奥の部屋に行き、暗証番号を入力している。
「俺の顔と暗証番号で開くようになっている」
質問する前に、紫影が答えた。
扉の向こうは寝室となっていて、見たこともない機具や機材が並んでいる。
「機材が気になるだろうが説明は後だ。腹を見せてくれ」
「ごめんっ……俺、馬鹿だ……巫覡なのにあんな下着みたいな格好で泳ぐなんて……誰が見てるかも判らないのに……」
「一度痛い目を見れば理解できることもある。ばれなくて良かった」
「どうして……あそこにいるって分かったんだ?」
「贄生が身につける首飾りが位置を教えている。対になる審判者が判るようになっているんだ。それと温水プールの防犯カメラがお前を捉えていた。俺のいた位置から温水プールまでは遠く、不本意だが玄一に行くよう促した」
玄一は咲紅が巫覡だと知っているようだった。
「玄一は元贄生だ」
「元……贄生……?」
「年齢は二十二歳をとっくに超えている。薬で眠らされて大蛇の餌にされるとき、あいつは目覚めた。元々薬が効きづらい身体だったんだろう。逃げたところを俺に見つかった。教団の人間たちは気が緩んだのか、撤収した後で誰もいなくなっていた。俺はチャンスとばかりに玄一を外の世界に逃がし、かくまっていた」
「そうだったのか……」
「噛まれた背中は手術で治した。あいつは教団に対して絶対の信仰心があったが、すべて粉々に砕かれてしまった。黙って外の世界にいればいいものを、俺の手駒として働き、教団をなんとかしたいと言って聞かなかった。元の信仰心の強さを俺も信じ、戻るよう手配した。年齢も名前も偽証している」
「玄一の背中には傷があった。そういうことだったんだな」
「ああ。玄一には『何を代えても咲紅を守れ』と命じてある」
「そこまでして……」
「立場上、お前が一番危ういんだ。男として守られるのはプライドが粉砕されるだろうが、教団はお前を誰よりも巫覡になるよう期待を寄せている」
「どうして俺なんだ?」
「選ばれる基準はある程度ある。前にも話したが、誰だって男といかがわしい行為をするなら、美しい身体と顔を持つ者がいいだろう? それと血筋の問題もある」
「血筋……」
「……不思議なことだらけだ。巫覡の証として紋様が浮かぶのも、巫覡になれば蛇の声が聞こえるようになるのも」
「蛇の声? ちょっと待ってくれ。俺は巫覡になる前から声が聞こえてた。それも物心ついたときからだと思う。聞こえないのが普通だと知ったのは、紫影が蛇に襲われそうになったときだ」
「あの一瞬で、すべてを把握したんだな」
「ん」
「ばればれだったが、誤魔化したのは正解だ。お前には知られるのはまずいことだと瞬時に危険を察知した。生まれつき蛇の声が聞こえるのは、霊異な能力で俺にはなんと答えたらいいか判らない。だから不思議でならない。もしかしたら、お前という存在が生まれて、教団にメスを入れるときがきているのかもしれないな」
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