29 / 34
第一章 初恋と事件
029 縁は引き合い交じらない
しおりを挟む
お互いに清らかな目を持つとは言い難い。
観察眼に優れ、犯数多くの人を検挙してきたエドワード。
ご機嫌取りをする大人たちや金扱いをする女たちを見極めてきたロバート。相性は最悪で、友人関係にもなりえない存在。けれどクラスメイトという縁は切っても切れないものであり、厄介なものでもある。
「目的は…………」
唐突に下の階で乾いた音が鳴る。戸惑う客を後目に、エドワードは即立ち上がってロバートをテーブルの下へ押し込んだ。
「ここにいろ」
「まさか、銃声か?」
「そうだな」
聞き慣れない音に、ロバートは心臓を手で押さえ、唇が小刻みに震えている。
しゃがんだ状態でエドワードは懐から銃を取り出した。
「なぜそんなに冷静なんだ……いや、当然といえば当然か」
心臓がばたばたしていても、冷静に見えるよう努めるのも仕事だ。
「出てくるなよ」
SPもつけずにやってくる彼は信用できず、エドワードは念を押した。
一歩一歩階段を降りていくと、銃を持った男が訳の判らないことを叫んでいる。経験から彼は薬の中毒者だと察した。
店員はエドワードの存在に気づかず、背後から男に近づくと、銃を持つ手にしがみついた。
エドワードは一気に駆け下りる。男の右手をひっつかんだ。
男の手首を骨が軋むほど掴むと、指の力が抜けて銃が落ちた。
回りにいた客人たちも男に襲いかかり、エドワードは彼らに任せて落ちた銃を拾い上げた。
数分後、サイレンが聞こえてきて、駆けつけた警察官に男と銃を渡した。
「エドワード……」
「もう終わった。ケガ人はいない」
ロバートは階段上で、ほっと息をついた。
よろど怖かったのだろう。足が小刻みに震え、眉間のしわは深く刻まれている。
警察官と簡単な聴取を終え、エドワードたちは店を出た。事件と隣り合わせの生活をしているとはいえ、ゆっくり食事や話をしたいとは思わない。
車に乗ると、ロバートはぐったりと背もたれに背をつけた。
「君は、いつもあんな生活を送っているのか?」
「ロスなんでね。残念ながら事件は向こうからやってくる。常に危険と隣り合わせだ」
「君のような生活を送っている人と恋人になるには、とてつもない精神力が求められるな」
「ルカは強いさ。君が思っている以上に。命は平等だと世間一般はそう言うが、残念ながら俺の立場からすると平等じゃない。俺たちは捨て駒のようなものだ。今回はトリガーを引く事件にはならなかったが、普段は迷わず手をかける」
「私は……ずっと鳥の籠だと思っていたんだ。実際は生温い世界にいたんだな」
「お互いに比べるような人生じゃない。そもそも立場が違う。君だって俺たちには理解しがたい悩みを抱えているはずだ」
これが日常の一部なのだと、常にSPがつきまとう彼には、刺激が強すぎた。
「もし、同じ立場であれば、君は俺を選んでいた?」
この前ルカとショッピングに出かけたとき、お菓子を買ってほしくて地団駄を踏む子供と同じ顔だ。つついてしまえば泣き出しそうで、学生時代にも見たことがなかった。
「ロバート、たらればの話だ。現実は見えているだろう? 交ざり合うことはない」
「それでも、答えてほしい」
「俺はルカが好きだ。彼に出会わなければ、女性と一緒になる可能性だってあった」
遠回しに、元々男性が好きなわけではないと伝えた。
ルカだから特別で、最も愛すべき人はただひとりだけだ。
「君が幸せになることを望んでいるよ」
「エドワード……君は誰よりも残酷で、優しい人だ」
お互いにこれが最後になると感づいていた。だからこそ、車の中でしばらく黙ったままだった。
「それじゃあ、元気で」
「ああ。そっちも」
車を降りて別れを告げた。「また」という言葉は使わず、去りゆく車を眺める。やがて見えなくなると、背中には汗が滲んできた。
玄関には、ルカの靴がある。もう帰っていたらしい。肉の焼ける匂いがし、隣に靴を並べてキッチンへ顔を出した。
「ただいま。今日は早かったね」
「おかえりなさい」
ルカは振り向きもせず、ぼんやりとしている。
「どうした? 何かあった?」
「……硝煙の臭いがします」
「ああ……これは、」
ルカの目元が険しくなり、口がへの字に曲がる。
エドワードは彼の両肩に手を置いた。
「ルカ、聞いてくれ。実はさっきまでロバートと一緒だったんだ」
「ロバートさんと?」
「ハンバーガーが食べたいって言う彼に付き添ったんだよ。そしたら店に薬中が入ってきて、男が威嚇で一発放ったんだ。その後、犯人を捕まえた。そのときの臭いが染みついたんだと思う」
「そうですか……あなたはケガしませんでしたか?」
「ちっとも。すまないね。連絡もせず他の男と食べに出かけたりして。ロバートも急に来たんだよ」
「やっぱりロバートさんとお知り合いだったんですね」
「やっぱり?」
「あなたのことをすごく聞いてきたんで、彼が興味があるのはエドなんじゃないかって……」
「心配してたのか。学生時代のクラスメイトってだけさ。それに卒業式も彼と会話をまったくしなかった仲だ。ロバートは立場上、友人と会う機会も限られるから、いろいろ話したくなったんだと思う」
まだ不安げだが、彼の小さな背中を引き寄せて抱きしめた。
「大丈夫だ。君が心配するようなことは何もない」
「はい……。それと、もう一つ気になることがあるんです。銃を持った男が来たって話ですが、まさかロバートさんを追ってきたんでしょうか」
「その件も警察に話してある。偶然とは片づけられないからね」
ルカはまだ悩ましい顔をしていた。不安はベッドの上で取り除くしかない。
背中の手を尻へ伸ばすと、急に固くなり笑ってしまった。
「今夜が楽しみだよ、ルカ」
「あー、あー、よく聞こえないです」
「では何度でも言おう。今夜はどんな体位で……」
「きーこーえーなーい」
緊張に包まれた手が震え、ルカはいったんお茶を飲んで落ち着かせた。あまり効果があるとは思えないが、これがミルクティーだったらまだ冷静になれたかもしれない。
弁当箱の蓋を開けた。初めて作ってもらった愛に満ち溢れた弁当は、形の崩れたおにぎりと、エドワードに教えた卵焼き、シンプルに塩で味つけした肉が入っていた。
「アストリー、いつもと弁当が違うな」
弁護士として、仕事を叩き込んでくれている先輩のロドニーだ。
ルカの弁当を覗き、顎を撫でて白い歯を見せた。
「ど、同居人が作ってくれたんです」
「恋人がいたのか。幸せで何よりだ」
恥ずかしくて同居人と言ってしまったが、恋人とくみ取ってくれたようだ。
「長いこと付き合っているのかい?」
「そうですね。学生だった頃からずっと一緒ですから」
「素敵な女性だな。俺も妻に一度でいいから作ってもらいたいよ」
彼はコンビニの弁当かチェーン店のハンバーガー、またはポテトチップを摘まんでいる。
菓子でランチを済ませる同僚も多いが、ルカはしっかり食べないと落ち着かなかった。
観察眼に優れ、犯数多くの人を検挙してきたエドワード。
ご機嫌取りをする大人たちや金扱いをする女たちを見極めてきたロバート。相性は最悪で、友人関係にもなりえない存在。けれどクラスメイトという縁は切っても切れないものであり、厄介なものでもある。
「目的は…………」
唐突に下の階で乾いた音が鳴る。戸惑う客を後目に、エドワードは即立ち上がってロバートをテーブルの下へ押し込んだ。
「ここにいろ」
「まさか、銃声か?」
「そうだな」
聞き慣れない音に、ロバートは心臓を手で押さえ、唇が小刻みに震えている。
しゃがんだ状態でエドワードは懐から銃を取り出した。
「なぜそんなに冷静なんだ……いや、当然といえば当然か」
心臓がばたばたしていても、冷静に見えるよう努めるのも仕事だ。
「出てくるなよ」
SPもつけずにやってくる彼は信用できず、エドワードは念を押した。
一歩一歩階段を降りていくと、銃を持った男が訳の判らないことを叫んでいる。経験から彼は薬の中毒者だと察した。
店員はエドワードの存在に気づかず、背後から男に近づくと、銃を持つ手にしがみついた。
エドワードは一気に駆け下りる。男の右手をひっつかんだ。
男の手首を骨が軋むほど掴むと、指の力が抜けて銃が落ちた。
回りにいた客人たちも男に襲いかかり、エドワードは彼らに任せて落ちた銃を拾い上げた。
数分後、サイレンが聞こえてきて、駆けつけた警察官に男と銃を渡した。
「エドワード……」
「もう終わった。ケガ人はいない」
ロバートは階段上で、ほっと息をついた。
よろど怖かったのだろう。足が小刻みに震え、眉間のしわは深く刻まれている。
警察官と簡単な聴取を終え、エドワードたちは店を出た。事件と隣り合わせの生活をしているとはいえ、ゆっくり食事や話をしたいとは思わない。
車に乗ると、ロバートはぐったりと背もたれに背をつけた。
「君は、いつもあんな生活を送っているのか?」
「ロスなんでね。残念ながら事件は向こうからやってくる。常に危険と隣り合わせだ」
「君のような生活を送っている人と恋人になるには、とてつもない精神力が求められるな」
「ルカは強いさ。君が思っている以上に。命は平等だと世間一般はそう言うが、残念ながら俺の立場からすると平等じゃない。俺たちは捨て駒のようなものだ。今回はトリガーを引く事件にはならなかったが、普段は迷わず手をかける」
「私は……ずっと鳥の籠だと思っていたんだ。実際は生温い世界にいたんだな」
「お互いに比べるような人生じゃない。そもそも立場が違う。君だって俺たちには理解しがたい悩みを抱えているはずだ」
これが日常の一部なのだと、常にSPがつきまとう彼には、刺激が強すぎた。
「もし、同じ立場であれば、君は俺を選んでいた?」
この前ルカとショッピングに出かけたとき、お菓子を買ってほしくて地団駄を踏む子供と同じ顔だ。つついてしまえば泣き出しそうで、学生時代にも見たことがなかった。
「ロバート、たらればの話だ。現実は見えているだろう? 交ざり合うことはない」
「それでも、答えてほしい」
「俺はルカが好きだ。彼に出会わなければ、女性と一緒になる可能性だってあった」
遠回しに、元々男性が好きなわけではないと伝えた。
ルカだから特別で、最も愛すべき人はただひとりだけだ。
「君が幸せになることを望んでいるよ」
「エドワード……君は誰よりも残酷で、優しい人だ」
お互いにこれが最後になると感づいていた。だからこそ、車の中でしばらく黙ったままだった。
「それじゃあ、元気で」
「ああ。そっちも」
車を降りて別れを告げた。「また」という言葉は使わず、去りゆく車を眺める。やがて見えなくなると、背中には汗が滲んできた。
玄関には、ルカの靴がある。もう帰っていたらしい。肉の焼ける匂いがし、隣に靴を並べてキッチンへ顔を出した。
「ただいま。今日は早かったね」
「おかえりなさい」
ルカは振り向きもせず、ぼんやりとしている。
「どうした? 何かあった?」
「……硝煙の臭いがします」
「ああ……これは、」
ルカの目元が険しくなり、口がへの字に曲がる。
エドワードは彼の両肩に手を置いた。
「ルカ、聞いてくれ。実はさっきまでロバートと一緒だったんだ」
「ロバートさんと?」
「ハンバーガーが食べたいって言う彼に付き添ったんだよ。そしたら店に薬中が入ってきて、男が威嚇で一発放ったんだ。その後、犯人を捕まえた。そのときの臭いが染みついたんだと思う」
「そうですか……あなたはケガしませんでしたか?」
「ちっとも。すまないね。連絡もせず他の男と食べに出かけたりして。ロバートも急に来たんだよ」
「やっぱりロバートさんとお知り合いだったんですね」
「やっぱり?」
「あなたのことをすごく聞いてきたんで、彼が興味があるのはエドなんじゃないかって……」
「心配してたのか。学生時代のクラスメイトってだけさ。それに卒業式も彼と会話をまったくしなかった仲だ。ロバートは立場上、友人と会う機会も限られるから、いろいろ話したくなったんだと思う」
まだ不安げだが、彼の小さな背中を引き寄せて抱きしめた。
「大丈夫だ。君が心配するようなことは何もない」
「はい……。それと、もう一つ気になることがあるんです。銃を持った男が来たって話ですが、まさかロバートさんを追ってきたんでしょうか」
「その件も警察に話してある。偶然とは片づけられないからね」
ルカはまだ悩ましい顔をしていた。不安はベッドの上で取り除くしかない。
背中の手を尻へ伸ばすと、急に固くなり笑ってしまった。
「今夜が楽しみだよ、ルカ」
「あー、あー、よく聞こえないです」
「では何度でも言おう。今夜はどんな体位で……」
「きーこーえーなーい」
緊張に包まれた手が震え、ルカはいったんお茶を飲んで落ち着かせた。あまり効果があるとは思えないが、これがミルクティーだったらまだ冷静になれたかもしれない。
弁当箱の蓋を開けた。初めて作ってもらった愛に満ち溢れた弁当は、形の崩れたおにぎりと、エドワードに教えた卵焼き、シンプルに塩で味つけした肉が入っていた。
「アストリー、いつもと弁当が違うな」
弁護士として、仕事を叩き込んでくれている先輩のロドニーだ。
ルカの弁当を覗き、顎を撫でて白い歯を見せた。
「ど、同居人が作ってくれたんです」
「恋人がいたのか。幸せで何よりだ」
恥ずかしくて同居人と言ってしまったが、恋人とくみ取ってくれたようだ。
「長いこと付き合っているのかい?」
「そうですね。学生だった頃からずっと一緒ですから」
「素敵な女性だな。俺も妻に一度でいいから作ってもらいたいよ」
彼はコンビニの弁当かチェーン店のハンバーガー、またはポテトチップを摘まんでいる。
菓子でランチを済ませる同僚も多いが、ルカはしっかり食べないと落ち着かなかった。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
そんなの真実じゃない
イヌノカニ
BL
引きこもって四年、生きていてもしょうがないと感じた主人公は身の周りの整理し始める。自分の部屋に溢れる幼馴染との思い出を見て、どんなパソコンやスマホよりも自分の事を知っているのは幼馴染だと気付く。どうにかして彼から自分に関する記憶を消したいと思った主人公は偶然見た広告の人を意のままに操れるというお香を手に幼馴染に会いに行くが———?
彼は本当に俺の知っている彼なのだろうか。
==============
人の証言と記憶の曖昧さをテーマに書いたので、ハッキリとせずに終わります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
初恋はおしまい
佐治尚実
BL
高校生の朝好にとって卒業までの二年間は奇跡に満ちていた。クラスで目立たず、一人の時間を大事にする日々。そんな朝好に、クラスの頂点に君臨する修司の視線が絡んでくるのが不思議でならなかった。人気者の彼の一方的で執拗な気配に朝好の気持ちは高ぶり、ついには卒業式の日に修司を呼び止める所までいく。それも修司に無神経な言葉をぶつけられてショックを受ける。彼への思いを知った朝好は成人式で修司との再会を望んだ。
高校時代の初恋をこじらせた二人が、成人式で再会する話です。珍しく攻めがツンツンしています。
※以前投稿した『初恋はおしまい』を大幅に加筆修正して再投稿しました。現在非公開の『初恋はおしまい』にお気に入りや♡をくださりありがとうございました!こちらを読んでいただけると幸いです。
今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。
悩める文官のひとりごと
きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。
そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。
エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。
ムーンライト様にも掲載しております。
夢では溺愛騎士、現実ではただのクラスメイト
春音優月
BL
真面目でおとなしい性格の藤村歩夢は、武士と呼ばれているクラスメイトの大谷虎太郎に密かに片想いしている。
クラスではほとんど会話も交わさないのに、なぜか毎晩歩夢の夢に出てくる虎太郎。しかも夢の中での虎太郎は、歩夢を守る騎士で恋人だった。
夢では溺愛騎士、現実ではただのクラスメイト。夢と現実が交錯する片想いの行方は――。
2024.02.23〜02.27
イラスト:かもねさま
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
キミと2回目の恋をしよう
なの
BL
ある日、誤解から恋人とすれ違ってしまった。
彼は俺がいない間に荷物をまとめて出てってしまっていたが、俺はそれに気づかずにいつも通り家に帰ると彼はもうすでにいなかった。どこに行ったのか連絡をしたが連絡が取れなかった。
彼のお母さんから彼が病院に運ばれたと連絡があった。
「どこかに旅行だったの?」
傷だらけのスーツケースが彼の寝ている病室の隅に置いてあって俺はお母さんにその場しのぎの嘘をついた。
彼との誤解を解こうと思っていたのに目が覚めたら彼は今までの全ての記憶を失っていた。これは神さまがくれたチャンスだと思った。
彼の荷物を元通りにして共同生活を再開させたが…
彼の記憶は戻るのか?2人の共同生活の行方は?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる