13 / 22
第一章 アキと大地の物語
013 「一番はお前だ。勘違いするな」
しおりを挟む
シャワーを借りて千秋の部屋に戻ると、客人用の布団はたたまれたままだった。
本棚には法律の本がぎっしりとつまり、机には殴り書きされた紙がいくつも貼ってある。
「弁護士の先生だって、保坂さんから聞きました」
「ここだと仕事がほとんどないんだよ。鍵をかけないで出かけても問題ないくらい平和だからな。あるのは大根の収穫手伝えだの、釣りに行くから朝五時に集合とかそんなんばっかだ」
「弁護士の仕事じゃないですね、それ」
千秋は勉強イスから立ち上がり、隣に腰を下ろす。
「ひどい田舎だろ?」
「千秋さんがあまりプライベートなことを言いたがらなかった理由って、これだったんですね。てっきり結婚してて、妻子を隠したいからだと思ってました」
「安心したか? 田舎すぎて言いたくなかったんだよ」
「保坂さんの実家も近くなんですか?」
「ここから歩いて五分もかからない場所だ」
もう一度、唇が降ってきた。吸われすぎて痛かったが、今日はしたい気分だった。
「話はほぼ聞いてる。実に任せておけばいい。それと、引っ越しした方がいいな。念のため」
千秋は長々と息を吐き、大地の背中を包む。
「家まではばれてないんで、大丈夫です」
「その大丈夫に保証はあるのか?」
「ないですけど……」
「しばらくはここにいろ。安全が確認できたら、実から連絡が来ることになったから」
「明日には戻るつもりでいたんですけど……ご家族にも迷惑がかかりますし、学校もありますし」
「これだけ人数がいるんだ。ひとりくらい増えても大したことはない。それに俺を誰だと思ってる? 勉強ならみっちり教えてやるから覚悟しろ」
「わー、たのしみだなー」
「それと……」
千秋は強く抱きしめる。大地も返事をしない理由はない。
「お前に会えて、嬉しい」
「僕も……嬉しい。千秋さんは、ずっとここで生活してるんですか?」
「そうだな……まあ」
「東京でよく僕と会ってたじゃないですか? 保坂さんの事務所に用事があったとか?」
「……そんなにない」
千秋の口が重くなる。
「都会が好きとか?」
「それもある。ああ、もう。別にいいだろ」
飛行機に乗っていただの、千秋は過去に漏らしたことがあった。もしかしたら関東に住んでいないのではないのかと考えていたが、こんなにも距離が遠いとは思いもしなかった。
「『……心の距離感は、ずっと遠いまま』」
「ん?」
「以前お前が俺に言った。心の距離は遠くない。お前の気持ちは分かっていたが、物理的な距離はどうしても埋められないんだ。生半可で適当な答えでお前を傷つけたくなかった。もし気持ちに答えて、お前が会いたいなんて漏らしたら、すぐに会いに行けない。俺は……ここを離れられない。チビどもがまだ小さいんだ。義理の母親と父親を残しておけない。俺ひとりだけが夢を叶えて、自由に生きるなんてできない」
「義理の母親?」
「小さい頃に母親が蒸発してるんだ。田舎暮らしが嫌だって書き置きを残して、俺を置いていなくなってる。今の母親は親父の再婚相手で、美里は義理の母親の子供。さっきの鼻水垂らしたおチビは、親父と今の母親の子供。あとの五人は、俺とは血の繋がりはない」
「千秋さんとさっきの子は、異母兄弟なんですね」
「ああ」
「どうしよ……涙が出てきそう」
「泣け泣け」
「うう……失恋した」
「勝手に失恋するな。俺は振ったわけじゃない」
「じゃあ、遠距離?」
「お前は耐えられるのか? 次に会うときが半年後だったとしても」
「耐える。がんばる。千秋さんじゃないと嫌だ」
「うん。俺も。親不孝だなって常々思うよ。親に俺の子供は見せてやれねえし」
「女性が嫌い?」
「怖い。それにお前がいい。エロいし」
「結局それかっ」
廊下で物音がした。反射的に振り向くが、千秋が押し倒してきたので確かめようがなかった。
昨日とは打って変わり、天気も良く風もほとんど吹かなかった。真冬にしては暖かい気温であり、散歩やデートにはちょうどいいと、千秋はぼやく。
残り五人とも顔を合わせ、挨拶をする。冬休み真っ只中であり、朝から遊ぼうと元気いっぱいだ。
千秋が母親に話したようで、ぜひ泊まっていってと嬉しそうに微笑む。
「千秋兄ちゃんは今日遊べないの?」
「無理。暇なら畑の収穫手伝ってやれ」
「はーい」
「お手伝いなんてえらいね」
子供への接し方なんて分からなかったが、褒めると得意そうに、いかに自分が役に立っているか自慢げに語る。
「美里ちゃんは中学生?」
「…………うん」
「宿題たくさんで大変だね」
「別に。終わったし」
こちらはなかなか難しい年頃だ。不機嫌を隠そうともせず、朝食のパンを放り込む。
「ごちそうさま」
美里は一番に皿を片づけ、部屋にこもってしまった。
午前中は千秋の案内で、ドライブすることになった。
「親父のなんだ。色気のない車でデートには向かないけど」
「うちにもありますよ。懐かしいです」
軽トラックには、お守りや子供の書いた絵が飾られている。
「さっきは悪かったな。お前の味方をしたら美里の立場がなくなる」
「大丈夫です。美里ちゃんを一番に考えてあげて下さい」
「一番はお前だ。勘違いするな」
「なんか、今日の千秋さんは誘惑してきますね」
「もう遠慮はいらないだろ? ここが幼稚園。その先が小学校」
幼稚園では、子供が砂遊びをしている。車に気づいた園児は手を振ると、千秋は振り返した。
「知り合いですか?」
「知り合いといえば知り合い。人口は二百人もいないんだ。みんな親戚みたいなものだからな」
「楽しそうだけど、苦労もすごそう」
「お前がケイちゃんに告白したって話だが、近所に伝わったときの苦しみはよく分かる。ガキの頃、幼稚園でおもらししたときは島中に広がっていて、人間の残酷さを初めて知った瞬間だった」
「子供でも内緒にしておきたいことはありますからね」
「大人でもある。たとえば、こういう関係とか」
「家の人に言わないつもりですか?」
「お前はどうしたい?」
「うちは僕がゲイだってばれてますけど、まだ勇気が出ない」
「……昨日から、お前に委ねてばっかりだな。かっこ悪」
「千秋さんはかっこいいですよ」
「俺と同じ年齢になったときに分かる。いかに俺がダサい男か」
「あ、でも保坂さんは千秋さんのこと、子供だって言ってました。嫌いな食べ物が多いとか。昨日の印象から変わったことといえば、千秋さんってけっこう恋愛に臆病なんだなあと」
「その通り。赤い糸がないだの言っているが、単に逃げ回っているだけだ。はあ……」
海沿いで車が停車する。車の中まで潮の香りがして、我慢できずに大地は飛び出した。
「海っていいですね! 北海道で海に囲まれていても、気づけないことってあるんだなあ」
「ここに住みたい?」
「それとこれとは別です」
強風が吹き、顔を覆うと首元が暖かくなる。
千秋は自分のマフラーを外し、大地にかけた。
「お前は……偉いよ。いろんなものと戦っているんだな。家族の元を離れて一人暮らしで、自分の成すべきことをしようとしている。俺はぬるま湯に浸かっているだけだ」
「弁護士っていう夢を叶えただけで、充分すごいと思いますけど」
「勉強さえすりゃ誰でもなれる」
「千秋さんの、本当に夢が知りたい。望んでいることってなんですか?」
「俺の望みは……好きな人とずっと一緒にいて、都会で弁護士をすること」
本棚には法律の本がぎっしりとつまり、机には殴り書きされた紙がいくつも貼ってある。
「弁護士の先生だって、保坂さんから聞きました」
「ここだと仕事がほとんどないんだよ。鍵をかけないで出かけても問題ないくらい平和だからな。あるのは大根の収穫手伝えだの、釣りに行くから朝五時に集合とかそんなんばっかだ」
「弁護士の仕事じゃないですね、それ」
千秋は勉強イスから立ち上がり、隣に腰を下ろす。
「ひどい田舎だろ?」
「千秋さんがあまりプライベートなことを言いたがらなかった理由って、これだったんですね。てっきり結婚してて、妻子を隠したいからだと思ってました」
「安心したか? 田舎すぎて言いたくなかったんだよ」
「保坂さんの実家も近くなんですか?」
「ここから歩いて五分もかからない場所だ」
もう一度、唇が降ってきた。吸われすぎて痛かったが、今日はしたい気分だった。
「話はほぼ聞いてる。実に任せておけばいい。それと、引っ越しした方がいいな。念のため」
千秋は長々と息を吐き、大地の背中を包む。
「家まではばれてないんで、大丈夫です」
「その大丈夫に保証はあるのか?」
「ないですけど……」
「しばらくはここにいろ。安全が確認できたら、実から連絡が来ることになったから」
「明日には戻るつもりでいたんですけど……ご家族にも迷惑がかかりますし、学校もありますし」
「これだけ人数がいるんだ。ひとりくらい増えても大したことはない。それに俺を誰だと思ってる? 勉強ならみっちり教えてやるから覚悟しろ」
「わー、たのしみだなー」
「それと……」
千秋は強く抱きしめる。大地も返事をしない理由はない。
「お前に会えて、嬉しい」
「僕も……嬉しい。千秋さんは、ずっとここで生活してるんですか?」
「そうだな……まあ」
「東京でよく僕と会ってたじゃないですか? 保坂さんの事務所に用事があったとか?」
「……そんなにない」
千秋の口が重くなる。
「都会が好きとか?」
「それもある。ああ、もう。別にいいだろ」
飛行機に乗っていただの、千秋は過去に漏らしたことがあった。もしかしたら関東に住んでいないのではないのかと考えていたが、こんなにも距離が遠いとは思いもしなかった。
「『……心の距離感は、ずっと遠いまま』」
「ん?」
「以前お前が俺に言った。心の距離は遠くない。お前の気持ちは分かっていたが、物理的な距離はどうしても埋められないんだ。生半可で適当な答えでお前を傷つけたくなかった。もし気持ちに答えて、お前が会いたいなんて漏らしたら、すぐに会いに行けない。俺は……ここを離れられない。チビどもがまだ小さいんだ。義理の母親と父親を残しておけない。俺ひとりだけが夢を叶えて、自由に生きるなんてできない」
「義理の母親?」
「小さい頃に母親が蒸発してるんだ。田舎暮らしが嫌だって書き置きを残して、俺を置いていなくなってる。今の母親は親父の再婚相手で、美里は義理の母親の子供。さっきの鼻水垂らしたおチビは、親父と今の母親の子供。あとの五人は、俺とは血の繋がりはない」
「千秋さんとさっきの子は、異母兄弟なんですね」
「ああ」
「どうしよ……涙が出てきそう」
「泣け泣け」
「うう……失恋した」
「勝手に失恋するな。俺は振ったわけじゃない」
「じゃあ、遠距離?」
「お前は耐えられるのか? 次に会うときが半年後だったとしても」
「耐える。がんばる。千秋さんじゃないと嫌だ」
「うん。俺も。親不孝だなって常々思うよ。親に俺の子供は見せてやれねえし」
「女性が嫌い?」
「怖い。それにお前がいい。エロいし」
「結局それかっ」
廊下で物音がした。反射的に振り向くが、千秋が押し倒してきたので確かめようがなかった。
昨日とは打って変わり、天気も良く風もほとんど吹かなかった。真冬にしては暖かい気温であり、散歩やデートにはちょうどいいと、千秋はぼやく。
残り五人とも顔を合わせ、挨拶をする。冬休み真っ只中であり、朝から遊ぼうと元気いっぱいだ。
千秋が母親に話したようで、ぜひ泊まっていってと嬉しそうに微笑む。
「千秋兄ちゃんは今日遊べないの?」
「無理。暇なら畑の収穫手伝ってやれ」
「はーい」
「お手伝いなんてえらいね」
子供への接し方なんて分からなかったが、褒めると得意そうに、いかに自分が役に立っているか自慢げに語る。
「美里ちゃんは中学生?」
「…………うん」
「宿題たくさんで大変だね」
「別に。終わったし」
こちらはなかなか難しい年頃だ。不機嫌を隠そうともせず、朝食のパンを放り込む。
「ごちそうさま」
美里は一番に皿を片づけ、部屋にこもってしまった。
午前中は千秋の案内で、ドライブすることになった。
「親父のなんだ。色気のない車でデートには向かないけど」
「うちにもありますよ。懐かしいです」
軽トラックには、お守りや子供の書いた絵が飾られている。
「さっきは悪かったな。お前の味方をしたら美里の立場がなくなる」
「大丈夫です。美里ちゃんを一番に考えてあげて下さい」
「一番はお前だ。勘違いするな」
「なんか、今日の千秋さんは誘惑してきますね」
「もう遠慮はいらないだろ? ここが幼稚園。その先が小学校」
幼稚園では、子供が砂遊びをしている。車に気づいた園児は手を振ると、千秋は振り返した。
「知り合いですか?」
「知り合いといえば知り合い。人口は二百人もいないんだ。みんな親戚みたいなものだからな」
「楽しそうだけど、苦労もすごそう」
「お前がケイちゃんに告白したって話だが、近所に伝わったときの苦しみはよく分かる。ガキの頃、幼稚園でおもらししたときは島中に広がっていて、人間の残酷さを初めて知った瞬間だった」
「子供でも内緒にしておきたいことはありますからね」
「大人でもある。たとえば、こういう関係とか」
「家の人に言わないつもりですか?」
「お前はどうしたい?」
「うちは僕がゲイだってばれてますけど、まだ勇気が出ない」
「……昨日から、お前に委ねてばっかりだな。かっこ悪」
「千秋さんはかっこいいですよ」
「俺と同じ年齢になったときに分かる。いかに俺がダサい男か」
「あ、でも保坂さんは千秋さんのこと、子供だって言ってました。嫌いな食べ物が多いとか。昨日の印象から変わったことといえば、千秋さんってけっこう恋愛に臆病なんだなあと」
「その通り。赤い糸がないだの言っているが、単に逃げ回っているだけだ。はあ……」
海沿いで車が停車する。車の中まで潮の香りがして、我慢できずに大地は飛び出した。
「海っていいですね! 北海道で海に囲まれていても、気づけないことってあるんだなあ」
「ここに住みたい?」
「それとこれとは別です」
強風が吹き、顔を覆うと首元が暖かくなる。
千秋は自分のマフラーを外し、大地にかけた。
「お前は……偉いよ。いろんなものと戦っているんだな。家族の元を離れて一人暮らしで、自分の成すべきことをしようとしている。俺はぬるま湯に浸かっているだけだ」
「弁護士っていう夢を叶えただけで、充分すごいと思いますけど」
「勉強さえすりゃ誰でもなれる」
「千秋さんの、本当に夢が知りたい。望んでいることってなんですか?」
「俺の望みは……好きな人とずっと一緒にいて、都会で弁護士をすること」
5
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
無自覚両片想いの鈍感アイドルが、ラブラブになるまでの話
タタミ
BL
アイドルグループ・ORCAに属する一原優成はある日、リーダーの藤守高嶺から衝撃的な指摘を受ける。
「優成、お前明樹のこと好きだろ」
高嶺曰く、優成は同じグループの中城明樹に恋をしているらしい。
メンバー全員に指摘されても到底受け入れられない優成だったが、ひょんなことから明樹とキスしたことでドキドキが止まらなくなり──!?
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。

【完結】I adore you
ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。
そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。
※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。

僕の王子様
くるむ
BL
鹿倉歩(かぐらあゆむ)は、クリスマスイブに出合った礼人のことが忘れられずに彼と同じ高校を受けることを決意。
無事に受かり礼人と同じ高校に通うことが出来たのだが、校内での礼人の人気があまりにもすさまじいことを知り、自分から近づけずにいた。
そんな中、やたらイケメンばかりがそろっている『読書同好会』の存在を知り、そこに礼人が在籍していることを聞きつけて……。
見た目が派手で性格も明るく、反面人の心の機微にも敏感で一目置かれる存在でもあるくせに、実は騒がれることが嫌いで他人が傍にいるだけで眠ることも出来ない神経質な礼人と、大人しくて素直なワンコのお話。
元々は、神経質なイケメンがただ一人のワンコに甘える話が書きたくて考えたお話です。
※『近くにいるのに君が遠い』のスピンオフになっています。未読の方は読んでいただけたらより礼人のことが分かるかと思います。
【完結】相談する相手を、間違えました
ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。
自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・
***
執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。
ただ、それだけです。
***
他サイトにも、掲載しています。
てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。
***
エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。
ありがとうございました。
***
閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。
ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*)
***
2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。
後輩に嫌われたと思った先輩と その先輩から突然ブロックされた後輩との、その後の話し…
まゆゆ
BL
澄 真広 (スミ マヒロ) は、高校三年の卒業式の日から。
5年に渡って拗らせた恋を抱えていた。
相手は、後輩の久元 朱 (クモト シュウ) 5年前の卒業式の日、想いを告げるか迷いながら待って居たが、シュウは現れず。振られたと思い込む。
一方で、シュウは、澄が急に自分をブロックしてきた事にショックを受ける。
唯一自分を、励ましてくれた先輩からのブロックを時折思い出しては、辛くなっていた。
それは、澄も同じであの日、来てくれたら今とは違っていたはずで仮に振られたとしても、ここまで拗らせることもなかったと考えていた。
そんな5年後の今、シュウは住み込み先で失敗して追い出された途方に暮れていた。
そこへ社会人となっていた澄と再会する。
果たして5年越しの恋は、動き出すのか?
表紙のイラストは、Daysさんで作らせていただきました。
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる