29 / 32
第二章 新生活
029 愉しい想い出
しおりを挟む
男が去ってからしばらく立ちすくんでいたが、奥のフロアから盗まれただの当たり屋だと声が聞こえたため、蓮は声のする方角へ足を早めた。
女性が一人倒れていて、店員が集まっている。
「ここから走っていった男がいたでしょう? その人に鞄を盗られたのよ!」
「すぐに警察を呼びますね。救急車は必要ですか? 立てますか?」
「え、ええ…………」
胸の辺りがざわめき、そっと押さえる。心臓が全力で階段を駆け上がったときのような状態になっている。初めて大学合否に立ち合ったときにも似ているが、似て非なるものだ。
やがてやってきた警察官に対し、女性は必死で訴えている。
一人の警察官がこちらに気づき、近づいてきた。
「一連の流れを見ていました?」
「いえ……その……ただ…………」
確証はない。ただ、胸がざわついて仕方ないのだ。
「すみません、探しているラーメン屋があるのですが、」
蓮は何が起こっても、すべてを背負う覚悟を決めた。
彼──嵯峨順平という男は、クラスの大将気取りの男ではあったが、教師を取り入るのも格段にうまい、というのが蓮の印象だ。いわば世渡り上手なのである。
学園でも可愛いと評判だった女子に告白し、うまくいったとかなんとか風の噂で聞いたことがある。とにかく注目されたがりの男子だった。
ちょうど出入り口から一人の男が出てきた。嵯峨純平だ。昔よりも肉付きがよくなり、面影が少しだけしか感じられない。彼もこちらを見て、一瞬固まってしまった。その硬直は、いろんな意味が含まれている。お互い様だった。
「……久しぶりだな。驚いた」
「うん。久しぶり。嵯峨君の家って、こっちに引っ越してきたの?」
「入れよ」
嵯峨は質問には答えなかった。いろいろあったのだろうと、蓮も深くはつっこまない。
営業時間にはまだ早かった。ラーメン特有の魚の匂いと、壁には手書きのお品書きが貼られている。流行りのラーメン屋というより、昔ながらのラーメン屋だ。
嵯峨は椅子に座るよう促した。
「チャーハンでいいか? まだラーメンの準備整ってないんだよ」
「あ、うん……ありがとう」
嵯峨は慣れた手つきで材料を切っていく。
「お母さんとお父さんと営業してるんだよね?」
一瞬、材料を切る音が乱れた。
「死んだ」
「……そうだったんだ」
「そっちは? もう社会人だろ」
「いや……まだ大学生」
「ふうん」
現状を聞きたいわけではない。いわば探り合いだ。何をしにここへきたのか、と向こうは聞きたい。蓮が一番聞きたいのは「今までどこで何をしていたのか」だ。
醤油の焦げた香りとネギのつんとした香りが食欲を刺激した。あまり腹は空いていなかったが、レンゲが進む。
「すごく美味しい」
「それはよかった」
目に入ったのが、彼の左手の薬指だ。銀色に光るといえば聞こえはいいが、くすんでいて年季が入っている。長い間、家族を守り続けた証だ。
ゆっくり食べて時間稼ぎをしたつもりだったが、最後のひと粒すらない。蓮はレンゲを置いてお礼言い、財布を出した。
「金はいい。俺が勝手に作っただけだ」
「……ありがとう」
「宮野」
蓮は顔を上げた。彼の顔は固まっていて、表情筋がまったく動いていなかった。
「見逃してくれねえか?」
鈍い色の指輪は、光に当たり眩しく光る。家族を引き合いに出されているようだった。
彼もまた気づいていた。デパートで女性の鞄を盗んだとき、目撃したのは蓮だということを。
「見逃してくれ」
もう一度、嵯峨は言う。家族が大切だからこそ、お互いの言い分は譲れないのだ。
「災難だったね」
警察からの長い長い長い聴取を終え、連はやっと解放された。
緊張からか喉が渇き、ふたりでファミリーレストランに入った。二杯目のお茶を飲んだところで、ようやく落ち着いた。
「懐かしい学生時代の夢を見たんです。デパートでひったくりを目撃して、まさか同級生だったなんて」
「すごい偶然だ。一つ言えるのは、通報した蓮は正しいし、間違ってないよ。たとえ家族が壊れても蓮のせいじゃない」
「そう言ってもらえると、気持ちが楽になります。通報することに躊躇いはなかったんですが、罪のない家族に対しては罪悪感がありました」
「それも感じる必要はないよ。責任を取るのは嵯峨君だ」
不幸中の幸いだったのは、鞄を奪われた女性は大きな怪我がなかった点だ。
「中学生の頃はどんな大人になるんだろうって絶望してましたけど、将来は判らないものですね」
「目の件があったから?」
「それが大きかったです。一生包帯を巻いた人生を送るのかもって考えていました。嵯峨君は……僕と違ってつねに光が当たっている人でした。マイホームなんかのCMで使われるような家族を持つタイプだと思ってました」
「具体的だねー」
「どうしてあんなことをしたんだろ……」
「お金が目的なら、困ってたって可能性もあるし。道を外したのなら理由はどうであれよくない。さあ、そろそろ帰ろうか」
口を開くままに話したおかげか、ずいぶんとすっきりした気がした。
胃の中の液体がたぷたぷと揺れていて、おかしくてスキップしてみたら、隣にいた薫もなぜかスキップをする。しかも足音はスキップとは思えない。
「なかなか個性的ですね」
「うまい言い回しだ。大人になれば、はっきり言わずに濁した方がいい場面があるからね」
薫は少し得意げに言う。
「覚えておきまーす」
駅からの帰り道、公園へ寄った。寂れているが、子供だった蓮にとっては宝が埋まった秘密基地のような気持ちで遊んでいた場所だ。
「あ……そういえば、ここは母親に連れてきてもらったんでした」
「そうなの? おばあちゃんとかおじいちゃんじゃなく?」
「ふたりより、母さんに連れてきてもらってたことが多かった気がします」
砂場では、子供が母親に手を引かれている。名残惜しそうな姿は過去の自分と重なった。
「母親と遊んだ記憶ってほぼなかったんです。でも僕が忘れていただけなんですね。砂場で汚れた手でも、母さんは嫌がらずに握ってくれました」
「良い想い出もあって安心した」
ふとよぎったのは、母から預かった手紙だ。恐怖でしかなかったが、昔を思い出したからか中を開けてみたいという気持ちも芽生えた。
「母って偉大ですよね。僕だけじゃないのかな」
「どこの家庭でも、親の存在は大きいよ」
初めて逆上がりができるようになったとき、褒めてくれたのは母だった。やけに嬉しくて何度も披露した。暖かな想い出だって、ちゃんとあったのだ。
蓮はベンチから飛び跳ねて、鉄棒を握った。昔よりも低く感じる。一度地面を蹴ってみるが、宙を舞うことはなかった。
「薫さん、できます?」
「これ以上、俺に恥をかかせる気?」
「あははっ」
「足上げるの手伝うよ」
「すごい。学校の先生みたい」
帰り際の子供たちが見ていた。
できるできないを気にしているのか、それとも大人が公園にいて奇妙に感じるのか。
足首を持ってもらい、蓮は一周して着地した。蓮より薫が手を叩いて笑っている。じんわりと胸が暖かくなる。祭りで買ったりんご飴を家で食べたときと似た感情だ。
「薫さん、だっこしてー」
「はいはい」
「普段と立場が逆ですね」
「こら」
女性が一人倒れていて、店員が集まっている。
「ここから走っていった男がいたでしょう? その人に鞄を盗られたのよ!」
「すぐに警察を呼びますね。救急車は必要ですか? 立てますか?」
「え、ええ…………」
胸の辺りがざわめき、そっと押さえる。心臓が全力で階段を駆け上がったときのような状態になっている。初めて大学合否に立ち合ったときにも似ているが、似て非なるものだ。
やがてやってきた警察官に対し、女性は必死で訴えている。
一人の警察官がこちらに気づき、近づいてきた。
「一連の流れを見ていました?」
「いえ……その……ただ…………」
確証はない。ただ、胸がざわついて仕方ないのだ。
「すみません、探しているラーメン屋があるのですが、」
蓮は何が起こっても、すべてを背負う覚悟を決めた。
彼──嵯峨順平という男は、クラスの大将気取りの男ではあったが、教師を取り入るのも格段にうまい、というのが蓮の印象だ。いわば世渡り上手なのである。
学園でも可愛いと評判だった女子に告白し、うまくいったとかなんとか風の噂で聞いたことがある。とにかく注目されたがりの男子だった。
ちょうど出入り口から一人の男が出てきた。嵯峨純平だ。昔よりも肉付きがよくなり、面影が少しだけしか感じられない。彼もこちらを見て、一瞬固まってしまった。その硬直は、いろんな意味が含まれている。お互い様だった。
「……久しぶりだな。驚いた」
「うん。久しぶり。嵯峨君の家って、こっちに引っ越してきたの?」
「入れよ」
嵯峨は質問には答えなかった。いろいろあったのだろうと、蓮も深くはつっこまない。
営業時間にはまだ早かった。ラーメン特有の魚の匂いと、壁には手書きのお品書きが貼られている。流行りのラーメン屋というより、昔ながらのラーメン屋だ。
嵯峨は椅子に座るよう促した。
「チャーハンでいいか? まだラーメンの準備整ってないんだよ」
「あ、うん……ありがとう」
嵯峨は慣れた手つきで材料を切っていく。
「お母さんとお父さんと営業してるんだよね?」
一瞬、材料を切る音が乱れた。
「死んだ」
「……そうだったんだ」
「そっちは? もう社会人だろ」
「いや……まだ大学生」
「ふうん」
現状を聞きたいわけではない。いわば探り合いだ。何をしにここへきたのか、と向こうは聞きたい。蓮が一番聞きたいのは「今までどこで何をしていたのか」だ。
醤油の焦げた香りとネギのつんとした香りが食欲を刺激した。あまり腹は空いていなかったが、レンゲが進む。
「すごく美味しい」
「それはよかった」
目に入ったのが、彼の左手の薬指だ。銀色に光るといえば聞こえはいいが、くすんでいて年季が入っている。長い間、家族を守り続けた証だ。
ゆっくり食べて時間稼ぎをしたつもりだったが、最後のひと粒すらない。蓮はレンゲを置いてお礼言い、財布を出した。
「金はいい。俺が勝手に作っただけだ」
「……ありがとう」
「宮野」
蓮は顔を上げた。彼の顔は固まっていて、表情筋がまったく動いていなかった。
「見逃してくれねえか?」
鈍い色の指輪は、光に当たり眩しく光る。家族を引き合いに出されているようだった。
彼もまた気づいていた。デパートで女性の鞄を盗んだとき、目撃したのは蓮だということを。
「見逃してくれ」
もう一度、嵯峨は言う。家族が大切だからこそ、お互いの言い分は譲れないのだ。
「災難だったね」
警察からの長い長い長い聴取を終え、連はやっと解放された。
緊張からか喉が渇き、ふたりでファミリーレストランに入った。二杯目のお茶を飲んだところで、ようやく落ち着いた。
「懐かしい学生時代の夢を見たんです。デパートでひったくりを目撃して、まさか同級生だったなんて」
「すごい偶然だ。一つ言えるのは、通報した蓮は正しいし、間違ってないよ。たとえ家族が壊れても蓮のせいじゃない」
「そう言ってもらえると、気持ちが楽になります。通報することに躊躇いはなかったんですが、罪のない家族に対しては罪悪感がありました」
「それも感じる必要はないよ。責任を取るのは嵯峨君だ」
不幸中の幸いだったのは、鞄を奪われた女性は大きな怪我がなかった点だ。
「中学生の頃はどんな大人になるんだろうって絶望してましたけど、将来は判らないものですね」
「目の件があったから?」
「それが大きかったです。一生包帯を巻いた人生を送るのかもって考えていました。嵯峨君は……僕と違ってつねに光が当たっている人でした。マイホームなんかのCMで使われるような家族を持つタイプだと思ってました」
「具体的だねー」
「どうしてあんなことをしたんだろ……」
「お金が目的なら、困ってたって可能性もあるし。道を外したのなら理由はどうであれよくない。さあ、そろそろ帰ろうか」
口を開くままに話したおかげか、ずいぶんとすっきりした気がした。
胃の中の液体がたぷたぷと揺れていて、おかしくてスキップしてみたら、隣にいた薫もなぜかスキップをする。しかも足音はスキップとは思えない。
「なかなか個性的ですね」
「うまい言い回しだ。大人になれば、はっきり言わずに濁した方がいい場面があるからね」
薫は少し得意げに言う。
「覚えておきまーす」
駅からの帰り道、公園へ寄った。寂れているが、子供だった蓮にとっては宝が埋まった秘密基地のような気持ちで遊んでいた場所だ。
「あ……そういえば、ここは母親に連れてきてもらったんでした」
「そうなの? おばあちゃんとかおじいちゃんじゃなく?」
「ふたりより、母さんに連れてきてもらってたことが多かった気がします」
砂場では、子供が母親に手を引かれている。名残惜しそうな姿は過去の自分と重なった。
「母親と遊んだ記憶ってほぼなかったんです。でも僕が忘れていただけなんですね。砂場で汚れた手でも、母さんは嫌がらずに握ってくれました」
「良い想い出もあって安心した」
ふとよぎったのは、母から預かった手紙だ。恐怖でしかなかったが、昔を思い出したからか中を開けてみたいという気持ちも芽生えた。
「母って偉大ですよね。僕だけじゃないのかな」
「どこの家庭でも、親の存在は大きいよ」
初めて逆上がりができるようになったとき、褒めてくれたのは母だった。やけに嬉しくて何度も披露した。暖かな想い出だって、ちゃんとあったのだ。
蓮はベンチから飛び跳ねて、鉄棒を握った。昔よりも低く感じる。一度地面を蹴ってみるが、宙を舞うことはなかった。
「薫さん、できます?」
「これ以上、俺に恥をかかせる気?」
「あははっ」
「足上げるの手伝うよ」
「すごい。学校の先生みたい」
帰り際の子供たちが見ていた。
できるできないを気にしているのか、それとも大人が公園にいて奇妙に感じるのか。
足首を持ってもらい、蓮は一周して着地した。蓮より薫が手を叩いて笑っている。じんわりと胸が暖かくなる。祭りで買ったりんご飴を家で食べたときと似た感情だ。
「薫さん、だっこしてー」
「はいはい」
「普段と立場が逆ですね」
「こら」
0
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説

【完結】I adore you
ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。
そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。
※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。
夢では溺愛騎士、現実ではただのクラスメイト
春音優月
BL
真面目でおとなしい性格の藤村歩夢は、武士と呼ばれているクラスメイトの大谷虎太郎に密かに片想いしている。
クラスではほとんど会話も交わさないのに、なぜか毎晩歩夢の夢に出てくる虎太郎。しかも夢の中での虎太郎は、歩夢を守る騎士で恋人だった。
夢では溺愛騎士、現実ではただのクラスメイト。夢と現実が交錯する片想いの行方は――。
2024.02.23〜02.27
イラスト:かもねさま

【完結】「奥さまは旦那さまに恋をしました」〜紫瞠柳(♂)。学生と奥さまやってます
天白
BL
誰もが想像できるような典型的な日本庭園。
広大なそれを見渡せるどこか古めかしいお座敷内で、僕は誰もが想像できないような命令を、ある日突然下された。
「は?」
「嫁に行って来い」
そうして嫁いだ先は高級マンションの最上階だった。
現役高校生の僕と旦那さまとの、ちょっぴり不思議で、ちょっぴり甘く、時々はちゃめちゃな新婚生活が今始まる!
……って、言ったら大袈裟かな?
※他サイト(フジョッシーさん、ムーンライトノベルズさん他)にて公開中。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
後輩に嫌われたと思った先輩と その先輩から突然ブロックされた後輩との、その後の話し…
まゆゆ
BL
澄 真広 (スミ マヒロ) は、高校三年の卒業式の日から。
5年に渡って拗らせた恋を抱えていた。
相手は、後輩の久元 朱 (クモト シュウ) 5年前の卒業式の日、想いを告げるか迷いながら待って居たが、シュウは現れず。振られたと思い込む。
一方で、シュウは、澄が急に自分をブロックしてきた事にショックを受ける。
唯一自分を、励ましてくれた先輩からのブロックを時折思い出しては、辛くなっていた。
それは、澄も同じであの日、来てくれたら今とは違っていたはずで仮に振られたとしても、ここまで拗らせることもなかったと考えていた。
そんな5年後の今、シュウは住み込み先で失敗して追い出された途方に暮れていた。
そこへ社会人となっていた澄と再会する。
果たして5年越しの恋は、動き出すのか?
表紙のイラストは、Daysさんで作らせていただきました。

僕はお別れしたつもりでした
まと
BL
遠距離恋愛中だった恋人との関係が自然消滅した。どこか心にぽっかりと穴が空いたまま毎日を過ごしていた藍(あい)。大晦日の夜、寂しがり屋の親友と二人で年越しを楽しむことになり、ハメを外して酔いつぶれてしまう。目が覚めたら「ここどこ」状態!!
親友と仲良すぎな主人公と、別れたはずの恋人とのお話。
⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。
大晦日あたりに出そうと思ったお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる