9 / 19
第一章 貴族と山の村娘
09 満月の決意
しおりを挟む
煌苑殿へ来てひと月ほど経った日だった。
外で洗濯物を干していると、ぞろぞろと衛兵たちがこちらに向かってくる。
織は彼らに向かって恭しく一礼した。
「今宵、奥の院へ来られよ」
「奥の院?」
「今宵は満月。禧桜陛下が閨の相手をお求めである。夕餉の後に女中を送る。湯浴みで準備を整えた後、速やかに奥の院へ向かうように」
「……かしこまりました」
陛下の命令とあれば、断るなど不可能だ。
言いたいことだけ言うと、衛兵たちは踵を返した。
いずれはやってくる可能性があると覚悟していたが、まさかひと月後の満月の日となろうとは。
この日の夕餉は、いつもより豪勢だった。体力をつけろということなのだろう。だが織は軽めに果物だけを摘まんだ。
迎えの女中たちに連れられて、煌苑殿の奥へ進んでいく。中ではお香が焚かれていて、とっさに息を止めた。織は渋い顔をする。
香りの元は、苦痛を楽にし、快楽を増幅させるための植物が使われている。話し相手程度で終わるはずがなく、もっと強い覚悟が必要だ。
「こちらで結構です」
「しかし、私共がお世話をするようにと言われております」
「お貴族様でもありませんし、今までも村では身の回りの世話を自分でしてきました」
押し通そうとする女中たちだが、こればかりは断固として譲らなかった。男であっても簡単に裸体を見せたくはない。
最後には女中たちが折れた。
湯には珍しい花や薬草が浮かんでいる。織は足の指先からそっと入り、肩まで浸かった。
薬草の知識がある分、これから起こることを容易に想定できる。
思考の判断を鈍らせるものや、愉悦を覚えやすくなるもの、緊張を解すものと様々だ。
竹格子の隙間から見える満月は、人工的なもので溢れかえっている地上のものに対し圧倒的な存在感を示している。
村では鈴たちとともによく月や星を眺めていた。帰りたくない、といえば嘘になる。だが山の村人でしかない自身を守り抜こうとしてくれた人がいて、力になりたいとも思う。
火照って身体が柔くなったところで、織は湯から身体を出した。
穢れのない純白の装束に身をつつみ、外で待っている女中の元へ向かう。
「失礼致します」
首には小さな宝石を散りばめた首飾りをかけられ、頭にも真珠が埋められたヴェール、緋色の羽織も用意されていた。
「禧桜陛下は、あまり男士に興味がなさそうではございました故、私が呼ばれるとは思いもしませんでした」
女中たちに緊張が走った。ぴんと張りつめた空気身体に刺さり、肌の表面に汗が浮かぶ。
何かある、とは思った。先月の満月の日にも禧桜は具合が悪く、医師や衛兵たちが慌てふためいていた。
「ここからは貴方様がおひとりで進まなければなりません」
「ご案内ありがとうございます」
女中たちがいなくなるのを見届けてから、織は一歩一歩足を進めた。
長い廊下だ。薄暗い明かりが灯っているだけで、足下がかろうじて見える程度である。
重圧な扉の前には二人の衛兵が立っている。彼らは織の姿を見ては解錠した。
織が中に入ると、再び鍵を閉められる。もうこれで後戻りはできない。
「禧桜陛下、織が参りました」
織が膝をついて頭を垂れたとき、地響きのような震動が伝わってくる。
禧桜の声ではない。くぐもる低い声は重圧感を感じさせ織は金縛りにあったように身体が硬直してしまう。
織は顔を上げ、寝台にかかる紗の奥を覗いた。
「ひっ…………!」
中にいるのは、禧桜ではなかった。
全身毛むくじゃらの大柄な獣だ。口からは牙が生え、涎が顎まで垂れ流れている。赤い眼は眼光を放ち、織の全身を射抜いていた。
織は腰を抜かし、地べたにへたり込んでしまう。
獣は織へ近づいていく。一歩一歩近づくたび、鼻がひん曲がるほどの悪臭が漂う。
織は獣に簡単に抱きかかえられ、寝台へ転がされた。逃げようにも頭上で腕を拘束される。獣の爪が肉に食い込み、痛みが走った。
「禧桜……陛下……」
呼びかけても獣は織の声に耳を傾けはしなかった。
太く長い爪は織の装束を破る。白い肌は目の前の獣を拒否し、産毛が逆立つ。
再び、獣の鳴き声が響き渡る。耳を塞ぎたくなる轟音に一瞬気を失いかけた。
唾液か織の腹部へ垂れ落ちる。赤い舌が織の身体を舐め回し、そこで織は意識を手放した。
意識が徐々に戻りつつ、織は瞼を上げた。
寝起きだからというより、身体が重くて動かない。一度目を閉じて深呼吸をすると、鈍痛が身体を駆け回った。
「織郭、お目覚めですか」
もう一度目を開いた。見知った医師の顔がぼんやりと浮かぶ。
「ご無事で何よりです。今、瑛殿下を呼んで参りますね」
無事とは言い難いが、命あって何よりだ。曖昧になっていた記憶を徐々に掘り起こしていくと、思い出してはいけない、口にしてはいけない国の禁秘なのではないか、と足が震えた。
カーテンが開き、入ってきたのは殿下としての威厳が欠けた瑛だった。
「織、入るぞ」
「瑛……殿下」
「そうだ、俺だ。よくぞ生きていてくれた。もう少し眠るか?」
「いいえ……それより話を……。何が……起こったのです……」
瑛は医師に出ていくよう促す。渋る医師であったが、何かあったらすぐに呼ぶと瑛は医師を追い出した。
「今回の件は本当にすまなかった」
瑛は頭を垂れる。織以外見ていないとはいえ、簡単に下げるべきではない。
「殿下……それはおやめください……」
「殿下として謝罪しているのではない。言い訳でしかないが、聞いてほしい。今回の件、我々は知らなかったのだ」
「知らなかった……?」
「俺も柏も、そして陛下自身もだ。すべては第一夫人が一人で行ったことだ」
「皇后が……ですか」
「織の家に衛兵たちが行っただろう? 皇后の命令により、陛下の閨のお相手をするのに織を選んだのだ。陛下が望んだことではない」
「宮殿では恐ろしい獣を見ました……あれが陛下のお姿なのですか……?」
苦虫を潰したかのような顔をして、瑛は神妙に頷いた。
「この国……煌苑殿の極秘だ。宮殿でも一部の者しか知らない」
恐ろしい獣はやはり禧桜だったのだ。恐怖で全身が震えると、腹に激しい痛みが襲う。
瑛は椅子から立ち上がると、ベッドに腰掛ける。細身の身体を柔い力で抱きしめた。
「満月の夜になると、陛下はあのようなお姿になられる。すると性欲が人間とは思えないほど沸き起こり、常に閨の相手を求めるのだ。皇后が織を送り込んだのも、自身か相手をしたくないからだろう」
「私は途中で記憶がないのです。どうなったのですか?」
「医師に聞くと、怪我は背中と腹部にある。薬を塗って安静にしていれば治るらしい。それと、足は骨が折れている。これが一番酷い怪我だ」
織も腕を回しながら、臀部に力を込めた。怪我となると一番重傷になりうる箇所だが、痛みはない。
未遂で終わったようで、ほっと息を吐くと自然と涙がこぼれ落ちた。
瑛は見逃さず、伝う涙に唇を寄せる。
「私はどのように救われたのです?」
「皇后がいつも以上に機嫌がよく、衛兵たちがよそよそしかった。様子がおかしいと俺と柏が気づき問いただしたところ、織を向かわせたと白状した」
「陛下の閨へ乗り込んだのですか……」
「ああ、そうだ。いても立ってもいられなかった。首を斬られる覚悟もあった。だが寝台にはぐったりと動かないお前と眠っている陛下のお姿だった。……それだけだ」
外で洗濯物を干していると、ぞろぞろと衛兵たちがこちらに向かってくる。
織は彼らに向かって恭しく一礼した。
「今宵、奥の院へ来られよ」
「奥の院?」
「今宵は満月。禧桜陛下が閨の相手をお求めである。夕餉の後に女中を送る。湯浴みで準備を整えた後、速やかに奥の院へ向かうように」
「……かしこまりました」
陛下の命令とあれば、断るなど不可能だ。
言いたいことだけ言うと、衛兵たちは踵を返した。
いずれはやってくる可能性があると覚悟していたが、まさかひと月後の満月の日となろうとは。
この日の夕餉は、いつもより豪勢だった。体力をつけろということなのだろう。だが織は軽めに果物だけを摘まんだ。
迎えの女中たちに連れられて、煌苑殿の奥へ進んでいく。中ではお香が焚かれていて、とっさに息を止めた。織は渋い顔をする。
香りの元は、苦痛を楽にし、快楽を増幅させるための植物が使われている。話し相手程度で終わるはずがなく、もっと強い覚悟が必要だ。
「こちらで結構です」
「しかし、私共がお世話をするようにと言われております」
「お貴族様でもありませんし、今までも村では身の回りの世話を自分でしてきました」
押し通そうとする女中たちだが、こればかりは断固として譲らなかった。男であっても簡単に裸体を見せたくはない。
最後には女中たちが折れた。
湯には珍しい花や薬草が浮かんでいる。織は足の指先からそっと入り、肩まで浸かった。
薬草の知識がある分、これから起こることを容易に想定できる。
思考の判断を鈍らせるものや、愉悦を覚えやすくなるもの、緊張を解すものと様々だ。
竹格子の隙間から見える満月は、人工的なもので溢れかえっている地上のものに対し圧倒的な存在感を示している。
村では鈴たちとともによく月や星を眺めていた。帰りたくない、といえば嘘になる。だが山の村人でしかない自身を守り抜こうとしてくれた人がいて、力になりたいとも思う。
火照って身体が柔くなったところで、織は湯から身体を出した。
穢れのない純白の装束に身をつつみ、外で待っている女中の元へ向かう。
「失礼致します」
首には小さな宝石を散りばめた首飾りをかけられ、頭にも真珠が埋められたヴェール、緋色の羽織も用意されていた。
「禧桜陛下は、あまり男士に興味がなさそうではございました故、私が呼ばれるとは思いもしませんでした」
女中たちに緊張が走った。ぴんと張りつめた空気身体に刺さり、肌の表面に汗が浮かぶ。
何かある、とは思った。先月の満月の日にも禧桜は具合が悪く、医師や衛兵たちが慌てふためいていた。
「ここからは貴方様がおひとりで進まなければなりません」
「ご案内ありがとうございます」
女中たちがいなくなるのを見届けてから、織は一歩一歩足を進めた。
長い廊下だ。薄暗い明かりが灯っているだけで、足下がかろうじて見える程度である。
重圧な扉の前には二人の衛兵が立っている。彼らは織の姿を見ては解錠した。
織が中に入ると、再び鍵を閉められる。もうこれで後戻りはできない。
「禧桜陛下、織が参りました」
織が膝をついて頭を垂れたとき、地響きのような震動が伝わってくる。
禧桜の声ではない。くぐもる低い声は重圧感を感じさせ織は金縛りにあったように身体が硬直してしまう。
織は顔を上げ、寝台にかかる紗の奥を覗いた。
「ひっ…………!」
中にいるのは、禧桜ではなかった。
全身毛むくじゃらの大柄な獣だ。口からは牙が生え、涎が顎まで垂れ流れている。赤い眼は眼光を放ち、織の全身を射抜いていた。
織は腰を抜かし、地べたにへたり込んでしまう。
獣は織へ近づいていく。一歩一歩近づくたび、鼻がひん曲がるほどの悪臭が漂う。
織は獣に簡単に抱きかかえられ、寝台へ転がされた。逃げようにも頭上で腕を拘束される。獣の爪が肉に食い込み、痛みが走った。
「禧桜……陛下……」
呼びかけても獣は織の声に耳を傾けはしなかった。
太く長い爪は織の装束を破る。白い肌は目の前の獣を拒否し、産毛が逆立つ。
再び、獣の鳴き声が響き渡る。耳を塞ぎたくなる轟音に一瞬気を失いかけた。
唾液か織の腹部へ垂れ落ちる。赤い舌が織の身体を舐め回し、そこで織は意識を手放した。
意識が徐々に戻りつつ、織は瞼を上げた。
寝起きだからというより、身体が重くて動かない。一度目を閉じて深呼吸をすると、鈍痛が身体を駆け回った。
「織郭、お目覚めですか」
もう一度目を開いた。見知った医師の顔がぼんやりと浮かぶ。
「ご無事で何よりです。今、瑛殿下を呼んで参りますね」
無事とは言い難いが、命あって何よりだ。曖昧になっていた記憶を徐々に掘り起こしていくと、思い出してはいけない、口にしてはいけない国の禁秘なのではないか、と足が震えた。
カーテンが開き、入ってきたのは殿下としての威厳が欠けた瑛だった。
「織、入るぞ」
「瑛……殿下」
「そうだ、俺だ。よくぞ生きていてくれた。もう少し眠るか?」
「いいえ……それより話を……。何が……起こったのです……」
瑛は医師に出ていくよう促す。渋る医師であったが、何かあったらすぐに呼ぶと瑛は医師を追い出した。
「今回の件は本当にすまなかった」
瑛は頭を垂れる。織以外見ていないとはいえ、簡単に下げるべきではない。
「殿下……それはおやめください……」
「殿下として謝罪しているのではない。言い訳でしかないが、聞いてほしい。今回の件、我々は知らなかったのだ」
「知らなかった……?」
「俺も柏も、そして陛下自身もだ。すべては第一夫人が一人で行ったことだ」
「皇后が……ですか」
「織の家に衛兵たちが行っただろう? 皇后の命令により、陛下の閨のお相手をするのに織を選んだのだ。陛下が望んだことではない」
「宮殿では恐ろしい獣を見ました……あれが陛下のお姿なのですか……?」
苦虫を潰したかのような顔をして、瑛は神妙に頷いた。
「この国……煌苑殿の極秘だ。宮殿でも一部の者しか知らない」
恐ろしい獣はやはり禧桜だったのだ。恐怖で全身が震えると、腹に激しい痛みが襲う。
瑛は椅子から立ち上がると、ベッドに腰掛ける。細身の身体を柔い力で抱きしめた。
「満月の夜になると、陛下はあのようなお姿になられる。すると性欲が人間とは思えないほど沸き起こり、常に閨の相手を求めるのだ。皇后が織を送り込んだのも、自身か相手をしたくないからだろう」
「私は途中で記憶がないのです。どうなったのですか?」
「医師に聞くと、怪我は背中と腹部にある。薬を塗って安静にしていれば治るらしい。それと、足は骨が折れている。これが一番酷い怪我だ」
織も腕を回しながら、臀部に力を込めた。怪我となると一番重傷になりうる箇所だが、痛みはない。
未遂で終わったようで、ほっと息を吐くと自然と涙がこぼれ落ちた。
瑛は見逃さず、伝う涙に唇を寄せる。
「私はどのように救われたのです?」
「皇后がいつも以上に機嫌がよく、衛兵たちがよそよそしかった。様子がおかしいと俺と柏が気づき問いただしたところ、織を向かわせたと白状した」
「陛下の閨へ乗り込んだのですか……」
「ああ、そうだ。いても立ってもいられなかった。首を斬られる覚悟もあった。だが寝台にはぐったりと動かないお前と眠っている陛下のお姿だった。……それだけだ」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
占星術師アーサーと彼方のカフェ
不来方しい
キャラ文芸
【※第6回キャラ文芸大賞奨励賞受賞】アルバイト先の店長は、愛に生きる謎多き英国紳士だった。
道案内をした縁があり、アーサーの元でアルバイトをすることになった月森彼方。そこは、宝石のようなキラキラしたスイーツと美味しい紅茶を出す占いカフェだった。
彼の占いを求めてやってくる人は個性豊かで、中には人生を丸々預けようとする人も。アーサーは真摯に受け止め答えていくが、占いは種も仕掛けもあると言う。
──私は、愛に生きる人なのです。
彼はなぜ日本へやってきたのか。家族との確執、占いと彼の関係、謎に満ちた正体とは。
英国紳士×大学生&カフェ×占星術のバディブロマンス!
霊救師ルカ
不来方しい
キャラ文芸
目に見えない者が見える景森悠(かげもりはるか)は、道に迷った外国人ルカを助けると、彼も見える人だった。 祖母が亡くなり、叔父に遺品である骨董品を奪われそうになったとき、偶然にも助けた外国人は美術鑑定士だった。 美術鑑定士は表向きの仕事で、本来は霊救師(れいきゅうし)として動いているという。霊の声を聞き、話をし、失踪者を捜し事件の謎を解く。霊が見える悠に、ルカはぜひ店に来てほしいと言われ……。
推理小説家の今日の献立
東 万里央(あずま まりお)
キャラ文芸
永夢(えむ 24)は子どもっぽいことがコンプレックスの、出版社青雲館の小説編集者二年目。ある日大学時代から三年付き合った恋人・悠人に自然消滅を狙った形で振られてしまう。
その後悠人に新たな恋人ができたと知り、傷付いてバーで慣れない酒を飲んでいたのだが、途中質の悪い男にナンパされ絡まれた。危ういところを助けてくれたのは、なんと偶然同じバーで飲んでいた、担当の小説家・湊(みなと 34)。湊は嘔吐し、足取りの覚束ない永夢を連れ帰り、世話してくれた上にベッドに寝かせてくれた。
翌朝、永夢はいい香りで目が覚める。昨夜のことを思い出し、とんでもないことをしたと青ざめるのだが、香りに誘われそろそろとキッチンに向かう。そこでは湊が手作りの豚汁を温め、炊きたてのご飯をよそっていて?
「ちょうどよかった。朝食です。一度誰かに味見してもらいたかったんです」
ある理由から「普通に美味しいご飯」を作って食べたいイケメン小説家と、私生活ポンコツ女性編集者のほのぼのおうちご飯日記&時々恋愛。
.。*゚+.*.。 献立表 ゚+..。*゚+
第一話『豚汁』
第二話『小鮎の天ぷらと二種のかき揚げ』
第三話『みんな大好きなお弁当』
第四話『餡かけチャーハンと焼き餃子』
第五話『コンソメ仕立てのロールキャベツ』
護国神社の隣にある本屋はあやかし書店
井藤 美樹
キャラ文芸
【第四回キャラ文芸大賞 激励賞頂きました。ありがとうございますm(_ _)m】
真っ白なお城の隣にある護国神社と、小さな商店街を繋ぐ裏道から少し外れた場所に、一軒の小さな本屋があった。
今時珍しい木造の建物で、古本屋をちょっと大きくしたような、こじんまりとした本屋だ。
売り上げよりも、趣味で開けているような、そんな感じの本屋。
本屋の名前は【神楽書店】
その本屋には、何故か昔から色んな種類の本が集まってくる。普通の小説から、曰く付きの本まで。色々だ。
さぁ、今日も一冊の本が持ち込まれた。
十九歳になったばかりの神谷裕樹が、見えない相棒と居候している付喪神と共に、本に秘められた様々な想いに触れながら成長し、悪戦苦闘しながらも、頑張って本屋を切り盛りしていく物語。
仔狐さくら、九尾を目指す
真弓りの
キャラ文芸
あたし、死んだの?
好奇心で山から降りて、車に跳ねられて生命を落とした仔狐が、助けようとしてくれた優しい人を守ろうと頑張ったり、空回りで怖がらせてしまったり……。
大切な人を守るため、あたし、強くなりたい。
え? しっぽが増えると強くなれるの?
それなら、あたし、凄く頑張る……!
★他サイト(小説家になろう、エブリスタ)にも掲載しております。
ニンジャマスター・ダイヤ
竹井ゴールド
キャラ文芸
沖縄県の手塚島で育った母子家庭の手塚大也は実母の死によって、東京の遠縁の大鳥家に引き取られる事となった。
大鳥家は大鳥コンツェルンの創業一族で、裏では日本を陰から守る政府機関・大鳥忍軍を率いる忍者一族だった。
沖縄県の手塚島で忍者の修行をして育った大也は東京に出て、忍者の争いに否応なく巻き込まれるのだった。
仲町通りのアトリエ書房 -水彩絵師と白うさぎ付き-
橘花やよい
キャラ文芸
スランプ中の絵描き・絵莉が引っ越してきたのは、喋る白うさぎのいる長野の書店「兎ノ書房」。
心を癒し、夢と向き合い、人と繋がる、じんわりする物語。
pixivで連載していた小説を改稿して更新しています。
「第7回ほっこり・じんわり大賞」大賞をいただきました。
便利屋ブルーヘブン、営業中。~そのお困りごと、大天狗と鬼が解決します~
卯崎瑛珠
キャラ文芸
とあるノスタルジックなアーケード商店街にある、小さな便利屋『ブルーヘブン』。
店主の天さんは、実は天狗だ。
もちろん人間のふりをして生きているが、なぜか問題を抱えた人々が、吸い寄せられるようにやってくる。
「どんな依頼も、断らないのがモットーだからな」と言いつつ、今日も誰かを救うのだ。
神通力に、羽団扇。高下駄に……時々伸びる鼻。
仲間にも、実は大妖怪がいたりして。
コワモテ大天狗、妖怪チート!?で、世直しにいざ参らん!
(あ、いえ、ただの便利屋です。)
-----------------------------
ほっこり・じんわり大賞奨励賞作品です。
カクヨムとノベプラにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる