4 / 22
第一章 アキと大地の物語
04 「心の距離感は、ずっと遠いまま」
しおりを挟む
先に目が覚めたのは、大地だった。
隣は布団を丸々被ったまま、まだ寝ている。大地はそっとベッドから降りた。
テーブルに起きっぱなしだった端末が光っている。アキのものだ。
「え…………?」
画面に映し出されているのは、白い布にくるまれた赤ん坊だった。目を閉じて安らかに眠りについている顔立ちは、どこかアキに似ている。
目の前が真っ暗になり、立っていられなくてテーブルに手をついた。
プライベートを明かさない理由に、すべて合点がいった。どこでどうばれるかも分からない状況で、本名すら言いたくないだろう。
美里という名前に、さらに追い打ちだった。
「どうした……?」
アキはけだるい声で起床した。
心臓が狂った音を奏でている。無意味な行いであっても、大地は胸に手を当てた。
「誰かから電話来てるみたいですよ」
「そうか」
興味がないと、アキはぶっきらぼうに答える。
手招きをされたので、ふらふらとベッドに戻った。
「ひいっ」
途中で流れる川に足が入ってしまい、変な声が出てしまった。
「なにしてるんだよ」
「だって、冷たい」
「ほら」
めくられた布団の中に入ると、暖かさに身体が小刻みに震える。
起きれば地獄、寝れば天国だ。
「電話かけ直さなくていいんですか?」
「別にいい」
「…………そう」
話は盛り上がらずに終わってしまった。
胸元に頭を擦りつけると、布団ごと抱きしめられる。
「アキさんって、卑怯な優しさを持ってますね」
「卑怯?」
「絶対に一線を越えさせない、苦しくなる優しさ」
「一線越えただろ……いてっ」
すねを蹴った。節操の悪い足は、絡め取られる。
「心の距離感は、ずっと遠いまま」
「文芸家みたいなこと言ってるな。恋愛は本気にならない方がいい。絶対に」
まるで自分に言い聞かす言い方だ。逸らす目と口が一致しておらず、ちぐはぐで響かない言葉だった。
ため息の返事に、代わりに唇が落ちてきた。
角度を何度も変えて舌が絡まり、水音は小川の水流にかき消される。
涙で返事をすると、唇に吸い取られた。
机に向かってもやる気が起こらず、教科書を閉じた。
アキの顔が頭から離れず、悶々としていてどうにもならない。
秘密主義と優しさを織り交ぜたキスは、追い打ちをかけてくる。
ベッドに横たわり、SNSを開いた。
──ダイ君、いる?
──いますよ。
Tだ。彼は妻子持ちだと隠そうともしない。
──ケーキ美味しそうですね。
タイムラインを覗くと、どこかのカフェでお茶をしていたようだ。
チーズケーキとコーヒーの画像が載せられている。
──お気に入りでよく仕事帰りに寄ったりするんだ。今度一緒に行こうよ。
──そうですね……考えておきます。
アキに対する感情を知るには、他人に対する気持ちを知るべきではないか。
Tはよく会おうと誘ってくれる。だが、妻子持ちという重荷は乗り越えられるものではなく、返事はいつも曖昧にしている。
それをいうならば、アキもだ。美里という二文字が頭から離れない。
アキについて知っていることといえば、見た目、おそらく仕事で飛行機に乗る、行為がねちっこい、キスが好きすぎる、だ。それも唇が腫れてしまうくらいに。愛されているような証だが、実際は息を吸うのも食べるのも顔を洗うのにも触れる。生活に支障をきたすとんでもない話である。
──起きてる?
今度はアキからだった。端末を見ているときに、都合よく連絡をよこす人だ。
──起きてます。
──ケーキ好き?
──好きです。
何の意図があってのメールなのか。
──何のケーキがいい?
──アップルパイ、チーズケーキ、ショコラケーキ、マロンケーキ、ミルクレープ。
──多すぎる。
──一つに選べるわけないでしょう。アキさんだって、妻と子供どっちが大事かって言われたら選べないだろうし。
──何の話をしているんだ。とりあえず分かった。今度また会おう。
このままフェードアウトするべきか。そうすれば、名前もつけられない感情と、別れができる気がする。とにかく苦しいのだ。痛みだけではなく、深入りしてはいけないという、警告も鳴っている。
──もし、このまま二度と会わないって言ったら、アキさんはどうしますか?
他人に身を委ねるなんて、馬鹿げている。同時に、恥ずかしくもなった。
すぐに返事が来たが、見るのが怖くて一度呼吸を整えてから画面に明かりをつけた。
──困る。
こちらが返答に困る、だ。
呆気にとられた大地は、返事もしないまま端末を枕元に置き、そのまま目を閉じた。
人の波が押し寄せる東京駅は、日中問わず賑わっている。
スーツケースを引く者、家族連れ、サラリーマンと、仕事や旅行にも利用される大きな駅だ。
「ダイ君?」
大柄でクマのような、小太りの男が現れた。
「初めまして。Tです」
「初めまして、ダイといいます」
頭を上げると、Tと目が合った。
「こんな可愛い子だったなんて、びっくりだよ。学生さんなのは聞いていたけど、ホント可愛い」
「そんなことは……」
大地はTと会う約束を交わした。どうしても、アキへの感情がなんなのか知りたかったからだ。
罪悪感で返答に困っていると、Tは遠慮のない視線で大地を見つめては、距離をつめる。
「今日はなんでも奢ってあげちゃうよ」
「いいですいいです。お金は持ってきましたから」
「遠慮しなくていいんだよ。さあ、行こうか」
大地は戸惑いながら少し距離を空けて後ろを追いかけた。
一つ分かったことは、アキと初めて会ったときに感じた緊張やときめきがないということ。アキとは初めからそういう行為をすると前提で会ったのだから、条件も同じではない。それを踏まえても、胸の高鳴りは何もなかった。
薄暗い明かりが灯り、喧騒から遠ざかった世界だった。
蓄音機は音を出さず眠りについているが、今にも動き出しそうに手入れをされていた。
入れ立てのコーヒーからは湯気が立ち、大きめに切り分けられたケーキが空腹を刺激する。
「追加で頼む?」
「いえいえ、充分です。Tさんは、」
「達彦って呼んでよ」
「大丈夫なんですか? 本名なんて……」
「君のことを信頼してるからね」
信頼されるようなことは何もしていないが、信用は得られているらしい。
大きな口を開けて、ケーキが吸い込まれていく。達彦のSNSは、スイーツ関係が多い。洋菓子を中心にカフェ巡りをした写真を載せ、家族ともよく食べているようだ。
アキはというと、わけのわからないことをいつも書いている。数字だったり、ときにはネギ、電池などとプライベートメモ帳代わりだ。
どちらが魅力的かといえば、圧倒的に達彦だろう。フォロワーの数も段違いで、達彦はいつも誰かとメッセージのやりとりをしている。
それなのに、達彦といるときもアキが頭から離れない。
「これ、あげる」
シフォンケーキの上に大ぶりなイチゴが乗った。薄茶色のケーキと真っ白な生クリームによく映える。
生クリームと絡めて食べると、微かな酸味が調和され、甘みの方が舌に残る。
「……おいしい」
「それはよかった。ここのレモンケーキも絶品なんだ」
達彦は何枚か写真を撮ると、食べ始めた。達彦の頼んだものは、ホットコーヒーとゼリーケーキだ。透明な空間にたっぷりのゼリーが浮かんでいる。
「今さらだけどダイエットしててさ、でも甘いものは食べたいじゃない?」
「確かにゼリーは他のケーキよりカロリー控えめですからね」
「食べなきゃいいってのはナシね」
達彦は豪快に笑い、同じくらい豪快に大きな一口を口に入れる。
達彦の足が当たった。彼を見ると、意味ありげな目でこちらを見てくる。
視線の意味に気づけないほど鈍感ではないが、大地は「ケーキ、美味しいですね」と呟き、食べ終わるまで下を俯いていた。
隣は布団を丸々被ったまま、まだ寝ている。大地はそっとベッドから降りた。
テーブルに起きっぱなしだった端末が光っている。アキのものだ。
「え…………?」
画面に映し出されているのは、白い布にくるまれた赤ん坊だった。目を閉じて安らかに眠りについている顔立ちは、どこかアキに似ている。
目の前が真っ暗になり、立っていられなくてテーブルに手をついた。
プライベートを明かさない理由に、すべて合点がいった。どこでどうばれるかも分からない状況で、本名すら言いたくないだろう。
美里という名前に、さらに追い打ちだった。
「どうした……?」
アキはけだるい声で起床した。
心臓が狂った音を奏でている。無意味な行いであっても、大地は胸に手を当てた。
「誰かから電話来てるみたいですよ」
「そうか」
興味がないと、アキはぶっきらぼうに答える。
手招きをされたので、ふらふらとベッドに戻った。
「ひいっ」
途中で流れる川に足が入ってしまい、変な声が出てしまった。
「なにしてるんだよ」
「だって、冷たい」
「ほら」
めくられた布団の中に入ると、暖かさに身体が小刻みに震える。
起きれば地獄、寝れば天国だ。
「電話かけ直さなくていいんですか?」
「別にいい」
「…………そう」
話は盛り上がらずに終わってしまった。
胸元に頭を擦りつけると、布団ごと抱きしめられる。
「アキさんって、卑怯な優しさを持ってますね」
「卑怯?」
「絶対に一線を越えさせない、苦しくなる優しさ」
「一線越えただろ……いてっ」
すねを蹴った。節操の悪い足は、絡め取られる。
「心の距離感は、ずっと遠いまま」
「文芸家みたいなこと言ってるな。恋愛は本気にならない方がいい。絶対に」
まるで自分に言い聞かす言い方だ。逸らす目と口が一致しておらず、ちぐはぐで響かない言葉だった。
ため息の返事に、代わりに唇が落ちてきた。
角度を何度も変えて舌が絡まり、水音は小川の水流にかき消される。
涙で返事をすると、唇に吸い取られた。
机に向かってもやる気が起こらず、教科書を閉じた。
アキの顔が頭から離れず、悶々としていてどうにもならない。
秘密主義と優しさを織り交ぜたキスは、追い打ちをかけてくる。
ベッドに横たわり、SNSを開いた。
──ダイ君、いる?
──いますよ。
Tだ。彼は妻子持ちだと隠そうともしない。
──ケーキ美味しそうですね。
タイムラインを覗くと、どこかのカフェでお茶をしていたようだ。
チーズケーキとコーヒーの画像が載せられている。
──お気に入りでよく仕事帰りに寄ったりするんだ。今度一緒に行こうよ。
──そうですね……考えておきます。
アキに対する感情を知るには、他人に対する気持ちを知るべきではないか。
Tはよく会おうと誘ってくれる。だが、妻子持ちという重荷は乗り越えられるものではなく、返事はいつも曖昧にしている。
それをいうならば、アキもだ。美里という二文字が頭から離れない。
アキについて知っていることといえば、見た目、おそらく仕事で飛行機に乗る、行為がねちっこい、キスが好きすぎる、だ。それも唇が腫れてしまうくらいに。愛されているような証だが、実際は息を吸うのも食べるのも顔を洗うのにも触れる。生活に支障をきたすとんでもない話である。
──起きてる?
今度はアキからだった。端末を見ているときに、都合よく連絡をよこす人だ。
──起きてます。
──ケーキ好き?
──好きです。
何の意図があってのメールなのか。
──何のケーキがいい?
──アップルパイ、チーズケーキ、ショコラケーキ、マロンケーキ、ミルクレープ。
──多すぎる。
──一つに選べるわけないでしょう。アキさんだって、妻と子供どっちが大事かって言われたら選べないだろうし。
──何の話をしているんだ。とりあえず分かった。今度また会おう。
このままフェードアウトするべきか。そうすれば、名前もつけられない感情と、別れができる気がする。とにかく苦しいのだ。痛みだけではなく、深入りしてはいけないという、警告も鳴っている。
──もし、このまま二度と会わないって言ったら、アキさんはどうしますか?
他人に身を委ねるなんて、馬鹿げている。同時に、恥ずかしくもなった。
すぐに返事が来たが、見るのが怖くて一度呼吸を整えてから画面に明かりをつけた。
──困る。
こちらが返答に困る、だ。
呆気にとられた大地は、返事もしないまま端末を枕元に置き、そのまま目を閉じた。
人の波が押し寄せる東京駅は、日中問わず賑わっている。
スーツケースを引く者、家族連れ、サラリーマンと、仕事や旅行にも利用される大きな駅だ。
「ダイ君?」
大柄でクマのような、小太りの男が現れた。
「初めまして。Tです」
「初めまして、ダイといいます」
頭を上げると、Tと目が合った。
「こんな可愛い子だったなんて、びっくりだよ。学生さんなのは聞いていたけど、ホント可愛い」
「そんなことは……」
大地はTと会う約束を交わした。どうしても、アキへの感情がなんなのか知りたかったからだ。
罪悪感で返答に困っていると、Tは遠慮のない視線で大地を見つめては、距離をつめる。
「今日はなんでも奢ってあげちゃうよ」
「いいですいいです。お金は持ってきましたから」
「遠慮しなくていいんだよ。さあ、行こうか」
大地は戸惑いながら少し距離を空けて後ろを追いかけた。
一つ分かったことは、アキと初めて会ったときに感じた緊張やときめきがないということ。アキとは初めからそういう行為をすると前提で会ったのだから、条件も同じではない。それを踏まえても、胸の高鳴りは何もなかった。
薄暗い明かりが灯り、喧騒から遠ざかった世界だった。
蓄音機は音を出さず眠りについているが、今にも動き出しそうに手入れをされていた。
入れ立てのコーヒーからは湯気が立ち、大きめに切り分けられたケーキが空腹を刺激する。
「追加で頼む?」
「いえいえ、充分です。Tさんは、」
「達彦って呼んでよ」
「大丈夫なんですか? 本名なんて……」
「君のことを信頼してるからね」
信頼されるようなことは何もしていないが、信用は得られているらしい。
大きな口を開けて、ケーキが吸い込まれていく。達彦のSNSは、スイーツ関係が多い。洋菓子を中心にカフェ巡りをした写真を載せ、家族ともよく食べているようだ。
アキはというと、わけのわからないことをいつも書いている。数字だったり、ときにはネギ、電池などとプライベートメモ帳代わりだ。
どちらが魅力的かといえば、圧倒的に達彦だろう。フォロワーの数も段違いで、達彦はいつも誰かとメッセージのやりとりをしている。
それなのに、達彦といるときもアキが頭から離れない。
「これ、あげる」
シフォンケーキの上に大ぶりなイチゴが乗った。薄茶色のケーキと真っ白な生クリームによく映える。
生クリームと絡めて食べると、微かな酸味が調和され、甘みの方が舌に残る。
「……おいしい」
「それはよかった。ここのレモンケーキも絶品なんだ」
達彦は何枚か写真を撮ると、食べ始めた。達彦の頼んだものは、ホットコーヒーとゼリーケーキだ。透明な空間にたっぷりのゼリーが浮かんでいる。
「今さらだけどダイエットしててさ、でも甘いものは食べたいじゃない?」
「確かにゼリーは他のケーキよりカロリー控えめですからね」
「食べなきゃいいってのはナシね」
達彦は豪快に笑い、同じくらい豪快に大きな一口を口に入れる。
達彦の足が当たった。彼を見ると、意味ありげな目でこちらを見てくる。
視線の意味に気づけないほど鈍感ではないが、大地は「ケーキ、美味しいですね」と呟き、食べ終わるまで下を俯いていた。
5
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

俺の推し♂が路頭に迷っていたので
木野 章
BL
️アフターストーリーは中途半端ですが、本編は完結しております(何処かでまた書き直すつもりです)
どこにでも居る冴えない男
左江内 巨輝(さえない おおき)は
地下アイドルグループ『wedge stone』のメンバーである琥珀の熱烈なファンであった。
しかしある日、グループのメンバー数人が大炎上してしまい、その流れで解散となってしまった…
推しを失ってしまった左江内は抜け殻のように日々を過ごしていたのだが…???
虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する
あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。
領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。
***
王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。
・ハピエン
・CP左右固定(リバありません)
・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません)
です。
べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。
***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。
無自覚両片想いの鈍感アイドルが、ラブラブになるまでの話
タタミ
BL
アイドルグループ・ORCAに属する一原優成はある日、リーダーの藤守高嶺から衝撃的な指摘を受ける。
「優成、お前明樹のこと好きだろ」
高嶺曰く、優成は同じグループの中城明樹に恋をしているらしい。
メンバー全員に指摘されても到底受け入れられない優成だったが、ひょんなことから明樹とキスしたことでドキドキが止まらなくなり──!?
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。


【完結】I adore you
ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。
そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。
※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。

僕の王子様
くるむ
BL
鹿倉歩(かぐらあゆむ)は、クリスマスイブに出合った礼人のことが忘れられずに彼と同じ高校を受けることを決意。
無事に受かり礼人と同じ高校に通うことが出来たのだが、校内での礼人の人気があまりにもすさまじいことを知り、自分から近づけずにいた。
そんな中、やたらイケメンばかりがそろっている『読書同好会』の存在を知り、そこに礼人が在籍していることを聞きつけて……。
見た目が派手で性格も明るく、反面人の心の機微にも敏感で一目置かれる存在でもあるくせに、実は騒がれることが嫌いで他人が傍にいるだけで眠ることも出来ない神経質な礼人と、大人しくて素直なワンコのお話。
元々は、神経質なイケメンがただ一人のワンコに甘える話が書きたくて考えたお話です。
※『近くにいるのに君が遠い』のスピンオフになっています。未読の方は読んでいただけたらより礼人のことが分かるかと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる