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第三章 母を追って
049 終わりの始まり
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「何の話?」
「あの薬はどちらから購入したものですか?」
梶浦はコーヒーに視線を落とす。
梶浦と初対面ではあるが、分かったこともある。彼女は嘘をつくのが特別上手い。占い師の専売特許のようなものだ。
人は嘘をつくと必ず表面に出るが、彼女はほぼ出さない。迷うときは視線を落とし、下手に動かずじっとしている。
「あなたは本当に占い師?」
「ええ。お菓子作りが大好きな占い師です」
「なにかの隠語かしらね」
「日本では、野菜の手押し、アイス、自転車などと使い、隠語を用いて取り引きされるケースがあるようですね。そちらのお薬は、空気、酸素などという隠語で売られています」
「薬は知らない」
梶浦は苛立った声を出した。
そんな様子に焦ることもなく、アーサーは足を組んだ。
「私の知人が、体内から薬が検出されました」
彼女の反応を見るためのはったりだった。
あの薬は体内に残りづらいタイプのものだ。彼方が検査しても、陽性反応はおそらく出ない。
「そう、それは可哀想ね。でもそれが私と何か関係がある?」
「ならばここにいる全員が検査をしたら、どうなるのでしょうね」
「誰を許可を得て? そんな非道なことは日本で認められていないわよ」
「質問を変えましょう。あなたは今まで、本音をおっしゃった経験はおありですか?」
「少なくとも、今は本音で話しているけれど。そもそも私が買った薬だって証拠はあるの? ヨガ教室で焚いている香りはネット販売で買ったものよ。なんなら履歴でも見せてあげましょうか」
「墓穴を掘りましたね」
梶浦の唇と頬が微かに震えている。
人は怒りに任せると本音が出る。アーサーはこれを狙っていたのだ。質問をしつこく繰り返し、焦りと苛立ちを生み出した。
「私は薬の正体はヨガ教室で香っているものだとは一言も申し上げておりませんよ。固形で口に含むものだってあるでしょう」
梶浦は視線を何度かさまよわせた。
「どうしても、私を犯罪者扱いにしたいようね」
梶浦は立ち上がると、携帯端末を取り出した。
アーサーはここにはいない、と告げられたとき、絶望的な気持ちになった。
名前も忘れていたのに、本来の感情は忘れないらしい。
思い出せないように蓋をされたのかもしれない。溢れる感情は蓋から漏れただけだ。
「僕のせい?」
「違うよ。アーティーはアーティーのやるべきことがあるだけさ。それは僕らが簡単に踏み込んじゃいけないんだ」
「踏み込まないと、彼はどこまでもひとりで行ってしまいます。もしかして、梶浦さんのところですか?」
濁りのない目で見つめると、フィンリーは降参だと頭を振る。
「ああ、そうだ。君はここにいるように。アーティーから君のことを頼まれているんだ」
彼方は電話をかけた。が、いつまで経っても応答がなく、上着をひっつかんでソファーを立った。
「居場所も分かっている。ひとりで行こうとするな」
「やっぱり僕、変です。アーサーさんの側にいたいのに、梶浦さんの顔が浮かんできて邪魔をします」
呼び方が『アーサーさん』に自然と戻っていた。
体内に入った薬の量がそれほどでもなかったのか、アーサーと会って記憶が戻りつつあるのか。
「僕の身に何が起きているんですか?」
「よし分かった。とりあえず座って」
彼方はしぶしぶ腰を下ろす。
「僕は医者でもないし、話すことがどんな影響を与えるかも分からない。それでも聞く?」
「聞きます。おかしい自覚はありますから」
「君は、梶浦さんと離れるべきなんだ。薬を盛られて、洗脳された可能性がある。脳が洗われちゃってんの。だから僕たちが日本に来て、君を保護している」
「洗脳……洗脳……。昨日も言ってましたが、本当に?」
「薬が切れるのは苦しいと思う。君がもし梶浦さんの元へ行ったら、また何かされる可能性があるんだよ。だから、行かせるわけにはいかない。アーティーにはちゃんと見張りがついている。だから大丈夫」
「アーサーさんを思い出したいのに、梶浦さんが現れて止めろって笑顔で怒るんです」
「洗脳されている重症な人は、洗脳されていないって言い切るからね。君はそれほどじゃない」
大きく息を吐き、彼方は背もたれにもたれかかった。
「ただそれでも、アーサーさんのところへ行きたいです。大丈夫、もう惑わされません。僕がこうなった原因は知りましたから」
どんよりした目は、昨日よりは晴れている。
フィンリーはうなり声を上げつつ、何度も眉間を揉みほぐした。
「フィンリーさん、お願いします」
「そう頭を下げないでよ。君にお願いされる立場じゃないんだ。何もできないでくの坊と同じだよ」
「そんなことないです。今、できることがあるじゃないですか」
「……君も言うんだね」
「フィンリーさんが怒られそうだったら、僕が庇います」
「言ったね? 僕は確実に怒られるからね?」
「大丈夫です」
「世界一心もとない大丈夫だねえ。今は藁一本でもすがりたいよ」
高層ビルが建ち並ぶ一画で、事件は起こっていた。
「なんだ、これ」
救急車と数台のパトカーが立ち並び、人で溢れかえっている。
「アーサーさん」
彼方はタクシーの中から呼び、車内から飛び出した。
アーサーも彼方の姿を見ては、両手を広げて突進する彼方を抱きとめる。
「これは何の騒ぎ?」
「連れてくるなと言いませんでしたか?」
「小言は彼に言ってよ……僕は一応止めたんたから。梶浦さんは?」
アーサーは目を伏せ、軽く首を振る。
「君たちは梶浦さんの知り合い?」
警察はじろじろと見てくる。
「知り合いというには微妙なところですね。ところでなんでアーティーが捕まっているの?」
「捕まってはいません。ただの聴取です。彼女と直前まで話をしていたのは私ですから」
「何があったんですか?」
アーサーは微笑み、彼方の頭に手を置いた。
「目が元に戻ってきていますね。喜ばしい限りです」
「アーサーさん」
「呼び方も元に戻りましたか。梶浦氏はいきなり目の前で倒れました。おそらくですが、薬の大量摂取による中毒症状だと。すぐに救急車と警察を呼び、今に至ります」
「中毒……」
「恐ろしいものです。ヨガ教室の皆さまも無事だといいのですが」
「君もヨガ教室の人?」
「はい。月森彼方といいます」
「悪いんだけど、病院へ行って検査を受けてほしい」
「分かりました」
彼方は素直に返事をした。
「聴取はもう話せることはありません。彼の付き添いで私も病院へ行きます」
アーサーは連絡先を書いた紙を警察に渡す。
「フィンも一緒に来てもらえますか?」
「もちろん行くとも。こんなところで独りぼっちは寂しいからね」
三人でパトカーに乗った。背もたれは落ち着かない固さで、休むのには向いていない。
運転する警察からいろいろ質問されたが、当たり障りのないように答えていく。
アーサーは太股に手を置いて何度か叩いた。
交わし方はお手のものであるアーサーに任せることにした。
「あの薬はどちらから購入したものですか?」
梶浦はコーヒーに視線を落とす。
梶浦と初対面ではあるが、分かったこともある。彼女は嘘をつくのが特別上手い。占い師の専売特許のようなものだ。
人は嘘をつくと必ず表面に出るが、彼女はほぼ出さない。迷うときは視線を落とし、下手に動かずじっとしている。
「あなたは本当に占い師?」
「ええ。お菓子作りが大好きな占い師です」
「なにかの隠語かしらね」
「日本では、野菜の手押し、アイス、自転車などと使い、隠語を用いて取り引きされるケースがあるようですね。そちらのお薬は、空気、酸素などという隠語で売られています」
「薬は知らない」
梶浦は苛立った声を出した。
そんな様子に焦ることもなく、アーサーは足を組んだ。
「私の知人が、体内から薬が検出されました」
彼女の反応を見るためのはったりだった。
あの薬は体内に残りづらいタイプのものだ。彼方が検査しても、陽性反応はおそらく出ない。
「そう、それは可哀想ね。でもそれが私と何か関係がある?」
「ならばここにいる全員が検査をしたら、どうなるのでしょうね」
「誰を許可を得て? そんな非道なことは日本で認められていないわよ」
「質問を変えましょう。あなたは今まで、本音をおっしゃった経験はおありですか?」
「少なくとも、今は本音で話しているけれど。そもそも私が買った薬だって証拠はあるの? ヨガ教室で焚いている香りはネット販売で買ったものよ。なんなら履歴でも見せてあげましょうか」
「墓穴を掘りましたね」
梶浦の唇と頬が微かに震えている。
人は怒りに任せると本音が出る。アーサーはこれを狙っていたのだ。質問をしつこく繰り返し、焦りと苛立ちを生み出した。
「私は薬の正体はヨガ教室で香っているものだとは一言も申し上げておりませんよ。固形で口に含むものだってあるでしょう」
梶浦は視線を何度かさまよわせた。
「どうしても、私を犯罪者扱いにしたいようね」
梶浦は立ち上がると、携帯端末を取り出した。
アーサーはここにはいない、と告げられたとき、絶望的な気持ちになった。
名前も忘れていたのに、本来の感情は忘れないらしい。
思い出せないように蓋をされたのかもしれない。溢れる感情は蓋から漏れただけだ。
「僕のせい?」
「違うよ。アーティーはアーティーのやるべきことがあるだけさ。それは僕らが簡単に踏み込んじゃいけないんだ」
「踏み込まないと、彼はどこまでもひとりで行ってしまいます。もしかして、梶浦さんのところですか?」
濁りのない目で見つめると、フィンリーは降参だと頭を振る。
「ああ、そうだ。君はここにいるように。アーティーから君のことを頼まれているんだ」
彼方は電話をかけた。が、いつまで経っても応答がなく、上着をひっつかんでソファーを立った。
「居場所も分かっている。ひとりで行こうとするな」
「やっぱり僕、変です。アーサーさんの側にいたいのに、梶浦さんの顔が浮かんできて邪魔をします」
呼び方が『アーサーさん』に自然と戻っていた。
体内に入った薬の量がそれほどでもなかったのか、アーサーと会って記憶が戻りつつあるのか。
「僕の身に何が起きているんですか?」
「よし分かった。とりあえず座って」
彼方はしぶしぶ腰を下ろす。
「僕は医者でもないし、話すことがどんな影響を与えるかも分からない。それでも聞く?」
「聞きます。おかしい自覚はありますから」
「君は、梶浦さんと離れるべきなんだ。薬を盛られて、洗脳された可能性がある。脳が洗われちゃってんの。だから僕たちが日本に来て、君を保護している」
「洗脳……洗脳……。昨日も言ってましたが、本当に?」
「薬が切れるのは苦しいと思う。君がもし梶浦さんの元へ行ったら、また何かされる可能性があるんだよ。だから、行かせるわけにはいかない。アーティーにはちゃんと見張りがついている。だから大丈夫」
「アーサーさんを思い出したいのに、梶浦さんが現れて止めろって笑顔で怒るんです」
「洗脳されている重症な人は、洗脳されていないって言い切るからね。君はそれほどじゃない」
大きく息を吐き、彼方は背もたれにもたれかかった。
「ただそれでも、アーサーさんのところへ行きたいです。大丈夫、もう惑わされません。僕がこうなった原因は知りましたから」
どんよりした目は、昨日よりは晴れている。
フィンリーはうなり声を上げつつ、何度も眉間を揉みほぐした。
「フィンリーさん、お願いします」
「そう頭を下げないでよ。君にお願いされる立場じゃないんだ。何もできないでくの坊と同じだよ」
「そんなことないです。今、できることがあるじゃないですか」
「……君も言うんだね」
「フィンリーさんが怒られそうだったら、僕が庇います」
「言ったね? 僕は確実に怒られるからね?」
「大丈夫です」
「世界一心もとない大丈夫だねえ。今は藁一本でもすがりたいよ」
高層ビルが建ち並ぶ一画で、事件は起こっていた。
「なんだ、これ」
救急車と数台のパトカーが立ち並び、人で溢れかえっている。
「アーサーさん」
彼方はタクシーの中から呼び、車内から飛び出した。
アーサーも彼方の姿を見ては、両手を広げて突進する彼方を抱きとめる。
「これは何の騒ぎ?」
「連れてくるなと言いませんでしたか?」
「小言は彼に言ってよ……僕は一応止めたんたから。梶浦さんは?」
アーサーは目を伏せ、軽く首を振る。
「君たちは梶浦さんの知り合い?」
警察はじろじろと見てくる。
「知り合いというには微妙なところですね。ところでなんでアーティーが捕まっているの?」
「捕まってはいません。ただの聴取です。彼女と直前まで話をしていたのは私ですから」
「何があったんですか?」
アーサーは微笑み、彼方の頭に手を置いた。
「目が元に戻ってきていますね。喜ばしい限りです」
「アーサーさん」
「呼び方も元に戻りましたか。梶浦氏はいきなり目の前で倒れました。おそらくですが、薬の大量摂取による中毒症状だと。すぐに救急車と警察を呼び、今に至ります」
「中毒……」
「恐ろしいものです。ヨガ教室の皆さまも無事だといいのですが」
「君もヨガ教室の人?」
「はい。月森彼方といいます」
「悪いんだけど、病院へ行って検査を受けてほしい」
「分かりました」
彼方は素直に返事をした。
「聴取はもう話せることはありません。彼の付き添いで私も病院へ行きます」
アーサーは連絡先を書いた紙を警察に渡す。
「フィンも一緒に来てもらえますか?」
「もちろん行くとも。こんなところで独りぼっちは寂しいからね」
三人でパトカーに乗った。背もたれは落ち着かない固さで、休むのには向いていない。
運転する警察からいろいろ質問されたが、当たり障りのないように答えていく。
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