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第一章 アキと大地の物語
020 「もう一度やり直さないか」
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ときの流れは残酷だと、丸みを帯びた背中を見つつぼんやりと考えていた。
黒髪に混じる白髪や、肉付きがよくなった身体はあの頃とまるで違う。一緒に年を取っていけていたら、きっと愛おしく感じていた。
「カフェでいいですか?」
「駅前のホテルに泊まるつもりなんだよ。そこに入ってるカフェでいいか?」
色の混じっていない目ではあるが、場所が場所なだけに簡単に頷けない。
「昔のお前なら恥ずかしそうに行くって言ってただろうな。さっきの大地君、お前の子供の頃にそっくりだ」
「ホテルのカフェで構いませんよ」
大人のふりをするのも疲れるだけだった。不思議と後悔はなく、彼の後ろを黙ってついていった。
「どこで知り合ったんだ? あんな可愛い子。しかもだいぶ年下だろう。お前は年上が好みなんだと思ってた」
「年上に憧れる時期って誰にでもあるでしょう。あのときの俺がそうだっただけです」
孤独感が蓄積するほど広いロビーと、繋がる通路はカフェや中華料理店などに枝分かれしている。
奥に進めば進むほど、迷いも膨らんでいく。
苦みの強いエスプレッソを注文し、裕樹はフルーツジュースを頼んだ。
「仕事で島に行ったって、嘘でしょう」
「まあな」
裕樹はあっさり認めた。
仕事も忙しいはずなのに、ここ最近怒濤の動きは疑うのに充分だった。
仕事であれば、悠々とここにいられるはずがない。
「美里をしかけたのもあなたですか。俺の妹にふっかけるようなことはしないで下さい」
「それは違う。彼女が自分から出ていっただけだ。お兄ちゃんに会いたくてたまらなかったみたいだしな」
「話したことには変わらない。美里と話すのに俺の許可を取る必要はないんでしょうが、家族を守る義務が俺にはあります」
「まるで俺が危険に晒したみたいじゃん」
「実際に、未成年なのに遠くまできてしまった。もちろん家族の落ち度もありますが」
何を言っても平行線だ。裕樹も折れるつもりもなく、むしろ会話を楽しんでいる。
気持ちを静めるために、冷めつつあるエスプレッソを口に含んだ。
「奥さんいらっしゃるんですか?」
「ん? これか」
左の薬指に、へこみがある。長年指輪をはめたときにできる跡だ。
「子供もいる。妻とは別れたけどな。だから、こうして会っても問題ないわけだ」
「ええ。やましいことはありませんしね。わざわざ会いにきた理由はなんでしょう」
「夢を見たんだよ。お前と俺の夢。海で遊んだり、アパートでセックスしたり。つい懐かしくてな。何してるんだろうって、ふと思ったら、無性に会いたくなった」
「懐かしい想い出ですね。島での仕事が終わったら、裕樹さんは笑いながら帰っていきました。悲しくてたまらなかった。笑っていたあなたを見て、俺は遊ばれてたんだと、しばらく恋愛はできなかったです」
「悲しいのお前だけだと思うか? 船で泣いてたんだぜ、俺。無理に笑った演技派な俺を慰めてほしいくらいだ」
裕樹は力無く笑い、肩をすくめた。
「なあ、もう一度やり直さないか」
やはりこうなってしまった。薄々感づいてはいたものの、話さないと後に響く気がしてついてくるしかなかったのだ。
脳裏に浮かぶのは、家で待っているであろう愛しい人の顔だ。
「あなたが笑顔で後ろを向いたときから、俺たちは終わったと思っています」
「でもまたこうして会えた。いやならホテルのカフェも断っていたはずだ」
さあ、どうすべきか。
案ならいくつか浮かんでいる。だがどれもこれも、黄色の信号が明滅していた。
思い浮かぶのは、恋人のストーカー事件だ。声には出さないが、相当参っている様子だった。やり方を間違えていたら、命を落とすこともありえる。
「子供、好きなんですよ」
目を伏せ、コーヒーの水面に目線を落とす。
「あなたの子供を裏切る行為は、したくありません。父をマイノリティーな世界へもう一度引きずったら、なんと思うか。子供からしたら、別れても会えなくても父は父ですから。俺の勝手な意見ですが父として生きてほしいと願います」
逆ギレは駄目だとすれば、家族を引き合いにするしかなかった。
元妻に対しては未練はないように見える。けれど子供の話をしたとき、彼は一瞬だけ父親の顔を見せた。
「俺は、あなたのそういう顔が好きだったんです。見守ってくれているような、穏やかな表情。海の荒波に脅える俺を、アパートで抱きしめて頭を撫でてくれたような。今度は俺がそういう存在になって、恋人を支えていきます」
「ふー……」
裕樹はわざとらしく大きく息を吐き、残りのジュースを飲み干した。
太くなった首も、突き出た喉仏も、あのときと変わらない。けれど気持ちは動き続ける。
「少しでも気持ちが揺らいでくれたら、ちっとはチャンスがあるかもって思ったんだ。今は会いに来なきゃよかったとしか思えない。大人になったお前を一目見たら、止まらなくなった。今日は眠れないかもな」
乾いた笑いが耳に残る。
「お前、いい男になったな」
「ありがとうございます」
社交辞令として、深々と頭を下げた。
裕樹は伝票を掴んで立ち上がる。
「悪い想い出よりも、良い想い出が多く残っています」
「俺の方こそ。すっぱり綺麗に別れた方がいいみたいだな」
「ご縁があったらまた会いましょう」
「ああ。元気でやれよ」
黒歴史ばかりだと思っていた。彼と二度目の出会いを果たし、実際に思い出すのは淡い痛みばかりだった。
あのとき、確かに恋をしていた。男同士であったり、年齢の差だったり見えないくらいの巨大な壁だった。だが壁を壊さない恋愛を確かにしていた。
「こういう恋もあるんだな……」
店員がこちらをちらちら見ている。話を聞いていたのだろう。
どんな別れ方であっても、後腐れを残せば事件に繋がる可能性はある。仕事柄、いろんな経験を目に焼きつけてきた。今回のケースでは、そんな心配はしなくていいだろう。そして、三度目の出会いはきっとない。
端末を見ると、文のないメッセージが来ていた。
大方、何か送ろうとして間違ってしまったと見受ける。
──ケーキ食べるか?
──食べる!
わずか十秒足らずで返ってきて、自然と笑みが零れた。
隣にある洋菓子店で何種類か買い、精いっぱいの愛情を持ち帰ることにした。
黒髪に混じる白髪や、肉付きがよくなった身体はあの頃とまるで違う。一緒に年を取っていけていたら、きっと愛おしく感じていた。
「カフェでいいですか?」
「駅前のホテルに泊まるつもりなんだよ。そこに入ってるカフェでいいか?」
色の混じっていない目ではあるが、場所が場所なだけに簡単に頷けない。
「昔のお前なら恥ずかしそうに行くって言ってただろうな。さっきの大地君、お前の子供の頃にそっくりだ」
「ホテルのカフェで構いませんよ」
大人のふりをするのも疲れるだけだった。不思議と後悔はなく、彼の後ろを黙ってついていった。
「どこで知り合ったんだ? あんな可愛い子。しかもだいぶ年下だろう。お前は年上が好みなんだと思ってた」
「年上に憧れる時期って誰にでもあるでしょう。あのときの俺がそうだっただけです」
孤独感が蓄積するほど広いロビーと、繋がる通路はカフェや中華料理店などに枝分かれしている。
奥に進めば進むほど、迷いも膨らんでいく。
苦みの強いエスプレッソを注文し、裕樹はフルーツジュースを頼んだ。
「仕事で島に行ったって、嘘でしょう」
「まあな」
裕樹はあっさり認めた。
仕事も忙しいはずなのに、ここ最近怒濤の動きは疑うのに充分だった。
仕事であれば、悠々とここにいられるはずがない。
「美里をしかけたのもあなたですか。俺の妹にふっかけるようなことはしないで下さい」
「それは違う。彼女が自分から出ていっただけだ。お兄ちゃんに会いたくてたまらなかったみたいだしな」
「話したことには変わらない。美里と話すのに俺の許可を取る必要はないんでしょうが、家族を守る義務が俺にはあります」
「まるで俺が危険に晒したみたいじゃん」
「実際に、未成年なのに遠くまできてしまった。もちろん家族の落ち度もありますが」
何を言っても平行線だ。裕樹も折れるつもりもなく、むしろ会話を楽しんでいる。
気持ちを静めるために、冷めつつあるエスプレッソを口に含んだ。
「奥さんいらっしゃるんですか?」
「ん? これか」
左の薬指に、へこみがある。長年指輪をはめたときにできる跡だ。
「子供もいる。妻とは別れたけどな。だから、こうして会っても問題ないわけだ」
「ええ。やましいことはありませんしね。わざわざ会いにきた理由はなんでしょう」
「夢を見たんだよ。お前と俺の夢。海で遊んだり、アパートでセックスしたり。つい懐かしくてな。何してるんだろうって、ふと思ったら、無性に会いたくなった」
「懐かしい想い出ですね。島での仕事が終わったら、裕樹さんは笑いながら帰っていきました。悲しくてたまらなかった。笑っていたあなたを見て、俺は遊ばれてたんだと、しばらく恋愛はできなかったです」
「悲しいのお前だけだと思うか? 船で泣いてたんだぜ、俺。無理に笑った演技派な俺を慰めてほしいくらいだ」
裕樹は力無く笑い、肩をすくめた。
「なあ、もう一度やり直さないか」
やはりこうなってしまった。薄々感づいてはいたものの、話さないと後に響く気がしてついてくるしかなかったのだ。
脳裏に浮かぶのは、家で待っているであろう愛しい人の顔だ。
「あなたが笑顔で後ろを向いたときから、俺たちは終わったと思っています」
「でもまたこうして会えた。いやならホテルのカフェも断っていたはずだ」
さあ、どうすべきか。
案ならいくつか浮かんでいる。だがどれもこれも、黄色の信号が明滅していた。
思い浮かぶのは、恋人のストーカー事件だ。声には出さないが、相当参っている様子だった。やり方を間違えていたら、命を落とすこともありえる。
「子供、好きなんですよ」
目を伏せ、コーヒーの水面に目線を落とす。
「あなたの子供を裏切る行為は、したくありません。父をマイノリティーな世界へもう一度引きずったら、なんと思うか。子供からしたら、別れても会えなくても父は父ですから。俺の勝手な意見ですが父として生きてほしいと願います」
逆ギレは駄目だとすれば、家族を引き合いにするしかなかった。
元妻に対しては未練はないように見える。けれど子供の話をしたとき、彼は一瞬だけ父親の顔を見せた。
「俺は、あなたのそういう顔が好きだったんです。見守ってくれているような、穏やかな表情。海の荒波に脅える俺を、アパートで抱きしめて頭を撫でてくれたような。今度は俺がそういう存在になって、恋人を支えていきます」
「ふー……」
裕樹はわざとらしく大きく息を吐き、残りのジュースを飲み干した。
太くなった首も、突き出た喉仏も、あのときと変わらない。けれど気持ちは動き続ける。
「少しでも気持ちが揺らいでくれたら、ちっとはチャンスがあるかもって思ったんだ。今は会いに来なきゃよかったとしか思えない。大人になったお前を一目見たら、止まらなくなった。今日は眠れないかもな」
乾いた笑いが耳に残る。
「お前、いい男になったな」
「ありがとうございます」
社交辞令として、深々と頭を下げた。
裕樹は伝票を掴んで立ち上がる。
「悪い想い出よりも、良い想い出が多く残っています」
「俺の方こそ。すっぱり綺麗に別れた方がいいみたいだな」
「ご縁があったらまた会いましょう」
「ああ。元気でやれよ」
黒歴史ばかりだと思っていた。彼と二度目の出会いを果たし、実際に思い出すのは淡い痛みばかりだった。
あのとき、確かに恋をしていた。男同士であったり、年齢の差だったり見えないくらいの巨大な壁だった。だが壁を壊さない恋愛を確かにしていた。
「こういう恋もあるんだな……」
店員がこちらをちらちら見ている。話を聞いていたのだろう。
どんな別れ方であっても、後腐れを残せば事件に繋がる可能性はある。仕事柄、いろんな経験を目に焼きつけてきた。今回のケースでは、そんな心配はしなくていいだろう。そして、三度目の出会いはきっとない。
端末を見ると、文のないメッセージが来ていた。
大方、何か送ろうとして間違ってしまったと見受ける。
──ケーキ食べるか?
──食べる!
わずか十秒足らずで返ってきて、自然と笑みが零れた。
隣にある洋菓子店で何種類か買い、精いっぱいの愛情を持ち帰ることにした。
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