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第一章 盲目の世界
014 置き去りにした心を取り戻す
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「母さんに何を言われたんだ?」
「医者になるために別の大学へ入り直せってさ。お金は出すからって……」
「蓮は医者になりたくないんじゃなく、敷かれたレールを走るのが嫌なだけだろう? 家族に言われてそういう人生を歩みたくないんだ」
「うん……中学生のときは、将来の夢を話すのも嫌だった。絶望しかなかったし。親と別に住んでて、冷静に将来を考えられるようになったんだ。今は医学の道に進むのも嫌じゃないかなあって」
「医学は医師だけじゃないよ。看護、放射線技師、救命士。薬の道なら薬剤師もある」
「薬剤師……か」
「この前、バラエティー番組で薬剤師の仕事についてやってたね」
彼は野球に切り替えたそうだったがリモコンを譲り、テレビに夢中になる孫の姿をにこにこと眺めていたのだ。
「蓮、もし蓮が本当にやりたいことを見つけたら、いつでも聞くし歓迎するよ。母親には言いづらいだろう? じいちゃんが間に入っちゃる」
「うん……ありがとう。僕個人のことはどうでもよくて勝手に産み落とされたなんて思ってたんだ。今は自分のこと冷静に見えるようになってる」
「大学だってなんぼ受けて入ったっていいんだ。戦争も争いもない平和な時代だ。好きなことをやりんしゃい」
感謝の気持ちを込めて、二つあった桜餅の片方を祖父にあげた。今日一番の笑顔だ。
「ずっと塞ぎ込んでたから、ばあちゃんも心配しとったよ」
「将来のことだけじゃなくて、失恋しちゃって」
「あらまあ。そうだったんかい」
「でも大丈夫。もう元気になったから」
失恋──心の最奥でおかしな音が鳴った。
重い身体を引きずりながら這い出たホテルに、彼ひとりを残した。恋と心を置き去りにし、別れた。一方的だったが、同じ思いでいたと感じ取っていた。彼には子供がいる。どうあがいても、将来が見えなかったのだ。
身体を蝕む痛みや腫れるほど含まれた唇も舌も、嘘ではなかった。だがしばらくすると、痛みも腫れも引いていく。
最後の最後までお互いに連絡先を交換しなかった。これが答えだ。
「いつか蓮を大事にしてくれる人と出会えたら、じいちゃんは嬉しいんだ」
「将来は、おじいちゃんとおばあちゃんみたいな家庭を作りたいんだ」
「そうかい。じいちゃんは毎日幸せだ」
祖父は笑い、桜餅を全部食べた。
夏休み前の病院は人で溢れかえっていた。
予約した時間より三十分ほど遅れてようやく診察室へ入ると、先生は申し訳なさそうな顔をしていた。
「ごめんね。ちょっと時間かかっちゃったね」
「大丈夫ですよ。とくにやることがないですし」
「夏休みはお出かけしないの?」
「予定はないですね。しいていえば、勉強くらいで」
「就活生は大変だ。じゃあ、診察に移ろうか。最近は目の調子はどう?」
「過去の人付き合いのこととか、いろいろ思い出すことがあったんです。夜になったら、目が見えづらくなってしまって。暗いせいかと思って電気をつけても、全然見えなかったです」
「蓮君の目は主にストレスで左右されるね。ちょっと目薬変えてみようか。かすみ目にも効くようなものを出してみる」
「ありがとうございます」
「もうすぐ文化祭だっけ?」
主治医はふと顔を上げた。
「大学生の姪っ子も楽しみだって言ってたなあ。最後の文化祭、楽しんできてね」
待ち時間よりも診察時間は短かった。
毎度同じことを言われようにも、治らないし原因がはっきりしないのだから仕方ない。一生仲良く付き合っていくしか方法がなかった。
病院を後にすると、すでに蝉の鳴き声が響いている。合唱と言えば聞こえはいいが、好き勝手に叫び夏を呼んでいるようにしか聞こえなかった。熱風は、おおらかな気持ちさえ奪っていく。
「おい」
蓮は振り返ると、見覚えのある男が立っていた。
マサだ。懐かしさと思い出したくない想いが混じり、蓮は複雑な顔をする。
「お久しぶりです」
マサの目線は下がり、蓮の手首を掴んだ。
「何するんですかっ」
「カズを振ったくせに、盗んだのかよこれ」
「盗んだ?」
「カズから盗ったんだろ?」
手首につけているのは、かずとからもらったアクセサリーだ。
気に入っているからつけていただけで、他意はない。そう思い込んでいる。
「同じものをカズがつけてるの見たことあるんだよ」
「そんなの知らないです。僕は見たことないですし。そもそもこれ、かずと先生からもらったものです」
マサの顔には青筋が浮かび、眉間に皺が寄っている明らかに『激怒』の顔だ。
「中途半端なことしやがって。カズの様子がおかしくなったのお前のせいだからな」
「僕のせい? ちょっと、さっきからなんですか。ちゃんと説明して下さい」
「塞ぎ込んで酒に逃げて、遠いのにわざわざこの俺が会いに行っても出てきやしねえ。どうせお前が何かやったんだろ」
「勝手なことばかりですね。僕はそもそもずっと会ってませんし。……遠いところ?」
「お前、本当に何も知らねえのな。なんで適当な理由つけておこんなクソガキに会いにきてたのか理解できねえ」
マサはわざとらしくため息をついた。
「あいつが心配か?」
「そりゃあ……会わなくなったとは言っても、心配はしてます。嫌いになったわけじゃないですし」
「会いたいか?」
マサは不機嫌そうに問う。
彼はたまたまここにいたわけではない。蓮に会うためだ。そして不機嫌なのは『かずとの精神をマサ自身で解決できないから』が正しい。
蓮は迷わなかった。置き去りにした心を引っ張り上げた。
「会いたいです」
「カズは京都にいる」
「京都?」
思いもしなかった地名だ。
「京都に引っ越ししたんですか?」
「引っ越し? あいつは京都出身だ。医者になるために東京に出たが、その後は地元に戻った」
「京都……京都……」
一年に一回、または数回のデートだった。それは場所の問題が会って、会いたくても会えなかったのだ。
「お、おい! 大丈夫かよ」
「平気、です……びっくりしちゃって……」
かすんだ目からは涙が零れた。彼はわざわざ会いにきていた。デートのために、時間を作って。
十二月二十三日のデートがレンタカーだったのも頷ける。彼は新幹線で来て、車を借りたのだ。
「お前が会いに行っても、お前の思ったようなカズには会えないかもしれない。覚悟してるか?」
「してます。僕は心からかずと先生に幸せになってほしいって思ってるんです。それは今も変わってません」
「なら住所を教える」
マサはメモ帳を切ると、紙切れにペンを走らせた。
「あいつの家の住所だ。京都っつってもお前が想像してるような場所じゃないからな。ド田舎だ」
「こ、これ……」
「あ? どした?」
「いえ……なんでもないです。ありがとうございます」
「お前に頼むのははっきり言って不快だが、あいつが元気になるならいい」
「そこまでして、先生のこと好きなんですね」
「会って過去のこと聞いてこい。悪友として心配してるだけだ」
マサの印象は変わった。いい人とは思えないが、親友の心配をする一面は持ち合わせている。そのためには気に入らない人でも頭を下げられる。
もう一つの驚愕の真実だ。マサの前で知らなかったなどと言えないが、彼の書いた紙には『一薫』と書かれていた。
「医者になるために別の大学へ入り直せってさ。お金は出すからって……」
「蓮は医者になりたくないんじゃなく、敷かれたレールを走るのが嫌なだけだろう? 家族に言われてそういう人生を歩みたくないんだ」
「うん……中学生のときは、将来の夢を話すのも嫌だった。絶望しかなかったし。親と別に住んでて、冷静に将来を考えられるようになったんだ。今は医学の道に進むのも嫌じゃないかなあって」
「医学は医師だけじゃないよ。看護、放射線技師、救命士。薬の道なら薬剤師もある」
「薬剤師……か」
「この前、バラエティー番組で薬剤師の仕事についてやってたね」
彼は野球に切り替えたそうだったがリモコンを譲り、テレビに夢中になる孫の姿をにこにこと眺めていたのだ。
「蓮、もし蓮が本当にやりたいことを見つけたら、いつでも聞くし歓迎するよ。母親には言いづらいだろう? じいちゃんが間に入っちゃる」
「うん……ありがとう。僕個人のことはどうでもよくて勝手に産み落とされたなんて思ってたんだ。今は自分のこと冷静に見えるようになってる」
「大学だってなんぼ受けて入ったっていいんだ。戦争も争いもない平和な時代だ。好きなことをやりんしゃい」
感謝の気持ちを込めて、二つあった桜餅の片方を祖父にあげた。今日一番の笑顔だ。
「ずっと塞ぎ込んでたから、ばあちゃんも心配しとったよ」
「将来のことだけじゃなくて、失恋しちゃって」
「あらまあ。そうだったんかい」
「でも大丈夫。もう元気になったから」
失恋──心の最奥でおかしな音が鳴った。
重い身体を引きずりながら這い出たホテルに、彼ひとりを残した。恋と心を置き去りにし、別れた。一方的だったが、同じ思いでいたと感じ取っていた。彼には子供がいる。どうあがいても、将来が見えなかったのだ。
身体を蝕む痛みや腫れるほど含まれた唇も舌も、嘘ではなかった。だがしばらくすると、痛みも腫れも引いていく。
最後の最後までお互いに連絡先を交換しなかった。これが答えだ。
「いつか蓮を大事にしてくれる人と出会えたら、じいちゃんは嬉しいんだ」
「将来は、おじいちゃんとおばあちゃんみたいな家庭を作りたいんだ」
「そうかい。じいちゃんは毎日幸せだ」
祖父は笑い、桜餅を全部食べた。
夏休み前の病院は人で溢れかえっていた。
予約した時間より三十分ほど遅れてようやく診察室へ入ると、先生は申し訳なさそうな顔をしていた。
「ごめんね。ちょっと時間かかっちゃったね」
「大丈夫ですよ。とくにやることがないですし」
「夏休みはお出かけしないの?」
「予定はないですね。しいていえば、勉強くらいで」
「就活生は大変だ。じゃあ、診察に移ろうか。最近は目の調子はどう?」
「過去の人付き合いのこととか、いろいろ思い出すことがあったんです。夜になったら、目が見えづらくなってしまって。暗いせいかと思って電気をつけても、全然見えなかったです」
「蓮君の目は主にストレスで左右されるね。ちょっと目薬変えてみようか。かすみ目にも効くようなものを出してみる」
「ありがとうございます」
「もうすぐ文化祭だっけ?」
主治医はふと顔を上げた。
「大学生の姪っ子も楽しみだって言ってたなあ。最後の文化祭、楽しんできてね」
待ち時間よりも診察時間は短かった。
毎度同じことを言われようにも、治らないし原因がはっきりしないのだから仕方ない。一生仲良く付き合っていくしか方法がなかった。
病院を後にすると、すでに蝉の鳴き声が響いている。合唱と言えば聞こえはいいが、好き勝手に叫び夏を呼んでいるようにしか聞こえなかった。熱風は、おおらかな気持ちさえ奪っていく。
「おい」
蓮は振り返ると、見覚えのある男が立っていた。
マサだ。懐かしさと思い出したくない想いが混じり、蓮は複雑な顔をする。
「お久しぶりです」
マサの目線は下がり、蓮の手首を掴んだ。
「何するんですかっ」
「カズを振ったくせに、盗んだのかよこれ」
「盗んだ?」
「カズから盗ったんだろ?」
手首につけているのは、かずとからもらったアクセサリーだ。
気に入っているからつけていただけで、他意はない。そう思い込んでいる。
「同じものをカズがつけてるの見たことあるんだよ」
「そんなの知らないです。僕は見たことないですし。そもそもこれ、かずと先生からもらったものです」
マサの顔には青筋が浮かび、眉間に皺が寄っている明らかに『激怒』の顔だ。
「中途半端なことしやがって。カズの様子がおかしくなったのお前のせいだからな」
「僕のせい? ちょっと、さっきからなんですか。ちゃんと説明して下さい」
「塞ぎ込んで酒に逃げて、遠いのにわざわざこの俺が会いに行っても出てきやしねえ。どうせお前が何かやったんだろ」
「勝手なことばかりですね。僕はそもそもずっと会ってませんし。……遠いところ?」
「お前、本当に何も知らねえのな。なんで適当な理由つけておこんなクソガキに会いにきてたのか理解できねえ」
マサはわざとらしくため息をついた。
「あいつが心配か?」
「そりゃあ……会わなくなったとは言っても、心配はしてます。嫌いになったわけじゃないですし」
「会いたいか?」
マサは不機嫌そうに問う。
彼はたまたまここにいたわけではない。蓮に会うためだ。そして不機嫌なのは『かずとの精神をマサ自身で解決できないから』が正しい。
蓮は迷わなかった。置き去りにした心を引っ張り上げた。
「会いたいです」
「カズは京都にいる」
「京都?」
思いもしなかった地名だ。
「京都に引っ越ししたんですか?」
「引っ越し? あいつは京都出身だ。医者になるために東京に出たが、その後は地元に戻った」
「京都……京都……」
一年に一回、または数回のデートだった。それは場所の問題が会って、会いたくても会えなかったのだ。
「お、おい! 大丈夫かよ」
「平気、です……びっくりしちゃって……」
かすんだ目からは涙が零れた。彼はわざわざ会いにきていた。デートのために、時間を作って。
十二月二十三日のデートがレンタカーだったのも頷ける。彼は新幹線で来て、車を借りたのだ。
「お前が会いに行っても、お前の思ったようなカズには会えないかもしれない。覚悟してるか?」
「してます。僕は心からかずと先生に幸せになってほしいって思ってるんです。それは今も変わってません」
「なら住所を教える」
マサはメモ帳を切ると、紙切れにペンを走らせた。
「あいつの家の住所だ。京都っつってもお前が想像してるような場所じゃないからな。ド田舎だ」
「こ、これ……」
「あ? どした?」
「いえ……なんでもないです。ありがとうございます」
「お前に頼むのははっきり言って不快だが、あいつが元気になるならいい」
「そこまでして、先生のこと好きなんですね」
「会って過去のこと聞いてこい。悪友として心配してるだけだ」
マサの印象は変わった。いい人とは思えないが、親友の心配をする一面は持ち合わせている。そのためには気に入らない人でも頭を下げられる。
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