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第一章 想ひ出
013 美
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「こちらから柏尾さんへ話を振った以上『あの話はなかったことに』とはできないのです」
「それは……そうですよね」
「父と母は私が説得します。どうかお願いです。柏尾さんからお断りをして頂けませんか?」
嫁ぐ家を上に立てなければならない立場だ。それが一番手っ取り早い案だろう。
虎臣はちびちびと珈琲を飲みつつ彼らの話に耳を傾けていると、幸一は店員に何かを注文している。
「何を頼んだんだ?」
「内緒」
しばらくすると、店員は餡蜜を二つ運んできた。
「僕の分も?」
「食べるだろ?」
「もちろん」
照明の明かりが当たり、寒天が光を放っていた。赤えん豆が散りばめられて、その上に数種類の果物と真ん中に大きな粒あんが乗っている。粒あんに求肥が寄り添っていた。
黒蜜をたっぷり垂らし、ひと口すくってみる。寒天の自然な香りが鼻腔をくすぐり、口に入れた。
「久しぶりに甘いものを食べた気がする」
学校の生活に大きな不満があるわけではないが、菓子類は滅多に出ない。家では食べられるものでも、禁欲的な生活を余儀なくされる。
「また一緒に来よう」
「なにふたりして食べてんだよ」
いつの間にか側に柏尾が立っていた。彼らの席に秋山はもういない。
「話は終わったのか?」
「聞いてたんじゃないのかよ」
「途中までは聞いていた。それで、どうなった?」
「また会う約束した」
「また? 断るつもりだったんじゃないのかよ」
「俺もよく判らん。なんでこうなったのか」
柏尾は居心地悪そうに、そっぽを向いている。
「可憐とはほど遠く見えたが」
「それだよ。俺はもっと華奢で守ってあげたくなるような女が好みなんだ」
「三十分も話してないだろ。相手を知るには短すぎると思う。文通でもしてみたらどうだ?」
「相手の住所は知らない。親なら知ってるが、文通をしたいから教えてくれなんて言いたくない。またそのうち顔合わせがあるし、そのとき聞いてみる」
柏尾の様子を見ていると、頭と心が納得していないように見えた。
「お前が選んだ道なら応援するさ。そろそろ帰ろう」
朝早くに目が覚めた。空気が氷の結晶が舞っているかのようで、鼻や指先に突き刺さる。
窓を開けてみると冷たい空気がなだれ込んでくる。冬らしく澄んでいて、太陽は高く上がっていた。
「寒い…………」
「悪い。窓を開けた」
布団がもぞもぞと動き、同室の男は顔を出した。
「起きるにはまだ早いぞ。どうしたんだ……」
「寒くて目が覚めたんだ。外の空気が気持ちいい」
「ああ……ほんとだ……」
幸一は大きなあくびをし、身体を起こした。
「まさか勉強するつもりなのか?」
幸一はぱっちりと目が覚め、信じられないといった表情をする。いつぞやに校庭で蛇を見つけたときと同じ顔だ。
「いつまでも正月気分じゃいられないだろ」
「俺も勉強する。あとで」
こういう幸一であっても、常に十位以内には入っている。美学の才がある彼とは、脳の作りが違うのだと悔しい思いもする。
七時に朝食を食べ、自室では二人で机を囲んだ。休みといっても宿題は大量にあるし、今年は二年に上がる。将来のことはそろそろ真剣に父と話し合わなければならない。
「八重澤、親と将来について話しているか?」
「いや、全然。前にも話したが、俺は三男坊だから自由なところがある。本田は?」
「僕もまだだ」
虎臣の家は貿易業を営んでいる。妹と二人兄弟であり、継ぐとなると長男の虎臣しかいない。
「本田さん、いますか?」
扉越しに呼びかけられ、虎臣は席を立つ。
廊下にいたのは管理人で、手紙を渡された。
「誰からなんだ?」
「父からだ。珍しいな」
手紙をもらうなど初めてのことだ。
「小言ばかりが書いてある。それに……」
「それに?」
これ以上は口にしたくない、と幸一に手紙を渡した。
「俺が読んでも問題ないのか?」
「お前のことが書かれているんだ。読んでくれ。あまり楽しい話題じゃない」
幸一は文字を目で追うたび、眉間に皺が寄っていく。
最後まで読み終えたあと、手紙を返してきた。
「今年の夏に、僕の妹の薫子と八重澤の顔合わせをまた予定しているらしい」
「そう書いていたな」
「最悪だ……なんでまた」
「薫子さんと俺をどうしても結婚させたがっているみたいだ」
幸一は虎臣の顔を覗き込んだ。
「どういう気持ち?」
「どういうって……喜んでいるように見えないだろ。……お前は結婚したいのか?」
「まさか。十二歳の頃から気持ちは変わっていないさ」
虎臣は目を閉じると、ほんの一瞬だけ唇が触れ合った。今年初めての触れ合いだ。
「薫子は兄の目から見ても美人だ」
「紅緒さんの血が入っているもんな」
中身はともかく、紅緒は人目を引く風貌だと虎臣自身も認めている。
「夏季休暇にまた別荘でって書いてあるが、俺は楽しみだよ」
「そんなに薫子に会いたいのか?」
「むくれるなよ。お前と一緒に過ごせるから楽しみだって言いたいんだ」
覗いてくる瞳はしてやったり、とからかう色が浮かんでいる。
身体が熱くなり、落ち着かなくなった。
「そっそれじゃあ父に返事を出すが、お前も了承していると書いていいか?」
「もちろん。一緒に宿題したり、またカステラを食べよう」
身体は震え、胸の奥は緊張で高まっていた。
同時に苦しくもあり、やるせなくて無理やり幸一の唇を噛んだ。
「いたっ。どうしたんだよ、いきなり」
噛まれた幸一は、頬が緩み、喜びを隠しきれていない。
「判らない。なんか、苛々した」
「そっか。それじゃあ、今日は部屋でふたりだけで過ごそう」
「どこか出かける予定あったのか?」
「お前を誘って散歩でもしようかと思っていたんだ。前にお前の絵を描きたいって約束、覚えているか?」
「覚えているよ」
「描かせてくれ」
「服は……着たままでいいか?」
前に裸で描かせてほしいと頼まれたことがある。
気分や雰囲気がそうさせているのか、脱ぎたくなかった。
薫子は愛する妹だが、彼女と幸一が寄り添う姿を想像し、虎臣は全身が焼け焦げるような痛みを発した。
脱げば対抗できるかもしれない、なんて不埒で妹に対して誠実ではない考えだ。あまりに幼稚すぎる。
だからこそたとえ幸一の望みであろうと、今は脱ぎたくなかった。
「そのままでも綺麗だよ」
「またそんなことを言って……」
「薫子さんも綺麗になっているとは思う。でもお前が一番だ。会ってなとも断言できる。壁を背もたれにしてくつろいでくれ」
言われるがままに壁にもたれかかった。
「目線は適当で」
外から真冬特有の暖かさが差し込んでくる。
葉が枯れ落ちた細い枝には新しい命が芽生え、春にはめいっぱい生きる証を見せてくれるだろう。
「春になる前の冬特有の自然も好きだ」
「それが気づけるのはお前自身が満たされているからだろう。花を咲かせない木は見向きもされない。人は一番美しいとされるものばかり見るからな」
「それじゃあ、お前はいつも美しいってことか?」
言ってしまってから恥ずかしさで布団に隠れたくなった。
「それって、本田はずっと俺を見ているって言いたいんだな」
口を開くも、声にならずに息だけが漏れた。
何を言っても言い訳にしかならなくて、幸一の顔もほんのりと花が咲いたようで、虎臣は否定せずに黙っていた。
「それは……そうですよね」
「父と母は私が説得します。どうかお願いです。柏尾さんからお断りをして頂けませんか?」
嫁ぐ家を上に立てなければならない立場だ。それが一番手っ取り早い案だろう。
虎臣はちびちびと珈琲を飲みつつ彼らの話に耳を傾けていると、幸一は店員に何かを注文している。
「何を頼んだんだ?」
「内緒」
しばらくすると、店員は餡蜜を二つ運んできた。
「僕の分も?」
「食べるだろ?」
「もちろん」
照明の明かりが当たり、寒天が光を放っていた。赤えん豆が散りばめられて、その上に数種類の果物と真ん中に大きな粒あんが乗っている。粒あんに求肥が寄り添っていた。
黒蜜をたっぷり垂らし、ひと口すくってみる。寒天の自然な香りが鼻腔をくすぐり、口に入れた。
「久しぶりに甘いものを食べた気がする」
学校の生活に大きな不満があるわけではないが、菓子類は滅多に出ない。家では食べられるものでも、禁欲的な生活を余儀なくされる。
「また一緒に来よう」
「なにふたりして食べてんだよ」
いつの間にか側に柏尾が立っていた。彼らの席に秋山はもういない。
「話は終わったのか?」
「聞いてたんじゃないのかよ」
「途中までは聞いていた。それで、どうなった?」
「また会う約束した」
「また? 断るつもりだったんじゃないのかよ」
「俺もよく判らん。なんでこうなったのか」
柏尾は居心地悪そうに、そっぽを向いている。
「可憐とはほど遠く見えたが」
「それだよ。俺はもっと華奢で守ってあげたくなるような女が好みなんだ」
「三十分も話してないだろ。相手を知るには短すぎると思う。文通でもしてみたらどうだ?」
「相手の住所は知らない。親なら知ってるが、文通をしたいから教えてくれなんて言いたくない。またそのうち顔合わせがあるし、そのとき聞いてみる」
柏尾の様子を見ていると、頭と心が納得していないように見えた。
「お前が選んだ道なら応援するさ。そろそろ帰ろう」
朝早くに目が覚めた。空気が氷の結晶が舞っているかのようで、鼻や指先に突き刺さる。
窓を開けてみると冷たい空気がなだれ込んでくる。冬らしく澄んでいて、太陽は高く上がっていた。
「寒い…………」
「悪い。窓を開けた」
布団がもぞもぞと動き、同室の男は顔を出した。
「起きるにはまだ早いぞ。どうしたんだ……」
「寒くて目が覚めたんだ。外の空気が気持ちいい」
「ああ……ほんとだ……」
幸一は大きなあくびをし、身体を起こした。
「まさか勉強するつもりなのか?」
幸一はぱっちりと目が覚め、信じられないといった表情をする。いつぞやに校庭で蛇を見つけたときと同じ顔だ。
「いつまでも正月気分じゃいられないだろ」
「俺も勉強する。あとで」
こういう幸一であっても、常に十位以内には入っている。美学の才がある彼とは、脳の作りが違うのだと悔しい思いもする。
七時に朝食を食べ、自室では二人で机を囲んだ。休みといっても宿題は大量にあるし、今年は二年に上がる。将来のことはそろそろ真剣に父と話し合わなければならない。
「八重澤、親と将来について話しているか?」
「いや、全然。前にも話したが、俺は三男坊だから自由なところがある。本田は?」
「僕もまだだ」
虎臣の家は貿易業を営んでいる。妹と二人兄弟であり、継ぐとなると長男の虎臣しかいない。
「本田さん、いますか?」
扉越しに呼びかけられ、虎臣は席を立つ。
廊下にいたのは管理人で、手紙を渡された。
「誰からなんだ?」
「父からだ。珍しいな」
手紙をもらうなど初めてのことだ。
「小言ばかりが書いてある。それに……」
「それに?」
これ以上は口にしたくない、と幸一に手紙を渡した。
「俺が読んでも問題ないのか?」
「お前のことが書かれているんだ。読んでくれ。あまり楽しい話題じゃない」
幸一は文字を目で追うたび、眉間に皺が寄っていく。
最後まで読み終えたあと、手紙を返してきた。
「今年の夏に、僕の妹の薫子と八重澤の顔合わせをまた予定しているらしい」
「そう書いていたな」
「最悪だ……なんでまた」
「薫子さんと俺をどうしても結婚させたがっているみたいだ」
幸一は虎臣の顔を覗き込んだ。
「どういう気持ち?」
「どういうって……喜んでいるように見えないだろ。……お前は結婚したいのか?」
「まさか。十二歳の頃から気持ちは変わっていないさ」
虎臣は目を閉じると、ほんの一瞬だけ唇が触れ合った。今年初めての触れ合いだ。
「薫子は兄の目から見ても美人だ」
「紅緒さんの血が入っているもんな」
中身はともかく、紅緒は人目を引く風貌だと虎臣自身も認めている。
「夏季休暇にまた別荘でって書いてあるが、俺は楽しみだよ」
「そんなに薫子に会いたいのか?」
「むくれるなよ。お前と一緒に過ごせるから楽しみだって言いたいんだ」
覗いてくる瞳はしてやったり、とからかう色が浮かんでいる。
身体が熱くなり、落ち着かなくなった。
「そっそれじゃあ父に返事を出すが、お前も了承していると書いていいか?」
「もちろん。一緒に宿題したり、またカステラを食べよう」
身体は震え、胸の奥は緊張で高まっていた。
同時に苦しくもあり、やるせなくて無理やり幸一の唇を噛んだ。
「いたっ。どうしたんだよ、いきなり」
噛まれた幸一は、頬が緩み、喜びを隠しきれていない。
「判らない。なんか、苛々した」
「そっか。それじゃあ、今日は部屋でふたりだけで過ごそう」
「どこか出かける予定あったのか?」
「お前を誘って散歩でもしようかと思っていたんだ。前にお前の絵を描きたいって約束、覚えているか?」
「覚えているよ」
「描かせてくれ」
「服は……着たままでいいか?」
前に裸で描かせてほしいと頼まれたことがある。
気分や雰囲気がそうさせているのか、脱ぎたくなかった。
薫子は愛する妹だが、彼女と幸一が寄り添う姿を想像し、虎臣は全身が焼け焦げるような痛みを発した。
脱げば対抗できるかもしれない、なんて不埒で妹に対して誠実ではない考えだ。あまりに幼稚すぎる。
だからこそたとえ幸一の望みであろうと、今は脱ぎたくなかった。
「そのままでも綺麗だよ」
「またそんなことを言って……」
「薫子さんも綺麗になっているとは思う。でもお前が一番だ。会ってなとも断言できる。壁を背もたれにしてくつろいでくれ」
言われるがままに壁にもたれかかった。
「目線は適当で」
外から真冬特有の暖かさが差し込んでくる。
葉が枯れ落ちた細い枝には新しい命が芽生え、春にはめいっぱい生きる証を見せてくれるだろう。
「春になる前の冬特有の自然も好きだ」
「それが気づけるのはお前自身が満たされているからだろう。花を咲かせない木は見向きもされない。人は一番美しいとされるものばかり見るからな」
「それじゃあ、お前はいつも美しいってことか?」
言ってしまってから恥ずかしさで布団に隠れたくなった。
「それって、本田はずっと俺を見ているって言いたいんだな」
口を開くも、声にならずに息だけが漏れた。
何を言っても言い訳にしかならなくて、幸一の顔もほんのりと花が咲いたようで、虎臣は否定せずに黙っていた。
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