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7-冬支度
040 冬の果物
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向かい風に煽られ、悠は急いでビルの中に駆け込んだ。エレベーターに乗ると髪を整え、三階へ降りる。ドアを開けるがルカはいない。奥の部屋で電話を掛けているため、悠は素通りして奥の部屋に入る。小さな少女がソファーにいた。いつものワンピース姿の少女ではなく、東莉子だ。彼女の母親の理乃から、娘は霊が見えている可能性があると相談を受けたのがきっかけで、懐かれるようになったのだ。
電話を終えたルカが入ってきた。ルカは強風で乱れた悠の髪を手ぐしで整えては、にっこりと微笑んだ。
「店長、本日もよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願い致します」
挨拶はいつも通りに交わし、悠は莉子に目を向ける。莉子は悠が入ってきたのにも関わらず、素知らぬ顔で饅頭を食べ続けていた。
「ルカさん?どういうことですか?理乃さんは?分かってもらえたんじゃ」
「一つ一つ、疑問点にお答えしましょう」
まだパソコンすら開いていないのに、ルカは休憩だと言わんばかりに悠の分の紅茶を入れた。
「まず、なぜ莉子さんがここへやってきたかという疑問については、私に会いたかったからだそうです。未来の結婚相手に会いにきたと」
「け、結婚相手?」
「ルカさんはね、りこのおむこさん」
呼び方がパパからルカになっているだけで、大変な進歩といえる。
「ん?」
「だからね、おむこさん」
「お婿さん?」
「うん」
「えーと……」
「デート中なの、じゃましないで」
莉子はルカの腕に抱きついた。ルカは菩薩のような微笑みのまま、遠くを見つめている。
「パパの次はお婿さんですか。この前、観覧車で何を話したんですか?」
「根気良く、パパではないと」
「その結果がお婿さんですか、そうですか」
「なんですか、悠。その顔は」
「いやいや…随分話が飛んだなあと」
「父でないのは確定ですが、私の結婚相手に立候補するのはお相手の意思によるものです。私がとやかく言える立場ではございません」
ルカの言う通りである。
「理乃さんには連絡したんですか?」
「留守電に入れました」
「莉子ちゃん、今日ママはどうしたの?」
「おいてきた」
「君は簡単に言うね」
黒糖饅頭が皿から消え、悠は貰い物の煎餅を取り出した。甘い物の後は、塩味の利いた塩煎餅だ。
「これ、食べていいの?」
「いいよ。どうぞ」
「ありがとう。あなたっていい人ね。ちょっといやだったけど」
ガンと頭を打たれた衝撃が走る。
「僕のこと嫌ってたの?」
「だってルカさんが」
「莉子さん」
莉子は何か言いたげだったが、ルカは頭を振る。
それから一時間ほど経ち、ルカのスマホに莉子の母親から連絡が入った。職場の人がインフルエンザで倒れてしまったため、急遽理乃が出勤することになったそうだ。
「そういうわけですので、数時間の間ですが、莉子さんはこの店で預かることになりました」
莉子はソファーの上で寝息を立てて眠っている。
「よくオーケーしましたね」
「悠、頼みがあるのですが……」
「莉子ちゃんの面倒を見てほしい、ですね?」
「助かります。私はフロアに立ちますので、何かあったら呼んで下さい」
ルカがフロアに戻るが、働きにここへやってきたのだ。何もしないわけにはいかず、悠は店のノートパソコンを移動させて打ち込みの作業を開始した。
今日はアンティーク調の細かなキーホルダーが売れている。大きいものでは、振り子時計だ。カタカタと軽快な音を鳴らしていくと、莉子が目を覚ました。
「起きた?」
「……うん」
「ママね、もう少しで来るからね」
「うん……」
莉子はまだ眠そうに、目をごしごしと擦っている。
「ルカさんは?」
「お店にいるから、邪魔しちゃダメだよ」
「うん」
寝起きのためか、聞き分けは良い。小さなお腹の音が鳴り、莉子は腹部を押さえている。
「お腹空いちゃった?」
「うん……すいた」
「ちょっと待ってて」
食べる量は少ないためか、莉子はよくお腹が空く。冷蔵庫には、林檎が一つ入っていた。食べて良いものか判断がつかないため、悠はフロアに顔を出した。ルカは売却した時計の隙間に、新しく振り子時計を差し込んでいる。
「ルカさん、冷蔵庫のリンゴなんですが、食べてもいいでしょうか?」
「大丈夫ですよ。私の分もお願いします」
「はーい」
お皿と果物ナイフ、林檎を持って奥の部屋に行くと、莉子はもうすっかり目が覚めていた。林檎を見たとたん、キラキラした表情に変わる。
「おっきいね!」
「三人だとちょうどいいかもね。切るよ」
シャリ…と美味しそうな音を奏で、ナイフを入れていく。芯を取り除き、横から切り込みを入れる。一部の皮のみを剥き、皿に盛り付けた。
「なんだか分かる?」
「ウサギさんだ!」
「正解。食べていいよ」
兎の形をした林檎は、莉子でも食べやすいように小さめに切られ、兎の次は蟹、花の形と、器用に切り分けていく。
すべて切り終わると、ちょうど掃除を終えたルカは奥の部屋に顔を出した。
「これは。悠、あなたは魔法使いだったのですね」
「空は飛べませんが、これくらいなら出来ます」
「またあなたの才能を一つ発見しました」
「そんな大袈裟な」
「少なくとも、私は作れません。というより、皮が剥けません」
「ルカさん、かわむきもできないの?」
「出来ませんよ。莉子さんは出来ますか?」
「ママにやらせてもらった。ルカさんができなくても、りこがごはん作ってあげる」
それに対しては何も返事はしない。子供相手にも容赦がないルカは林檎を齧り、美味しいと漏らした。
莉子を迎えにきた理乃は何度も申し訳ないと頭を下げ、お詫びの品に池袋で購入したというフルーツを持ってきた。有り難く受け取り、二人はせっかくなので味わおうと、五階の部屋に足を運んだ。
ふたりでも食べきれないほどの柑橘類で、悠はスマホとにらめっこをし、なんとか消化できないものかと思案する。
「柑橘系のフルーツって夏のイメージですけど、冬が旬のものも多いんですね。知らなかった」
「日本のフルーツは糖度にこだわるものが多いですね。ひとつで一万円を超えるものも多く存在するのは驚きです」
「メロンやマンゴーですか。確かにあれは高い」
スクロールしていくと、とあるページで目が止まった。
「いろんな柑橘を合わせて、ジャムもいいかもしれません。長くて半年は持つって書いてます。料理にも使えるし、パンに塗っても美味しいですし」
そうと決まれば、悠は下準備に取りかかった。あえて異なる種類のフルーツを切り、ついでに皮も細かく切る。皮は水にさらし苦みを取ったあと、フルーツの重さの七割程度の砂糖と共に鍋に入れて煮込む。灰汁を取り、とろみが出たところでレモン汁を加えれば完成だ。
「意外とできるものですね」
「初めて作ったのですか?」
「はい。おばあちゃんが前に山で採れた野いちごでジャムを作ってくれたんです。側で見てたことがあったんで、見よう見まねです」
「ブラーヴォ……悠はなんて人だ」
すぐに食べるものは瓶に入れ、冷凍保存するものはストックバッグに入れる。オレンジ色のジャムは皮も細かくされ、解れた実が甘い汁の中を漂っている。甘酸っぱい香りが揺動していた。
「サンドイッチにしたら美味しいですね、絶対」
「パンがありませんので、明日以降にしましょう」
瓶をちょいちょい弄るルカは、残念そうに、けれど満ち足りた顔をして目を細めた。全身で、幸せだと訴えていた。
電話を終えたルカが入ってきた。ルカは強風で乱れた悠の髪を手ぐしで整えては、にっこりと微笑んだ。
「店長、本日もよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願い致します」
挨拶はいつも通りに交わし、悠は莉子に目を向ける。莉子は悠が入ってきたのにも関わらず、素知らぬ顔で饅頭を食べ続けていた。
「ルカさん?どういうことですか?理乃さんは?分かってもらえたんじゃ」
「一つ一つ、疑問点にお答えしましょう」
まだパソコンすら開いていないのに、ルカは休憩だと言わんばかりに悠の分の紅茶を入れた。
「まず、なぜ莉子さんがここへやってきたかという疑問については、私に会いたかったからだそうです。未来の結婚相手に会いにきたと」
「け、結婚相手?」
「ルカさんはね、りこのおむこさん」
呼び方がパパからルカになっているだけで、大変な進歩といえる。
「ん?」
「だからね、おむこさん」
「お婿さん?」
「うん」
「えーと……」
「デート中なの、じゃましないで」
莉子はルカの腕に抱きついた。ルカは菩薩のような微笑みのまま、遠くを見つめている。
「パパの次はお婿さんですか。この前、観覧車で何を話したんですか?」
「根気良く、パパではないと」
「その結果がお婿さんですか、そうですか」
「なんですか、悠。その顔は」
「いやいや…随分話が飛んだなあと」
「父でないのは確定ですが、私の結婚相手に立候補するのはお相手の意思によるものです。私がとやかく言える立場ではございません」
ルカの言う通りである。
「理乃さんには連絡したんですか?」
「留守電に入れました」
「莉子ちゃん、今日ママはどうしたの?」
「おいてきた」
「君は簡単に言うね」
黒糖饅頭が皿から消え、悠は貰い物の煎餅を取り出した。甘い物の後は、塩味の利いた塩煎餅だ。
「これ、食べていいの?」
「いいよ。どうぞ」
「ありがとう。あなたっていい人ね。ちょっといやだったけど」
ガンと頭を打たれた衝撃が走る。
「僕のこと嫌ってたの?」
「だってルカさんが」
「莉子さん」
莉子は何か言いたげだったが、ルカは頭を振る。
それから一時間ほど経ち、ルカのスマホに莉子の母親から連絡が入った。職場の人がインフルエンザで倒れてしまったため、急遽理乃が出勤することになったそうだ。
「そういうわけですので、数時間の間ですが、莉子さんはこの店で預かることになりました」
莉子はソファーの上で寝息を立てて眠っている。
「よくオーケーしましたね」
「悠、頼みがあるのですが……」
「莉子ちゃんの面倒を見てほしい、ですね?」
「助かります。私はフロアに立ちますので、何かあったら呼んで下さい」
ルカがフロアに戻るが、働きにここへやってきたのだ。何もしないわけにはいかず、悠は店のノートパソコンを移動させて打ち込みの作業を開始した。
今日はアンティーク調の細かなキーホルダーが売れている。大きいものでは、振り子時計だ。カタカタと軽快な音を鳴らしていくと、莉子が目を覚ました。
「起きた?」
「……うん」
「ママね、もう少しで来るからね」
「うん……」
莉子はまだ眠そうに、目をごしごしと擦っている。
「ルカさんは?」
「お店にいるから、邪魔しちゃダメだよ」
「うん」
寝起きのためか、聞き分けは良い。小さなお腹の音が鳴り、莉子は腹部を押さえている。
「お腹空いちゃった?」
「うん……すいた」
「ちょっと待ってて」
食べる量は少ないためか、莉子はよくお腹が空く。冷蔵庫には、林檎が一つ入っていた。食べて良いものか判断がつかないため、悠はフロアに顔を出した。ルカは売却した時計の隙間に、新しく振り子時計を差し込んでいる。
「ルカさん、冷蔵庫のリンゴなんですが、食べてもいいでしょうか?」
「大丈夫ですよ。私の分もお願いします」
「はーい」
お皿と果物ナイフ、林檎を持って奥の部屋に行くと、莉子はもうすっかり目が覚めていた。林檎を見たとたん、キラキラした表情に変わる。
「おっきいね!」
「三人だとちょうどいいかもね。切るよ」
シャリ…と美味しそうな音を奏で、ナイフを入れていく。芯を取り除き、横から切り込みを入れる。一部の皮のみを剥き、皿に盛り付けた。
「なんだか分かる?」
「ウサギさんだ!」
「正解。食べていいよ」
兎の形をした林檎は、莉子でも食べやすいように小さめに切られ、兎の次は蟹、花の形と、器用に切り分けていく。
すべて切り終わると、ちょうど掃除を終えたルカは奥の部屋に顔を出した。
「これは。悠、あなたは魔法使いだったのですね」
「空は飛べませんが、これくらいなら出来ます」
「またあなたの才能を一つ発見しました」
「そんな大袈裟な」
「少なくとも、私は作れません。というより、皮が剥けません」
「ルカさん、かわむきもできないの?」
「出来ませんよ。莉子さんは出来ますか?」
「ママにやらせてもらった。ルカさんができなくても、りこがごはん作ってあげる」
それに対しては何も返事はしない。子供相手にも容赦がないルカは林檎を齧り、美味しいと漏らした。
莉子を迎えにきた理乃は何度も申し訳ないと頭を下げ、お詫びの品に池袋で購入したというフルーツを持ってきた。有り難く受け取り、二人はせっかくなので味わおうと、五階の部屋に足を運んだ。
ふたりでも食べきれないほどの柑橘類で、悠はスマホとにらめっこをし、なんとか消化できないものかと思案する。
「柑橘系のフルーツって夏のイメージですけど、冬が旬のものも多いんですね。知らなかった」
「日本のフルーツは糖度にこだわるものが多いですね。ひとつで一万円を超えるものも多く存在するのは驚きです」
「メロンやマンゴーですか。確かにあれは高い」
スクロールしていくと、とあるページで目が止まった。
「いろんな柑橘を合わせて、ジャムもいいかもしれません。長くて半年は持つって書いてます。料理にも使えるし、パンに塗っても美味しいですし」
そうと決まれば、悠は下準備に取りかかった。あえて異なる種類のフルーツを切り、ついでに皮も細かく切る。皮は水にさらし苦みを取ったあと、フルーツの重さの七割程度の砂糖と共に鍋に入れて煮込む。灰汁を取り、とろみが出たところでレモン汁を加えれば完成だ。
「意外とできるものですね」
「初めて作ったのですか?」
「はい。おばあちゃんが前に山で採れた野いちごでジャムを作ってくれたんです。側で見てたことがあったんで、見よう見まねです」
「ブラーヴォ……悠はなんて人だ」
すぐに食べるものは瓶に入れ、冷凍保存するものはストックバッグに入れる。オレンジ色のジャムは皮も細かくされ、解れた実が甘い汁の中を漂っている。甘酸っぱい香りが揺動していた。
「サンドイッチにしたら美味しいですね、絶対」
「パンがありませんので、明日以降にしましょう」
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