3 / 22
第一章 アキと大地の物語
03 「真実の愛がほしい」
しおりを挟む
寂しい誕生日を過ぎれば、あっという間に元旦がやってくる。
おせちは作れなくても、餅はトースターで焼いた。砂糖醤油も準備し、さっそくSNSに乗せてみる。
──美味しそうだね!
いの一番に反応を見せたのは、Tだった。TのSNSをスクロールしていくと、とんでもないものが目に映る。
顔を隠しているとはいえ、妻と子供の写真だった。仲良くおせちを取り分け、子供はフォークでエビを食べている。ありがとうございます、と当たり障りのないメッセージだけを返した。
アキはというと、特に何もない。去年の十二月から更新が止まっている。DMで、新年の挨拶を送った。
──今日、出て来られる?
一分足らずで返ってきた。続けてメッセージが届く。
──明けましておめでとう。今日、神社に行こう。
──神様に挨拶ですか?
──それはついで。
──行きます。
数週間ぶりの逢瀬に、息が苦しい。
準備を済ませて外に出ると、アパートの階段まで真っ白に染まっていた。まだ春は遠く、芽吹きもしない草花の訪れは数か月先になる。
遠くでは、子供連れの家族が小さな冬の象徴を作っていた。
大きな雪玉に小さく歪な雪玉を乗せ、初めての経験なのか、喜びの舞を踊っている。
大地にも経験はあった。年齢一桁の幼いとき、幼なじみの『ケイちゃん』とどちらが大きい雪だるまを作れるか競争をした。今では痛い想い出だ。
元旦だけあって、人が溢れんばかりに神社へ集まっていた。
頭一つ分以上も高ければ、待ち人はすぐに見つけられる。
「明けましておめでとうございます」
「おめでとう……なんだその顔は」
「初めて見る私服だと思って」
いつものスーツとは違う、ジーンズにクリーム色のセーターと、ジャケット。
「若く見えます」
「これでもまだ二十代だ。お前は脱がせやすそうな服だな」
「なっ……」
「ほら、いくぞ」
「あっ待って」
地面を蹴ると人とぶつかり、危うく転びそうになった。
「ほら」
アキは大きな手を差し出し、だがいくら待っても重ねない大地の手を無理やり掴んだ。
「何をお願いする?」
「……恋人ができますように」
冷たい目だ。雪よりも冷え切っている。
「幻想を見るのは止めておけ」
「なにそれ。アキさんはいたことがあるんですか?」
「ある。けど俺は特別な存在はいらない」
繋いだ手が強く握られる。覚悟を決めた強さだった。
自分たちの番が回ってきて、作法の知らない大地は隣のアキの仕草をまねてみる。
恋人がほしい。成績アップ。貧乏脱却。神様に願っても、叶えてはくれないだろう。天から届く声は「そっちでなんとかしろ」。
恋人は努力でなんとかなるものだろうか。こればかりは時の運も交えなければならないし、同性愛者はさらに範囲が狭くなる。
大地は三つを下げ「真実の愛がほしい」と願いを変えた。
「叶うといいな」
ぼそっと言うアキは、すでに願いは終えていた。
「アキさんの願いも、叶うように祈ります」
アキは一瞬だけ驚き、泣きそうに顔が歪む。だがすぐにポーカーフェイスに戻り、大地の頭に降る雪を払った。
大地は熱くなる顔を隠そうとマフラーに顔をうめた。
ホテルはいつもより値上がりしていても、アキは平然とお金を払った。
「この前みたいなホテルがいいか?」
「ううん……別にどこでも……」
前回とは違い、看板からも分かる通りのラブホテルだ。夜ならばネオンが輝き、余計に入りづらかっただろう。
「うわあ……すごいすごい」
まるで山奥を想像させるような部屋だった。滝壷落下し続ける水は、水煙が立っていた。青々とした葉をつける植物に、迷路のような小川も流れている。
眠くなる水音を立てる小川は、奥の部屋まで続いていた。先はプライベートルームとなっており、ベッド以上に水槽が目立つ。本物の魚が泳いでいた。
「作り物でも、滝って初めて見ました」
「おい、汚れるぞ。修行でもするつもりか?」
「それいいかも。苦行を強いれば、神様に届く」
「神様は何億分の一のお前は見てない」
抱き寄せられ、唇が重なった。
前回、回数をこなしたおかげか、突然舌を入れられても驚きはしなかった。
自身の舌も受け入れを望んでいて、唇が自然と開く。
「今日は先にアキさんがシャワー使って下さい」
「いいのか?」
「もう少し魚見たいから」
アキは軽く唇を挟み、リップ音を立てて離れていった。
シャワー室から出ると、棚を漁っていたアキは顔を上げる。
ベッドには情事に使用するであろう道具が乱雑に置かれていた。
「それ……全部使うんですか?」
「まさか。ロープだけ。痛いことはしないし跡も残さない」
「嘘つき。唇腫れたんだけど」
「それは我慢してくれ」
アキは大地の胸元をはだけさせると、ベッドに横たわらせた。
見た目とは違い柔い素材でできたロープで、頭上に置いた大地の手を交差して縛る。反対側をベッドに繋いだ。
「ひゃあっ」
ロープだけと言ったのは嘘で、アキは真っ白な羽根で大地の胸元を弄る。乳暈を軽く回し、次第に色づく突起を何度も行き来させる。
ふっくらと主張を始める突起は、性器へ神経が直結していて、薄いバスローブを持ち上げていく。
「あっ……それ、だめ……」
普段は隠されている秘密の窪みに羽根が触れた。
容赦なく腋窩を動き、湧き出る汗にさらに興奮を重ね、アキはむしゃぶりついた。
「ああっ……は、あっ…………」
「いい匂いだ」
シャワーを浴びたばかりなのに、体液でバスローブを汚してしまっている。痛いほど腫れ、アキの太股に擦りつけた。
「ここ好きなんだな。覚えておく」
「うん……んっ……」
「じゃあ、大事なところでも見せてもらおうか」
期待に腰が震え、自然と足が開いてしまう。
バスローブをはだけさせ、アキはじっくりと眺めた。そしていきり立ったものを口内へ迎え入れる。
「あ、ああ……っ…………」
口を窄め、緩急をつけて上下に動く。
慣れた舌使いに翻弄され、大地はあっという間に欲望を吐き出した。
「僕も舐めたい」
「今度な」
アキは香油をすくい、秘部へ塗りたくる。
固く閉じた卑猥な小穴を軽くつつき、円を描く。
なかなか開かない穴へ、指を一本差した。
「前回より雑……」
「悪いな。余裕がないんだ」
二本入ったところで、アキはそそり立つものを当てた。
先端が入る圧迫感に息がつまるが、通り過ぎると中が待ちわびていたとうねり、迎え入れる。
「あ、あぁあっ…………!」
遠慮ない突き立てに、声がひっくり返る。
みっちりと収まった男根は上下に揺れるたび、苦痛に似た快感が全身を襲い、自ら臀部の力を込めた。
「っ……うっ……」
絞り出すような低い声と共に、アキは快楽を放出した。
何度か抜き差しをして、引き抜いていく。
アキは大地を抱き寄せると、タオルで身体を吹いた。
一段と荒々しかった行為とは真逆で、手つきが壊れ物を扱うかのようだった。
「まだ時間があるな」
「もう一回します?」
「いや……寝たい」
すでに眠りに落ちている声だ。
「飛行機に乗ってたんだ……眠い」
「飛行機?」
大地は聞き返すが、隣はすでに寝息を立てていた。
何の仕事かも住んでいる場所も分からない男は、子供のような寝顔で瞼を開けることはなかった。
おせちは作れなくても、餅はトースターで焼いた。砂糖醤油も準備し、さっそくSNSに乗せてみる。
──美味しそうだね!
いの一番に反応を見せたのは、Tだった。TのSNSをスクロールしていくと、とんでもないものが目に映る。
顔を隠しているとはいえ、妻と子供の写真だった。仲良くおせちを取り分け、子供はフォークでエビを食べている。ありがとうございます、と当たり障りのないメッセージだけを返した。
アキはというと、特に何もない。去年の十二月から更新が止まっている。DMで、新年の挨拶を送った。
──今日、出て来られる?
一分足らずで返ってきた。続けてメッセージが届く。
──明けましておめでとう。今日、神社に行こう。
──神様に挨拶ですか?
──それはついで。
──行きます。
数週間ぶりの逢瀬に、息が苦しい。
準備を済ませて外に出ると、アパートの階段まで真っ白に染まっていた。まだ春は遠く、芽吹きもしない草花の訪れは数か月先になる。
遠くでは、子供連れの家族が小さな冬の象徴を作っていた。
大きな雪玉に小さく歪な雪玉を乗せ、初めての経験なのか、喜びの舞を踊っている。
大地にも経験はあった。年齢一桁の幼いとき、幼なじみの『ケイちゃん』とどちらが大きい雪だるまを作れるか競争をした。今では痛い想い出だ。
元旦だけあって、人が溢れんばかりに神社へ集まっていた。
頭一つ分以上も高ければ、待ち人はすぐに見つけられる。
「明けましておめでとうございます」
「おめでとう……なんだその顔は」
「初めて見る私服だと思って」
いつものスーツとは違う、ジーンズにクリーム色のセーターと、ジャケット。
「若く見えます」
「これでもまだ二十代だ。お前は脱がせやすそうな服だな」
「なっ……」
「ほら、いくぞ」
「あっ待って」
地面を蹴ると人とぶつかり、危うく転びそうになった。
「ほら」
アキは大きな手を差し出し、だがいくら待っても重ねない大地の手を無理やり掴んだ。
「何をお願いする?」
「……恋人ができますように」
冷たい目だ。雪よりも冷え切っている。
「幻想を見るのは止めておけ」
「なにそれ。アキさんはいたことがあるんですか?」
「ある。けど俺は特別な存在はいらない」
繋いだ手が強く握られる。覚悟を決めた強さだった。
自分たちの番が回ってきて、作法の知らない大地は隣のアキの仕草をまねてみる。
恋人がほしい。成績アップ。貧乏脱却。神様に願っても、叶えてはくれないだろう。天から届く声は「そっちでなんとかしろ」。
恋人は努力でなんとかなるものだろうか。こればかりは時の運も交えなければならないし、同性愛者はさらに範囲が狭くなる。
大地は三つを下げ「真実の愛がほしい」と願いを変えた。
「叶うといいな」
ぼそっと言うアキは、すでに願いは終えていた。
「アキさんの願いも、叶うように祈ります」
アキは一瞬だけ驚き、泣きそうに顔が歪む。だがすぐにポーカーフェイスに戻り、大地の頭に降る雪を払った。
大地は熱くなる顔を隠そうとマフラーに顔をうめた。
ホテルはいつもより値上がりしていても、アキは平然とお金を払った。
「この前みたいなホテルがいいか?」
「ううん……別にどこでも……」
前回とは違い、看板からも分かる通りのラブホテルだ。夜ならばネオンが輝き、余計に入りづらかっただろう。
「うわあ……すごいすごい」
まるで山奥を想像させるような部屋だった。滝壷落下し続ける水は、水煙が立っていた。青々とした葉をつける植物に、迷路のような小川も流れている。
眠くなる水音を立てる小川は、奥の部屋まで続いていた。先はプライベートルームとなっており、ベッド以上に水槽が目立つ。本物の魚が泳いでいた。
「作り物でも、滝って初めて見ました」
「おい、汚れるぞ。修行でもするつもりか?」
「それいいかも。苦行を強いれば、神様に届く」
「神様は何億分の一のお前は見てない」
抱き寄せられ、唇が重なった。
前回、回数をこなしたおかげか、突然舌を入れられても驚きはしなかった。
自身の舌も受け入れを望んでいて、唇が自然と開く。
「今日は先にアキさんがシャワー使って下さい」
「いいのか?」
「もう少し魚見たいから」
アキは軽く唇を挟み、リップ音を立てて離れていった。
シャワー室から出ると、棚を漁っていたアキは顔を上げる。
ベッドには情事に使用するであろう道具が乱雑に置かれていた。
「それ……全部使うんですか?」
「まさか。ロープだけ。痛いことはしないし跡も残さない」
「嘘つき。唇腫れたんだけど」
「それは我慢してくれ」
アキは大地の胸元をはだけさせると、ベッドに横たわらせた。
見た目とは違い柔い素材でできたロープで、頭上に置いた大地の手を交差して縛る。反対側をベッドに繋いだ。
「ひゃあっ」
ロープだけと言ったのは嘘で、アキは真っ白な羽根で大地の胸元を弄る。乳暈を軽く回し、次第に色づく突起を何度も行き来させる。
ふっくらと主張を始める突起は、性器へ神経が直結していて、薄いバスローブを持ち上げていく。
「あっ……それ、だめ……」
普段は隠されている秘密の窪みに羽根が触れた。
容赦なく腋窩を動き、湧き出る汗にさらに興奮を重ね、アキはむしゃぶりついた。
「ああっ……は、あっ…………」
「いい匂いだ」
シャワーを浴びたばかりなのに、体液でバスローブを汚してしまっている。痛いほど腫れ、アキの太股に擦りつけた。
「ここ好きなんだな。覚えておく」
「うん……んっ……」
「じゃあ、大事なところでも見せてもらおうか」
期待に腰が震え、自然と足が開いてしまう。
バスローブをはだけさせ、アキはじっくりと眺めた。そしていきり立ったものを口内へ迎え入れる。
「あ、ああ……っ…………」
口を窄め、緩急をつけて上下に動く。
慣れた舌使いに翻弄され、大地はあっという間に欲望を吐き出した。
「僕も舐めたい」
「今度な」
アキは香油をすくい、秘部へ塗りたくる。
固く閉じた卑猥な小穴を軽くつつき、円を描く。
なかなか開かない穴へ、指を一本差した。
「前回より雑……」
「悪いな。余裕がないんだ」
二本入ったところで、アキはそそり立つものを当てた。
先端が入る圧迫感に息がつまるが、通り過ぎると中が待ちわびていたとうねり、迎え入れる。
「あ、あぁあっ…………!」
遠慮ない突き立てに、声がひっくり返る。
みっちりと収まった男根は上下に揺れるたび、苦痛に似た快感が全身を襲い、自ら臀部の力を込めた。
「っ……うっ……」
絞り出すような低い声と共に、アキは快楽を放出した。
何度か抜き差しをして、引き抜いていく。
アキは大地を抱き寄せると、タオルで身体を吹いた。
一段と荒々しかった行為とは真逆で、手つきが壊れ物を扱うかのようだった。
「まだ時間があるな」
「もう一回します?」
「いや……寝たい」
すでに眠りに落ちている声だ。
「飛行機に乗ってたんだ……眠い」
「飛行機?」
大地は聞き返すが、隣はすでに寝息を立てていた。
何の仕事かも住んでいる場所も分からない男は、子供のような寝顔で瞼を開けることはなかった。
5
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
無自覚両片想いの鈍感アイドルが、ラブラブになるまでの話
タタミ
BL
アイドルグループ・ORCAに属する一原優成はある日、リーダーの藤守高嶺から衝撃的な指摘を受ける。
「優成、お前明樹のこと好きだろ」
高嶺曰く、優成は同じグループの中城明樹に恋をしているらしい。
メンバー全員に指摘されても到底受け入れられない優成だったが、ひょんなことから明樹とキスしたことでドキドキが止まらなくなり──!?
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。
完結|ひそかに片想いしていた公爵がテンセイとやらで突然甘くなった上、私が12回死んでいる隠しきゃらとは初耳ですが?
七角@中華BL発売中
BL
第12回BL大賞奨励賞をいただきました♡第二王子のユーリィは、美しい兄と違って国を統べる使命もなく、兄の婚約者・エドゥアルド公爵に十年間叶わぬ片想いをしている。
その公爵が今日、亡くなった。と思いきや、禁忌の蘇生魔法で悪魔的な美貌を復活させた上、ユーリィを抱き締め、「君は一年以内に死ぬが、私が守る」と囁いてー?
十二個もあるユーリィの「死亡ふらぐ」を壊していく中で、この世界が「びいえるげえむ」の舞台であり、公爵は「テンセイシャ」だと判明していく。
転生者と登場人物ゆえのすれ違い、ゲームで割り振られた役割と人格のギャップ、世界の強制力に知らず翻弄されるうち、ユーリィは知る。自分が最悪の「カクシきゃら」だと。そして公爵の中の"創真"が、ユーリィを救うため十二回死んでまでやり直していることを。
どんでん返しからの甘々ハピエンです。

【完結】I adore you
ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。
そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。
※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。

僕の王子様
くるむ
BL
鹿倉歩(かぐらあゆむ)は、クリスマスイブに出合った礼人のことが忘れられずに彼と同じ高校を受けることを決意。
無事に受かり礼人と同じ高校に通うことが出来たのだが、校内での礼人の人気があまりにもすさまじいことを知り、自分から近づけずにいた。
そんな中、やたらイケメンばかりがそろっている『読書同好会』の存在を知り、そこに礼人が在籍していることを聞きつけて……。
見た目が派手で性格も明るく、反面人の心の機微にも敏感で一目置かれる存在でもあるくせに、実は騒がれることが嫌いで他人が傍にいるだけで眠ることも出来ない神経質な礼人と、大人しくて素直なワンコのお話。
元々は、神経質なイケメンがただ一人のワンコに甘える話が書きたくて考えたお話です。
※『近くにいるのに君が遠い』のスピンオフになっています。未読の方は読んでいただけたらより礼人のことが分かるかと思います。
【完結】相談する相手を、間違えました
ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。
自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・
***
執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。
ただ、それだけです。
***
他サイトにも、掲載しています。
てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。
***
エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。
ありがとうございました。
***
閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。
ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*)
***
2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。
後輩に嫌われたと思った先輩と その先輩から突然ブロックされた後輩との、その後の話し…
まゆゆ
BL
澄 真広 (スミ マヒロ) は、高校三年の卒業式の日から。
5年に渡って拗らせた恋を抱えていた。
相手は、後輩の久元 朱 (クモト シュウ) 5年前の卒業式の日、想いを告げるか迷いながら待って居たが、シュウは現れず。振られたと思い込む。
一方で、シュウは、澄が急に自分をブロックしてきた事にショックを受ける。
唯一自分を、励ましてくれた先輩からのブロックを時折思い出しては、辛くなっていた。
それは、澄も同じであの日、来てくれたら今とは違っていたはずで仮に振られたとしても、ここまで拗らせることもなかったと考えていた。
そんな5年後の今、シュウは住み込み先で失敗して追い出された途方に暮れていた。
そこへ社会人となっていた澄と再会する。
果たして5年越しの恋は、動き出すのか?
表紙のイラストは、Daysさんで作らせていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる