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第一章 盲目の世界
010 偶然の出会い
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「お出かけすれば楽しいし、星を見に連れていってくれるし、ゲーム音楽の話とかもしてくれるし……こうして家まで来てくれるし」
「蓮君」
「毎日が地獄。どうせ僕と付き合えないし、キスもできないし。だったら突き放してほしいよ」
「キス、できるよ」
かずとは蓮の背中を解放し、肩に手を置いた。
身体が震える。かずとの顔が目の前にある。
指が肩を撫で、影が被った。
かずとの匂いをいっぱいに嗅ぎ、息を止めて目を閉じる。
数秒の緊張感を味わった。
──初めてだった。
肩に置かれた指が震えている。
「拒否されるのが、怖い」
かずとは言った。緊張の震えより、恐怖の震えだった。
かずとが怖いのは口づけだ。お付き合いに関しては、彼からの拒絶を感じる。矛盾している。一生の想い出を背負うことになってしまった。
かずとは蓮の身体を抱きしめるだけだ。時折揺れる身体を蓮が撫でる。
窓から差し込む光がオレンジ色に変わり、ふたりの影が伸びている。
かずとは撫でていた手を解いた。
もう一度唇が重なる。別れのキスなのか、判断がつかなかった。
ふと机に起きっぱなしにしていた紙袋が目に入る。
この前、小泉と一緒に買った宇宙食だ。
「これ……僕からのお土産です」
「どこかに行ってきたの?」
「サークルの先輩と宇宙食を買ってきました」
「宇宙食。いいね、すごく興味あったんだ」
「僕のおすすめは、ショートケーキとバニラアイスです」
「嬉しい。宇宙か……プラネタリウムに行きたいかも」
蓮はばっと顔をかずとへ向けた。
期待を込めた目はきらきらしていて、かずとへも伝わる。
かずとは肩を震わせて笑った。
「行こっか。プラネタリウム」
「はいっ」
先ほどのキスは、別れではなくこれからの道へ続くものと思いたかった。
梅雨の時期はまだ過ぎてはくれず、しとしとどころか土砂降りにアスファルトを濡らしている。
祖母に頼まれたものを買いにきたが、傘立てに置いていた傘が無くなっていたのだ。運がない。
晴れそうにない不機嫌な天気を見ては、カフェにでも入ろうと踵を返した。
「蓮君?」
「先生っ……すごい偶然ですね」
目の主治医だった。今日はしっかりとスーツを着ている。
「買い物?」
「はい。でも雨降っちゃって、どうしようか悩んでいたところです」
「今日は夕方まで雨らしいからね。もし時間あるなら、講演会でも来てみない?」
「講演会ですか? お医者さんの?」
「そう。眼科医から医者の卵へ向けての講演会なんだけど、無料で聴けるし、よければと思って」
「医者を目指してるわけじゃないですけど、行ってもいいですか?」
「もちろんだよ。一人でも多いと、こちらとしてもやりがいがあるからね」
会場へは駅ナカを通っていけるため、雨には当たらない。
担当医には聞かなかったが、もしかしたらかずとに会えるかもしれないと、無謀なことを思ってしまう。
同じくらいの年齢や、うんと年上と幅広い層だ。会場は満員とはいかないが、それでもほぼ席は埋まっている。
担当医もステージへ上がり、日本の医療の発達と海外と治療の違いについて語っている。圧倒的にアメリカが進んでいて、未知の病気に対しての治療法の研究も、アメリカが上らしい。蓮は無意識にそっと目元を押さえた。
講演会は九十分ほどで終え、目の病気を抱える蓮としては参加して良かったと思える内容だった。
帰ろうと思った矢先、見覚えのある後ろ姿が見えた。
間髪を入れず蓮は走り出す。ちょうど真後ろまで来ると、相手の男も気づいた。
「蓮君?」
男は目が大きくなり、驚愕している。
かずとだ。え、え、と言葉も出ないでいる。
「先生、会いたかったです」
「蓮君、どうしてここに? いや、うん……俺も会いたかったよ」
「主治医とたまたま会って、雨宿りついでに来ないかって誘われたんです」
「ああ……それで」
「かずと先生は?」
「勉強しに来ただけだよ。蓮君、この後少し時間ある?」
「大丈夫です」
「お茶しない?」
願ってもないお誘いだ。心にじんわりと火が点る。
「おばあちゃんに電話してもいいですか? お使いの帰りなんです」
「なら、蓮君の家の近くにしようか。送っていくよ」
先ほどからかずとはずっと笑っている。
なぜだと小首を傾げると、
「まさか会えると思ってなかったから。偶然の再会が続くね。すごいね」
「僕もそう思ってました。今日来たのは誘われたのもあるんですけど、かずと先生がいないかなあって思って」
「蓮君……」
かずとの手が頭に乗る。子供扱いとも思わない。ただただ、触れられることが嬉しかった。側にいて、同じ空気を吸える喜びは何にも変えられない至福だ。
蓮の家の最寄り駅まで来て、近くのカフェに立ち寄った。
「こういう雰囲気の喫茶店って好きだなあ。前に通ったとき、来たいと思ったんだよね」
「純喫茶のプリンやコーヒーゼリーって、絶対に外さないというか、安心感があります」
「頼もっか。食べたくなった」
蓮はメロンソーダとコーヒーゼリー、かずとはアイスコーヒーとプリンを頼んだ。
「そういえば、この前の宇宙食ありがとう。想像してたものと全然違った。美味しくて驚いたよ」
「パサパサなのかなあって思いますよね」
「そうそれ。アイスクリームもちゃんとバニラの味してた。いい経験になったよ」
頼んだ品が運ばれてきた。メロンにはバニラアイスが乗っている。特別感のある飲み物だ。祖父はこういう洋風なデザートたと見ると、しみじみと「贅沢な世の中になった」と嬉しそうに皺を作っていた。
「食べてみる?」
有無を言う前に、かずとはスプーンを差し出してきた。
一口サイズのプリンには、しっかりとクリームも乗っている。
キスもした中で照れる理由もないのに、妙に恥ずかしかった。
「美味しい?」
「はい、すごく」
あなたと間接キスしたからです、と心の中で叫ぶ。実際はよく味が判らなかった。
「食べます?」
「そっちがいいな」
かずとの目線はメロンソーダだ。にやけそうになるのを押さえながら、蓮はグラスをテーブルの上で滑らせた。
薄い唇がストローをくわえる。ストローが独り占めしていると思うと、へし折りたくなった。
「メロンソーダの正しい食べ方ってあるのかな」
「先にアイスを食べて……」
「え」
「ん?」
「少し飲むのが先じゃない?」
「先にアイス食べたくなりません?」
「スプーンですくうときに、零れちゃうよ」
テーブル越しに、かずとは顔を近づけてきた。
今日のかずとはいつもよりテンションが高い。
「先生、今日はいつもよりよく笑ってます」
「蓮君に会えたからね。それに美味しいゼリーも食べられたし。こんなにゆっくりできたの久しぶりだ」
「お仕事忙しいんですか?」
「仕事というより、こ……」
かずとははっと顔を上げ、頭を振る。
「いや、大丈夫。ちゃんと寝てるし、問題ないよ」
「無理しないで下さい」
「うん、ありがとう。蓮君も目はどう?」
「問題ないです」
「お互い問題ない、だね」
隠し事をしているののもお互い様。距離感が彼との差だ。
話してほしいとも思うし、現実から目を背けたい恐怖もある。
どうしても彼と別れたくなくて、何気ない毎日の話をして先延ばしにした。けれど「おばあちゃんたちが心配するね」と穏やかに言われては、祖母の顔が浮かぶ。家族もかずとも比べる対象ではない。とても大切だ。
当たり前のように財布を出したかずとにお礼を言い、純喫茶を出た。外はすっかり晴れていて、アスファルトには水たまりができている。
「家まで送らせて」
蓮は頷いた。少しでも長くいたかった。
家の前まで来ると、蓮は後ろを向く。
「とても楽しかったです。もうそれしか言葉が出ないくらいに、すごくすごく楽しかった」
「俺も。次はプラネタリウムだね」
「はい」
かずとの顔が近づいてくる。蓮は目を瞑った。
へし折りたくてたまらなかったストローは、許そうと思った。
「蓮君」
「毎日が地獄。どうせ僕と付き合えないし、キスもできないし。だったら突き放してほしいよ」
「キス、できるよ」
かずとは蓮の背中を解放し、肩に手を置いた。
身体が震える。かずとの顔が目の前にある。
指が肩を撫で、影が被った。
かずとの匂いをいっぱいに嗅ぎ、息を止めて目を閉じる。
数秒の緊張感を味わった。
──初めてだった。
肩に置かれた指が震えている。
「拒否されるのが、怖い」
かずとは言った。緊張の震えより、恐怖の震えだった。
かずとが怖いのは口づけだ。お付き合いに関しては、彼からの拒絶を感じる。矛盾している。一生の想い出を背負うことになってしまった。
かずとは蓮の身体を抱きしめるだけだ。時折揺れる身体を蓮が撫でる。
窓から差し込む光がオレンジ色に変わり、ふたりの影が伸びている。
かずとは撫でていた手を解いた。
もう一度唇が重なる。別れのキスなのか、判断がつかなかった。
ふと机に起きっぱなしにしていた紙袋が目に入る。
この前、小泉と一緒に買った宇宙食だ。
「これ……僕からのお土産です」
「どこかに行ってきたの?」
「サークルの先輩と宇宙食を買ってきました」
「宇宙食。いいね、すごく興味あったんだ」
「僕のおすすめは、ショートケーキとバニラアイスです」
「嬉しい。宇宙か……プラネタリウムに行きたいかも」
蓮はばっと顔をかずとへ向けた。
期待を込めた目はきらきらしていて、かずとへも伝わる。
かずとは肩を震わせて笑った。
「行こっか。プラネタリウム」
「はいっ」
先ほどのキスは、別れではなくこれからの道へ続くものと思いたかった。
梅雨の時期はまだ過ぎてはくれず、しとしとどころか土砂降りにアスファルトを濡らしている。
祖母に頼まれたものを買いにきたが、傘立てに置いていた傘が無くなっていたのだ。運がない。
晴れそうにない不機嫌な天気を見ては、カフェにでも入ろうと踵を返した。
「蓮君?」
「先生っ……すごい偶然ですね」
目の主治医だった。今日はしっかりとスーツを着ている。
「買い物?」
「はい。でも雨降っちゃって、どうしようか悩んでいたところです」
「今日は夕方まで雨らしいからね。もし時間あるなら、講演会でも来てみない?」
「講演会ですか? お医者さんの?」
「そう。眼科医から医者の卵へ向けての講演会なんだけど、無料で聴けるし、よければと思って」
「医者を目指してるわけじゃないですけど、行ってもいいですか?」
「もちろんだよ。一人でも多いと、こちらとしてもやりがいがあるからね」
会場へは駅ナカを通っていけるため、雨には当たらない。
担当医には聞かなかったが、もしかしたらかずとに会えるかもしれないと、無謀なことを思ってしまう。
同じくらいの年齢や、うんと年上と幅広い層だ。会場は満員とはいかないが、それでもほぼ席は埋まっている。
担当医もステージへ上がり、日本の医療の発達と海外と治療の違いについて語っている。圧倒的にアメリカが進んでいて、未知の病気に対しての治療法の研究も、アメリカが上らしい。蓮は無意識にそっと目元を押さえた。
講演会は九十分ほどで終え、目の病気を抱える蓮としては参加して良かったと思える内容だった。
帰ろうと思った矢先、見覚えのある後ろ姿が見えた。
間髪を入れず蓮は走り出す。ちょうど真後ろまで来ると、相手の男も気づいた。
「蓮君?」
男は目が大きくなり、驚愕している。
かずとだ。え、え、と言葉も出ないでいる。
「先生、会いたかったです」
「蓮君、どうしてここに? いや、うん……俺も会いたかったよ」
「主治医とたまたま会って、雨宿りついでに来ないかって誘われたんです」
「ああ……それで」
「かずと先生は?」
「勉強しに来ただけだよ。蓮君、この後少し時間ある?」
「大丈夫です」
「お茶しない?」
願ってもないお誘いだ。心にじんわりと火が点る。
「おばあちゃんに電話してもいいですか? お使いの帰りなんです」
「なら、蓮君の家の近くにしようか。送っていくよ」
先ほどからかずとはずっと笑っている。
なぜだと小首を傾げると、
「まさか会えると思ってなかったから。偶然の再会が続くね。すごいね」
「僕もそう思ってました。今日来たのは誘われたのもあるんですけど、かずと先生がいないかなあって思って」
「蓮君……」
かずとの手が頭に乗る。子供扱いとも思わない。ただただ、触れられることが嬉しかった。側にいて、同じ空気を吸える喜びは何にも変えられない至福だ。
蓮の家の最寄り駅まで来て、近くのカフェに立ち寄った。
「こういう雰囲気の喫茶店って好きだなあ。前に通ったとき、来たいと思ったんだよね」
「純喫茶のプリンやコーヒーゼリーって、絶対に外さないというか、安心感があります」
「頼もっか。食べたくなった」
蓮はメロンソーダとコーヒーゼリー、かずとはアイスコーヒーとプリンを頼んだ。
「そういえば、この前の宇宙食ありがとう。想像してたものと全然違った。美味しくて驚いたよ」
「パサパサなのかなあって思いますよね」
「そうそれ。アイスクリームもちゃんとバニラの味してた。いい経験になったよ」
頼んだ品が運ばれてきた。メロンにはバニラアイスが乗っている。特別感のある飲み物だ。祖父はこういう洋風なデザートたと見ると、しみじみと「贅沢な世の中になった」と嬉しそうに皺を作っていた。
「食べてみる?」
有無を言う前に、かずとはスプーンを差し出してきた。
一口サイズのプリンには、しっかりとクリームも乗っている。
キスもした中で照れる理由もないのに、妙に恥ずかしかった。
「美味しい?」
「はい、すごく」
あなたと間接キスしたからです、と心の中で叫ぶ。実際はよく味が判らなかった。
「食べます?」
「そっちがいいな」
かずとの目線はメロンソーダだ。にやけそうになるのを押さえながら、蓮はグラスをテーブルの上で滑らせた。
薄い唇がストローをくわえる。ストローが独り占めしていると思うと、へし折りたくなった。
「メロンソーダの正しい食べ方ってあるのかな」
「先にアイスを食べて……」
「え」
「ん?」
「少し飲むのが先じゃない?」
「先にアイス食べたくなりません?」
「スプーンですくうときに、零れちゃうよ」
テーブル越しに、かずとは顔を近づけてきた。
今日のかずとはいつもよりテンションが高い。
「先生、今日はいつもよりよく笑ってます」
「蓮君に会えたからね。それに美味しいゼリーも食べられたし。こんなにゆっくりできたの久しぶりだ」
「お仕事忙しいんですか?」
「仕事というより、こ……」
かずとははっと顔を上げ、頭を振る。
「いや、大丈夫。ちゃんと寝てるし、問題ないよ」
「無理しないで下さい」
「うん、ありがとう。蓮君も目はどう?」
「問題ないです」
「お互い問題ない、だね」
隠し事をしているののもお互い様。距離感が彼との差だ。
話してほしいとも思うし、現実から目を背けたい恐怖もある。
どうしても彼と別れたくなくて、何気ない毎日の話をして先延ばしにした。けれど「おばあちゃんたちが心配するね」と穏やかに言われては、祖母の顔が浮かぶ。家族もかずとも比べる対象ではない。とても大切だ。
当たり前のように財布を出したかずとにお礼を言い、純喫茶を出た。外はすっかり晴れていて、アスファルトには水たまりができている。
「家まで送らせて」
蓮は頷いた。少しでも長くいたかった。
家の前まで来ると、蓮は後ろを向く。
「とても楽しかったです。もうそれしか言葉が出ないくらいに、すごくすごく楽しかった」
「俺も。次はプラネタリウムだね」
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