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第一章 日常

01 四月

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──大昔、自然豊かな村に厄災が訪れた。山の実りはすべて枯れ、土には野菜が育たず、村人は神の怒りだと恐れをなした。
 森からやってきたのは、一匹の狐。狐は「助けてほしければ人間の嫁を一人渡せ」と人の言葉を話し、森へと帰っていく。
 適齢の女はおらず、やむを得なく村人は村長の息子を差し出した。
 厄災が再び襲うのではと臆病風に吹かれていると、みるみるうちに土には野菜が育ち、山も豊かになっていった。
 それからというもの、村人は数年に一度、狐と人間の結婚式を執り行うのだった。



「どうだい?」
「俺、キツネじゃなくタヌキって聞いたよ?」
「男の子でもよかったの?」
「キツネはメスなの?」
 岐路に就こうとした矢先、広々とした公民館の前では、少年少女たちが紙芝居について次々と質問を投げかけていた。
「あっみなと兄ちゃん!」
 子供が俺に気づき立ち上がると、みんな一斉に近寄ってきた。手に持つ水あめから避けるように、一歩後ろへ下がってしまった。
「高校どう? 楽しい?」
「親みたいなこと言うね。まだ今日が入学式だよ」
「へー」
 親の口癖をまねているのだろう。素直で可愛い子たちは、この孤島ではみんな兄弟のように育った。全員の顔と名前が言えるほどだ。
「ほら、湊。入学祝いにこれをやる」
 紙芝居のおじさんは子供たちと同じように、水あめを渡してきた。
「これ子供が食べるやつじゃん……」
「なに言ってんだ子供のくせに。お前もこの子たちと変わんねえよ」
 背中を叩くおじさんの手は昔は大きくて怖かったのに、今は少し小さく感じた。
 水あめを食べながら家に入ろうとすると、後ろから名前を呼ばれた。耳に馴染む優しい声に、俺は髪型が変じゃないかとか余計なことを気にしながら背後を向いた。
「春兄」
「制服似合ってるよ。ネクタイが曲がってる」
 佐狐さこ幸春ゆきはる。通称『春兄はるにい』。子供の頃からそう呼んでいて、高校生になっても変わらないまま。それがちょっと歯痒くもあり、このまま甘えたくもある。幸春さんと呼んだことがあるが、怪訝な顔をされた挙げ句に「そう呼びたいの?」と少し冷たく言われたことがある。
 幸春さんに制服姿を見せるのは初めてだ。彼は今日、入学式の準備があるからと、早朝に家を飛び出した。自分の部屋からこっそり覗いていて、挨拶をしたかったが急いでいたので見てるだけに留めた。
「直してあげようか?」
「え……う、うん。お願い……」
 しどろもどろになる俺を気にする素振りも見せず、幸春さんは俺の胸元に手を伸ばした。
「パチって止めるだけのネクタイもあるよね。うちの学校は一からすべてやらなきゃいけないけど」
 俺は赤のチェック、幸春さんは青のチェック。学年によって色が異なる。二年の差は色に出る。とても大きい。
 どうせ目の前の家に戻ればネクタイを外すが、触れてほしかったのでされるがままだ。卑しい。彼しか好きになったことがないけれど、恋なんてこんなものだ。
「水あめいいなあ」
「食べる?」
「いや、いいよ。公民館のところでもらったでしょ?」
「うん。子供じゃないって言ったのに」
「俺なんて声すらかけてもらえなかったよ。湊と二年しか違わないのに」
「二年の差って大きいなあ」
「言えてる。ほら、できた」
 綺麗にきっちりと結ばれている。後で記念に写真を撮ろう。
 今さらだが、水あめ食べると言われなくてよかった。もし口にしていたら間接キスだ。どきどきに耐えられそうにない。なのに。
「あっちょっと!」
「ごめん、やっぱり食べたくなった」
 残り少ない水あめはすべて幸春さんの口の中だ。
「い、いいけど! 別にいいけど!」
「ごめんって。後で何かお土産持っていくから」
 撫でやすい位置にあるせいか、幸春さんはよく俺の頭を撫でる。身長差は悔しくも、嬉しい。でももっと伸びたい。
「いたっ」
 こめかみ辺りに何か袋が当たった。隣の幸春さんの家からだ。
「拓郎」
 怒ったような低い声で、幸春さんは袋を投げた張本人に目を向ける。
「親からだ。お前の家に持ってけってよ。ちゃんと渡せよ」
 拓郎は言うだけ言って、さっさと家の中に入ってしまった。
 地面に落ちた袋は水浸しで、幸春さんはハンカチで俺の顔を拭くと袋も拭いた。中身は春野菜が入っている。色も綺麗で、採れたてだ。
「いつもごめん。あいつに言っておくから」
「別にいいよ。幼稚園の頃からだし。野菜ありがとうってお母さんに伝えて」
「ああ」
 佐狐さこ拓郎たくろうは、幸春さんの弟で、俺と同じく本日入学式を迎えた。先に帰っていたらしい。クラスも同じだが、佐狐拓郎と仁神湊では出席番号が離れていて、唯一の救いだ。俺は彼が苦手だったりする。今思うと、物心ついた頃からだ。幼稚園の頃、おもちゃを取られたり、幼稚園で配られた煎餅を踏みつけられたり、僕は泣かされてばかりいる。親同士の付き合いもあるため、学校にはいつも一緒に行かされる。
 幸春さんと別れ、家に入ると母がキッチンで夕食の準備をしていた。
「ただいま。今日はちらし寿司?」
「そうよ。美味しそうでしょ? それは?」
「隣から」
「まあ、まあ、美味しそうねえ。よく冷えてるわ。ピーマンは味噌をつけて、お父さんのお酒のおつまみがいいわね。アスパラは明日、パスタにでも絡めようかしら。ペペロンチーノは好きでしょ?」
「ええ……他のにしてよ」
「あら、臭いを気にしているの? 色気づいちゃって。拓郎君ならそういうの気にするような人じゃないでしょう?」
 岩石が頭に当たった衝撃だ。
 ここには母しかいないが、村中の人たちがいたら満場一致でからかいの渦に巻き込まれただろう。違うと大声で言えたら、どんなにいいか。
 夕食まで時間があるので、いったん自室に戻った。
 鏡の前に立ち、しっかりと結ばれたネクタイの写真を撮る。完璧な出来上がりに、明日はこれを見本にして結んでみよう。
 ネクタイを解き、シャツのボタンを外していると、向こうのカーテンが揺れた。幸春さんの部屋も二階で、同じ位置になる。
 カーテンが開き、幸春さんは俺に気づいた。優しく笑い、手を振ってくれる。僕も振り返した。
 着替え中であり、急に恥ずかしくなったので慌ててカーテンを閉めた。前までは平気だったのに、いつの間にか彼の前では着替えられなくなっていた。好きな人の前は無理なんて、母が言うように色気づいているのかも。
 幸春さんは俺の初恋で、それが今の今までずっと続いている。永遠の初恋。俺は彼に恋をしている。ここまでこじらせてしまったのは、優しすぎる幸春さんが悪い。拓郎に取られたおかずを分けてくれたり、海に突き落とされた俺を抱いて引っ張り上げてくれたり、とにかく優しいし命の恩人でもある。苦手な拓郎と離れられないのは、一つは幸春さんの弟だからだ。もう一つは複雑な事情がある。それはこの村に伝わる伝承と因習。俺と拓郎は中心を担う人物。どうあがいでも幸春さんと結婚できるわけがないのに、優しすぎる彼のせいで、お先暗黒の不滅の恋が道を作っている。
 制服をかけて一階に下りていくと、カラフルなちらし寿司がテーブルに並んでいる。上にいくらがかかっている。
「このおかずって、隣の?」
「さっき幸春君が届けてくれたの。湊にお土産だって言えば分かるって言われたんだけど、何のこと?」
「あー、うん。なんでもないよ」
 水あめのお詫びは、大根の煮物になって返ってきた。幸春さんの家に遊びにいくと、たまに出してくれたりする。しばらく食べていなかったので、野菜の切り方さえも懐かしく思えた。
 父も帰っていて、三人でいただきますをした。日本でのいただきますは、作ってくれた人への感謝だったり、仏教の教えである命をいただくという意味だが、この島では「稲荷様、いただきます」が正しい。大昔に貧困を招いたのも稲荷様、実りをもたらしたのも稲荷様だ。一種のご機嫌取りのようなものである。狐が神と崇められる島は、独特の面白い風習がある。それが僕を苦しめている。
「八月にはお姉ちゃん帰ってくるそうだ」
「電話したの?」
「向こうで会った。お前のこと、心配してたぞ。ちゃんと儀式をできるのかって」
「やるよ。そのために俺が生まれてきたんだし」
 自ら傷口を抉ってしまったせいで、今食べた大根の味がしなかった。
 俺には姉がいる。今は大学生で、父の勤務する大学に通っている。姉は島を出た向こうで寮暮らしをしていて、長期休暇でないとなかなか帰って来ない。
「高校はどうだ? 友達はできたか? 拓郎君と同じクラスなら大丈夫だろう」
 いったい何をもって大丈夫と言えるのだろう。むしろ拓郎がいるからこそ、中学と同じ二の舞を踏まないかと心配しているのに。
 回りからすれば、ちょっとからかって遊んでいる高校生程度にしか見えていない。幼稚園からの悩みなのに、こればかりは幸春さんにも相談できない。自分の家族を悪く言われて平気な人ではないはずだから。
 残したちらし寿司は明日食べると言い、部屋に戻った。
 明日からは授業がある。さっさと寝よう。

 何度歩いても飽きることのない景色は、俺が島が好きなんだと知る。畑には大きくて新鮮な野菜、澄んだ空気、底まで透ける河原の水、ゴミのないアスファルトや土。そして寝そべる野生の狐たち。典型的な田舎だ。テレビでしか観たことのない新宿や渋谷に行ったら、倒れてしまうかもしれない。都会で生きる人は、どんな生活を送っているのだろう。一応、島の住所は東京都にあたるが、想像する東京とまるっきり違う。
 俺の通っていた中学校もこれから通う高校も、フェリーを使わないと渡れない。馴染みのおじさんに挨拶をして、古びた木板を踏んだ。
 エスカレーター式の学校を選んだのは、家から一番近いという理由と、個人的な不埒な理由。三年に好きな人がいるから。
 自分の教室に戻る前に、初めて三階の階段を上った。赤いネクタイはいやに目立つ。上級生の好奇の目が痛い。
 三年生のクラスを抜けて、人通りの少ない廊下に出る。生徒会と書かれた札を確認し、中から笑い声も聞こえた。
 二度ノックをすると、青いネクタイの先輩が顔を出す。
「………………何?」
 冷たい視線と言葉。俺は彼を知っている。入学式で、愛想よくステージに上がっていた先輩兼生徒会長。
 声も出ずに身体が硬直してしまい、ますます不審な目で見られてしまった。
「あれ……みなと?」
 横から覗いたのは、俺のスーパーヒーロー兼恋する人。副会長の幸春さんは、俺と手に持つタオルを見て、なぜここにいるのか納得してくれた。
「昨日、その、ありがと。タオル返そうと思って」
「わざわざ来てくれたの? 俺の弟がごめんな? ひどいことされてないか?」
「教室に行く前にここに寄ったから」
 幸春さんの顔が悲しげに歪む。これでは家族の悪口を言っているみたいだ。
「席も離れてるし、大丈夫だよ」
 言い訳がましく付け足してみたが、かえって悪化してしまった。
 幸春さんは一度奥に引っ込むと、鞄の中を漁っている。十秒もない時間でも、生徒会長と二人きりになってしまい、気まずかった。
「これ、あげる」
 可愛いピンク色の包み紙は、おそらくストロベリー味のキャンディー。
「飴好きだもんね?」
「…………チョコも好きだから」
「知ってる。今度あげるよ。今は持ち合わせがそれしかないんだ」
 昨日に続き、二度も頭を撫でられた。四月分の運気をすべて使い果たしたかもしれない。
 何を思い出しているのか、幸春さんは肩を震わせてせめて声は出さないようにと必死に笑いをこらえている。
「じゃあ、そろそろ行くね」
「勉強頑張って」
 もらった飴は大事に鞄にしまい、一階まで下りた。運動はあまり得意じゃなくても、こうして彼に会えるなら毎日だって階段の上り下りをしたい。
 教室に入ると、フェリーでは一緒ではなかった拓郎がいた。特に会話をしないまま席に着くと、窓際にいるクラスメイトと目が合う。
 なにか俺に話したいことがあるのか、好奇心丸出しだ。
「ねえねえ、仁神にかみ君っていうんでしょ?」
「珍しい名字だね」
 あまり触れられたくない話題でもあるが、中学生のときのような二の舞を踏みたくないので、適当に頷いた。
稲荷島いなりとう仁神にかみって、もしかして今年の祭りの?」
「……………………」
 背けていて顔は見えないが、琢郎がこちらを見ているのは明白だった。
「今年の祭りは秋にやるんだろ? なあなあ、佐狐とセックスするってマジ?」
 八割ほど席の埋まった教室は、一瞬にして静まり返る。本のめくる音すらしない。読書中の彼女も復習中の彼も、みんな俺の答えをマスコミの如く待ちわびている。
 これが、祭りの正体だった。
 大昔の伝承になぞられ、仁神家に生まれた子供と佐狐家に生まれた子供の結婚。祭りの行う神社で式を上げ、奥のお社で契りを交わす。
 もっと小さかった頃から俺の使命は家族や島の人たちから散々聞かされ続けたせいか、そういうものだと当たり前のように受け入れてきた。慣れって怖い。
 けれどあくまで島の人間たちの常識であり、ごく一般の社会は違っていた。小学生までは島内で生活していたが、中学生からは外の世界に行かなければならず、そこで初めて世の中の一般を知る羽目になった。
──お前らホモなんだろ?
──気持ち悪い!
──男と男が結婚なんてありえない!
 世の中の常識は、俺の世界を一瞬にして炎上し、消し炭となった。ひどすぎてカスも残らない。カスは台風と共にどこかへ飛んでいった。
 俺が幸春さんを好きになったのは別に気持ちの悪いものだと思わなかった。男同士の結婚が風習に包まれている世界で育ったからか、優しかった彼を好きになったのは普通だと思っていた。春兄、春兄と手を繋いで散歩したがった俺はもういない。幸春さんも何も言わない。もしかしたら、彼もおかしいと感じていたのかもしれない。
「私ね、祭りを観に稲荷島に行く予定なの!」
「そんなに楽しいものじゃないと思うよ。本州に比べたら、ほんとに田舎で。電車もないし。ほぼ畑と森と神社ばっかりだから」
「フェリーしか行く手段はないの?」
「うん。でも一日に何本も出てるよ。昔より観光客も増えたし、かなり本数増やしてるっておじさんたちが言ってた」
「泊まる場所ってある?」
「港近くに民宿がけっこうある。海沿いだし魚が美味しいよ」
 高校生にもなれば、闇の中学時代より子供のようなからかいをする輩は減っている。今のところ。ただ一人を除いて。
 拓郎と目が合うと、面白くなさそうに鼻を鳴らし、机に突っ伏して寝てしまった。

 現代では双子が生まれると、先に生まれた方が姉、もしくは兄、後から生まれれば妹や弟になる。昔は逆で、先に生まれた方が妹や弟になるらしい。影響があるのか分からないが、稲荷島の祭りも佐狐家と仁神家の末っ子同士の未成年が祭りを担う。伝統であり、特に誰も疑問を口にしなかった。
「こんにちは」
「こんにちは。湊君、うちの拓郎は一緒じゃないのかい?」
 またか、と呆れるが、踏ん張って飲み込むしかない。
 拓郎の父は身体も大きく、きりっとした目は拓郎が似ている。甘いたれ目なのは母で、こちらは幸春さんが似た。
「いつも一緒じゃないよ。あっちは部活に入るみたいだし。すぐ教室から出ていっちゃった」
「また野球やるんかね。湊君は?」
「俺はやらないよ。昨日は大根の煮物ありがとう。久しぶりに食べたけど、美味しかった」
「そうかいそうかい。魚は? 持っていくか?」
 稲荷島は魚もよく釣れる。バケツいっぱいの魚を二つに分け、両手で抱えた。
 佐狐家の人たちは一人を除き、みんな優しい。一番上の都会にいるお兄さんも、真ん中の幸春さんも、彼らの父母もよくしてくれる。泊まりに行くと、いつも美味しいケーキを焼いてくれたり、わざわざ魚を釣って刺身を食べさせてくれたりと、至れり尽くせりだ。
 幸春さんの父にお礼を言い、バケツは後で返すと伝えた。隣だし、いつでもいいと笑う。新鮮な魚は水音を立てて体をうねらせ、水しぶきが顔にかかる。ちょっと生臭かった。
「わっ」
 重みのあるバケツを持ったせいか、あと少しで家なのに道の真ん中で盛大にひっくり返してしまった。原因は石だ。そこら辺にあるようなものではなく、砂海辺にあるような艶のある石。子供たちが捨てていったのだろう。
 地面で跳ねる魚を拾ってバケツに戻していると、上から影が覆い被さった。
「バッカじゃねえの」
 鼻であざ笑う声にため息がつきたくなる。俺のことを嫌っているのはいいけれど、嫌いなら嫌いで放っておいてほしい。なぜこうも、突っかかるのか。
「あ? いいの持ってんじゃんか」
「あっ」
 少し開いていた鞄のチャックから、ピンク色のキャンディーが飛び出した。わざとらしく手を伸ばすと、拓郎は勝手に奪い取った。
「返してっ。それ俺がもらったものだから!」
「落ちてたんだから俺のもんだろ」
「違う! 俺の!」
 イライラと涙と、締めつけられる感情が混じって、わけも分からず声を上げた。頭が真っ白だ。何も考えられない中に血が煮えたぎって、徐々に真っ赤に染まっていく。
 畑仕事をしていた近所の人が「相変わらず仲がいいわねえ」などと言われたものだから、俺は手を伸ばすのを止め、バケツと鞄を拾ってさっさと家に入った。
 本当についていない。飴を取り返すより、近所の人に仲が良いと思われるのが嫌だった。結婚相手だと、俺と契りを交わす相手だと、今になっても言われる。きっと一生言われる。
「おかえり。どうしたの? 拓郎と帰ってきたの?」
「隣から」
「もしかして拓郎君のお父さん? 海でお魚釣っていたものねえ。嬉しいわ。湊も好きだものね」
 煮物と焼き魚のどちらがいいかと聞かれたが、俺はどっちでもいいと二階に駆け込んだ。
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